林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

野道を行く

2014-04-30 | 高麗便り

高麗川駅から西へ、メインストリートを5分も歩けば、立て看板の壁に行く手を阻まれ、看板の後ろには畑が広がる。

畑には、新しい住宅が雨後の筍のように建ち始めている。

狭い野道を歩くと、キラキラと輝く新しい住宅街が現れた。

ここはおよそ10年前、地元の友人と花木園を作ろうとして、1年間、汗を流したところだ。

我が家から移植した牡丹の名花・島錦が、砂糖菓子のような住宅の下敷きになったのは残念至極である。

今、それぞれのお宅の小さな庭先には、覚えられないほど多くのカタカナ名前の花が咲き競っていた

 

真新しい住宅街に、鯉のぼりがあった!まるで天然記念物を発見したように、嬉しかった。

(旧農村地区でも、鯉のぼりはほぼ絶滅しています。まだ徒歩帰宅途中です

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高麗川駅前

2014-04-29 | 高麗便り

 

埼玉医大で飛び乗ったバスは、JR八高線高麗川駅が終点だった。
坂の途中にあるわが家に帰るには、西武飯能駅前行きに乗り換えなければならないが、次のバスが来るまで1時間もある。
バスが戻っていった駅前には、巨大な日韓友好記念碑が立ち尽くしているだけで、誰もいなくなった。

宝籤協会から1億円頂いて建設した記念碑。巾着田や五常の滝を映す正面の大きな動画掲示盤は取り外され、ただの看板に代わっていた。
中央に並んだ2本の太い蛸足の側面2か所ににあるはずの電光掲示板は、消えたままだった。

建設当時、森生が予想したとおりの結果になったのである。再び使われることはないだろう。それどころか数年後は取り壊しかな?
市役所や議員先生は、維持管理費なぞ眼中に無いからね。

メインストリートの突き当りに林立する看板の後ろには、日和田山や秩父の青い山並みが見える。
陽光はサンサンと降り注ぎ、風は爽やかだった。

紫外線有害説は、どうせ化粧品業界のでっち上げである。少なくともじじぃには、どうってことない。
駅広場の先にあるファミリーまるひろで、早い昼食を済ませ、普通に歩いて1時間余りはかかる道を、歩いて帰ることにした。

(中央の小さな赤い屋根が駅舎です。以下、続きます)

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カバとタンポポ

2014-04-28 | 知ったかぶり

 

桜散るあなたも河馬になりなさい
                   .........坪内 稔典

カバがHIPPOPOTAMUSだなんて知らなかった。で、古~い電子辞書で調べてみた。

hip・po・pot・a・mus/hipeepatemes/
(複~・es,-・mi/-mai) c [動]カバ(《略式》hippo)《
鈍感の象徴》.

.......う~む、稔典先生の俳句と同じ、よく分かりませんなぁ。

yahoo検索を経由して辿り着いたgoo辞書は、まぁまぁのなぁるほど。
HIPPOPOTAMUSはギリシャ語由来、ラテン語経由の英語で、意味は「川の馬」。「河馬・カバ」は直訳だったんですね。

姿形からは「河豚・カトン」が相応しく、フグ一族には「海豚・フク」になってもらおう。

 

タンポポも不思議な名前ですね。響きがヒポポタムスに似ていなくもない
語源辞典の解説は、どうもなぁ......。

たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ
                   ..........坪内 稔典

う~む。

(この記事は書くのに相当草臥れました。yahoo検索・goo辞書・語源辞典はご自分で確かめて下さいね)

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いちご咲く

2014-04-25 | 重箱の隅

NHK教育TVでやっている「花かっぱ」を毎回観ている。
幼いながらもオトナの世界を暗示していて、じじぃも結構楽しめますよ。

主役は「花かっぱ」。小学2年生くらいか。
花河童族の子供は、念じれば、頭上にいろんな花を咲かせることができる。

例えば牡丹なら、踊りながら、

  春夏秋冬 朝昼晩~ん 花咲け牡丹っ う~ん

と唸ると牡丹が咲く。(時々、失敗する)
そして、バナナや林檎やいちごなど、果物をならせることもある。

ただ、どうも気になることがあるんですね。
それは果物を「ならせる」のではなく「咲かせる」と言うことである。
例えばいちごの場合、

  あっ いちごが咲いた

となるのである。「いちごがなった」とは決して言わない。

これは小学生低学年向きのアニメである。
たかがアニメかもしれないが、この時期は、正しい日本語を教えなくてはならない。

そういうことを期待して、国民はNHKを観なくても、高い受信料を払ってるのだ。

ん? ああ、そうか。近頃は「教育放送」じゃなく「Eテレ」になったんだよね。
だったらもう、受信料を払うのはやめようよ。

絵はEテレの「花かっぱ」から。
上は料理時間にいちごを持ってゆかなくてはならないのに、
かぼちゃが「咲く」ので泣き出したところ。

昨日は「マンゴーが咲いた」。

下は、いちごケーキの代わりにパンプキンケーキにしたら、
いちごが「咲いて」苦笑いしたところ。

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予約

2014-04-24 | 病院巡り

診療を予約していたことを忘れていた。
気付いたのは、山歩きから帰って来た夕方で、万事休すである。

人は「カレンダーに書いとけば」というけれど、カレンダーを見忘れたり、日付を勘違いすることが多いのさ。
これは、そんなに単純に解決する問題ではないわぃ。

診療を予約しておけば、さほど待たないで済むのはありがたい。
でもね、電話で再予約すれば、この先1週間も待たなければならないのよ。
予約制度は、便利なようでいて、実は不便だ。

