林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

朝ドラは年末

2007-06-30 | 重箱の隅

NHK朝ドラ「どんど晴れ」はいよいよお終いが近いようだ。
年末の番組のように、やたらに回想画面が多い。

この朝ドラ、誠に出鱈目であるな。
今週も実にいい加減な筋運び。毎朝、苛めと揉め事、歯の浮くような出会い......。
オトナの童話で行くなら、もっと楽しませなければ。
それに、登場人物の造形が全く成ってない。

それなら、こんな朝ドラ見なけりゃいいのだが、ニュースはどの局もヤなことばっかり。
現実のヤなことなので頭に響く。

 からだであそぼの4人

それで教育TVの子供番組に変えるが「からだであそぼ」のせいしろう君が辞めてしまった。
1年生になったのだろうが、新人の二人は、ちょっと出来過ぎじゃないの。
たいき君がまだ頑張ってるから良いようなものの、残念です。

 クインテットの6人

 「クインテット」は相変わらず何度みても面白い。

 テレビは、楊枝教育放送が役に立つ。


山種名作目白押し

2007-06-30 | 色めがね

  「班猫」栖鳳、「名樹散椿」御舟は前期

 前期は見逃してしまったが、後期の「山種美術館所蔵名品展」に行った。
まあ驚いた。名作がずらりだ。

松園の「砧」、土牛の「鳴門」、御舟の「炎舞」の3点を特別扱いにしているけれど、他の作品も負けず劣らずの作品が目白押しである。

  「砧」 たおやか

  「鳴門」 明朗豪快典雅

  「炎舞」 妖艶な後光

 あんなに大きい画面に、30人の人物を描いた青邨の「腑分け」が85歳の作品とは! その頃の好々爺然とした先生をよくお見かけしていたので、大した気力体力画力に魂消てしまった。

 福田平八郎の単純明快な「筍」、古径の優美で抽象画のような「清姫」連作。
そして、御舟のごろんとした「翠苔緑芝」等が、無性にに欲しかった。わが猫額亭には飾る場所、天井しか無いけどね。

  「腑分け」(部分)

  「清姫」

  「翠苔緑芝」(右)

 「翠苔緑芝」は、実は森男が着想を頂いて「巣箱」を描いた。何たる落差、ではありますが......。

 以上の作品郡とは全く異色な、加山又造の水墨「波濤」は小品。鬼気迫る大迫力。ちょっと怖い。

  「波濤」

 会場入り口に美術館が「国民的画家」と言う東山魁夷の「緑潤う」がある。
絵の具厚塗りの、修学院離宮らしい庭園風景は、とてもとても他の大画家達には対抗できないね。「年暮る」も山種所蔵のはずだが、森男に遠慮して出品していない。

 前期を見逃したのは、残念無念だった。

  ■「筍」は「筍掘り」に、「巣箱」は恥ずかしながら「刈り込み」に掲載しました。
          ■「年暮る」についての偏見的考察は「夜色楼台図」をご覧下さい。 


ネット通販

2007-06-30 | じゃじゃ馬馴らし

  「二代目小佐川常世」 写楽

 健康食品を買う時、時々ネット通販を利用する。
必ずといっていいほど、不具合不都合が発生して、実に身体に悪い。
使わなければいいのだが、使わざるをえないような仕組みに、世の中なってきた。

 毎日ネット通販を利用していれば慣れるのだろうが、そんなことをしていたら死ぬから、時々にする。すると、パスワードだ、ID番号だ、お客様番号だ、何たらかんたら実に色々なことを指示されて、買わせて頂いているようだ。
大体、そんなこと覚えているかい。朝、何を食ったかだって覚えてないや。

 売る側の合理化や利便性ばかりを追求して、お客のことはまるで考えていない。
業者毎に用語や操作方法が違うので覚えられない。通販業界を束ねている日本通信販売協会は怠慢じゃないかい。
ネット通販各社の役職者たち、一度、自分の会社のネット通販を利用してみるがいい。
 小一時間もイライラさせられて、結局電話で注文したが、ネット通販ならあるのに、電話では受注を確認するメールは無いそうだ。

 老舗の混ぜ物無し「桃ジュース」の注文をした。
値段を割り引くような割り引かないような、訳が分からない会員組織になっている。断固、割り引かせたけどさ。
品質が良いので、2ヶ月毎に注文していたが、類似の商品があるはずだ。
もっと注文し易い会社に乗り換えようと思っている。


