林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

総謙虚

2017-10-31 | 床屋放談

総選挙で安倍晋三は圧勝したことになっている。だがそれは議席数でのことで、支持率は大したことはないようだ。
その事実に気付いているのか、自民のセンセイたちは誰もかれもが、謙虚謙虚の大合唱であり、キモチ悪い。

だけど自民のセンセイたちの「謙虚」は親玉・安倍千三つ同様、普通の日本人が考える謙虚とは真逆だからね。

麻生太郎財務大臣は、立憲民主党の名前をまだ憶えていない。江崎鉄摩沖縄北方担当大臣は森加計疑惑を忘れたそうだ。
そして更に、増長した自民は野党の質問時間を削るという。
まぁ、これがヤツラの謙虚の実態だろう。

  

立憲民主党の初会合は笑顔で溢れたが、史上最小の第一党だし、枝野代表の盟友に早くもセクハラ疑惑である。
こっちの方こそ総選挙も総謙虚も忘れず、次の次でいいから、慎重に党勢を拡大してもらいたい。
そして政界での手練手管と、党組織の運営方法と、官僚操縦術を学んでほしい。

当分の間は、代表得意の弁舌で安倍晋三をきりきり舞いさせ、ウソの皮を毟り取るだけでいい。
排除の論理で水膨れ的な党勢拡大は避けるべきだ。それ以上は希望しない。

  

  ところで、民意をより正確に反映させるには、小選挙区は廃止し全てを比例代表区にしたらどうだろうか。
  候補者の下半身や財布や主義主張は、どうせ分からない。政党を選ぶだけでいいと思う。
  
無所属については、現役世代が考えておくれ。

  

  この記事を書くために、今回の衆院選の投票率、小選挙・比例代表区での自民党得票率と獲得議席数ほか、詳しい数字を調べようとした。
  新聞は既に捨ててしまい、ネットは混ぜこぜにした文章ばかり。結局、確定した実績数値の一覧表は見つかりませんでした。
  まぁ、自民党の実力は相当低かったようです。

  豪華な犬小屋のご注文はこちらにどうぞ。小さな犬小屋は、どっかへ行っちゃいました。ごめんなさい。

  171031


車椅子まかり通る

2017-10-30 | 重箱の隅

飯能市郊外にある駿河台大学へ行くスクールバスは、大学祭が開催中のため混んでいた。
先に出たバスに間に合ったのだが、学生に席を譲られそうだ。それが癪で次のバスを待つことにした。

誘ってくれた唸りクンと、行列の先頭で次のバスを待った。
20分後、バスが来る直前、車椅子の母親と息子がやってきた。何の挨拶もせず、二人のじじぃの前に割り込んできた。
少しムッとしたけれど、紳士としては場所を譲るのは当然のこと。まぁいいやと思った。

  

バスが停車し、乗車口の扉が開いた。
運転手とバス停にいた整理員のおじさんが、乗車口の床から鉄板を引き出し、車椅子が登れる坂道を用意した。
あの仕掛けを初めて見たけど、見事なものです。

運転手が車椅子を押し、母と息子は車内に入った。
続いて乗車しようとしたら、おじさんに慇懃に制止された。そりゃそうだよね。

母親を座席に着席させ、安全ベルトで身体を確保し、車椅子を座席に固定する作業が残っていたのだ。
二人のじぃさんは、なるほど安全のためにそこまでやるんだなぁ、と感心した。

ただ同時に驚いた。息子は一連の作業には知らん顔。運転席隣の先頭座席に着席し、スマホを弄っていたのだ。
普通こういう場合、作業に手を貸すか立ち合い、母親の隣の座席に座るのではないか、と思った。
呆れたね。そしてだんだんハラが立って来た。

  

講演会の後、唸りクンと共に、飯能駅行きスクールバスの行列に並んだ。列の途中に車椅子に乗ったお婆さんがいた。
10分ほど待つとバスがやって来たが、朝遇った二人がまた先頭に割り込んできた。

係員が二人、列の途中にいた車いすのお婆さんを、二人の次に案内し、朝と同じ作業をした。
息子は朝と同様何もせず、朝と同じ席に座り、またスマホだ。

この間、われわれは10分少し、本降りの雨の中で待たされた。
車椅子のお婆さんは周りに会釈をしたが、後から来て先頭になった母親とバカ息子は朝と同様に、当然の権利顔だった。