夕方、大学病院に電話してお詫びし、来週の10時に予約を入れてもらった。

耳鼻科の受付嬢は「薬が切れるんじゃないですか?」と心配するけど、大丈夫。
飲み忘れた薬が、1週間分くらいは残ってるもんね。

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寒い日

2014-04-22 | 林住期

 

初夏から一転し、おとといは冷たい雨が時々降った。

きのうも寒く、長袖股引は仕舞ってしまったので、薄い上っ張りを羽織り、家でしょぼくれておりました。

従って、きょうは書くことがありません。寒い日はしょうがないよ。

(写真は秋に黄葉する紅葉、青枝垂れです)

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お宝喫茶店

2014-04-21 | 高麗便り

 

お地蔵さんの先に隠れてる喫茶店「万年青」へ歩いて行った。
わが家からおよそ40分。ゆっくり歩けば1時間かなぁ。緑の風が通うかわせみ街道を、車で行くなんてヤボだ。

高麗の里は、いま、一番美しい季節を迎えている。
といっても、近頃、ケバケバシイ住宅が増えた。先住民は畑の整理整頓をしない。電柱と看板は林立し、電線は蜘蛛の巣のようだ。
だから、これは、という写真がなかなか撮れません。それに、カメラは全自動にしても、見たとおりにはよぅ写りまへん。

万年青は、普通の平屋建て住宅のリビングダイニングルームを、喫茶店にしている。
各産地別珈琲は本格的な味だそうだが、不思議なことに淹れるご主人も、あいにく森生も珈琲は苦手。
勿論、どなたかご馳走してくれるなら有難く頂くけれど、ここでは専ら、まろやかな味のカレーライス、500円にしている。

昼飯時だというのに、お客は誰もいなかった。
たいていここで顔を合わせる電脳の神様も、毎日、日和田山から下りて来る山野草の神様も、今日は他所を回ってるのか、来ない。

普段は洒落た小瓶や食器などに山野草を活けているが、神様がご降臨しないためか、季節の山野草が無かった。
代わりにあったのは、卓上に織部の大皿。出窓に備前の大皿。見回すと食器棚には沖縄の酒器や真紅に金のワイングラス。

他にお客がいないのを幸いに、大皿に載せていた砂糖壺やメニュー類を片付け、写真を撮らせてもらった。
備前焼や棚の上の朝鮮風の壺は、壊すとタイヘンなので手を付けなかった。

店を開く時に、大量の万年青を手放したご主人は、焼き物にも造詣が深く、かなり集めているらしい。

   「いつまでも大切に仕舞っておいては勿体ないので、どんどん使うことにした」

そうなので、お暇な方は是非ご覧くださいね。但し、イバル人はダメよ。

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山頂の結論

2014-04-18 | 林住期

多峯主山は癖になる。
新緑はますます鮮やかになり、空気は乾燥し、山歩きには最適である。
数日前に、10カ月ぶりの山でへとへとになったのも忘れ、早起きして、また多峯主山に上った。


頂上で休憩していたらご同輩が続々上がってきた。

大猪君はげっそり痩せ、向こうから声をかけられて気が付いた。
森生と同い年の金時じぃは、西側の岩場をカクシャクと上がって来た。何と山深い子の権現でも奉仕の山仕事もやっているとか。


  やぁやぁ生きてて良かったねぇ、太ったんじゃないの?
      おれ、癌が再発してね、腎臓を一つ摘出しちゃったよ、ほらでかい傷跡でしょ。

  蕨っ窪の林の手入れを冬中やっていた。寒くなったらまた再開するからおいでよ。

蕨っ窪とは初めて聞く地名である。常盤平の先の雑木林を左に折れて入る「秘境」らしい。


その後、4~5人が到着。なんとなく知り合ったので名前は知らないけれど、顔だけはしっかり覚えていた。
それでも、午前組では猫じぃや短波じぃが最近来なくなった由。


有間峠の三つ葉躑躅見物が議題になった。
今が見頃だ、いやあそこは北向きで寒いから来週だ、月末じゃぁお終いよ、と侃侃諤諤。
結局、地元っ子・金時じぃの裁定で、来週行くことになった。

行くかぃ?と誘われたけれど、脚が縺れ、息が上がる現実は厳しく、来週じゃとてもムリ。鍛え直してからでないと。

えへへ、来年ならね。

 

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ご褒美

2014-04-16 | 高麗便り

草や木は競って新芽を伸ばし始めた。猫の額のような我が家の庭でも、毎日、彩りが変わる。

飛び飛びでも、数えれば8日間も庭仕事に励んでいる。仕事は植木職人のような清掃夫のような、まぁ掃除夫だろうな。
シルバー人材の植木班じゃぁ、こんなにがむしゃらには働かないと思う。

