林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

雨の日に病院へ

2009-08-31 | 病院巡り

 

雨の中を病院(国際医療センター)へ行った。
台風が接近しているのに、何箇所もある駐車場は既に満杯。ニッポンは病人だらけだ。

病院は厳戒中だった。出入口には消毒液が準備してあり、ガードマンが立っていた。
あのね、相手はウィルスですよ。
職員は全員マスクをしている。相手はウィルスですが.、マスクってほんとに効くの?


1時間前に検査室に入ったが、心拍数に難点あり。普段は70前後だが、検査する時は50台が適切、とか。薬を飲まされ効くまで1時間半も待たされた。
物々しいCT検査結果は他日、先生の説明がある由。


保険証を、昨夜からまたまた忘れていて、実費6万円余りを請求された。
そんな大金あるワケ無い。お得意さんなので、ツケにして貰った。
健康保険制度の有り難味を実感した。


外は大雨だ。広い建物の中を散歩昼食買物をしてたが、一向に降り止まない。
土砂降りの駐車場は相変わらず満車状態だった。
今度は、ニッポンは病人だらけ、インフルが怖い、と思った。


別離のとき

2009-08-31 | 拍手

     

森生は、麗しき理野を、羊遊斎工房に入門して直ぐに亡くなった兄のように、191日間も見守っていた。

兄の跡を追い羊遊斎の工房に勤め、腕を上げた理野は、蒔絵の創作、模作、代作に就いて思い悩む。

羊遊斎の根岸の妾宅に住まわせてもらっていた理野は、隣の酒井抱一の庵で鈴木基一と知り合う。
基一に心を通わせていながら、工房の腕はいいが妍介な先輩蒔絵師祐吉と、彼が向島に密かに準備した細工所で、一夜を過ごしてしまう。

理野の周囲の人々は、それぞれに屈託はあるものの、江戸の粋な交わりを満喫し、創り出していて魅力的だ。
特に羊遊斎の愛妾で、後に自立する胡蝶や、祐吉との生活を危ぶみ、理野に忠告する祐吉の古くからの愛人であり、支援もしたしなが魅力的だった。

また、根岸の里の風雅な住まいや、根津向島不忍池など、江戸らしい情趣がある。

      

理野は祐吉と別れ、生国松江にある無名の父親の蒔絵工房に戻る決心をした。
できればそこで自分の蒔絵を創作したい、と願っている。

夜、酒気を帯びた基一が突然理野を訪れた。彼は朝顔図の下絵を持参していた。
画風も、理野との交流も決してはみ出さない基一に不満が無いわけではなかったが、理野は朝顔図に基一独自の新しい画風を見出し喜ぶ。

基一は後に名作と言われる「朝顔図」の下絵を理野に贈る。朝顔図は理野が基一を刺激し、描かせたようなものである。
一方、理野は心血を注いで創作した棗と硯箱を基一に贈った。

 

理野は、五年に一度、互いに作品を見せ合いたい、それが生きる張り合いだ、と基一に伝える。
作者の乙川さんにはそのように取り計らい、5年後続編を書いて頂きたい。

理野の心理描写が多く、冗漫になりかねないところを、凛として目が離せない物語に仕上げた作者の腕前は相当なもの。

中一弥さんの挿絵も素晴らしく、小説の面白さを際立たせた。
98歳の高齢ながら、瑞々しい挿絵で毎日楽しませてくれた。
時々色刷りになるが、小さな落款だけを朱色にし、他は青墨色一色、あるいは朱を含んだ墨色一色、という粋さ贅沢さ。

             

理野は今、別れの挨拶回りをしている。
貧しいが絵に興味を持つうら若い女中は、谷文晁に入門させてやった。
誠に行き届いた目配りである。

.....と小説が終わる前に気が早いけれど、感想を書きたくなった。
連載がまだ続くなら、それもいい。是非そうして欲しい。

挿絵は中一弥。
屏風絵は完成した「朝顔図」(紐育メトロポリタン美術館蔵)
中一弥画伯については、下の記事をどうぞ▼


憂い顔

2009-08-31 | 先輩のお言葉

朝日新聞連載小説「麗しき花実」の挿絵を描いている、中一弥先輩はおん歳98歳の現役画家です。
70歳までだって生きることはつくずくタイヘン、と草臥れてますが、未だに格調高く瑞々しい挿絵を毎日見せて下さっている。
この小説の魅力は、中先輩の力も大きく寄与している。

