林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

高尾山から一丁平へ

2012-04-27 | 風に吹かれて


憧れていた高尾山。実は恥ずかしながら初体験である。
雨で流れた小金井公園のお花見。今年のことは今年中にやらないと後悔する、とまだ間に合うらしい高尾山へ。


同行4人。うち、おばば1人。案内人は山麓八王子原住民丸さん。身支度、持ち物、行程など相当ウルサイ。
諸注意を聞き流したのは拙かった。道は整備されているものの、登り下りは相当なもの。目が回り心臓は破裂寸前。


午前中は天気がいいから、と丸さんの強力なお勧めで、当初予定よりも1時間早く集まった。
ケーブルカーで高尾山に着いたら富士山はおろか秩父さえ見えず、5時起床の努力は報われなかったよ。


期待した山桜は満開をやや過ぎて、桜吹雪の真っ最中。桜吹雪もまたよし。
高尾山頂上から徒歩1時間ほど西にある一丁平という高地は、山桜・姥桜・爺桜が陣取り、妍を競っていた。


一丁平で昼食休憩後、今来た道を引き返した。高尾山頂上から延々と続いた下り木段が、帰りは登りになるのだ。
いろんな山道があるけれど、高尾山頂上を迂回する道も拓いてね。ふぅー。


 
山桜も良かったけれど、鮮やかな新緑が見事でした。
間もなくしゃがの花が身頃とか。

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若葉のサラダ 山盛り

2012-04-26 | 高麗便り

新緑に染まる清流谷戸の洋食レストラン・シェノワで。
オーナーシェフにハンバーグステーキを注文した。
普段は懐石料理を食しているので、
たまには本式の洋食にしないと、お肌がシワシワになってしまうのである。


オーナーシェフはウエイターも兼ねており、注文した料理が運ばれてくるまで、大分待たされる。
でもシェフ手作りで仄暗く劇的な
店の構造や、夥しい西洋骨董を見物していれば、待ち時間は一向苦にならない。

熱々のハンバーグをシェフが運んできた。胸突き階段を、慣れてるとはいえ、よくまぁ足を踏み外さないものよ。
ふーはーしながら美味いハンバーグを食し、食後のケーキを頂き、珈琲を飲んでから気が付いた。
...... ん? そういえば、前菜の野菜サラダとスープが出てこないのである。


この前来た時は確か付いてたはずだ。
しかしオーナーシェフは試行錯誤が激しいので今月から省いたのか、他に客がいたので忘れたのか。
ハンバーグステーキにライス、ケーキ、珈琲で1000円なら決して高くはなく安いくらいだ。

とはいえ、やはりサラダは欲しい。スープも飲みたい。本式の洋食を味わいにきたんだもの。
ここはハッキリさせるべきではないか........。いや、些事には拘らない裕福な紳士を演じていたい。

       激しく葛藤し、小窓から外を見れば、そこには「新鮮若葉のサラダ」が山盛りだった。
       納得!





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あっちこっちの菜の花

2012-04-25 | 高麗便り

・・ 菜の花や足は東に気は西に ・・
                         ....... 猫額亭森生

 

いま、高麗の里は、あちこちで菜の花が咲き誇っている。
菜の花は幸せの黄色い花だ。

だから「高麗は幸せの里」であーる。
どうだっ。



森生は白髪を振り乱しながら、モンシロチョウのように、庭仕事の合間をぬってあっちこっちを走り回った。
これらの写真はその結果報告です。ふぅ。

大分草臥れたけれどシアワセで、鼻歌を歌いたくなるね。
写真のおまけにあっちの国のご機嫌な歌をどうぞ。

幸せの黄色いリボン

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千年桜

2012-04-24 | お節介

西武の森で、取締役会長が江戸彼岸桜の苗木を植えた▲

  西武鉄道は、前身である武蔵野鉄道の創業から数えると、今年は創業百周年の目出度い年である。
  その記念植樹にあたり、わが社は江戸彼岸桜の苗木を選んだ。
  短命な染井吉野桜とは異なり、千年も生きる長寿の桜である。
  この江戸彼岸桜にあやかり、わが
西武鉄道もあと千年は生き続けて欲しい。
  さぁみんな、頑張ろう。

と会長は記念植樹前に、社員とその家族に力強く訓示した。拍手。


今日植えたこの桜は高麗のこの地で大樹になり、天寿を全うして欲しい。
会社は社会の変化と経営者の資質により有為転変は避けられない。社員諸氏はそれを身に沁みて実感したはずだ。
社外から経営者を迎え、変化しつつある西武鉄道の弥栄を、森生は心より祈った。