夕方、腰を叩きながら背中を伸ばし、北の方を見れば、家々の間に見える日和田山の新緑が、西日を浴びて絵のようだ。
庭仕事を投げ出して、絶景を恣にできる団地のはずれの畑に駆け付けた。

わぉ! これは作業に対するご褒美だ。

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春雷

2014-04-15 | 病院巡り

毎月行く眼科医院は駅に近く、いつも混み合っている。
黄班変性症で12年も、月1回、通っている。

検査と診察は先月やっているから今月は薬だけでいい、と診察券と保険証を出すとき伝えた。
もちろん受付は了解した。

しかし待つこと30分。普段なら10分で用は済んでいる。大分待たせるなぁ、と思っているうちに眠りに落ちた。

目が覚めると、すでに1時間10分も経ち、待合室はがらがらになっていた。

厠へ行き、帰ってくると受付の4~5人がそわそわしている。
ん?

名前を呼ばれた。

   あのう、すみません、今日は診察はしませんよね。

やっぱりな。忘れていやがった。
当然・俄然、普段は穏やかな老紳士は暴走老人に変身。人目も憚らず雷を2~3発落としてやり、スッキリした。

待合室が混んでいたので、目立たない隅の席に着き、本格的な居眠りを始めたのがいけなかったようだ。

近頃の若いもんには「控えめ」や「遠慮」や「謙譲」は通用しない。一人で静かにしてると無視するどころか増長する。
気に食わないことがあったら、ガミガミ言わなければならない。

昨年の秋、突然、症状が悪化したとき、先生から「大きな病院で眼球に注射をしてもらって下さい」と言われた。
それから後は、歓迎されない患者になったことは分かっている。
そろそろこの眼科医院は見限るときなのかもしれない。

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都幾川の正法寺へ

2014-04-14 | 風に吹かれて

また都幾川村へ行った。我が家の三つ葉躑躅が散り始めたのを見て、去年行った正法寺を思い出したのだ。

正法寺の三つ葉躑躅は、ちょうど満開だった。
お寺の背後の崖のような山腹にも、川向こうの山にも、小さい株が盛んに咲いていた。
お寺の看板には「自生した」と書いてあるが、川向こうは植えたものですな。去年は丸裸の山だったもの。

このお寺は和尚さんの評判が凄くいい。
普通、お寺さん・学校・病院は地元の人とからは何かと批判される。去年3回出かけて噂話を聞いたが、どこでも絶賛だった。
今日は会えるかな、と期待していたら、正装しこれから出かけるところだ。周りをばばたちが囲み、しばし談笑。手を振ってお見送り。

わが猫額亭のに溢れる山野草や小花木の落ち着き先に、ちょうどいいのではないか、と勝手に想像したが......。

都幾川村の柔らかな新緑も見事だった。
人々は染井吉野の派手な花ばかりを愛でるけれど、森生はつむじ曲がりだから、平凡な雑木林の新緑の方が素晴らしいと思う。

折悪しく日曜日。山の上の名刹・慈光寺のご本尊がご開帳のためか、村内は観光客で賑わっていた。



お昼は名代の黒蕎麦か、町営饂飩にするつもりだったが、どちらも駐車場は満杯だ。
この辺りは路上に駐車もOK牧場なので、離れた場所に停車。店内を覗いたら、とても直ちには席を立たない「良い」雰囲気。
一人では迷惑だろうな、と諦めた。

 

高麗川駅前に帰ってきて、まるひろで味噌らーめん極旨にした。
増税前に値上げして、自分で「極旨」とはね。

都幾川村は玉川村と合併し「ときがわ町」になったが、そういう安っぽい改名は受け入れないよ

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申し訳ございます

2014-04-11 | 重箱の隅

小保方晴子氏の記者会見を見た。

盛んに「未熟者で申し訳ございません」と詫びていた。申し訳は「タクサンございます」のにね。

あの涙に同情した人も多いのだろうが、じじぃは誤魔化せないよ。肝心なことは何一つ説明していないもの。
逆に
この人、随分いい加減な性格だな、と思った。

腕っこきの弁護士先生が、隣にいたのに、

   正しい写真と、切り貼り前の写真はこれです、見て下さい。

   残りの実験ノート「2~3冊」は理研に提出します。
   STAP細胞の作製に成功した人(インディぺンデント)の名前はここでは明かせないが理研には伝えます。

と何故言わせなかったのか。

また、小保方流コツとレシピで200回以上も作成した、とは言い過ぎだ。2回くらいにしておけば少しは信憑性を保てたのに、惜しい。
なにしろ簡単に作成できるはずなのに、曖昧模糊なインディペンデントが、一人しかだもんね。

そういうことが重なり、泣いて見せた小保方晴子氏には、全然同情できません。

どこかのTVの報道では、美容師を会場のホテルに呼び、化粧したそうだが、本当なら呆れたものだ。

飯能市原町、萬壽山心応寺の真っ赤なボケは本物です。▲

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