林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

慈悲のこころ

2019-01-25 | 先輩のお言葉

さて、美輪明宏氏である。
じじぃは氏の非常識なファッションに顰蹙しているが、人生相談は素晴らしい。
若い人々はお言葉を拳拳服膺すべきである、と考えております。

例えば......。
50代女性が、高齢の住職に侮辱された思いだ、と怒っている。

  父が亡くなり母の希望で遺骨を居間に置いていた。
  一周忌に納骨をした際、高齢の住職が法要をしたが。

  ・呂律が回らず、お経はふにゃふにゃで、父の名前を間違えた。 
  ・献体は1年で帰ってくるのですか?と見当外れな質問をされた。
  ・お宅は跡取りがいませんが三十三回忌までやってくれないと困る、と言う。
  
・そんな認知症の住職に、母は数十万円も支払った。
  
・この出来事から私は何を学ぶべきでしょうか?

以下は美輪明宏氏の回答です。

  高齢化が進みどこでも起きていることで、仕方がありません。
  住職に悪気がないことは分かりますね。お布施の額はしきたりです。
  慈悲の心で「一生懸命お勤めしてくれた」と考えましょう。

  あなたもいずれ住職と同じ状態になるかもしれません。
  腹を立てるより、住職の置かれた気の毒な状況を考えてあげて下さい。
  今回のことから老いを学び、明日は我が身と心しましょう。

  

  森生も物忘れは甚だしく、身体はあちこちで悲鳴を上げている。
  この「林住記」には、ご無礼や間違いがあるでしょう。
  どうか慈悲のこころでお赦し下さいね。

  なお、詳しくは朝日新聞19日朝刊「悩みのるつぼ」をご覧ください。

  190125


どうせ・いっそ・せめて

2019-01-16 | 先輩のお言葉

朝日新聞朝刊1面左下に連載している「折々のことば」は、時々、気になる言葉を紹介する。
1月14日は竹内整一という日本思想史家の言葉だった▼

   

  実は、森生も近頃「どうせ」が多い。
  だがどういうわけか「いっそ」にも「せめて」にもならない。
  代わりに「とりあえず」になり、あわいで揺らめくことはない。

  これはものごとを、深く、突き詰めて考えないためではないか。
  まぁ、とりあえずの積み重ねでここまで来たのだ。
  とりあえず、それでいいのではないだろうか。

  190116


異論続々

2018-11-14 | 先輩のお言葉

羽鳥慎一モーニングショーで「そもそも総研」を見た。
常識とは異なる発言が目立つ、デービット・アトキンソン氏のご意見を伺う内容だった。

外資系経済アナリストを経て、現在、日本の国宝等古美術品修理会社社長である氏曰く。

  国別GDPは、米・中・日本の順なので日本はまだ凄いと思うなかれ。1人当たりでは24番目である。
  これは一人当たり生産性が低いためで、生産性を上げるためには先ず最低賃金を上げるべきだ。
  生産性を上げれば失業率は下がる。いい例はイギリスだ。
  移民頼りより、潜在能力が高い日本女性を活用せよ。
  経営者はもっと努力せよ。

と言ったと記憶している。また、少し前の同じ番組では、

  日本には中小零細企業が多過ぎる。現在の半数でよい。
  経営者は無能でも従業員より高給を得ている。合併を進め経営者の人数を減らせ。
  そうすれば経営は効率化し生産性は上がる。無理な競争が無くなり、従業員の給料は上がり、幸せになる

と言っていたはずだ。
森生の記憶力と理解力はイカレているので、違うかもしれないがそう記憶し理解した。

ところで、森生は氏の「新・観光立国論」と「世界一訪れたい日本のつくりかた」を購入した。
前者の内容は、

  人口減少を補うために、外人観光客をもっと増やせ。
  日本の外人観光客吸引力はどの国にも負けないが、実情は極めてお粗末だ。
  抽象的な「おもてなし」を売るより、具体的なサービスの種類と質を充実し、その対価を得るべきだ。
  爆買い客より富裕層や智識層を引き寄せ、リピーターを増やせ。

といったところだろうか。
なお続編の「世界一・・・・」はこのところ忙しくまだ読んでおりません。
また、上記の纏めは間違ってるかもしれません。

  

  宜しければ「デービッド・アトキンソン」でネット検索をしてみて下さい。
  アマゾンなどで著書を何冊も販売している。内容の説明と書評を読むのが手っ取り早いです。
  取り急ぎ、以下のサイトをどうぞ。