中先輩は、「憂いを含む顔の女性に心引かれる」、そうだ。
また、「女性は、肩の線と髪型が難しい」、とも仰っている。

お姐さま方、お嬢さまたち、参考にして、目の周り食わん食わんにしたり、人食い人種のように唇塗りたくらないで下さい。
髪型は......、あっ、レモンさんは別格ですからね。

それにご同輩の方々は、老け込まないために、やはり美しい女性に関心を持ち続けている必要がある。あくまでも関心だけ。実際に行動したら心不全でアウト、ですからね。

多くの方々が、この大先輩をご存じない(失礼)、と思う。
高嶺者の励みになるように、朝日新聞の囲み記事をそのまんま載せてしまいます。
スキャナーの性能が劣り、ハッキリしませんが、想像力を使って、お読み下さいね。
では......。

挿絵は中一弥画伯。
不忍池で語り合う理野と鈴木基一(連載100回目から)。


台風対策

2009-08-30 | 庭いじり

 

台風が関東地方に近付いている由。
せっかくきのう期日前投票をして、末期癌の義兄を見舞おうとしていたが、取りやめにして、台風対策をした。

簾を外し、植木鉢を並べ替え、飛ばされ易い箒ちりとり等を片付けた。
小学校雑木林作業の後遺症であちこち軋むけれど、大金貰って平気で休む、松井松坂イチロー君のような我儘を言ってられないからね。
早起きして、大汗かいて、午前中に対策は済んだ。

朝刊に落合恵子さんの自己責任論が載っていた。
朝日に、「積極的その日暮らし」を連載してる完熟したレモンさん。猩猩頭以外は惚れ直してます。そのレモンさんによると、

  自己責任を皆で合唱してたら、焼肉定食時代なっちゃった。
  介護や少子化や年金は自己責任では括れない。
  でも政権を選ぶのは自己責任だ、と。

そう、植木鉢が飛ばされて壊れちゃうのは自己責任だ。
だから、せっかく大汗かいたんだけれど、台風予報は外れてくれ。

台風は外してもいいよ、予報士さん。

挿絵は酒井抱一画「秋草図」と、山藤章二画「落合恵子」(軟派日本の百人・スポニチ刊)。
「軟派・・・」は74年初版です。


壊したのは誰だ

2009-08-30 | 床屋放談


全15段を使い、「日本を壊すな。」、と吠える自民党の広告が出た。
「壊したのはあんた等だろ」、とハンロンしたい。

 ・責任力あるけど、日本を壊してしまった責任を感じるぅ。
 ・不安だけど民主に任せ、長い目で見て国民の利益になることには協力しますね。
 ・やっぱり民主がペケだったら、また自民に任せてね、暫く勉強してますから。
 ・これじゃ一党支配になるから、せめて比例区には一票入れて頂戴な。

とやれば、多少は判官贔屓票が入るかもしれないのに、市場調査も市場開拓も全く出来ていない可哀相な自民。墓場へ行きゃがれ。

天気が悪いので、投票率は上がる、かも。
民主が圧勝しても、どこの誰がやっても、日本列島は嵐の季節。
とても台風一過とはゆくまい。

政治は国民の民度相応のモノでしかない、とか。
家でごろごろしてないで、さっさと、投票に行きましょ。

●日の丸ちょん切ってしまって、ゴメンナサイ●


出口報告

2009-08-29 | 床屋放談

市役所で期日前投票をした。近所の公民館よりザックバランで入り易く、来る人は途切れなかった。
小選挙区はあの妻のオットではなく、のほほんパパに。仕方無しで。

太郎君と法蓮華党の二人、下品過ぎた。
耳を塞ぎたくなる悪声と、見たくも無い悪相だった。カトリックとか仏教徒ってホントかねぇ。
夜郎自大幹事長の音沙汰が無く、ホッとしてたのに、官房長官が可哀相。

森生は極左極右、保守革新を行ったり来たり。穏健中道でないことは確か。その日の気分によって、何でもOK牧場です。実際後援会には党派に関係なく乞われて5つくらい入ってます。だから、鳩圧勝なら保守でもいい、と思ったこともある。

だが太郎君の保守は、既に腐臭を放っている腐れ........、下品になるから止めますね。
森生の保守は、ムツお婆さんが山上の集落に住める社会や、古い家でも手入れして生かす経済の仕組です。

その点、朝日新聞の「党首がゆく」(8/25)に載った神主党首の保守に賛成です。

 ・高嶺者を大事にし(ここがいちばんいいところ
 ・よその子も遠慮無くしつけ
 ・身体の不自由な人がいれば支えあう
 ・泥のついた長靴、赤銅色の肌に深く刻まれた皴、一面の田畑の緑