海老蔵素麺

2007-06-30 | 重箱の隅

 海老蔵そうめん

確かに海老蔵は若いし、いい男だよ。だけど、そんなに誇示しなくったっていいじゃないか。

それに、あの素麺の食い方は何だ。
梨園の御曹司だなんて言われているけれど、肌着でだらしなく、ガツガツ、ズルズルと素麺をすする。実にみっともない。

先代団十郎は型破り。二番目夫人つまり海老蔵のお祖母さんは貧農のご出身だが、控えめな芯の強いお方だった、と宮尾登美子先生は「柝の音」で書いている。
父親の現団十郎だって.....、オペラ座で公演した以外に何にも知らないが、頭はツルツルだ。
素麺はツルツルと食すべきで、車夫馬丁のように、ズバガバ食らうものではない。

 小遊三そば

いっそのこと、落語家協会お尻を副会長・小遊三師匠に、召し上がって頂いた方が粋。
落語家諸兄の麺類の食べ方は、実に洒落てるが、歌舞伎業界はあの程度かい。

ヤマキのめんつゆは確かに美味い。
だが、海老蔵の卑しい食らい方を見ていると、汗なんか入れてはいまいな、と心配になり、ヒゲタかキッコーマンに替えようか、と考えてしまう。

暑さと、海老蔵の若さと美形と食欲にヤケてくる、のだ。


憑神につかれて

2007-06-29 | 拍手

 「獅子舞」 村上豊 画

 雨が降るので、ご迷惑でしょうが林住記に畢生の大作を執筆しようとしていた。別に構想なんてもの無いんだが......。

 ところが、浅田次郎先生の「憑神」にとり憑かれてしまったのである。
面白くて、面白くて、面白くて、大作に着手出来ないのである。

 筋は誠に奇想天外。
時は幕末。由緒は正しいが不運が続く下級武士に、貧乏神、厄病神、死神の3神がとり憑いてしまって........、という粗筋です。

 この不運な侍、彦四郎つまり彦さんは、誠に好青年。物事を深く直視して、本質を見極め........。とにかくこういう人、好きです。但し、出世はしないな、これじゃ。
 そして、3人、いや神さんは3柱だっけ?、がこれまた素敵に魅力的。
伊勢市の本社のテンテル大神や出雲支社のオオクニ所長と違って、ノルマに追われて、死ぬことも出来ない切ない神様たち。
これなら森男もお付き合い頂きたいです。わが猫額亭に住みついた3神、見習えよ。

 .....で、苦心惨憺波乱万丈色々あって、彦さんは立派な侍に脱皮する。それはお目出度いことだが、最後を少しバラしてしまう。

 彦さんは可愛い死神(女の子!)を抱いて、上野の彰義隊に参加してしまうんですね。
これは誠に遺憾で、浅田先生に抗議したい。
やはり、彦さんは、勝海舟の提案に従い輝かしい明治を建設するか、旧知の榎本海軍奉行の誘いに乗って、徹底的に薩長軍をいたぶって欲しかった。

 ま、これはテツガクの問題だから、浅田先生にとやかく言うのは、差し控えつかまつろう。
「憑神」は傑作です。森男こと、一言主命直系の森男が保証致します。
お陰を以って、アタマが疲れてしまい、畢生の大作が書けなくなっちゃったじゃんか。
どうしてくれよう。

  新潮文庫539円 表紙装画・村上豊

◎「一言主命(ひとことぬしのみこと)」については、前項でひとこと。

映画も出来た模様。貧乏神・疫病神さんは適役。だが、彦さんの心境の変化なぞ、映画での表現はムリだろうと、観もしない内からの映画批評。


クールビズの嘘

2007-06-28 | 重箱の隅

 「オール曲者」から

 電球のセールスをしたアベさん以下、永田町の先生方はあれでクールビズなんだそうだ。
冷房温度を下げる、ん?、上げるなんて、嘘だ。

 証拠は、全員まだ背広を着ていること。
体験から言うと、事務所で暑いのは背広であって、ネクタイじゃあない。
相変わらず背広に執着しているのは、冷房を効かし過ぎていて、寒いのだろう。
業者から小切手受け取って、すぐ隠すためだろう。