(ここで突然ですが話は変わります)

実は森生は死後散骨を希望していた。
だが空から降ってくる森生の遺灰を浴びて、メイワクに思う人がいるやもしれぬ。いや、きっといるな。

だがこういう墓地なら遺骨遺灰は樹木の肥料になり役に立つ。樹木葬も悪くはないなぁ、と思った。


450人の社員が引き上げた後........。
まだ見たことはないけれど、不謹慎かつ失礼ながら、西武の森が樹木葬の墓地に見えるのである。
もしそうなるなら、早速予約しておこう。


西武鉄道の実質的創業者堤康次郎は古都鎌倉を囲む丘陵を削り、谷戸を埋め、広大な鎌倉霊園を造成した。
日本はこの先、極端な少子高齢化社会になる。後々手間要らずの墓地需要は一層増加するはずである。
そこで、さほど環境を破壊しない樹木葬墓地の建設を、現会長に提案します。今後千年のために。

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植樹祭

2012-04-23 | お節介

多峰主山歩き会会長から「西武の森で植樹祭があるから手伝いに来て」と電話があった。
急なうえ、猫額亭庭園改修作業があるけれど、至近距離の出来事だ。遣り過ごすわけにはゆかない。
で、ほいほい出かけてみると、会場は既に人山の黒だかり。西武鉄道社員諸氏の服装は全体に地味ですな。
事務局発表では社員が450人も集まったとか。電車の運行は大丈夫なんだだろうか。

会長が来場しているためか、傘下の西武造園の面々も植樹指導で勢揃いし、ピリピリしているようだ。
通りかかった旧知の社員氏に声を掛けても、緊張の所為か上の空だった。そのキモチ、分かります。
事務局は移動式便所を2部屋用意する周到さだった。

植樹する場所には既に小さなに穴が掘ってあり、穴の底にはバーク堆肥があり、添え木にする竹を立ててある。
社員と同伴の子どもたちは苗木をポットから出して、穴に埋めるだけ。山歩き会員が手伝うことは何にもなし。
結局、みんながががやがやもたもた楽しそうに苗木を植えるのを、にこにこ見守るだけだった。

植えた後を見て「さすが鉄道屋さんだ、几帳面だなぁ」、と感心した。
苗木は全てが一直線かつ等間隔に植えられたのである。

この記事、次の「千年桜」に続きます。 

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今日は何日何曜日?

2012-04-20 | 庭いじり

今度の庭園改修作業は、芽が出る前の白花匂いぎぼうしを移植することから始まった。
一日で終える簡単な庭弄りのつもりだった。
庭弄りはガーデニング如き舶来ままごととは当然異なるのである。

ぎぼうしが通路にはみ出してきて、踏んづけるのは可哀相で、しかるべき場所に移植しようとしても、そこには躑躅があって、躑躅を動かせば木瓜が邪魔になり、木瓜をあっちに持ってけばそこには花韮の群落がある。

咲いてる花韮を慎重に掘り起こし、一球ずつこっちに植え直していたら山百合の球根を欠いてしまい..................。
以下同様に延々と続いて、今日が4月何日何曜日か分からなくなった。やっぱりボケたんだなあ、こりゃぁ。

猫額亭庭園にいる植物は可哀相である。一箇所に落ち着くヒマがないし、花を見せるヒマもないのだ。
お呼びでなく、他にすることがない森生も可哀相、である。

                 ・・・ 働けど働けどわが庭猶出来上がらず じっと手袋を見る ・・・

 

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花曇り御膳

2012-04-19 | 高麗便り




春だもの、たまには贅沢がしたい。
町内の病院最上階にあり、贔屓にしている三ツ星れすとらんで昼食を摂るにした。

天気は花曇り。カウンター席の向こうは180度の大パノラマである。
山々はそこかしこに山桜を配置し、微笑んでいる。あと何日か待てば大笑いする山になるだろう。



じゃじゃーん。今日の日替わり職員定食だぞ。

主菜は鰆の香味焼きである。副菜は挽き肉の肉じゃが風とほうれん草のおひたし。お値段は630円だ。
オレンジ8分の1個が付くなど皿数が多く、期待どおりの贅沢な昼食になった。

鰆(さわら)の香味焼きはもちろん美味かった。
挽き肉の肉じゃが風は煮汁がいい味で、全部飲み干した。そうしないと挽き肉が箸ですくえず、残っちゃうからね。

ただ、「今日の職員定食」なんていう不細工な名前はいかがなものか。
森生だったら「花曇り御膳」にするけどね。

残したものはオレンジの皮だけ。
ごちそうさまでした。

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残る桜も散る桜

2012-04-18 | 風に吹かれて

能仁寺前にある飯能市中央公園。やっと満開になった桜が、月曜日には早くも散り始めている。
花はまだ充分楽しめる状態なのに、公園は日程表どおり、提灯などを片付け始めた。