  日本経済の悲しい現実

  日本の企業を現在の半分に減らせ

  新・観光立国論を読もう

  日本よりタイ

  羽鳥慎一「そもそも総研」

  なお「アトキンソン? どうもなぁ.....」という批判も併せてご覧ください。

  D.Aへの妄信は危険

  不肖森生も、アトキンズ氏に全て賛成、というわけではありません。
  でも、とにかく具体的で刺激的な提言です。

  舞妓の画像はこちらさまから拝借。この映画、面白かったです。

  181114


残された日々

2018-10-12 | 先輩のお言葉

  

 この正月で昔風なら私は九十八になる。
 まさか、こんなに長生きするとは・・・・。

 ただし、肉体は正直なもので、歳月と共に衰え、年中、身じゅうのあちこちが痛い。
 家の中では杖もつかず歩いているが、その背は丸くなり、ひどく歩き方が頼りない。
 毎日、口癖のように死んだ方がまし~と呟きながら、二度の食事はけろりと
 食べているから、まだ当分死にそうもない。

 得度して四十六年になるのも、すべて仏さまのおかげと感謝しているものの、
 長生きが仏さなのおかげとは思えない。

 おかげがあるなら、さっさとあの世へ出発させて下さりそうなものだと思う。
 あの世へのキップがまだ頂けないのは、出家したくらいでは許されない悪徳
 の数々を、私が積んでいるからであろう。

上は、寂庵庵主瀬戸内寂聴尼による月一連載随筆の一部である。
(11日付朝日新聞朝刊文化文芸欄)

昔風に数えれば森生83歳は、何もかもが寂聴尼の足元にも及ばない。
だけど、あと10年で、少しでも近付きたい中途半端なじじぃです。

181012B


ひとりぼっちでもいい

2018-09-26 | 先輩のお言葉

漫画家兼TVタレント・蛭子能收は「ひとりぼっちでもいい」と言う。
子どもの頃から、気持ちを他人に合わせると疲れるので、友だちを作るのが苦手だった、そうだ。
以下は朝日新聞(8月29日朝刊)に載っていたお言葉の要約です。

  中学生の時、いじめられていたが、喧嘩は絶対負ける自信があったので、我慢していた。
  先生は知らんぷり。学校が嫌いで、苛めたヤツを倒す漫画を、ひたすら描いていた。
  高校では美術部に入り、一人で絵を描き、すごく楽しくなった。

  仲間外れを怖がる人がいるけど、俺は仲間外れにして欲しかった。
  群れでは役柄が決まりおもしろくない。強い人の言う事を聞くだけなら、一人でいたほうがまし。

  友だちは「毒」でもある。
  変な友だちを作ると抜け出せなくなる。最初のうちは深く付き合わないほうがいい。
  性格が分かってきてから、ちゃんとした友だちになればいい。

  一人でいるには勇気が必要だ。でも無理に他人に合わせるのは本当につらい。
  ひとりぼっちでもいいんですよ。

同感である。だがこの先、老後はひとりぼっちでもいいのか、そこを聞きたい。

最近「孤独」について考える本の出版が目立つようだ。
下重暁子・極上の孤独、五木寛之・孤独のすすめ、齋藤孝・孤独のチカラなどである。

著者は売れっ子。
近付く人が多く、煩わしいのかもしれない。それは蛭子能收も同じはずだ。

ひとりぼっちがいいかどうかは、自分独りで決めることだと思う。

180926


顏も見たくない

2018-07-11 | 先輩のお言葉

朝日新聞の「悩みのるつぼ」に40代の男性の相談が載っていた。

  ある有力政治家に生理的拒否反応があり、彼がTVに写ると瞬時にTVを消し、新聞も読まない。
  問題は、こういう態度のため世間の情報に疎くなり、家族に呆れられている。
  これではいけないという自分もいて、悩んでいます。

回答者はあの奇抜な姿の美輪明宏氏▲

  そういう感情を持つのはあなただけではありません。でもあなたが嫌う政治家には、支持者がいるのも事実です。
  政治や社会、国際問題について「取るに足らない毒人間」のために、知識を深めるのを邪魔されるのは勿体ない。
  