飯能駅前に到着し、じじぃは降車する時、バカの前を通った。
へなちょこ野郎だったので、ヤツの足を踏んづけてやろうとしたけど、あの席、床から高く、足が上がらなかった。
2台の車椅子より先に降りたので、後がどうなったのかは知らない。

   

大学祭(駿輝祭)へ行ったのは、国際弁護士と言われる八代秀輝さんの講演を聴くためだった。
広い講堂はじじばばでほぼ満席。あの車椅子の母子もどこかに紛れ込んだのだろう。

八代弁護士の1時間の講演は「知っていると得する法律の豆知識」だった。
八代さんの準備は万端だったが出来はイマイチで、じじいは眠りに落ち、何も覚えていない。

しかし、講演後30分間の質疑応答は、ざっくばらんで愉快だった。

偉ぶらない剽軽なお人柄はTBS-TV「ひるおび」で見るとおりだった。
もっと場数を踏み、講演技術を高めて欲しいところだが、そうすると肝心の弁護士の仕事はどうなるんだろう。
余計なお世話かもしれないが、唸りクンと仕事のやり繰りを議論した。

  あ、それから、車椅子利用者をヒハンする記事になりましたが、じじぃは謝りませんからね。
  障碍者だって、じじばばだって、周囲への感謝と気配りは必要だ、と思ってます。

   171030


おにぎりよりおむすび

2017-10-27 | 重箱の隅

3大コンビニのおにぎりです。海苔が湿らないように、セロハン紙に入っている。
あれ、すごい発明だと思う。

でもね、じじぃはパリパリした海苔が嫌いなの。
海苔はご飯に、シッカリとへばり付いていて欲しいんだ。

それに「おにぎり」という呼び方は、ナマナマしく、ロボットによる大量生産品を連想する。実際、そうなんだろ?
やはりおにぎりは、心が篭もった「おむすび」と呼びたい。縁を結ぶ、とも言うからね。

中の具はマヨネーズやツナやシ-チキなどは邪道で、梅干しかおかか、塩辛い昆布の佃煮がいい。
あ、それから、沢庵を忘れずにね。

  

  今朝のTVによると、おにぎりにはラップ派とアルミホイル派がいるとか。
  見た目はラップが勝るけど、味や衛生上はアルミホイルがいいらしい。

  おにぎりの写真は、3大コンビニの味較べをした「しらべぇ」さまと、おにぎりとおむすびの違いを探求した「雑学com」さまから。
  たくあんは山形県東根市の「寿屋寿香蔵」さまから拝借しました。

  171027


回復しました

2017-10-26 | じゃじゃ馬馴らし

昨日、電器店のサポート君が往診に来てくれ、1時間あまりキーボードを叩いた結果、パソコンは快癒しました。
何がどうなり何をどうしたのか、隣で観察し質問したりしましたが、どうもサッパリ分かりません。
とにかく良くなった。下手な理屈は考えず、これで良し、としよう。

これまで知らずにいた使っていない各種サービス機能を解除したので、毎月の利用料金支払いが大分減るそうです。
NTT関連の各社やヤフーなど、利用者の無知に付け込み、要らないサービスを継続使用させていた。
その結果、余計な代金が銀行預金から自動引き落としされていた。雲助揃いのIT業界。

あざざとい商法が罷り通っている。消費者庁はしっかりしろっ!!!!

暴走したセキュリティソフト会社は、ようやく探し出して質問したメールに、即反応し回答をくれた。
しかしながら、回答文ときたら日本語の単語を使ってはいても、文章全体は珍紛漢紛。全く役に立たなかった。

手も足も出ず、茫然としていたじじぃを助けてくれたのは、サポート君だ。
永六輔さんは生前、掛かり付け医を勧めていたけれど、じじぃはサポート君を養子にしたい。

ソフトウエアが暴走したのは、ウィンドウズ8が、MS社の都合で勝手に10に替えられたのが遠因らしい。
あの時、搭載していたいくつかのソフトは、10対応に変えなければいけなかったらしい。

また、ライブメールはいずれサービスを停止するそうなので、以前使っていたアウトルックを復活してくれた。

パソコンが動かなくなったのは、マウスが故障したからだった。マウスは消耗品なのだそうだ。
持ってきてもらった新しいマウスに交換したら、スイスイ動くようになった。

残りの作業は、今まで使っていたらしい「NTT光フレッツ」と「ヤフー」を「ベイシア光」に集約することのようだ。
これは今日から11月18日までにじじぃが実行しなければならない作業になるそうだ。
メールと電話と郵便を使う困難な作業になりそうだ。