 ダークスーツにノータイ姿ほどむさくるしく、だらしない格好は無い。
ワイシャツにネクタイをし、ネクタイを少し緩めるか、いっそのこと開襟シャツかポロシャツにした方がスッキリする。
一度勧めたかりゆしウエアでもいいのだ。

 背広にノータイ。
アベさんのやること、総てが言いっ放し、見せかけだけであることの証拠である。

 以上、薮蚊も避暑中の炎天下、草刈ホットビズをしながら、考えた。

  「オール曲者」山藤章二著 新潮社刊(85年)


一言主命

2007-06-28 | 知ったかぶり

 

 一言主命(ひとことぬしのみこと)は神様である。
以下は司馬遼太郎先生から聞いた話である。

 今上のご先祖、神武さんが、九州を食い詰めて東征。紀伊半島に上陸して、烏の案内で奈良盆地を平定した。
先住民の豪族に煩いのがいて、何かにつけ一言多い。
葛城(和歌山のカツラギじゃない)に盤踞していたが、神武さんは邪魔臭くなって、一言さんを四国に追放してしまった。
以後、四国に住みついたが、それでも中央に何かと一言注文を付け続け、その結果、坂本竜馬が出てきたそうである。

 実は、ナイショの話だが、一言主命は、なにかにつけ一言多い森男のご先祖様である、と信じている。
不信心なので、父からは何の伝承も聞いていなかったが、何かと一言多く、上役に疎んぜられて、ダ・サイタマの僻陬に住んでそのままのところは、時代も場所も異なるが、ソックリソノママではないか。(森男の素性を知ってる人、いませんよね、それでいいのです)。

 インターネットには、この神様について、色々言及しているHPが多い。
それらは曲学阿世の異論反論オブジェクションである。
司馬先生と「街道を往く」の取材で、葛城の道を歩いた時に教えて貰ったことなので、多少の記憶違いがあるやも知れぬが、この「林住記」の記事が真相なのである。
(森男の実態を知ってる人、いませんよね、それでいいのです)。
こう暑いと、石頭だって溶けてくるのだ。

 なお、ご先祖のご神像を上にご開帳した。仏様じゃないかって?
一言多いっ。神仏混淆なんですよっ。

 ところで、高麗について、随分悪口を書いた。
それは愛すればこそ、の行為であった。
だが、ここは終の棲家である。もうローンは組めず、行くところは無い。
だから、今後は一言を控えねば........。

 よろしくね。 
                                   ▲上記画像は「不動明王」 村上豊 画                      


2007-06-27 | 林住期

 

 こう暑いと、脳味噌が煮立ってしまい、もうダメ。

 土手の草刈をしようと戦闘服に着替え地下足袋を履いたが、あまりの熱気に気が萎えてしまい、結局、軽い作業にした。
暑さに強い多肉植物の株分けである。
折角、別院に色々移植して、鉢数を減らしたけれども、空いた鉢に植えたので、鉢数は減らなかった。やれやれ、だ。

 午後になって西日が厳しく猫額亭を焦がしている。
おお、そうだ、簾をかけるべえ。

 いつもの夏は暑くなる前に簾を掛けた。
今年は暑くなる前に暑くなり、暑い盛りの簾懸けで暑くなってしまった。

 思庵(厠のこと)の戸棚から簾を出した。
青黴だらけである。中国製はダメであるな。だが、夏風邪予防には効くかも。
ダスキンで叩いている内に面倒臭くなってきた。どうせ、黴菌はウヨウヨだ。紫外線が殺菌するだろうし。
と、そのまま懸けた。

 猫額亭は広い。広いので4枚も簾を懸けた。
身体を捩って高い窓枠に取り付けている内に、頭が朦朧としてきた。

 懸け終わって、簾越に外を見ると、わが町、高麗には稀な美人が通る!!!。
夜目遠目、簾の内。

 なにっ? 位置関係が違う?
そんな細かいこと、どうでもいいじゃないか。この暑いのに。


全員解雇

2007-06-27 | 床屋放談

 山藤章二「イラスト紳士録」より

24年も前から偽装食品を生産していたミートホープ社が廃業する。
廃業に伴い従業員は全員解雇になる。

社員は憤慨しているらしいが、当然の報いである。
僅か60人くらいの小さな会社で、24年間も偽装を気付かなかったはずは無い。
つまり、従業員も社長と共犯なのだ。

従業員は、しばらく路頭に迷えば良い。
但し、社長以下経営者、管理職は身包み剥ぎ取るべきである。
新聞記事によると、06年度まで黒字だった同社は、今期赤字の見通しらしい。
にも拘らず、社長の妻への役員退職金を、8000万円も支給した!