自然界は毒だらけ。人間も同じで、毒人間が支持され権力を持つことは歴史上珍しくはありません。

  でも自分の国に影響を与える人のことは直視するべきです。
  報道をしっかり見聞きし分析をすれば「哀れな人」とさえ思えることもあるでしょう。

  あの政治家がまともで、ある程度の品位を持つている、という前提で考えるから腹が立つ。
  しかし報道をしっかり追えば、彼を突き放して見られるます。

  どんな政治家であれ、支持している国民に責任があることを忘れてはなりません。
  嘘やパフォーマンスを見逃さず、覚えておくためにも、冷静な視線で「毒人間」の生態を観察すべきでしょう。

うーむ、参ったね。これは大大大正論だと思う。
そこで森生もTVを直視した。

私邸から二日ぶりに官邸に出勤し、豪雨災害について、ぺらぺらとしゃべる彼の顏はむくんでいた。
大規模災害をもたらした豪雨の当日夜、彼は取り巻きの議員たちと飲み会を開いていた。

新聞TVに溢れる、見たくも聞きたくもない批判に接する時間が、彼には必要だ。

  森生はツイッターもファイスブックも使っておりません。
  しかし注目している鋭いブログがあります。「遊びをせんとや生まれけむ」です。

【付け足し】 
飲み会に参加した見たくない面々の写真です▼
コメントが沢山ありますのでこちらをご覧ください。

 

180711


あの人

2018-06-21 | 先輩のお言葉

MSNニュースだったと思うが、作家・室井祐月の短文が載っていた。
題して「大人ってなんだ?」である。

内容を掻いつまむと。

 ・周囲に、メディアや政治について嘆くと「もっと大人になりなよ」と言われる。
 ・トップが狡くて卑怯だから、それに倣い「それでいいんだ」という空気が社会に蔓延する。

そして締めくくる。

 ・世の中の常識がぶっ壊されれば、あの人のズルや卑怯がさほど目立たなくなるもんね。

  

森生の友だちのうち二人のじじぃが、お孫さんがいるのに、あの人を支持している。
ちっとも読まないのに、あの人の天敵・朝日新聞をひどく憎んでいる。
何故あの人を支持し天敵を憎むか、を掻いつまむと。

 ・政治や外交は、綺麗ごとじゃ済まないぜ。
 ・会ったとか書き換えたとか、細かいことをいつまでも穿るんじゃないよ。

それはそのとおり、分からないでもない。
百近くのじじぃだから、裏も表も見聞きし、森生自身だってズルくて卑怯だ。
だけど世の中に影響を及ぼすほどの力はない人畜無害なじじぃである。

じじぃ二人にはいくらでも反論できるが、お互い、先行き短い者同志。
あの人のことで、長い付き合いの友だちを失いたくないので、曖昧に笑っておりまする。

  

  なお、あの人とは、もちろんトランプ大統領にべったりのあの人のことです。
  挿絵はルネ・マグリットの作品(部分)です。

  180621


人生、上出来。

2018-05-28 | 先輩のお言葉

朝日朝刊連載「語るー人生の贈りもの」の役者・樹木希林編。
生い立ち・癌との共存・ロッケンロールな夫と家族・共演者や役作りのことなど。
始めから面白かったが、最終日15回目が良かった。

  75歳。後期高齢者の仲間入りね。
  ここまで十分生かしてもらったなぁ、って思います。

  私、自分の身体は自分のものと考えていました。とんでもない。この身体は借り物なんですよね。
  最近、そう思うようになりました。借り物の身体の中に、こういう性格のものが入っているんだ、と。
  ところが若い頃からずっと、我が物顔で使ってきましたからね。
  ぞんざいに扱い過ぎました。今頃になって「ごめんなさいね」と謝っても、もう遅いわね。

  「人間いつかは死ぬ」とよく言われます。
  これだけ癌と長く付き合っているとね、「いつかは死ぬ」ではなく「いつでも死ぬ」という感覚なんです。
  でも借りていたものをお返しすると考えると、すごく楽ですよね。

  人から見ると、それを「覚悟」と言うのかもしれません。
  でも「覚悟」が決まっているということでもない。だからといってグラグラしているわけじゃないわ。
  現在まで、それなりに生きてきたように、それなりに死んでいくんだな、って感じでしょうか。

  夫の内田裕也では大変な思いもしたけれど、ああいう人と関わったのは偶然じゃない。
  殆ど一緒にいなかったけど、縁があったんだろうなぁ、と。
  だから内田には「面白かったわ」と伝えているの。