などを守りたい。これをズタズタに壊したのが小泉竹中だ、と怒る神主さん。
この大先輩、見直しました。
郵政民営化については、多少意見が異なるけれど、こういう真っ直ぐな、それでいて劣勢に立たされてるヒトは応援したい。

今まで比例は共産党に入れていた。しかしCさんにはどうもいまいち馴染めない。
みんなの党首はいいが、その他のお面相が.........。何しろ人は見た目が9割だからね。

  ホントかねぇ 大物どもの川流れ

あの親馬鹿推薦候補を破った35歳新横須賀市長は、

  「政治家を怖がらせてみよう」

と言っている。全国最年少、31歳新千葉市長は、

  「政治は綱引。綱引不参加の人はどれだけ引っ張られても文句は言えない」
  「ばら撒いた結果の借金は若い世代が背負わされてるんだ」

と言っている。
明治維新も戦後の復興も、それまでのエライ人を追っ払い、若い世代が成し遂げた。
明日は必ず投票に行って、首相閣僚経験者をみんな落選させちまえ。

  「それが心配」 320人もベンチに入ったら

ま、多少の揺り戻しがあっても勝負はついたはず。だが、驕り昂ぶりで、政権交代「。」だろうなぁ...........。
これからも当分の間、貯金は必死で守らないと。

漫画は山田紳(朝日新聞から)


全員集合

2009-08-29 | お節介

全員集合!、と一斉メールで号令が来た。
普段は公園でやる雑木林の作業を、今日は小学校の雑木山でするのだ。
子供たちが安全に雑木山を駆け回るために、枯枝を落とし、潅木を伐り、階段を修理し....、といろいろあるのだ。

公園ボランティアのおじ(い)さんおば(あ)さんは20人ほどで、出動率2割。
小学校の「親父の会」の、元気が取り得のお父さんは30人ほど。
校長先生以下先生たちと、PTAのお母さん会長ほか何人ものママたち。
それに、身なりのいい小学生が100人くらい集まったので、合計何人だ?

ボランティアの朝礼は1分だが、今日は色んな立場での挨拶と説明が多く20分もかかり、炎天下で日干しになりそうだった。
始めにみんなで、お早うございます。校長先生から声が小さいよ、と言われて、

    お早うございま~す

子供たちと声を合わせて怒鳴り返すの、実に楽しかったね。
これは5時に起きた甲斐があった。こういう大声は気が晴れる。

毎日どんよりしてるのに、今日は狙ったように早朝からのカンカン照り。
今頃になって夏本番だぁ。........予報士メ、こんなに暑けりゃ来やせんわぃ。

林間とはいえ、作業を始めると滝の汗。完全武装した樵姿は水に落ちたカラス天狗。
親方ひとりの作業なら2k以上は痩せられるはず。会長代理から何度も、水分補給、無理しないでぇ、の号令。
疲れて斜面から転がり落ちそうになる頃、昼前にやっと作業は終了し、助かった。

ところで.....。
森生が小学生だった頃、この程度の作業は小学生たちがやった。
僅か20分の朝礼くらい、粗食でも坐らずに、立ったままやっても平気だった。
軍手もペットボトルも学校は用意しなかった。そもそもそんなもの無かった。

呼んでくれたのは嬉しいし、久し振りの作業は楽しかった。
だけど近頃の教育って、何かヘンじゃないかぃ?

なぁんちゃって、家で体重を量ったら1kしか減ってなかった。
ふう~。


ヤ・ヤ・ヤ・ヤ・ヤだ

2009-08-28 | 高麗便り

 

ゴーヤーはご町内のあちこちで栽培されていて、日除けにも利用している。
買物難民にとっては有り難い野菜かも。

だがね。

栄養豊富、と聞かされても、なものはだ。姿を見ると寒気がして、だ。
完熟してだらけた姿をウィキで初めて見た
もっと

                          

ゴーヤーは沖縄方言で、蔓茘枝(つるれいし)や苦瓜(にがうり)が標準語らしい。
沖縄の音楽は好きだけれど、ゴーヤーは

それでもゴーヤーチャンプルーとか、育てたい方は「にがうり倶楽部」へどうぞ。
呆れる、というか、脱帽ものですよ。


露地栽培

2009-08-28 | 高麗便り

誰もいないから畑にそ~っと入り、誰何すると、やはりスイカだった。
丁度、空いてるリュックを背負っている。
どうしても触りたくなって、カプセルを除けようとしたら、針金で固定してあった。

