林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

家族写真

2013-08-31 | あらら!

この家族には、おめでたいことがあったようだ。
幸せそうな、微笑ましい家族ですね。

正装したガッツ石松氏を中心に、お元気なご母堂、趣味がいい息子さん、そして孫娘ちゃん。
遺伝子がよほど逞しいようで、みんなそっくり、いい家族です。

でも祖父ガッツ氏に似た孫娘ちゃんは、可哀相。
あまりといえばあんまりで、オッケー牧場とはいえませんな。
せめて、ママに似ればよかったのにね。



そういえば、ママがいない。
ガッツ氏と息子さんのお嫁さんたちは、何で遠慮したんだろうか。
昨夜、出ていっちゃったんなら、これは不幸な記念写真だ。

......などと妄想をしていて、やっと気が付いた。
この顔、全部ガッツ氏のコピーなんでした。
上手い合成写真だねぇ。拍手。

これは8月30日の朝日新聞朝刊に載った、全15段ぶち抜き1頁の新聞広告です。
広告は、こうでじゃなくちゃね。お見事でした。

 

この広告は「朝日新聞デジタル版を家族で使おう」という主旨です。
でも森生は全然関心が無い。

近頃の朝日新聞の1面筆頭記事のお粗末さったらないからです。
あれは、もはや新聞じゃありませんな。
デジタルに模様替えしても中身は同じだろ?

iPadを持つ写真は「bokete.jp」さんからお借りしました。

130831


かき氷

2013-08-30 | あらら!

▲ふむふむ、壱・弐・産か、なるほどね、大したもんだ。

この夏は、まだかき氷を食していない。だいたい暑い盛りは、猫額亭でへばってたからね。

ガリガリ君やあずきバーでもいいが、やはり夏はかき氷の情趣を味わいたい。それも硝子の器入りのを、だ。
この夏の思ひ出を、一つぐらいは作りたいじゃないですか。

元気な頃は、険しい山坂を越え、遥か上長瀞の阿左美冷蔵で行列し、評判の天然氷製のかき氷を味わったものだ。
それに較べりゃ、たかが吾野(あがの)のかき氷。高いといってもタカが知れとるわぃ。

と看板脇のサンプルを見て、じぇじぇじぇ。

なんと、赤いシロップはセロハン紙。純白の氷はティッシュペーパーだよ。

ここはついこの間まで、埼玉県営の「保養施設・あじさい館」だった。
ご他聞にもれず、税金を投入した瀟洒なリゾート施設は、周辺顧客とミスマッチ。年中、閑古鳥が囀っていた。

最近「休暇村」という一般財団法人が県から一切を買い取って「休暇村・奥武蔵」に衣替えしたのだ。
以前使っていたリゾートな椅子テーブルは撤去し、社員食堂のような安物に、いや失礼、シンプルなものに代えた。

何事においても、「民」は「官」よりキビシイのである。 

 

このサンプルは、スタッフ、苦心の作だろう。
コストカットのための尊い努力に、アタマが下がりました。

だけど、夏の情趣は、他を探すことにしたよ。

旧あじさい館の写真は飯能市観光協会のHPからお借りしました。民営化した今も外観は変わりません。
埼玉県のHPには売却したとの記事はありますが、建設費、売却時簿価、売却価格をツマビラカにしておりませんな。
県には、何の問題もなかった、ということ。

130830


きつねのかみそり

2013-08-29 | 高麗便り

そろそろ9月というのに、真夏の日射しである。
でも吹く風には秋の気配があるので、久し振りに巾着田へ行った。





、川辺の雑木林の下草は、彼岸花を際立たせるため、きれいに刈り取られていた。
川原には夏を惜しむ川遊びの人々。




 下草が無くなった雑木林に、花が咲いていた。
彼岸花にしては控え目で、早過ぎる。どうも「きつねのかみそり」らしい。

・ 天高し 雲行く方に 我も行く ・
                ......... 高浜 虚子


                     

この日の総歩数は10351歩になった。
ゆずあずきバーなどアイスキャンデーを合計3本を消化しながらも、夜の血圧は129・69。
めでたしめでたし。

130829


温度差

2013-08-28 | あらら!