  今なら自信を持ってこう言えます。
  今日までの人生、上出来でございました。これにて、おいとま致します。

が~ん........。じじぃは頭を叩かれた感じだ。
較べるのもおこがましいが、森生より5歳も若いのに、これは既に、名僧智識の境地ですよね。

記事は切り抜いてある。般若心経の代わりに何度も読み返そう。
そして、お節介かもしれないけど、緩和病棟に移ったしゃもじぃに、写しを届けるつもりだ。

  希林さんの最終回のお言葉は、森生が端折りました。最終回は5月28日です。

  写真は映画「モリのいる場所」から拝借。
  画家・熊谷守一夫人を演じたこの映画ほか、年金をあてにされるお婆さんを演じた「万引き家族」も観たい映画です。

  180528


あごひげ

2018-04-17 | 先輩のお言葉

  鳥の目で見るようになった、と思います。
  80代を生きるいま、世の中を俯瞰できるようになった。
  それまでは虫の目を光らせ、新鮮なネタと話題の人物を、と遮二無二、求めてきた。
  年齢を重ねると、見えるものが多くなる。
  
でも、それを語り合う知己が次々と世を去っていく。
  この皮肉が言いようもなく寂しい。
  トシをとることは孤独だな。そんな想念がよぎります。

朝日新聞朝刊連載「語る.....人生の贈りもの」でイラストレーターの山藤章二が始まった。
上はその冒頭部分です。

全盛期の山藤は、野坂昭如・吉行淳之介・井上ひさし・筒井康隆らの挿絵を担当。
作家を挑発し翻弄した。

辛口批評は右翼活動家にまで及び、深刻な筆禍事件を引き起こしたりもした。
激辛さで笑わせる山藤の挿絵に森生は嵌り、山藤が挿絵を描いている本を買った。

それがどうだ。連載1回目の紙面に載った山藤は。よれよれだよ。
現在入院中で、週刊朝日のブラック・アングルは休載し「締切が恋しい」とか。

山藤は森生と同じ年の生まれだが、少し先に生まれて、既に81歳になる。
一世を風靡した人だから、一足早く疲れ切ったのは分からないでもない。
だけど、この写真はあんまりだ。

連載1回目の締め括り。

  されど、80代。まだ社会と切り結んでいたい。
  仙人のような思いで、空飛ぶ心。
  
このひげ、さまになっていませんか。

安倍・麻生が嘘に嘘を重ね、手下の忖度役人が跋扈している。
新鮮なネタがごろごろしている今、仙人生活は中止し、再び有象無象を滅多切りにして欲しい。

写真の長髪とあごひげは、ちっとも似合ってない。

  

  挿絵上は野坂昭如著「エロトピア」から、下は「新イラスト紳士録」から。
  いずれも山藤章二の作品です。

  180417


再びアウフヘーベン

2017-09-28 | 先輩のお言葉

  

小池百合子都知事は、新党結成の進め方を質問され、

  アウフヘーベンする。意味は辞書で調べて下さい。

とのたまった。小池さんてアウフヘーベンが好きですね。
で、今度は古い電子辞書でおさらいした。

  【Aufheben ドイツ】
   [哲]止揚。揚棄(ようき)。

なんじゃい?これ。そこでまた電子辞書。

  【止揚】し・よう
    [哲](Aufhebenドイツ「廃棄」「高めること」「保存すること」の意)ヘーゲルの用語。
    弁証的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。
    矛盾する諸契機の統合的発展。揚棄(ようき)。

ヘーゲルがエライ哲学者であることくらいは知っている。
でもね【弁証的発展】とか【矛盾する諸契機の統合的発展】とはなんじゃらほいだ。
ここで【揚棄
】を調べたら【止揚】になるのだろう。馬鹿にすんな。

   

もっとも朝日新聞は「大辞林」から抜き出し、

  【アウフヘーベン(止揚)とは?】
    あるものをそのものとして否定するが、契機として保存し、より高い段階で生かすこと。
    矛盾する諸要素を、対立と闘争の過程を通じて発展的に統一する。

と解説している。
よく分からないけど、広辞苑よりは分かった気がする。こりゃぁ電子辞書を買い替えなくちゃならんかな。
但し
記者がドイツ大使館員にアウフヘーベンの意味を尋ねたら、

