飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

コーチメモ その1

2012年04月30日 06時51分45秒 | バスケットボール
バスケットボールのコーチをしながら日々つづってきたメモである。


ファンダメンタルの弱さと的確な判断力の不足が目につきました。
徐々には成長してきているので、今の基礎練を集中して行い、自分はどこが進歩しているのかゲーム形式の中で確かめることが必要です。
身につけた技術や判断をどんどん試して、何ができて何ができないかを明確にしましょう。
まだまだ自分の能力のほんの少しをつかっているにすぎません。


平成21年も11日を過ぎ、そろそろお正月気分もぬけてきたことと思います。
今年は暖冬で、それほど厳しい寒さを感じないのは私だけでしょうか。
それでも寒いことは寒いですが。

今年の練習も7日の初日をかわきりにスタートしました。
短期目標、中期目標を考えて今一度、ファンダメンタルな練習に時間を使っています。
選手の皆さんは、その意図とねらいを意識しているでしょうか。
目標なきところに進歩はありません。

まずはドリブルですが、ドリブルの技術は上達しても、その使い方を知らなければ何の意味もありません。

ちょっと考えてみてください。

ドリブルをする一つめの意味は、フロントコートにボールを運ぶためです。
一番多用されるのはこの目的のためではないでしょうか。
でも、前の方に見方がいるなら躊躇なくパスを出すべきです。
それができているでしょうか。
試合は、基本パス優先です。

二つめの意味は、状況を好転させるためです。
相手をぬいたり、インサイドにペネトレイトすることによりディフェンスを自分に引きつけ、ノーマークを作り出し、その見方にパスを出します。
よく言う、あわせというのもこの一種です。

三つ目の意味は、アングルを変えることです。
この間の練習で、味方同士が一直線に並ぶことなくスペースをとることを話しました。
つまりずれを作り出すのです。
ポストマンにボールを入れるときにも、トップからは危険度が高いので、45度にアングルは変える、場合によってはエンドライン近くからローポストに入れるなどです。
このように全く違った展開を生み出すためにも使います。

ドリブルをつくことにより、より優位な状況を生み出さなければならないのに、チャンスをつぶすようなドリブルをついていないでしょうか。
今一度、考えてバスケットをするという意識を持ってほしいと思います。


1勝1敗で残念ながら予選突破はかないませんでした。
しかし、多くのことを学び、これからのチームにとって希望のある可能性を感じる試合でもありました。

自分もそうですが、なぜか周りの人間の可能性はすごくよく見えますね。
でも、自分の可能性を感じることはたびたびあることではありません。

それは、「可能性はいつもみんなの背中にあるから」です。

可能性は、胸にはなく、背中にあります。
だから、自分ではなかなか見えないのです。

自分のものなのに、見えません。
けれど、他人のものはよく見えます。
時には、うらやましく思ったりすることもあります。
でも、かすかに自分の背中に感じる可能性を信じながらあきらめず、努力することが何よりも大事なことです。
次の目標を目指して、今日も突き進みましょう。

saitani

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