また暑くなってきたので近所のホームセンターへ行った。ホームセンターは森生のリゾートなのである。
快適な店内で、温湿度計を探した。

ようやく見つけた温湿度計は2種類各1個限り。2個は売れ残りのようだ。
猫額亭にも7月になってから購入したものが1台あるが、困ったことに、置き場所が2階である。
暑い最中は炎熱地獄になる2階には行けないので、
もう1台欲しかった。

棚に吊り下げられた2個の温湿度計をよ~く見較べてみると、じぇじぇじぇーっ。
隣り合わせに並んでいるのに、それぞれの測定値が違ってる。
右のほうが、店内の実態を反映しているようだけどなぁ........。

一昨日は珍しくお湿りがあった。
しとしと降っただけで、ここ数週間の暑さがウソのように涼しくなった。
タオルケット2枚重ねでは、半袖パジャマの手足が冷え、お叱呼の用事と寒さが重なり、よく眠れなかったくらいだ。

あとしばらく我慢をすれば、本当の秋が来るかもな。
と温湿度計は買わないことにした。

店長さんへ余計なお世話。
ムダに液晶を点けないほうがいい、と思うよ。

130828


夏しぼり

2013-08-27 | 重箱の隅

   

トマトの実物を食わなくなった。

   青臭くも、酸っぱくもない。

   水気がない。

   小さい。

からである。
生ごみを増やしてまで、実物のトマトにこだわりたくない。

トマトが赤くなると医者が青くなったのは昔の話。今では青いまま収穫し、店頭に並ぶ頃に枯れて赤くなる。
その証拠はトマトのへたを見れば分かる。緑色ではなく黒く、萎びている。

医者にはかかりたくないので、トマトは缶ジュースを飲んでいる。
カゴメが通販で売っている「夏しぼり」だ。

子どもの頃、井戸で冷やし、かぶりついたでかトマトほどではないが、今のところこの缶ジュースがいちばん美味い。

7月の末だったかな?
新聞広告の次にダイレクトメールが来て、好評につき注文はお早く、と急かされたので2ケース注文した。

電話で注文したとき、係りの美人(?)から、好評につきもっと買わないか、嗾けられた。
でもなぁ、1ケース5000円近いし、他のものも食わねばならぬ。

その後、またダイレクトメールが来て、売り切れ間近、と脅かす。
売り切れ間近なら、何度もダイレクトメ-ルを寄越すことはないだろうにな。

缶ジュースとしてはなかなかのものだが、実際は売れていないらしい。

 

今年の桃は不味い。硬くて味が薄いか、中が茶色く痛んでる。
もっとも、2個399円程度のの安物のことですが

カゴメの缶ジュース「桃しぼり」が美味いので注文したら、旬の会会員の方だけで売り切れました、だとさ。
だったらダイレクトメールに載せるなよ。

130827


体重体組成計

2013-08-26 | 病院巡り

ホームセンターで、かっこ良く、手頃な値段の体重計を見つけた。
A4判の大きさで薄くて軽く、本棚に収納できるそうだ。外観は銀座のアップルビル。

今使ってるタニタの体重計は、15年以上前に買ったもの。分厚く重く、体重と体脂肪率しか測定できない。
消費税率が上がるだろうし、あと10年は生きていそうだ。タニタはそろそろお陀仏かもしれないし。

悩んだ末、物事は一期一会だと決心し購入した。

オムロンの体重計は「体重計」ではなく「体重体組成計・カラダスキャン」なんだそうだ。恐れ入谷下、ですな。
タニタの2項目のほかにBMIと内臓脂肪率も測定する。
 

体重体組成計は本棚ではなく、風呂場隣の脱衣処の片隅(といってもほぼ真ん中の通り道)に置くことにした。
就寝前のシャワーの後、生まれたままではなくなったブザマな姿でそれに乗る。
それで得た測定値を、朝晩測る血圧の記録帳に記載することが日課である。

       体重71.6k 体脂肪率25.3% BMI 14 内臓脂肪率24.5%

これが昨夜の計測値だった。オムロンのご託宣では「やや高い」だ。
内臓したコンピュータが、なにやら計算してくれたそうだ。

タニタの計測値は体重と体脂肪率の二つだけだった。
買ってから10年くらいは、脱衣処から血圧記録帳がある居間までの数歩で忘れていた。まるで鶏だった。
二つを覚えられるようになったのは、ここ2~3年のことである。