   日本中同じだけれど、広告入りの無粋なプラスチック提灯なんか、もともとお花見に必要ないですな。

シルバー人材のおじじたちは、ゆっくりの~んびり後片付けをしていた。
そうそうそのとおり、確かにそんなに急ぐ必要はないよね。



姥桜四人は片付けの邪魔にならないよう桜林の片隅で、行く春を惜しんでいた▲
遠慮することはないと思うよ、お互いに。

                      ・・ 散る桜残る桜も散る桜 ・・

         ........... 良寛

写真は4月16日に撮りました。

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愛しの山桜花

2012-04-17 | 高麗便り

駐車場周りの山のあちこちに山桜が咲いている。森生は豪華軽薄な染井吉野より、控え目に咲く山桜が好きだ。
国道の向こう側の林の中にある山道を登って行く人がいた。

  そうだ! ここから高麗峠は直ぐだ。巾着田から来るのとは大違いで、緩い坂道が登り始めにあるだけだ。
  今なら丁度、山桜があちこちに咲いてるはずだ。

と買物を済ませたスーパーの駐車場に車を置いたまま、森生も後を追って高麗峠への山道に入った。
森生は派手に咲く染井吉野より、控え目に咲く山桜が大好きなのである。



予想したとおり、林間のそこかしこにに山桜はひっそりと咲いていた。
休日なのに、山道ですれ違う人は殆どいなかった。

坂を上りきると野原に出る。人々がいた。まさしくこれっきり、凡そ30人の人出である。
稲荷山や飯能中央公園、この先にある巾着田曼珠沙華公園より、こちらはずっと雅趣に富んでいる。



周りには山桜。枯れ草の根本には、可憐なすみれや、蓬、ぎぼうし、たんぽぽなど食べられる野草が隠れている。
ここに集う人々の中には、きっと山部赤人氏のやうなお人もいるやもしれぬ。

        ・・・ あしひきの山櫻花日並べて かく咲きたらばいと恋ひめやも ・・・

で、森生、畏れながらお返しの一首。

        ・・・ 春の山櫻訪ねて来しわれそ 花なつかしみ一夜寝にける ・・・

                                     ...... いい気なもんだね、われながら



賢明な引率者の訓示によれば、少年少女たちはこれから高麗峠を下りず、宮沢湖へ向かうそうだった。
あいあい橋からヤボの極み、巾着田に入らないとは、結構結構。

そろそろお昼である。おむすびを持ってくればよかった。
高麗峠には行かず、駐車場に引き返した。

   

山桜の先に、多峰主山が見えた。

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その如月の望月のころ

2012-04-16 | 高麗便り

高麗の里の高台にある町に移住してからずっと気になっていた桜が、きのうようやく撮れた。
場所は山の向こう側にある広域飯能斎場(火葬場)前を通る国道の向かい側。斎場の臨時駐車場のその奥である。

いままで撮れなかったのは、桜の都合に森生の都合を合わせられなかったこともある。
また、これまでは丈高い草藪の中にあり、足場がおぼつかず、近寄れなかったためでもある。

あまりの見事さに驚いたのは今から30年も前だった。
最近は樹勢が衰え、あの頃に較べて枝と花が減ったような気がする。

近寄って見ると、人間に枝を伐られたことは一度もないようだ。
しかし太い枝が枯れたり折れたりはしている。

花が咲くと同時に葉が出てきているので山桜だろうか。それとも花が白いので大島桜か。
染井吉野は短命で、山桜の寿命は長いと聞いているが..........。

ここは狭い滝不動前を避け、左手の山を削り、国道299号線のバイパスを通す予定地、と聞いている。
道路から外れ仮に伐採を免れても間近に国道と接するようになり、激しい交通量が一層この桜を弱らせるだろう。

爛漫と咲く晴姿は今年が見納めかもしれない。
森生自身、満開の桜の花を真下で見上げられるのはあと何回か、とまた思ひ患ふ.............