実はサッパリ分からないけど、じじぃは明日もまだガンバリます。

  そうだ・ようだ・らしいが多い記事になりました。
                       拗ね犬の写真は「わんちゃんホンポ」さまからお借りしました。

                      171026


臨時休業します

2017-10-24 | じゃじゃ馬馴らし

    

パソコンの状態が極めて悪くなりました。
ウインドウズのプログラムの更新があると、いつもどこかで起きる現象です。

今回はウィルス対策ソフトが暴走しはじめ、次いでマウス操作が困難になりました。
販売店に相談しても、プライバシーがどうとかこうとかで、意志の疎通が出来ません。
じじぃには相談するために必要な、共通の言語がありませんからね。

そういうわけで、やっとこのご挨拶記事が出来上がりました。
対策のため、林住記はしばらくの間、休ませて頂きます。
ふぅ。

  対策といっても、どうすりゃいいのかなぁ.......

  171024


新勢力図

2017-10-23 | 床屋放談

超大型台風は、今朝6時ごろ八王子を通過。暴風雨で目が覚めた。
今度も簾を外すお呪いが効き、猫額亭の被害は鉢が3個、転がっただけだった。

衆院選の結果は、マスゴミの予想どおりになった。
不愉快な結果だが、終末期高齢者は現実を軽~く受け止め、プラス思考で愉快を探さなければなるまい。

野党を滅茶苦茶にした戦犯・前原誠司は万死に値する。
ただ見ようによっては、目立たなかった枝野幸男を目覚めさせた功績はある。
余生はお笑いニュース番組の、頓珍漢コメンテーターに転身しなさい。

小泉進次郎の演説も、なかなかのものだった。枝野幸男ほどの深さはないが、枝野にはない笑いがあり華があった。
早いうちに深刻な挫折を味わい、安倍千三つ側に転んだ河野太郎に替り、今後の自民党を率いてもらいたい。
石破は腰抜け。野田聖子の方がイイネ。

替え歌を歌い、なっちゃんを自称する山口那津男の不誠実・不真面目さが、際立っていた。
学会員は何故、軽薄無責任男を見逃しているのか。

安倍千三つは何も反省する必要はない。
議席数では信任されたのだから、これまでどおり嘘八百・狡猾・高慢・トランプべったりを続けていればいい。
熱烈に支持する若い愛国者たちも、いずれ、間違いに気付くだろう。

などと書き綴ったけれど、いつもの悪口でちっとも愉快になりませんな。

  そこで、新しい衆議院の勢力図を考えました▼。相当手間暇がかかり、愉快だった。
  出来映えはどんなもんでしょうか

  
  
  

   写真は上等の茄子ですが、姑に食わすなとも言われる秋茄子ではなく、おたんこなすのつもりです。
   自民公明維新など一からげにした有象無象です。過去記事(なす嫌い)に書いたように、もともと茄子は嫌いだからね。
   緑のぐしゃぐしゃは胡瓜もみで、揉め事必至な失望の党。
   青い林檎と赤い唐辛子はご想像のとおりです。

   171023


熱い街頭演説

2017-10-22 | 拍手

立憲民主党代表・枝野幸男の街頭演説が上手いのには驚いた。
まさに感動ものです。

この衆院選中、TVで各党党首の演説といえば、先ず最初に安倍晋三が出る。
直ぐチャンネルを切り替えるため、他の党首たちの演説を見たことがなかった。
もともと日本の政治家の演説は下手だしね。

ところがニュースに「枝野の演説を聞き運動を手伝いたくなった」と言う青年がいた。
そこでyoutubeを探したら、19日夜の秋葉原駅前の街頭演説会があった。

上手いねぇ。ぞくぞくする。群衆に近い立ち位置もいい。
今までどこに隠れてたんだ。ペラペラと喋るだけの泣きべそ前原誠司とは大違いじゃないか。

言語明瞭、意味明快で、こんなに誠実な演説を初めて見聴きした。

集まった聴衆の熱気も凄かった。

出まかせ、ウソばっかり、間違えだらけの安倍晋三なんか問題じゃない。
替え歌で誤魔化す自称ナッちゃんなんかは、お経を唱えて消え失せろ。


30分近い演説だったが「そのとおりだ、大いにやってくれ」と一々共感し最後まで聞いた。
まだ枝野幸男の演説を聞いたことがなければ、是非、下をポチッと押してください。

  10月19日 枝野幸男の秋葉原駅前広場街頭演説

  