だから、オムロンの4つの計測値を覚えられるようになるのは、あと15年はかかるだろう。ふぅ。
なお、上記の数値には、リーディンググラス(老眼鏡のこと)、ボールペン、メモ用紙が含まれています。

この歳になって、悩むことが二つから四つに増えた。便利は不便。知らぬが仏だ。

「いつまでもデブと思うなよ」▲、と豪語する岡田斗司夫さんが、体重を記録するだけで1年で50kも減量したそうだ。
森生は心筋梗塞以来、毎朝毎晩記録している血圧帳に体重も併記しているけれど、ゼンゼンですね。
むしろ増えている。どういうことなんだ、スーパーマン・岡田さん。

130826


野村萬斎とボレロ

2013-08-25 | 歌の翼に

教育TVで偶然、ラベル作曲のボレロを野村萬斎が舞うのを見た。

舞が始まる前に、舞台に浮かぶ凄みのある満月に、目が釘付けになってしまった。

ボレロは普通、男性のバレーダンサーが官能的に踊る(と記憶している)。
バレーでは半裸のダンサーが痙攣したように生々しく踊るが、狂言師・野村萬斎の舞は、怪しくも荘厳。

舞台は暗黒。中央に、荒壁を切り抜いたようにざらざらした、大きな満月だけがある。
白い狩衣に長烏帽子姿の萬斎は中央の八畳くらいの板の間に端座している。
周囲に、蝋燭の灯りが点り、流れるように動く。

萬斎、すっくと立ち上がる。
暗闇には紋付袴白足袋の男性陣が凡そ50人ほど。
動きは日本舞踊そのものの所作だが、密集していながら整然と、素早く、鋭角的に動く。

オーケストラが高まるにつれ、貴公子然とした萬斎の舞は、狂気を帯びて激しくなる。
床を蹴り、白い袖や裾を翻し、狩衣の下の鮮やかな赤が目を奪う。

最後、喘ぐオーケストラが絶叫。萬斎、高く跳躍。
舞台は元の暗黒に戻り、中央に蹲った萬斎の頭上に、満月が下りてくる。

とまぁ、概ねこういう展開だったと思うが、それは見事な「日本舞踊」だった。

ボレロは性行為を暗示したもの、とどこかで聞いたことがある。
萬斎がどう解釈したのかは分からないが、見事に日本化していた。

振り付けには異論もあるだろう。
しかし気品と衣装と舞台装置は萬斎の勝ち。欧米人には衝撃的な表現にちがいない。

この動画はまだのようです。代わりにバレーで視聴して下さい▼

                    BOLERO DE RAVEL

                             

  (映像は途中で切断して、繋げたようですが......)

130825


二人の絶妙な間合い

2013-08-24 | 拍手

        

森生は、秋山仁先生が変身したわけは、予告無しに同伴出演した由美かおるさんの存在だ、と睨んだ。

二人は客席の後から入場し、会場をどよめかせた。
演壇でやにわにアコーデオンを担ぎ、シャンソンを2曲をフランス語で合唱。会場は拍手喝采雨あられ。
上手いとは言えないが、二人は見詰めあい、実に楽しそうだった。

ウールマン詩の解説では、かおるさんは最前列の客席に控えていた。
しかし後半の「飯のタネ」という数学の話題になると、舞台に上がり、それはそれは見事な夫唱婦随。
先生の指示を「はいっ、はいっ」と受け止め、甲斐甲斐しく先生を補佐。とうに絶滅した男女の姿だった。

    

帰宅後、「秋山仁」をネット検索してビックリ。必ず「由美かおる」が一緒に出てくるんですね。
これは数年前に、「由美かおる、数学者・秋山仁と結婚か」と女性週刊誌で話題になってたからなんですね。

先生は会場で、由美かおるさんとの出逢いと、その後の経緯を嬉しそうに話してくれた。

今日、飯能の駿河台大学へ講演に行くよ、とかおるさんに話したら、予定がないから一緒に行く、だなんて。
講演会にはノー・ギャラで出演してくれることになりました、などと。

予定が無いのは、水戸黄門が終わったので多分本当だろう。ノーギャラも真実かもしれない。
でも、突然同伴しただなんてマッカッカなウソですね。

それは秋山先生の正四面体タイル定理を、かおるさんが切り抜いて貼り絵にした屏風を持ってきたことでも分かる。
実際、連れ立って各地の講演会に行っていることを、全国のブロガーたちが好意的にばらしてる。

