不具合は続くものだ。ワックス塗り替え工事が終わった途端、2階便所水槽から水が漏れ始めた。
電話帳で探し出した業者は、素早く修理してくれたが、ワックス塗り替え工事、車検と続いたので、手元におカネがない。
修理代・風船交換代4万円余りはうちのメインバンクから、相手の銀行へ振り込むことにした。
ATMで現金を引き出し、そのATMから相手の銀行口座に振り込めばいいんだけれど、ATMは次から次へと操作を急かすので嫌いだ。
たまにはハンコを使おう。優しい窓口嬢に料金の振込をお願いすることにしよう、と。
伝票は「現金払い出し兼振込依頼票」っていうんだったかな。
先ず、覚えておいた相手先の銀行名を記入する。
三菱UFG銀行
と。続いて霞む目を叱咤しながらすべてを記入し、見張りの慇懃父さんに注意され、番号札を貰い、窓口へ。
にっこり笑った窓口嬢はおばさんだった。制服が似合うおばさんはニヤリと笑い、
あのぅ恐れ入りますが、お振込み先の銀行は「三菱東京UFJ銀行」ではないでせうか?
げげげっ、手元の請求書には正しくそう書いてあるんですな。
幸いハンコを持っていたので、親切おばさんに訂正していただいたが、じじぃの記憶ほどアテにならないものはないんだねぇ........
そういえば、三菱銀行は東京銀行とが経営統合をしたはず。間違いないよね?
そうなら次のUFJは何何何銀行の頭文字かぇ? 頭文字なら、何でMTUFJ銀行に統合しないんだぇ?
そもそも経営統合する度に、昔の銀行の名残りを残すなんて、経営統合よりも内部抗争に明け暮れてるんじゃないのかぇ?
メインバンクを代えようか......。
昔、小さな会社の財務経理会計庶務企画人事小間使い担当等一切をやっていた時期があり、しばしば書き損ねた寿限無寿限無な送金先があった。
1枚の依頼票に振込先を10社か20社記入できたが、1社でも記入違いがあるとその1枚は全てお釈迦になる。
緊張するのでよく間違えた、その憎き会社の名は西武系の会社だったはずで、
株式会社セソ〃ンインターコンチネンタルホテルス〃フ○ロハ○ティース〃東京本社横浜部門
だったと思う(繰り返しますが、じじぃの記憶ほどアテにならないものはありませんよ)。
このたび振込を受け付けてくれた銀行は、第一銀行と日本勧業銀行が第一勧業銀行になり、その後、みずほ銀行に改名した。
名前が短くなり、分かり易くなり、升目に記入し易くなって、なかなかよろしい。
しかし、振込先だった寿限無会社も、振込依頼人だった森生の大層な名前の会社も、メインバンクも、み~んな潰れてしまい、いまはない。
統合に統合を続けるMTUFJ銀行の弥栄(いやさか)を祈る。
151222