林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

作業を終えて

2013-05-31 | お節介

まだ寒かった3月から、一人で勝手に続けていた雑木山の片付け作業は、連休明けでお終いにした。
夕方になるとブヨの猛攻に遭うし、藪からは蛇やマダニや毒虫が出てくるかもしれないからね。

痣や引っ掻き傷が絶えないが、作業は単純である。
切り倒し、まだ生きている潅木の上に放り出してあった木々を解体し棒状にして等高線に沿って積み上げるだけだ。

2ヶ月と少しで、木々がごちゃごちゃに絡まって荒れ果てていた雑木林が、一応見られるようになった。
まだ手付かずの林の奥の方は既に葉が茂り、山道からは惨状が見えない。

何人かの団塊じじぃたちが派手に伐採作業をしていたが、森生が作業を始めてからは誰も現場に来なかった。
彼らにやんわりだけど意見をしたのが、どうも敬遠されたようだ。

この先、冬になれば木の葉が落ち、草が枯れ、やり残した作業がし易くなる。
その時には伐採と片付けに役割を分担し、団塊じじぃたちと一緒に作業をしたいものだ。

 

日没になり山を下りるとき、雑木林と周囲の山々が夕日に輝いた。わが町も捨てたもんじゃない。
この夕暮れの美観は、春先からの片付け作業のご褒美だと思った。

130531 


エベレストようかん

2013-05-30 | 床屋放談

案の定、三浦雄一郎氏が引っ張りだこである。(いや、「出ずっぱり」が正しいのかも)
蒸し暑いのに、三浦さんと親から自立できない息子クンは、スポンサー名を列記した防寒服でご登場だ。

エベレストなんかに苦労して登っても何のトクにもならないかといえば、トクになるんですね。
美談はもう聞き飽きたから、1社くらいは、エベレスト登頂の収支決算報告書を暴露して欲しいものだ。

案の定、虎屋が「エベレスト羊羹」を発売した。
重い羊羹をエベレスト直下まで担ぎ上げ、登頂前にお茶会だなんて、いかにも不自然だもんね。

エベレスト羊羹の意匠はレディ・ガガ嬢お気に入りの靴デザイナー君が担当し、売価はな・なんと10500円だとさ。
老舗中の老舗・虎屋も堕ちたものだ。

三浦氏の今回の企みは、単なる年寄りの冷や水を通り越していて、梅雨空のように鬱陶しい。

高嶺者には高嶺者のがんばりようがある、と思う。企業は若者の冒険を応援して欲しい。
▲写真はウチの近くの多峰主山(とうのすやま)頂上271m手前の岩場です。

130530


雨あめ降れふれ

2013-05-28 | お節介

今日は禿山に萩の苗を移植した。
白山吹も、赤い実がなるびっくりぐみの苗も移植した。

ほととぎすも、角虎の尾も移植した。

明日は時々雨が降り、そろそろ梅雨入り、という気象予報士を信用して移植した。

禿山まで水を運ぶわけにはゆかない。今までのように雨が降らないと過去一年間の準備作業が無駄になる。
雨が降るというので、4月始めに移植した碇草は高温と雨不足でちりちりに、吉祥草や雪ノ下は萎びてる。

また外れたら、逆さてるてる坊主にしてやるからな。

130528


好かない作業

2013-05-27 | お節介

森林公園に行ったのは半年ぶりだろうか。
今日のボランティア仲間はたった6人。ひと頃の五分の一を下回る低調さだ。



国営公園の管理運営業務が西武企業連合になってから、ボランティア活動は一向に盛り上がらない。
これでは雑木林班は、今年度限りで自然消滅かもな。

古参会員が減ってゆくのは仕方がない。近年の猛暑酷寒には、森生だって参加意欲が失せていた。
また、作業が高揚感や達成感があまり感じられないものになっている所為でもある。



 

 

 

 

 

 

 

雑木林の作業は間伐や下刈りなどカラダを酷使するものにしてもらいたいものだ。
今日のように、古いロープはそのままに、朽ちた杭の交換作業じゃぁウンザリだよね。

この結び方は「うのくび結び(巻き結び)」です。
もともと緩まない結び方でして、ロープを杭に固定する楔は不要です。
これを外す道具が金槌(!!)しかなく、無駄な時間と力と捻りが必要で、イライラしました。
どう作業するのかを考えて、ペンチくらい準備していて欲しかった。

130527 


緑陰の大邸宅

2013-05-26 | 高麗便り

 