森生も拍手こそすれ批判するつもりは毛頭ありませんね。
双方にとって畑違いの高嶺の花を手に入れて、むしろ羨ましくって、口惜しいくらいだ。

       

秋山仁、67歳。由美かおる、じぇじぇじぇーっ、63歳!!!!
二人とも独身なので、不倫なカンケイではない。
先生はかおるさんにアコーディオンを手ほどきするだけなく、なんと分数計算から微分積分まで教授しているそうだ。

先生は女性週刊誌の報道については、全く触れなかった。
そりゃそうだろう。二人は結婚だなんていう常識を超越しているはずだ。

超風変わりな数学者と人気女優が、もし結婚し同居したら、おそらく半年でお互いにウンザリするだろう。
歳を重ね、賢明な二人はそれがよ~く分かっている。

じじばばの希望の星として、「思う存分生きて」いただきたいものです。

森生は由美かおるの実物を始めて身近で見て、その若々しい肢体と明るい表情と気働きに驚嘆した。
今まで軽く見ていたが、今後、どう老いてゆくのか、注目したい。秋山仁より興味があります。

二人の写真は防府市青少年科学館・ソラール館長ブログから、
メビウスのハートはサイエンス演師・善ちゃんのブログからお借りしています。

130824


真夏の講演会

2013-08-23 | 拍手

駿河台大学で開かれた秋山仁先生の講演会は、炎天下にも拘わらず、じじばばで満席だった。
会場内はカクシャクと音がしていたようだった。

それもそのはず、演題が「人生たった一回きり、思う存分生きてみよう!」だったからね。
この殺し文句! 見果てぬ夢を諦めたじじばばには見逃せないはずだ。

先生ご提案の要点は........。忘れた。

でも、会社勤めの経験があるあなたなら、サミエル・ウールマンの詩「青春とは.....」を知ってるでしょ?
あの詩を逐一分析解説し、あわせて先生の破天荒な過去現在を披露してくれたのです。

ウールマンの詩は無能な経営者が、平社員に教え諭す時によく使う便利な内容で、聞き飽きた。
だが先生の人生はへーな話ばかり。実に愉快だった。

秋山仁先生は、過去現在、そして未来をも「思う存分に生きている」のである。
そのへんのじじばばは、今更マネできっこないよ。

 

森生は秋山仁先生仁の講演は2回目だった。
前回は城西大学で、「ゆとり教育を推し進めよう」と、それこそ獅子吼する激しい講演だった。

しかし今回はすっかりいいお爺さんなんですね。優しく、頬は艶々していた。
そのわけは、明日の記事に続きます。

130823


静かな夜・住めば都

2013-08-22 | 歌の翼に

夜中、10時半。夜の帳に包まれても、隣の奥多摩で人工降雨実験が成功しても、空気はまだ火照っております
2階の温度は29度、湿度79%。眠いけれど、とても寝られるもんじゃありません。

で、古いLPレコードを引っ張り出し、ステレオのボリュウムを絞り、アンディ・ウィリアムズを聴いた。
涼しいエアコンの風に毛脛を晒し、ボサノヴァの気だるいリズムに身も心も乗せる。ラテン音楽はいいねぇ。

         静かな夜(QuietNights/Corcovad)

うっとりするでしょ?
ポルトガル語は無理ですが、英語の歌詞なら、字引引き引き何とか分かったつもり。

なるほど、「住めば都」という意味か。
いや違うかなと思わないでもないが、無いものは無いのである。無いものねだりはやめよう。

以下、この名曲の超訳です。楽譜に合わせておりませんけどね。

         静かな夜 瞬く星

         ギターで奏でる甘い調べが マイ猫額亭に漂う

         時はゆっくりと過ぎ 明日を思う

           清らかな高麗川に沿って そぞろに歩き

           木漏れ日の道を 多峰主山に登る

         窓からは 暗い雑木林が見える

         なんていいところだ

         こここそ 最期に過ごしたい と望んでいたところ

         わが人生は ろくなもんじゃなかった と思いこんでいたけれど

         いま 生きてゆく楽しみを 見つけることができた

         愛しい高麗よ いつまでも

         

         若い頃、マイクを通す声がアンディ・ウィリアムスに似ている、と言われたものだ。
         容貌もアンディに、......似てるわけないじゃんか。ふんっ。

         その後のアンディの消息をさっぱり聞かない。
         マイアミの豪華老人ホームに入り、アクティブシニアとして、ゲートボール三昧かもな。

         安倍晋三のヤな方針で、わが町の要支援は事実上はノー支援になるだろう。
         要介護だってアテになるまい。

         だけど、高麗の団地の静かな夜は、けっこういいもんだぃね。

(記事を書き終えたところに、藤圭子の飛び降り自殺の第一報が!) 