  小泉進次郎の演説も巧みだが、所詮安倍よいしょ演説であり、聴衆の心を打つには無理がある。

  下の写真は新宿駅前です。「虹色オリハルコン」さまから拝借。 

  171022


期日前投票

2017-10-21 | 床屋放談

先日、書いたとおり、わが選挙区の候補者に、入れたいというタマがいない。
ボケ茄子かピーマンしかいないのだ。


前五輪大臣の婿殿は地域の行事に小まめに顏を出し、じじぃが投票しなくても当選確実。
あれっ!! 18歳でも被選挙権があるの!? と思わせる幼な顔は、落選確実。
年嵩もお面相も申し分ないおばさん。この地域で左は疫病神視され、落選確実。

というわけで棄権するつもりだった。
ところが
福耳新党代表の演説を耳にし、そうだっ!! 比例区投票があった、のだ。
それと、期日前投票が賑わっているらしく、現場を見に行きたい。

じじぃの重い腰が、やっとこさ上がりましたよ。

で小雨の中、遠くにある市役所へ行った。だだっ広い駐車場は満杯で。嫌な予感。
庁舎内は異常な人混み。投票所の前には100人以上の行列ができていた。

行列はじじばばばかり。車椅子に乗せられ、茫然としている人が目だ立った。
行列整理の市職員の回答では、代筆投票ができるらしい。

じじばばは誘い合わせて来たらしく、会話を立ち聞き。
南無妙法蓮華教のナッちゃんに動員されたようだ。

混む原因は、投票用紙を発券する係が手間取っている所為だった。
10個所ある記入場所はがらがら。

投票箱の前に立会人が4人。
知らない人ばかりで、団地内投票所のように気を使わないで済んだ。
こいらの方が雰囲気が良く、お勧めできます。

で、選挙区は無駄でも共産候補に入れ、比例区は福耳新党に投票した。

ついでに、最高裁裁判官は全員✖印。

  彼等にどんな実績があり、どんな人物なのかが全く見えない。
  それなのに、法廷で使う椅子を見ても分かるように、待遇が良過ぎるのが許せない。

今朝の読売系TVで、某通信社提灯持ち老記者が「新党は続かない」と発言。
辛坊氏は「言いたいことは分かる」と慎重に同意。

提灯持ち氏や辛坊氏には悪いけど、新党は離合集散し、強い野党に育って欲しい。

  写真は「日本文化研究ブログ」さまから拝借しました。

  171021


追憶

2017-10-20 | 歌の翼に

寒い。雨は降り止まず、猫額亭に引き籠っている。

こういう日は、明るい歌声を聴きたくなる。
だけど近頃の歌ときたら、メロディはがちゃがちゃ、リズムは機械仕掛け。
歌手は絶叫調で、
気分はガサガサ。

終末期高齢者にとって、歌はナツメロに限るね。

ユーチューブ巡りをしたところ、あら懐かしや、ドリス・デイ嬢に辿り着いた。
現在、90歳半ばでご健在らしい。

ナツメロから大好きな3曲を選びました。
宜しければ、お付き合い下さいね。

先ず、甘い恋の真っ只中で、有頂天なドリス嬢です。

  Fly me to the moon

次に「彼に逃げられたのはあたしの無神経さが原因だった」と反省する可哀想なドリス。

  How Insensitive

最後は、穏やかに過去を「追憶」する、美しく枯れて、余裕のドリスおばさん。

  The Way We Were

いいですねぇ、いいでしょ? 
まだ40歳の安室奈美恵クンには無理な、滋味だと思いませんか?

  

  おまけがあります。
  
ドリスおばさんとは対照的な、バーブラ・ストライサンド姐さんの「追憶」です。これも巧い!

   黄葉の写真はJAFMate11月号表紙から。

   171020


読書欄を読む

2017-10-19 | 林住期

今日もまた冷たい雨が降っている。
ぼーっとしているのにも飽きて、読書欄をしっかり読んだ。
けっこう愉しめます。ヒマがたっぷりあるので、興味が沸いた書評を3本、転記してみました。

昆虫の交尾は、味わい深い・・・。上村佳孝〈著〉岩波科学ライブラリー ......〈評〉野矢茂樹

 昆虫や交尾に興味がなくとも、人間(昆虫の交尾なんて研究に情熱を傾ける人間という面白き存在!!)に興味があれば、
 本書は楽しめる。

 著者は昆虫を観察し、読者はそんな著者を観察するのである。
 ハサミムシのオスの挿入器は2本ある。なぜ? 調べてみる。

 どうも右しか使っていない。左は何のためだろう。
 そこで右挿入器を取って交尾させ、左を使うかどうか試してみる。
 結果は? いや、結果より、この研究の過程が楽しい。最先端の機器など不要。ピンセットをもって虫たちに向かう。
 ここには昔ながらの手作業の科学がある。