西武線高麗駅近くの深い森の中に、ひっそりと構える「大澤舎新井家」の大邸宅。
近くにある団地の新住民は殆ど知らない。

みどりが日に日に濃くなり、木漏れ日が美しくなった。
2~3ヶ月程度なら、こういう大邸宅に、一度住んでみたいなぁ......。

近くに移住してきただけで、新井家には縁もゆかりもない。
しかし、大澤舎新井家の大邸宅とその周辺は、高麗の里の自慢したい風景である。

写真は上から、正門、中門、裏門。そして畑の奥が屋敷林で、その左先下に、巾着田を囲む高麗川が流れています。
各門の前の細い坂道が、国道299号線が通じるまでは、街道だった由。

130526


目が眩む日射し

2013-05-24 | 林住期

いやはや、朝から物凄い日射しでした。
今日こそは飯能に行き、銀行で固定資産税と軽自動車税を納付するつもりだった。

昨日は車に乗せてもらって、高原の風を胸いっぱいに吸えた代わりに運動不足。体重があと少しで70kだわぃ。
で、多峰主山(271m)から天覧山(197m)へ尾根道を縦走して飯能駅前まで歩けば、2kは減らせるはずだった。

だがこの暑さ。イノチあってのモノダネ。外出は止めることにした。

三浦雄一郎氏80歳。世界最高齢で、酷寒の世界最高峰(8848m)に登頂。
いくら冒険が稼業(家業?)とはいえ、多くのスポンサーを両肩に担いで、正気の沙汰ではありませんな。

ああいうご立派な方は、高嶺者の希望の星なんかじゃありません。
エベレストを前にして虎屋の羊羹でお茶会だと? ふんっ、勝手にしやがれ。

130524


秩父高原牧場へ

2013-05-23 | 風に吹かれて

 

家から2時間もあれば行ける秩父高原牧場のポピーを見てきた。
埼玉の空は高く、広かった。

標高500m、九十九折の林道を登り、樹林帯を抜けると、突然雄大な赤が広がった。
ちょうど満開になったばかり。それはそれは見事な、一面の赤だった。

人出はさほど多くなく、観光地化していないので、景観を損なう施設も、目障りな看板や幟旗も、騒音もない。
憧れていた牧場製のソフトクリームは甘く、高原の5月の風は心地よかった。

いつもの三爺は麓の某所に集まり、そこから先は匠さんが運転する車での嬉しいドライブだった。
稜線や樹林帯の巧みな疾走はらくちんらくちん。

帰り道、山火事があった旧都幾川村村内の弓立山頂上に寄り道。黒焦げの樹林に驚いた。
パラグライダー学校にいた好青年を冷やかしてるうちに、じじぃだって埼玉の広く高い大空を飛びたくなったよ。

130523


さつき

2013-05-22 | 庭いじり

去年より一ヶ月以上も早く、地植えの皐月の刈込と鉢植えの植替えをした。
今年は蕾が殆ど付いておらず、花を期待できなかったからである。6月下旬の刈込は、遅過ぎたようだ。

地植えは皐月と躑躅を取り混ぜて、中小およそ60株はある。
本職の植木屋に「こんなもの、ポット苗に毛が生えたもんじゃないか」って嗤われるだろうけどね。

鉢植えは全部で14鉢ある。以前は大小50鉢以上はあった。
それが今ではたった14鉢でも手入れが面倒くさい。

前回の植替えは8年前だった。小さい鉢なのに5年間もほったらかしにしていたのである。
その結果、枝は勝手に伸びたり枯れたりし、根は固く詰まっていて腕力と根気が要る植替えになった。

 

14本の皐月は鉢植えではあるが、普通の盆栽ではない。
針金で樹形を矯正する盆栽はあまり好きではないので、うちのは「アブストラクト・ボンサイ」だ。

狭い鉢から解放し地面に植えてやったほうが皐月も喜ぶだろうが、あいにく猫額亭庭園にその余地はない。
本当は誰かに引き取って欲しいけれど、こんなブザマな鉢植えではムリ。
今年が最後の植替えかなぁ。

花の写真は去年のものです。

130522


うどん粉病

2013-05-21 | 庭いじり

今年もまさきの生垣に、うどん粉病が大発生した。
毎年、殺菌剤を散布しても効果がない。

うどん粉病の予防には日照と風通しが有効と聞いた。
カビのようなものだからさもありなんと、新芽が伸び始める4月上旬に、思い切った枝透かしを断行した。
ごみは大幅に減ったけれど、うどん粉だらけ。

4月から5月は、普段は冴えないマサキが一番きれいな時だ。
しかし、わが猫額亭の生垣のマサキはうどん粉にまみれて、情けない姿を晒している▼


130521


鳩サブレの海岸

2013-05-17 | 遠い雲

鎌倉の由比ガ浜海岸、材木座海岸、腰越海岸の命名権を鳩サブレの豊島屋が落札した。
年間1200万円で10年間、つまり1億2000万円で買ったとは豪儀な豊島屋さんである。
社長は「鳩サブレ海岸みたいな名前にしたくない。皆さんからいい名前を募集します」と言った。
グーグルが落札してグーグル・ビーチなんて名前になったら目が廻る。地元の老舗・豊島屋さんで良かった。拍手。