130822        


つくつく法師

2013-08-21 | 遠い雲

深夜12時過ぎに就寝しても、朝は5時に目が覚める。
ひぐらしの哀しい合唱で起こされることはなくなったが、何故か5時には目が覚める。

さぁてと、今日は何をしようかなぁ、と今朝もまた布団の上で考えていると、遠くでつくつく法師の声がした。
小さな秋........。 秋は音で気付かされる。

ゆうべは、約束の雷は鳴らず、こおろぎが鳴いていた。
早暁に開け放した窓からは、涼しい風の「気配」がすることにする。

つくつく法師は、二学期を知らせる声だった。
一斉に鳴かれると、尻に火が点いたような焦燥感に囚われて、あまり好きな蝉ではなかった。

耳を澄ますと、また油蝉が鳴いている。
二十年も前から耳の中で、年中。

                    ・ 唖 蝉 に 深 き 思 ひ を 語 ら ば や ・
                                             .........子規

    130821


帰省

2013-08-20 | 林住期

海辺の古い街にある谷合がふるさとである。湘南ライナーを使えば、2時間で行ける近さだ。
帰省というには少し大袈裟だが、この夏も帰省しなかった。

母がいた頃は、旧盆と正月には行っていた。しかし母が亡くなってからは3回忌を最後に、ご無沙汰である。
きょうだい全員が行かなくなったのは、家を継いだ長男の性格が悪いから。

きょうだいは他人のはじまり。親はかすがいだった。

ご先祖と父母の苔むした墓は、駅のすぐそばの大きな寺の見晴らしのいい場所にある。
だがお盆の頃は薮蚊が多く、完全武装して行かないと長居はできない。

お寺の門番は又従兄弟の老後の務め。
拝観料は顔パスで通り抜けられるし、西端の塔頭から入る蝉時雨の道も覚えている。

お盆が過ぎれば、両親は墓に戻っているはずだ。いや、迎え火すら焚かれず、墓にいたのかもしれない。



墓参りだけでも、と思うこともあるが、何時でも行けるとなると、なかなかお神輿が上がらず、また秋が来る。
ふるさとは、遠くにあるほうが、よろしいようで........。

130820


陰影礼賛

2013-08-19 | 遠い雲

早い梅雨明けと同時に始まった猛暑で、すだれの取り付け作業をする意欲が萎えていた。
時々、一枚ずつ吊り下げていたが、日射しが部屋に入る季節になって、ようやく全てのすだれを取り付けた。

世に暑さ対策はいろいろ言われている。しかしそれらは日本が熱帯になる以前の対策。
今年の暑さ対策は、一部屋をエアコンでギンギンに冷やすしかない。
ただこれは体感としての暑さ対策。見た目としての対策もある。

それは、す・だ・れ。

ホームセンターで売っているすだれは、全て中国製にとって代わられた。
中華簾は、穂先が入ってる、そっくり返る、長さばらばら、すぐカビる、と安かろう悪かろうの代表選手。
しかしすだれはそばで観察するものではなく、冬には捨てればいい。ウチでは3年使いますけどね。