「.......ケチンボ」

スイカは全部カプセルをか被せてる。
目的はカラス除けか、ミニ温室か、.........それともスイカ泥棒対策か。
森生は小心者。今度訊いてみようか、と悩んでる。

「一つなら、いいでしょ?」

と。


国民審査

2009-08-28 | 床屋放談

 

30日ニハ最高裁裁判官9人ノ可否ヲ投票セヨ、と公報が入った。
冗談じゃない、この忙しいのに、こんなごちゃごちゃ書き込んだモノ、読んでられるかっ。

そこで、森生の可否判断基準は、

   1.高級官僚の横滑りは×
   2.裁判官の昇進は×
   3.弁護士上がりは×
   4.検事上がりは×

であり、9人は殆どが×です(かな?.......根気が無くて最後まで読んでません)。
それぞれ理由があるけれど、長くなるのでここには書きません。(特に弁護士への怒りは、いずれ記事にします)

で、投票所へ行くと、もう誰が誰やら忘れてる。
ので、全員×にします。

既に任命済みの裁判官を今更あれこれ言うのは制度としておかしい。
この可否判断はむしろ衆議院議員投票に取り入れて欲しい。

自民には全く投票をする気は無い。清き一票がどうせ穢されるからね。
かといって民主も実はヤなのだ。綺麗ごと、アテになるもんか。
共産に入れても効果は無いし.......。

だから、立候補者名簿に×を付け、得票数から×を差っ引くようにしたら面白い。
これ、ギリシャで大昔やっていた陶片追放です。

......とトウヘン僕は思います。


2009-08-28 | 歌の翼に

駅前に妻がいた。鄙には稀な、キリリとしたいいオンナだ。
妻と分ったのは、赤地に白く「妻」と染め抜いた旗指物を担いだ、足軽が控えていたからだ。周りには党の旗指物がはためいていた。

妻はTVの局穴嬢だったそうで、狐顔の笑顔と挙措動作はポスター写真よりはるかに魅力的だ。何しろ動くし矢鱈に低姿勢だもんね。
妻は駅から出て来る人、一人ひとりに再々最々敬礼していた。
ところが、みんなメイワクそうな顔をして避けて通る。世が世ならば、可哀相な妻。

オットは親馬鹿チルドレンとかで、妻が自慢のようだ。
自分のルックスも売りにして、芸能人のような事前運動ポスターを貼りまくった。

ひょっとこは避けるにしても、ポスターはインフル大臣をマキゾエにするのが常道だが、妻と並んで斜に構え、ツラ面積を抑え、ニッと白い歯を剥き出し、目は笑ってなかった。
その結果、オットは若年層に支持を固めてる由。.......オメデタイ若年層。

オットの主張はジミンいやミンシュをパクリ、「世代交代。」だった。今はなんだろう。
オットは駅前にいなかった。どこかで土下座してたのか、駅ビルのWCで歯を磨いてたのかも。そんなことじゃ妻に逃げられるぞ。

イナカ町でもジミンの評判頗る悪く、オット落ちたら妻はどうする?
勿論、いいオンナはこんなイナカの駅には目もくれず、乃木坂あたりで........。
それでは梓みちよ姐さん、ハイどうぞ。

喜多条忠作詞 吉田拓郎作曲 「メランコリー


暑気払い

2009-08-27 | 林住期

先輩同僚同期後輩諸氏たち4人と、暑気払いの昼食会をした。

会を周旋したのは傘寿を迎えた先輩氏で、社交ダンス、ブリッジ、写経、ゴルフほかを楽しみ、西武線の3駅くらいは軽~く歩いてしまう。
米会話はペラペラだけど、普段の会話にカタカナは使わない謙虚なお方だ。

同僚は大きな自治会の会長殿である。
性格は温厚率直柔軟。定年後、各事業所のご意見番を務め、早くこっちへおいでよ、という森生の意見に従ったのか、去年完全引退したばかりだ。
版画の年賀状は森生の喪中でも届けて貰い、連続30枚以上保管している。

後輩君も大きな自治会の会長殿である。次から次へと問題が起きて超多忙とか。
今年は運動会を止めた。迷惑がる所帯の方が多くなり、喜ばれること以外は恒例の行事でも廃止する方針、とか。偉い偉い。

現在は、駅の新改札口開設運動に地権者から反対され、立ち往生中の由。
そりゃぁ相続の時しか解決しないぜ、相続は突然だよ、と意見したら、昔は何でも反抗の彼、素直に納得。どうせ森生先輩を哀れんでのことだろうよ。ふんっ。

同期君はトクな人である、と言うより徳があるのだろうね。
自分からは決してアレコレ指図はしないが、部下は意を察して動き、上役には胡麻擂らずに気に入られ、役員になった。
今は蕎麦打ちと利き酒に専念。今度の会も同期君の意向で先輩氏が準備した。