しばしの間、かの西行法師になりきり、桜の木の下から立ち去り難かった。

・・・ 願わくば花の下にて春死なむ その如月の望月のころ ・・・

満開の櫻の樹の下には死体が埋まっているそうですが、それは森生じゃありませんよ。
何故なら、まだいいこともありそうで、あと十年は生きたいんですがね

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春の雨

2012-04-14 | 林住期

どうせ予報は外れるさ、と思っていた雨が朝からしとしと降っている。
春雨とは名ばかりで氷雨が降っている。

もう何日も没頭している庭弄り。腰の蝶番が軋み始めていた。
朝から降る雨はちょうどいい。

三日分の新聞をまとめて読んだ。
野田泥鰌クンもカメレオン枝野クンも田中婿どのも、相変わらずですな。

谷垣クンもだよ。
ったく、どいつもこいつも..........。

降り篭められて、新聞を読んで、多忙で休むはずだった「林住記」を書いて、今日はこれでおしまい。
明日晴れたら、ようやく満開を迎えた高麗の里の桜を見に行こう。

だから明日の「林住記」はお休みにしますね。この雨で、桜、散っちゃったかなぁ。


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ブルーシ-ト

2012-04-13 | 先輩のお言葉

テリー・伊藤さんがお花見を見てきて、朝の日テレで感想を述べた。

   あのブルーシート、何とかなりませんかねぇ。色が映って顔色が青くなるし、どうも桜の花に似合わない。
   かといって今どき、茣蓙や緋毛氈ではないだろうし。

   
そうだ、赤いシートにすればいいんです。どこかで商品化して下さい。

5、6年前、同様の感想を不肖・森生も「林住記」で以下のように書いた記憶がある。

   ブルーシートは普通、工事現場で使われ、その他は例えば、

     ・暴風雨で屋根を飛ばされた時、

     ・土砂崩れを防ぐ時、

     ・殺人事件現場や容疑者を移送する時、

     ・事件や事故での死体を覆う時、

   等々であり、ろくでもない時にブルーシートは使われる。
   ハレの日であるお花見にブルーシートを使うなんて、もってのほかである。

ところで、11年7月16日付け朝日新聞土曜版によると、ブルーシートが多く使われる理由は以下のとおりだそうだ。

     ・青い顔料は他の顔料より3割安い。

     ・空や海の色に近いので景色に溶け込み易い。

     ・青い色は爽やかなので人気が出た。

へー、そうかなぁ。あの青はナマナマしく、ちっとも景色に溶け込んでないと思うけどね。
現代人は昔の人より審美眼が退化したのだ。ただ安けりゃよく、色なんかどうでもいいのである。

奈良県の遺跡発掘現場では、周りの景観を損ねないように茶色のシートを使っているそうだ。
工事現場でも例えばベージュにしたらいい。店舗の改装工事なら短期間なのでオレンジ色でも赤でもいい。
そうすれば、日本の街も大分綺麗になると思う。

5年前、森生の意見は当然のことながら、完全に無視された。友だちに話してもこの唐変木メという顔をされた。
テリーさんは森生より遅れたけれど、エライと思う。

テリーさんのご意見ならどこかの会社が採用して赤いシートを発売するかもね。
そうしたら、どんどん買ってあげて下さいね。

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多摩御陵へ

2012-04-12 | 風に吹かれて

折角「多摩森林科学園」に来たのだ。隣にある「多摩御陵」(通称)へ昭和天皇の陵墓を参拝しに行った。
見事な杉が整然と並ぶ参道は印象的である。

昭和天皇、香淳皇后の陵墓は大分離れて別々にあり、一見質素ながらおそろしく巨大だった。
両陛下の場合、畏れながらもっと相応しい形があったのではないかとも思った。

例えば、こよなく愛されたあけぼの杉の林の中の平地にに4畳半くらいの大きさの土饅頭だけがあり、香淳皇后がご一緒に鎮まっている.....。その方が昭和天皇らしいなぁ、と思った。


両陛下の陵墓は大正天皇貞明皇后の陵墓を踏襲したようだ。宮内庁は前例踏襲がいちばん安全なのだろう。
明治天皇、昭憲皇后の陵墓が気になるところだ。同時にこちらの4陵墓の内部構造も知りたい。


両側に見事な杉並木がある参道は、いかにも御陵らしい森厳さを醸し出している。
玉砂利の道は歩き難く3人は側溝の蓋の上を歩いた。やんごとない方々はどのようにしてこの道を歩まれるのか。


充分な間隔を空けて列植した杉は枯枝もなく、真っ直ぐに、おおらかに育ち、天を衝く。
これだけ環境を整えられると、杉たちも安心して花粉症の原因になる花を付けず、成長に専念できるようだ。

杉苗を密植し間伐をしない一般の杉林ではこうはゆかない。
国民病になった杉花粉症の元凶は、手入れを考えず闇雲に杉檜を植林しまくった林野庁であろう


 