中華簾は半端ものだけれど、簾はすだれ。ヨシかアシかの隙間が形作る陰影の涼しさを、愛でることはできる。

今日も昼飯の後、エアコンを点け、薄暗い部屋で横になる。

うつらうつらしながら、ふるさとの薄暗く古い大きな
家を、ふと思い出した。
あの頃は、こんなに暑くはなかった。

                ・ 世の中の重荷おろして昼寝かな ・
                                      .......
子規

取り付けたすだれは11枚。数え方は「枚」なのか「本」なのか。
売場では本で、吊るせば枚なんでしょうね。

中国製竹枕。これはいいですよ。

130819


晴れて雨傘

2013-08-18 | 高麗便り

男の日傘がバクハツ的に売れているそうだ。
森生はかねてより「男も日傘」と主張してきたが、ようやく世間が追いついてきたのであり、喜ばしいことである。

早速、通販に当ってみると、晴雨兼用折り畳みで2500円ほど。およよ。
実物を見ないで買うのはなぁ.........。

だがそんなに売れてるなら、ここいらはイナカだ。雨傘だって構うもんか。

と晴れ晴れしい気分で雨傘をさし、郵便局へ行った。
昼日中の郵便局はすっかりだらけていた。手は空いてるのに、3人とも知らん顔。
存在感がない自分を、今更ながら思い知らされた。局内でも、雨傘をさしてればよかったんだろうよ。



直ちに郵便局を出て、むかっ腹を抱えて、コンビニへ。
全然使ってない携帯電話料金を今月も支払い、雨傘をさして、家に帰ってきた。

空はたっぷりと湿気を含み、もう何日も真夏の青空はない。
しかしここは山沿いなのに、大気は安定して日射しだけは強かった。

森生は夏、髪を短く刈ってるので日除けの帽子が欠かせない。
ハゲてる人って、じか日で大変だろうなぁ、と深くご同情致しまする。

今日は帽子の代わりの雨傘だった。
だが折角の雨傘は、空気が火照っているし、道路の照り返しが凄いので、涼しくはならなかった。
とはいえ広い日陰がついてきて、開放感があり、帽子よりはず~っとましだった。

 

熊谷より近い鳩山町では正午、既に34度とか。昨日は熊谷より高く、37度だった、と聞く。
わが日高市も、温湿度計くらい設置したらどうか。いや、知らぬが仏かも。

森生は、すれ違う人々の雨傘反応を、ヒソカに知りたかった。

だけんども、こぉんな暑い日に出歩くバカは、はぁ、いなかった。

歩きながら考えた。日傘で太陽光発電ができるぞ、と。
アイデア売りますよ。

130818


お盆休みのエレベーター

2013-08-17 | 床屋放談

ブログでの大先輩、小肥りじいさんさんのブログを愛読している。
森生の林住記と違い、何時も上機嫌でまったりしておられるので、愉快なばかりか勉強になります。

その小肥り先輩が、また面白いことを教えてくれた
お盆やすみには【スペイン エレベーター】でパソ検索すると面白いよ、と。

ふむふむ、なるほど、ワッハッハ。
スペインで、47階建新築高層住宅ビルに、エレベーターを付け忘れちまったそうだ。

森生が最後に勤めていた会社では、時流に乗ってゴルフ場を建設したが、カート置場を造り忘れた事があった。
売り物の展望風呂がコースから丸見えで、おじゃんにした事もあった。
だが世界の海に雄飛したスペインともなると、ちょんぼのスケールが違いますな。

 さて、ここから先はお盆休みの、世にも恐ろしい話。

例の原発ですが、「原発はトイレがない豪華マンション」、といわれている。
使用済み核燃料をどう処分するか、が決まっていないんですね。つくずく困ったことですね。

それに関連して福島第一原発です。
4号機では、使用済み核燃料棒を事故前に格納容器から取り出し、プールに仮置きしていた。
そのプールは、3.11の水素爆発で損壊した建屋の2階だか3階だかにあり、屋根が無くなってしまっているとか。

大きな余震がきたらどうなるのか。考えるダニ恐ろしい、と東電と政府関係者を除き、誰もが言っている
安倍晋三はトルコで、「過酷事故を体験した日本の原発は安全だぃ」と強調し、トルコ人を驚かせた。
今でも、海に流れ出る地下水に混じる放射性物質は、大した問題はないらしい。

人間、誰にも間違いはある。ウッカリもある。
だけど同じウッカリならエレベーターの付け忘れの方が罪が無く、愛嬌がある。

巨大地震や富士山噴火などが近いらしいし、東北の復興は遅れている。
オリンピックは、トルコが無理ならスペインに譲ろうね。

 

森生が辿り着いたのはmsn産経ニュースです。記事の下の方に、これまた吃驚な記事がありました。
「人民日報の新本社ビルは◆◆◆にソックリ」という記事です。
う~ん、参ったね。

人民日報の記事は、不肖森生の倫理規定に抵触しますので、吹聴しませんよ。

130817