でも名前を公募すると、別の心配がある。

「南アルプス市」のようなおバカな名前も公募だったろうし、浦和市と大宮市が合併した「さいたま市」になる時には「なかよ市」なんていうフザケタ名前が候補になった由。
カタカナばやりのジャパンだから、結局「ふれあいビーチ」のような露骨で軟弱な名前が人気になる恐れがある。
なにしろ夏場の由比ガ浜と材木座海岸は芋を洗うように混みあってるからね。

だから命名は人気の多寡ではなく、お相撲さんのような社長の見識に委ねたい。
できれば権利を行使せず、「由比ガ浜海岸」・「材木座海岸」・「腰越海岸」のままにしておいて下さいね。
もちろん市が作る海岸に拘わる道標や看板に、鳩のマークくらいは入れたって構わない。
また、鎌倉市民は鳩サブレを手土産にするだけじゃなく、家庭の常備菓子にしようね。

いま、埼玉の片田舎にいる森生のウチだって、母が健在の頃は鳩サブレが何時もあった。
あの鳩サブレは、毎月大安売りをする壊れたものを、母が朝一に行列して買い、大量に届けてくれたものだった。
鳩サブレは大好物です。

サブレが何故「鳩」になったのか。
想像ですが鎌倉の中心「鶴岡八幡宮」の「八」の字は二羽の鳩になってるからです。
旧市内には高層ビルがありません。若宮大路にある豊島屋本店が八幡様の石段の一番上と同じ高さです。
先代社長が商工会議所会長だった頃に「暗躍して」高さ規制を決めたとか。

ところで、もう一つのサーフィン海岸「七里ガ浜」はどうなるのだろう。

130517


スフィンクス発見

2013-05-16 | 高麗便り

 

古く巨きな家に住むお爺さんと親しくなった。
お宅の前を通ると、お爺さんは必ず何か仕事をしている。老いてなお働き者なのだ。

 

お爺さんの庭には季節の花が多い。
森生が羨ましがったら、広い庭を隈なく案内してくれた。

 

隣接する畑はよく手入れがしてあるが、庭の雑草は半端じゃない。
以前、乳牛を飼っていたので、土地が肥沃なのだろう。



お宅はいわゆる旧家である。庭の隅には、な・なんと、スフィンクスが鎮座していた。
畑に撒くつもりだった石灰袋が、置き忘れて
固まってしまったのだそうだ。

 

現役の頃は、町のエライさんだったらしい小柄なお爺さんには、いま、長者の風格がある。
そしてお爺さんは、花咲爺さんだ。

 

130516


蛇が出た

2013-05-15 | 高麗便り

    ・ 暇人や蚊が出た出たと触れ歩く
                       ..........小林一茶

ウチもね、既に一昨日の夕方出て、見事に一本射されたよ。
と、早くも真夏日になり動くのは止めたら暇なので、ブログで触れてまわりますが........。

昼過ぎ、暑くてぐったりし、ぼ~んやりとしていたらお隣の若奥さんが血相変えてやって来た。
玄関前に蛇が出たんですっ、どうしましょっ。

  (うへっ!弱ったなぁ、どうしようもないよ)

竹箒を探すフリをして時間を稼ぎ、蛇が逃げた頃を見計らってお隣に駆けつけた。もちろん蛇はいなかった。
自治会費を集金に来ていた第一発見者の隣組班長夫人によると、縁の下に入っていったそうだ。

  (あー、よかったよかった)

奥さんはまた竦みあがって、わぁどうしましょ。
蛇がいなくなればコワイものはない。おじぃには何も知らない若いもんに訓示するツトメがある。

  子どものころ、大人たちが言ってました。蛇は家の守り神だ。蛇がいる家はカネに困らないぞ、って。
  だから蛇を迫害しないでくださいね。(=ウチへは寄越さないでね)

実際、お隣はわが家より羽振りがいいのである。アルソックだってセコムだってあるじゃないか。
蛇ぐらいで、隣家のおじぃに助けを求めないでもらいたい。

なお、班長夫人宅では百足(ムカデ)がもう出たそうだ。

ウチでは今朝、用足し後の空気を入れ替えようと思庵の小窓を開けたら、目の前の網戸に大蜘蛛がいた!
フマキラーを探し出し、退治しようと意気込んで戻ったら、オノレの匂い以外には影も形もなかった。

・ わが庵は都のたつみ鹿ぞすむ 世をうぢ山とひとはいふなり
                                              ..........喜撰法師    

牛はいなくなったけれど、猪は当たり前。最近は鹿が出没しはじめました。

130515