多摩御陵を贅沢という人がいるかもしれないが、これだけ見事な景観を保つなら贅沢もいいと思う。
砂利道をクリーム色に舗装するなどヘンに便利にせず、このままの景観を次世代に引き継いで欲しい御陵地だった。

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お花見は中止に

2012-04-11 | 林住期

今日は朝早く西武電車花小金井駅に集合し、桜が満開の小金井公園へ行く予定だった。
同行者はこの正月の新年会で半世紀振りに再会した同じ職場の卒業生4人である。
「付き合いを復活しようよ」と都合をやり繰りして今日にしたのだった。

ところが既に3日前から今日は雨になるとの予報が出ていて、昨夜の予報では昼ごろからかなりの風雨になる由。
それぞれが連絡を取り合い、涙を呑んで昨夜のうちにお花見は中止にした。
考えてみればあと何回元気にお花見ができるのだろうか。20回は無理だろうな。天を呪いましたね。

今朝、雨がパラパラ降ってきた。ああ、やっぱりなぁ.........。亀の甲より歳の功、思慮深いわれわれ。

昼近く、道路が乾いてきた。....... 何たるこった、冗談じゃないよ。

昼を過ぎても雨は降らず、風もなく、3時頃には薄日が洩れてくる始末である。
西方にある奥多摩や前秩父の連峰がクッキリ見晴らせる状態になっちゃったじゃないか。

われわれは殆ど高貴高嶺者である。
お花見といっても、公園で高歌放吟どんちゃん騒ぎをする体力はなく、来し方行く末を語り合い、行く春をしみじみと味わい、喧しい高校生諸君の下校時を避けて、早々に引き上げるつもりだった。
だからこの程度の空模様ならなんらお花見に支障はなかった。

気象予報士たちは他人の服装や洗濯や体調など余計な心配をしてくれる。
同じ東京都八王子市では桜がろくに咲いていないのに、放送局の周りだけで「東京は満開だ」と大喜びする。

通過する低気圧に南風が吹き込み風雨が強くなった、などと素人にも分かりきった事後の解説をする。
「宵の口」は不正確なので正確な「夜の始め」にすると決め、美しい日本語を死語にした。

芸能人のように派手な服装や、出演仲間同志の私語や駄洒落はもうたくさんだ。
余計な話題や事後説明などは要らない。当る天気予報に励んで欲しいものだ。

さはさりながら、大袈裟な天気予報のお陰で外出もせず、4月から没頭している庭弄りも休止にした。
久し振りに家に篭りパソの前に座ったので、「林住記」の記事が楽々と出来たのだった。

以って瞑すべしか。

満開の桜は近所にある滝不動の、今日、宵の口のものです。
満開になったばかりで、花散らしの風雨は外れた。
次の土日まで毎日お花見が楽しめるぞ。

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花を探して

2012-04-10 | 風に吹かれて

4月6日、八王子にある「多摩森林科学園」へお花見に行った。
今度も猫額亭玄関まで、匠さんとサンチョ氏が車で迎えに来てくれた。嬉しいね。



東京都心は満開なのに、ここでは例の河津桜と豆桜や彼岸桜の仲間のしか咲いていなかった。
日本中の有名な桜の接木苗を移植したため、2月下旬から5月上旬まで順番に咲き、一斉に咲くのではないそうだ。



1500本もある桜の木の殆どはまだ眠っていた。
日当たりのいい斜面には、すみれが満開だった。桜の下に早起きの雪柳とか三椏などを植えとけばいいのにね。



桜を巡る山道はかなり高い所に付けられている。
千鳥足で歩くのは転落の恐れがあり、禁酒令は当然だろう。それに、ここは観光地ではなく研究所なのだ。



見晴らしのいい場所で、一面の枝桜を見ながら昼食。
匠さんの奥さんが手作りのいちご大福とデコポンなどを差し入れて下さった。美味しく、春の彩りになった。



土が合わないのか、クローン桜は生命力が弱いのか、傷んだ木が目立つ。
伐採されたり、急斜面でつっかい棒に支えられている桜が痛々しかった。



猪注意の看板があった。急斜面が大分穿り返してある。四足とはいえ、この急斜面を走り回るとは大したものだ。
あちこちにある青い籠は毒餌入れではなく、飛来する種子を把握分析するためのものとか。悠長ですな。

肝心の桜は殆ど見られなかったけれど、気のおけない友だちとの山歩きは楽しかった。
念のため、桜が咲いている風景を、絵葉書から転写しました
▲ 綺麗でしょ?  

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