  持ち上げる  それ取って

などと日常的に使う言葉で、政治家が政治判断を迫られた時に使うことはない、そうだ。
広辞苑や大辞林はどうなってるんだ。

  

ま、それはともかく、小池都知事のこういう発言に対して、一橋大学教授でヘーゲルに詳しい大河内泰樹さんが語った。

  違和感がある。
  アウフヘーベンとは、否定により高い段階に進むが、否定されたものが取りこまれて残っている状態を指す。
  だが小池知事の場合、築地や豊洲を否定せず、足して2で割っただけだ。
  複雑な政治問題を曖昧にするために、難しい専門用語を使っている。

更に和歌山大学英語教育史担当教授江戸川春雄先生です。

  高尚なイメージを演出する戦略なのだろう。
  だが国政政党を率いるなら、誰にでも分かる言葉で語らなければならないのではないか。

拍手です、全くそのとおりですね。

  

マダム・クールビズはアウフヘーベンほか、「税金のワイズディスペンス(だったかな?)」など矢鱈にカタカナを使う。
しかも、脳味噌は安倍千三つよりも右寄りだそうで、誰も信用せず、物事をあっさりリセットするらしい。

都政だって、いったんご破算にしたのは偉いが、その後がごたごたしたままで国政に乗り出した。
任期途中で投げ出すかも、とも噂されている。

新党「希望の党」の綱領は、

  寛容な改革保守

だそうだ。あべ千三つがよく使う「なんとか革命」と同じで、わけわからん。
都議選で自民党を叩き潰したのはエライ。安倍千三つの暴走を抑えるためにとりあえず勝つのはいい。
だけどこういう野心家には用心しよう。

   ◀ゲオルグ・ヴィルヘルム・フリドリッヒ・ヘーゲル

                                         アウフヘーベンに関する過去記事はこちらです。
                    前原民進党が小池希望の党に吸収されそうだ。みっともないね。でも面白くなってきた。

                   170928


死ぬときは死ぬ

2017-09-11 | 先輩のお言葉

 

 ・長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい(アスコム)

 ・肺炎がいやならのどを鍛えなさい(飛鳥新社)

 ・疲れをとりたきゃ腎臓をもみなさい(アスコム)

いやはや、高い所からの命令口調。自信満々な出版社のお言葉です。
ふくらはぎもみもみは1カ月続けてみたけど、効果はなかった。
じじぃが異常体質なのかなぁ。



巷間「病は気から」ともいわれてる。
じじぃの医者に対する信心が足りない、ことは確かだ。
しかしながら良寛和尚のお言葉は、ひねくれじじぃの心にも響く。

良寛さんは大地震に遭い、見舞いの手紙を受け取った。
そのお礼の返書にある良寛和尚のお言葉です▼ 

  地震は大変でしたがこちらは無事でした
  そちらのご親戚にも亡くなった方はいなかったようでよかったです

  しかし人間は災難に遭うときは遭うし 死ぬときは死ぬ 
  それを静かに受け入れるべきです

  これが災難を逃れる妙法と思います

  

  この本は安くて読み易いけれど103頁もある。先をお急ぎの方はこちらをどうぞ。
  写真は良寛が59歳から10年間過ごした乙子神社草庵です。

  170911


容疑者は功労者

2017-08-16 | 先輩のお言葉

漫才師の西川のりおさんが森友加計問題を論じている。
補助金不正受給容疑で逮捕された籠池容疑者夫妻について、ある意味、功労者ではないか、と思っているそうだ。
そして典型的な弱い人間で、安倍晋三や昭恵夫人など強い人に踊らされ、一方的に悪人にされたのではないだろうか、と。

流石、漫才で成功した西川さんだ。観察眼洞察眼ともに鋭い。
籠池夫妻は大いに頑張り、岩盤に大穴を開けて下さい。

ご高説は、いちいちご尤もなので、是非お読みください。

この論、小肥りさんに先を越され、残念です。

ところで。安倍晋三としては忘れさせたい森友疑惑に、新たな動きがありました。
昭恵夫人付秘書官として、森友学園の口利きに動いた、経産省ノンキャリア官僚・谷査惠子がイタリア大使館に異動した。
秘密を守り抜いて、理財局長から国税庁長官に栄転した佐川宣寿と同様、破格な論功行賞ですね。