  こういう悪党はミンチにしてドッグフードに.....。

  犬も食わないか。

▲イラストは作家の深沢七郎先生です。先生、ごめんなさい。
1年前の内部告発を、無視した農水省役人もクビにょう。


ボーナス返納

2007-06-26 | 床屋放談

山藤章二「イラスト紳士録」より 

 社会保険庁長官が全職員に対して、杜撰な年金記録問題のお詫びとして、全職員約1万7千人に対して、役職に応じ夏期賞与の5~50%を自主返納する方針とか。

 相変わらずフザケタ話である。
年金制度は社保庁の管理職と職員の詐欺によって、既に崩壊しているのだ。
民間会社でいえば倒産同様である。従って、賞与の支給はゼロであるのが当然だ。

 マスコミで意見を述べる人の中に、必ず、「真面目にやっている人もいる」、という言葉が出てくるが、そういう曖昧な態度がこの役所の無責任体質を温存させてきたのである。
真面目にやってきた人がいたら、こういうことにはならなかったはずである。

 これほど大きな損害を出し、「老後悩みあり」にした責任に対するお詫びの金額は、何と下記のとおりの雀の涙。

 

 しかも、「自主的」返納であり、「方針」だとよ。
そして、アベ氏が格好ばかり付けているそばから、厚労相は歴代厚労相からの返納は法的に無理だとさ。

 どうも、社保庁解体は反対したほうが良さそうである。
でないと、連中はケロッとして、新しい粘菌機構に横滑りして、また.......。

 なお、朝日の天声人語氏は、下記のように上品に書きました。ご参考まで。

  6/27朝刊

▲画像モデルは勝新太郎。玉緒夫人と醜聞記事の貼り付けは削除しました。ゴメンなさい。


怒らない人

2007-06-26 | 重箱の隅

  山藤章二「イラスト紳士録」より

 朝日新聞の電話による世論調査によると、年金記録問題で、国民の怒りがまだ続いている、と回答した人は92%だそうだ。収まってきている、との回答は4%。
 つまり8%が、もう怒ってないのだ。優しいねぇ。

 武部前自民党幹事長が、1週間もすれば国民は忘れるから選挙は大丈夫、と小泉チルドレンを集めて激励したそうだ。

 トンデモ話だが、そのとおりだろうね。
全く、自民党は日本人の国民性を十分に把握している。

 多分、次に民主党のセンセイのとんでもない行状が暴かれて、話題は沸騰し、年金は忘れる。
あのミノモンタ氏も、そろそろビミヨーな発言を始めているし。
何たって、夏休みだ。


どんど晴れナイ

2007-06-25 | 重箱の隅

  仲居頭と仲居見習い

 NHKの朝ドラ「どんど晴れ」は実にいい加減である、な。

今朝は、番頭が松の手入れをしている。
立てないくらいの腰痛持ちなのに、三脚を立てて枝透かしをしようとしている。そこへ主人公の仲居が手助けしようと、初めて松の手入れ法を聞き、枝透かしを始める。
松の手入れは難しく、番頭や仲居が出来るような作業じゃないね。

少し前は、番頭と主人公が植木の移植作業をした。
この旅館は盛岡一の格式を誇る老舗旅館のはずである。
玄関周りの植木の移植作業を本職の庭師ではなく、番頭とこの仲居見習いがした。
植木は園芸センターに陳列されている苗木のように、しっかり根回しをされていた。

作者は、世の中、全く分かっていない。

主人公の恋人は横浜の一流ホテル勤務。
旅館を継ぐため退社を申し出て受理されたのに、新しい大事な仕事を任される。
一流ホテルなら、代わりの人材はいくらでもいるはずなのに。
   
更に、韓流スターの歯が浮くようなメロドラマと、ご教訓と、お手軽な解決。
登場する男たちの軽さといったらない。

  ただ、救いは大女将役の草笛光子さんと、仲居頭役のあき竹城さんは上手いと思う。
  草笛さんとは40年前にお話をしたことがあった。
  輝く美しさと、良い香りを今でも覚えている。

それに、やたらにBGMが多い。いい加減な筋を音楽で誤魔化している。
朝っぱらから、どんと晴れないね。

 