 ところで昆虫の交尾ってどうやって観察すると思います?
 あのね、交尾している彼らを液体窒素に入れて固定するんですよ。なんまんだぶ。
 しかしあなた、わが身に引きつけて考えてごらんなさい。
 交尾の最中に瞬間冷凍されて結合部を観察されるなんて、死んだ方がましである。(いや死んでいるのだが。)

 

この世は落語 中野翠〈著〉ちくま文庫 東京23話 山内マリコ〈著〉ポプラ文庫 ......〈評〉東直子

 は落語ファンの著者が、数々の噺の中に描かれた江戸の風情を噛み砕き、現代風俗と結びつけた痛快かつ粋なエッセイ集。
 色恋や欲望、自意識や情念など、今に通じる人間の心を笑い話として反芻しつつ、時に深く感じ入る。

 は東京の「23区」が一人称で小説を語り出す。各区のイメージに合わせて絶妙に使い分けられる文体が見所。
 かってそこに住んでいた著名人の生活だったり、高層ビルたちの胸の内だったり、団地に込められた夢だったり、
 街に流れる歴史を斬新な視点で味わえる。

 

わたしを離さないで 遠い山なみの光 忘れられた巨人 カズオ・イシグロ〈著〉ハヤカワepi文庫......〈評福岡伸一

見出しに「忘れてはならない記憶の物語」とあり、以下、文章がすこぶる長く、転記は辛い作業になる。
スキャンするには紙面が広くて画面からはみ出してしまう。だから転記もスキャン画像も止めました。

でもこれを読んでおけばカズオ・イシグロの3作品を読んだフリができるます。
だからあなたご自分でお読み下さいね。雨ですること、ないんでしょ?

 

 ①②③は10月15日朝日新聞朝刊読書頁から転記しました。
  3人の評者はそれぞれ錚々たる大先生です。ウィキペディアに載ってますのでご確認ください。
  挿絵はの表紙から切り取りました。

  眼鏡ケースは「ちょい小道具ライフ」さまからお借りしております。

 171019


お訴え

2017-10-18 | 重箱の隅



国営放送は候補者の政見放送に占領されている。
受信料を返せ。

政見放送はウソツキがウソをつく有害無益な放送なので、直ぐチャンネルを変える。
ニュースは見た方がいいかと思うので見ていると、ウソツキたちに共通する言い回しに気付いた。

  お訴えさせていただきます

である。「お訴え」は党派に関係なく、すべてのウソツキに共通した言い回しだ。
お訴えされる度に、じじぃは急に居心地が悪くなり、背中が痒くなり、肛門がムズムズする。

  

今朝もまた、新聞に候補者一覧広告が載っている。
国難なのにみんな笑っていて、お笑いタレント一覧のようだ。実際、お笑い草のセンセイが多いからね。

こちらも党派に関係なく、全員が名前に平仮名を使っている。
物集とか東海林とか五百旗頭のように難しい名前や、流行りのキラキラネームならやむを得ない。

だが、東西南北のように、誰もが読み書きできる名前を平仮名にするのは、有権者をバカにしている証拠だ。

事実、センセイたちのウソを直ぐ忘れるバカが多いから、しょうがないけどね。

171018


お後はお好きなように

2017-10-17 | 床屋放談

国難災難非難選挙は中盤戦も自民党が優勢だそうで、へそ曲りで変化が好きなじじぃにはオモシロくない。

例えば、わが選挙区の立候補者は、自民希望共産が立候補している。
住民はどうしようもなく保守的だから、以前、森生の手を痛いほどキツク握った自民の若が当選するだろう。
福耳が立った時、立憲民主の候補者がいたら、無駄であっても1票を入れるつもりになった。
しかし
急ごしらえの哀しさ、明らかに負ける選挙区には、手が回らなかったようだ。

こんな有様では、長い坂道を上ってまで、投票所へ行く気にならない。
これはじじぃの意識が低いのではなく、選挙制度が民意に直結せず、投票所を坂の上に開設する方が悪いのだ。

対抗策として、無党派層はこぞって棄権し、世界中が吃驚する、惨憺たる低投票率にしてやれ。

このまま安倍千三つに続投させ、自民を支持する連中に、国難を味わせるのもいいかもしれない。
本物の国難を体験しているじじぃは、さっさと消え去るからね。

 