昼食会は、会話に花が咲き誠に気持ち良く、同期君推薦の地ビールは美味く、文字通りの暑気払いになった。
次は後輩君が準備することに衆議一致した忘年会が楽しみです。

   

    今日は珍しく朝からカンカン照りの晴天。
    吹く風が爽やかな一日だった。  


貼る虫除け

2009-08-27 | 重箱の隅

朝、放送している「まちかど情報室」は便利だ、と思ってた。
担当の局穴君はガイジン離れした顔なのに、商品や物や洋菓子を意味する日本語を知らないという基本的な欠陥がある。しかし愛嬌があり、マジメそうで好きだった。

その局穴君が「虫除けシール」を報告してくれた。
TVでは、透明な箱の中に、ガーゼを巻いてシールを貼った腕を突っ込んで見せた。
肥った黒い蚊はおっとりと壁に張り付き、腕を刺さなかった。
ラベンダーの効果があったのだ、と局穴君は言った。

便利そうなので早速買おうとしたが、わがイナカ町にはそんな洒落たモノは無く、似たような別のモノだった▼。
こちらは、ユーカリ油と竹樹液で蚊を撃退する、と言い、北国育ちのヤワなラベンダーより効きそうだった。

タクサン貼ルト効果的デス、と至極当たり前で自信の無い説明書きがあったので、勿体無いが、半袖シャツの袖口と足などに合計6枚を貼り、庭に出た。

数分もしないうちに藪蚊は寄ってきてチクリだった。
刺された場所は袖口の虫除けシールから3cmも離れていなかった。
8時間効果があるそうだが、夕方まで何匹もの蚊に刺されたぞ。

わが猫額亭庭園は、あの狭い箱に較べりゃ広い。シールを身体中に貼らないと効かない、と言うんだろうか。
それとも、森生が藪蚊にひもじい思いをさせてるのがイケナイ、とでも言うのかい。

確かにウチの蚊は、TVの蚊よりも痩せて小さく、性格的にもすれっからしだけどね。
この「グッズ」は、厠に蚊が多くて堪らん、と言うお人用で、庭師には効果無し。
人やペットどころか蚊にもやさしいシールだった。

おい、「街角情報室」の局穴、あんた業者にヤラサレてるんじゃないかぇ?
ラベンダーが効くはずはない。再試験が必要だっ。

夏の庭仕事には、依然として金鳥蚊取線香がいちばんです。

虫よけシール「ぴたシャット」はコアラとパンダのカワユイシールです。  

以前、「香取線香」という記事で批判した「お出かけカトリス」は、
近所のスーパー・ホームセンター・薬局からすっかり駆除されたようです。
代わりにベープマットが全盛ですが.....。


木戸をあけて

2009-08-27 | 歌の翼に

津軽のふるさと」で雪村いずみさんを引き立てている幻滅な小椋佳氏を眺めていて、感慨に耽った。

「木戸をあけて」を初めて聴いた頃、歌はいいけれど、同い年の森生は少し複雑だった。
小椋氏は天下の第一勧業銀行の行員であり、東大卒であり、あの美声だ。
ジャケット写真を小椋氏と勘違いして、凄いハンサムだ、とやっかみを感じてもいたのだ。

この歌はメロディラインが実に美しい。家出する少年の心情がヒシヒシと伝わる。
ヤなことが続くと、森生も家出しようかな、と思ったりしたものだ。

以前「林住記」で記事にした時、肝心の歌が無かったので、少し行く先を変え、「行き詰まったら家出をしようよ」、という持って廻った、嫌味な記事にした。
家出の効用は今でも変わらない、と思ってますが。

小椋氏、その後はTVに出るようになり、見た目は森生と同じになったな、人は見た目が9割だからな、と安心したので今度は素直にご紹介します。(人間と財布の中味が大分違うらしいのが残念ですがね...........)

今、この歌のレコードを2枚持っている。
その1枚は、倒産した有名音響機器メーカー「山水電気」特製の非売品だった。
スピーカーを前面背後左右計4箇所に設置して聴く代物である。

職権を使って店長から巻き上げた「木戸をあけて」はフルオーケストラにヒグラシの声を被せた、情緒纏綿ロ~マンチックな傑作である。
しかし、これは宝物だからお聴かせできまっせん。(本当はブログに貼り付けるパソテク知らないのです.)

この度、Youtube で見つけた「木戸をあけて」。
それでは普通盤でどうぞ。

作詞作曲小椋佳 「木戸をあけて