「痴人の愛」評評

2007-06-24 | 林住期

 「獲物」 森男

 「林住記」の書評は本の広告を読んだだけで、ツベコベ書いたりする。五木寛之先生の「林住期」がそうだった。
 本の全体像を紹介する場合は、腰巻を。腰巻の数行の文字で、本1冊読んだ気になる。

 実は吉本のお笑い芸人も、いい加減かと思っていた。
ところが紀香さんは獲得するは、本の批評はするは、と偉いものだ。
笑い飯・哲夫(吉本ですよね)という知らない男が、大谷崎の「痴人の愛」を紹介している。
これが分かり易くて親切で、いいんですね。

 

 物凄いところは、この小説を恋愛小説ではなく、「変態小説」と決め付けていることだ。
更に、特にお薦めするところは、「やらしさ」であり、18歳未満の少年少女に薦めたい。また、お金の大切さを痛感出来る、恋愛にはお金が大切なことを理解出来る、などと指摘している。

 森男はご破算以来、まだ10歳に達していない少年である。
金儲けを忘れて、「林住記」執筆にうつつを抜かしている変質少年である。
だから「痴人の愛」は、渡辺淳一先生よりも先に、読まなければ、と。
                                ▲記事は6/10朝日朝刊から。


萩移植

2007-06-24 | お節介

 

 午後から雨の予報。急いで萩の苗を別院に移植した。
もっと早い時期にするつもりだったが、雨が降らず、異常な高温の日が続いて、移植が出来なかった。

 苗は昨年夏に挿し木をしたものである。萩は簡単に挿し木が出来る。
萩を庭に植えると、あっという間に大株になり、歩く場所が無くなってしまう。株は太く長い根を張ってしまい、移植は重労働になる。
だから、植え付ける場所は、お寺のように広い場所でないと、後で困ったことになる。

 別院は広く、土質が極めて悪いので、萩には丁度いい移植場所である。
予報通りに雨が降ればいいが......。
シルバーたちに見境無く刈り取られなければ、数年後には萩の群落が楽しめるだろう。

 たまたま住職が来ていた。ちょっと顔色が悪い。
手術をして退院したばかりの由。


七七忌で

2007-06-23 | 林住期

  円覚寺仏殿

 また北鎌倉へ行った。駅は危険なほどの混雑だった。何人か死傷しなければ改善されないのだろうか。

 円覚寺で叔母の77忌の法要があった。
法定相続人は17人もいるそうだが、顔を思い浮かべられるのは9人。出席したのは叔母の実家に当たる森男のきょうだい達4人だけである。
懇意にしている弁護士は、既に溜息をついているそうな。呆ける前に遺言を書いておかねば....。

  円覚寺山門

 円覚寺境内も人が多かったが、塔頭(たっちゅう)は別世界。時々下を通る電車の音がする以外は、とんびの鳴声と、庭仕事ボランティアさんの鋏の音のみ。
法要が済んで、涼しい風が吹き通う広い本堂で、暫くの間、ご住職と雑談。

 最近、台湾栗鼠の数が減って、ほっとしてる由。
減った理由は、境内の電線を地中化。栗鼠が電線を伝って移動できなくなったからだそうだ。
 観光客は餌をやるけれど、止めて欲しい、と。確かに、台湾栗鼠は巨大鼠のようだし、吠える声にはギョッとさせられし、悪さもする。

 子供が落ち着かず困る、座禅をさせたい、という要望がある由。
ご住職は、子供が落ち着いてどうする、子供はキョロキョロ、チョコマカするのが仕事でしょ、と断っているそうだ。
笑えますね。

   「鉢の木」小冊子より

 墓参後、東慶寺前の「鉢の木」で昼食。爺さん婆さんの中に男前の若住職が加わって賑やかな会になった。

 3時前に、会は終わった。外は目も眩む陽射しと猛烈な暑さ。道路は数珠繋ぎの車。やっと歩ける狭い歩道に溢れる人々。
東慶寺浄智寺を歩いてみるか、と予定していたが、戦意喪失。帰途に就いた。
あまりの暑さにぐったりして、寄り道する元気も喪失。

■大方丈で開催する「第72回円覚寺夏期講座」は内容豊富です。HPをご覧下さい。
 座禅もいろいろ取り揃えております。
               書院と大方丈