しもむらの3枚組1000円のブリーフは見かけは堅牢だが、股倉が直ぐ伸びてしまう。
いたいけな息子がおずおずと顔を出してしまう。立派なら自慢も出来るが、なんせ発育が悪くて...........(涙)。
外出の時は上に莫大小(メリヤス)のロングパンツ(すててこではありませんよ)を履き、更にズボン(今はこれをパンツという)を履くのだけれど、それでもイザがあるかもしれないしぃ......、と。
新しいのを買えばいいのだが、CO2を減らさねばならない。
そこで真夏の風呂上りにだけ履いていたデカパンを出してきて、いまは常用している。
だが、これってどうも息子が汗をかくのね。
それに、アトピーみたいで、擦れて痒がるのね。
そういうわけで、密かに親子関係に悩んでいた。
やはり、ここは贅沢でもヤイ・ビトンの2枚組1000円くらいのブリーフを、と思い始めた矢先、あのマックロが、「土日限定ボクサーブリーフ割引セール」、と全15段総天然色衝撃的新聞広告を出した!
普段は2枚組1000円が3枚組1000円になるのだ。しかも「吸湿速乾」だ。
これなら上記二つの悩みが解決できるぞ!
店ではどこに置いてあるのが分らなかったが、お兄さん店員に教えて貰い、3枚、試しに買って、早速履いてみたら.......。
ややっ、大切な小窓が無いじゃないか!
ピッタリと張り付いて、瀕死の白鳥を練習する時はこんな姿なのか。
ボクサーブリーフというより、ハーフバレータイツだ。生々しくて恥ずかしい。
また、股部分が伸びて、上のなおみさんのY(ワイ)の縦線まで布があるのだ。
WCで息子を呼び出すべく、いつまでも裾をまさぐっていたら怪しまれるし、男しかいないから、といって幼児のように全部下におろすのかい?
森男は最早お叱呼を我慢出来ない身体になったのだ。
これはやはり括約筋が元気で、半日は我慢出来るヤングメンのものであるな。
今、確めると、ビニ袋には7級5P8号で小さく「前開き:なし」と書いてはある。
少し大きな絵だってよく見ると、前のステッチ(縫い目)が微妙ではある。
でも、店まで天眼鏡を持っては行けないし、カウンターの綺麗なお嬢さんに尋ねるわけにもゆかないのではないか。
マックロはどうも高嶺者に思いやりが無い。
フリースで元気であったのは大昔のこと。
近頃イマイチであるのは、この辺に原因があるんじゃないかい?
▲挿絵は「ブラック氏」と「ちあき なおみ」。山藤章二「イラスト紳士録」(文藝春秋刊)より。
記事と挿絵は、全く関係ありません。