170816B


うつろな目

2017-07-24 | 先輩のお言葉

TV朝日の羽鳥慎一の番組で、「そもそも総研」を担当している、何事にもスルドイ玉川徹さんのご発言。

  稲田朋美防衛大臣の目がうつろだ。
  会議に出ても、部下から報告を聞いても、記者会見での質疑応答も、何もかもが虚ろなのではないか。

よくぞ言ってくれました。じじぃもそう感じていた。
ごく親しい友人にこぼしたそうだ。

  最近、好きな服を着られない。それが辛い。

と。そんな状態なら、北朝鮮のミサイルが防衛省を直撃し、目の前で爆発しても、

  あ~、真摯に受け止め、しっかりとやることをやり、することをするところでございます。

ってノタマウんだろうね。桑原桑原。

それはともかく。
金田法務大臣と山本痴呆活性大臣の目が、さんざん叩かれたためか、酷くいじけている、と思う。
また、菅官房長官の目つきが一層険しくなった。嫌気と諦めが感じられないこともない。

目は口ほどにものを言う。

垂れ目の安倍千三はどう受け止めてるのか。
ようやくマスコミで見られるようになった腹心の友・加計孝太郎さんも、かなりな垂れ目ですな。
類は友を呼ぶ、のだろう。

カオナシの貯金箱をお求めなら、こちらをどうぞ(こんなものでも、かなり高いよ)。

170724


ふるさと納税ですが

2017-05-29 | 先輩のお言葉

土曜日曜と二日続きの走り梅雨だった。
肌寒く、気分はすっかり鬱になり、ぼーっとしていた。
月曜の今日は、目が眩む殺人光線に、温度計は沸騰し、やはりぼーっとしている。
ブログネタを探そうと、土曜日の朝日の夕刊を、ぼーっと見ていたらあった!

最近何かと話題の「ふるさと納税」について、ピエール瀧さんのご意見です▼

  

如何ですか? のほほんとしていて鋭く、可笑しみのあるピエール・瀧さんですね。
自分の税金で、奇祭を豪華にしたり、田舎町をビバリーヒルズのような町にする。
なんて、スバラシイ発想力だ。

じじぃもこういうアタマを持ち、こういう文章を書きたい。

ところが今日は、突然の猛暑。アタマもカラダもぼーっとしてきた。
こういう日に、林住記を書いたってろくなことはない。

  横書きのブログに縦書きは似合わない。
  しかもパソコンが指示どおりに働かず、活字が大きくならない。
  この林住記よりタメになるので、是非、お読みくださいね。

  ぼーっ................。

  さくらんぼ(佐藤錦)は、山形県中山町の返礼品です(ふるさと納税サイトから)。

  170529


舌禍事件

2016-10-17 | 先輩のお言葉

瀬戸内寂聴さんが舌禍事件を起こし、お詫びしている。

寂聴さんは永年の死刑制度廃止論者だ。
日本弁護士連合会の要請に応え、死刑廃止シンポジウムにビデオメッセージを送った。
そのメッセージの締め括りでつい、

  人を殺したがるバカどもと戦ってください

と言ってしまい、犯罪被害者の方々から猛反発を食らっているのだそうだ。
寂聴さんはこの非難に対し、

  バカどもとは死刑制度を頑なに維持しようとする国と現政権を指したものであり、決して犯罪被害者のことではない。
  94歳の作家で老尼が「バカども」とは口にすべきではなかった。バカは私だった。「
  しかし私は、この発言を耄碌の所為にして逃げることはしません。
  お心を傷つけた方々には心底お詫びします。

と書いている(10月14日付 朝日新聞朝刊 文化文芸欄「寂聴 残された日々」)。
しかし寂聴さんは、お詫びの最後に、お釈迦さまの言葉を書き加え、ご自身の主張を展開している。

  恨みをもって恨みに報いれば永遠に恨み尽きることなし。

うーむ。......(それでも森生は、死刑制度継続に賛成なんですけどね)。

ところで、小池百合子都知事候補に対し、「厚化粧のババァ」と決めつけた石原慎太郎爺は84歳である。
豊洲事件に関する質問状に対する紙面での回答は、

  知らない・忘れた・覚えていない・記憶にない

の連発だったそうで、小池都知事は、

  作家として、また政治家としてのご功績を、無にされることのないようにお願いしたい

と苦言を呈した(10月14日付 産経ニュース)。
石原じじいは、あと10年しても、寂聴さんの高みには達しないだろう。

161017B