解散前「投票用紙に不本意記載欄を追加し、勝った政党に選挙民の意思を認識させよう」という投書を読んだ。
賛成だけど、勝って奢り昂ぶる自民党は屁とも思うまい。

もっと強烈に「気に入らない候補者に不支持投票をし得票数と相殺する」選挙制度を実現して欲しい。
そうなったら投票に行き意思表示をするつもりだが、泥棒が自分を縛る縄をなうはずがない。

自民が全議席を獲得しオール与党になるのも、面白いかもしれない。
まぁ百近くになると、どうでもよろし。

171017


奇人変人自由人

2017-10-16 | あらら!

煙草博物館へ行くつもりで、墨田区の大横川親水公園に到着した。
目の前に、鼻が低いスパイダーマンがいた。

せせらぎの岩の上で蜘蛛の真似をし、這い蹲ったり、自撮り棒をかざして自分を写していた。

でも東京の人って、こんな怪人には慣れっこなのか、誰も振り返らない。
スパイダーマンは、努力が報われていないようだった。


田舎から来たじじぃは目をパチクリ。近付こうとした
しかしスパイダーマンのヤツ、足が速く追い付けなかった。

気分はどんなものか、暑苦しくないのか、どこで着替えたか、お叱呼に不便はないのか。
などを質問したかったけれど、逃げられてしまった。

実は、じじぃもあんな奇抜な恰好を一度してみたかったのだ。
でも、今のこの崩れたカラダじゃ、行き交う人々に笑われるだけだろうなぁ......。
この辺りは鬼平が活躍したところだ。盗賊姿がいいかもな。

若い時に、何でもやっておくんだった、と後悔した。

スカイツリーの真ん前の運河で、ただ一人、釣をするお父さんがいた。
衆人環視の中、これはこれで、勇気のある行動だ。

夕飯のおかずには、水が濁り過ぎ、と田舎から出て来たじじぃは思った。

芝生広場では、ちょん髷頭が、小さい女の子と太極拳風ダンスを踊っていた。
東京は、自由気儘でいい。

この頃、時々、都会へ引っ越したくなる。

171016


冷たい雨

2017-10-13 | 林住期

閉め切った窓の外は、冷たい雨が降り続いている。
今朝からは長袖長ズボンにした。

半袖シャツ半ズボンを仕舞おうか。
いや、まだ真夏日が来るだろう。

脚がスースーする。
ズボン下を穿こうかな。いや、引っ張り出すのがめんどくさい。
いや、やっぱり穿こう。

冷たい雨が降り続いている。
雨の日は、エンジンがかからない。

171013


ともだち ほのぼの

2017-10-12 | 色めがね

煙草と塩の博物館で開催中の「和田誠と日本のイラストレーション」。
気持がいい展覧会だった。

和田誠の絵筆にかかると悪人さえもが幼児化する。
ギラギラした強い個性がほのぼのと優しくなってくる。

ひねくれじじぃの心も自然に清らかになり、効き目はサプリメント以上ですね。

入館客は大新聞社に動員された野次馬ではなく、誰もが和田誠のともだち


天井が高く広く明るい会場は空いていて、高島屋の池田学展とは対照的だった。

展示作品はポスター・挿絵・装丁などのほか、少年時代の漫画など。

ほかに錚々たるグラフィックデザイナーの作品が加わる。
夫々に和田による思い出と解説が付いている。

交流を通して、戦後日本のグラフィックデザイン界の発展史を概観する仕掛けです。
語り口はほのぼの。空腹を忘れる愉しさだった。

和田誠とは対照的なグラフィックデザイナーに山藤章二がいる。
森生は辛辣で過激な山藤も大好きだ。


ところが何故か山藤の作品が無かった。
常に「自分が目立つのはどうも....」という和田である。
挿絵担当なのに本文作者を食ってしまう山藤とは、合わないのかな?

逆に、同じほのぼの系の安西水丸を大変持ち上げていて、なるほどなぁ、と思った。

会場外の休憩室に、週刊文春の表紙絵の全てが展示されている。
名付けて「表紙はうたう」1977年5月2日号以降の全て、である。

圧倒的な愉しさと美しさで、これを観るだけでも1日かかりそうだった。

入場料は僅か50円(一般100円)。JTに感謝。

館外の大横川親水公園を南下し、錦糸町にできた北斎記念館へ廻る小さな旅をしたい。
あ、その前に、むぎとろで昼飯を済ませておかないと。

171012