飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

ウインターカップ2006

2006年12月29日 23時14分08秒 | バスケットボール
昨年に引き続きウインターカップ2006を観戦に出かけた。
10時試合開始より30分ほど前についたのだが、当日券を求める人たちが列をなしていた。
昨年に比べると観客の数が増えたように思う。
昨年は聞かれなかった「立ち見のお客様のために席をあけてください。」という館内放送も繰り返しされていた。
昨年同様2階席は満席だったので、3階席へと座った。
楽しみにしていた能代工業の試合は見ることはできことはできなかったが、女子の決勝、3位決定戦、男子の準決勝を見ることができた。

やはりここまでコマを進めてくるチームはオフェンス力、ディフェンス力ともに一流である。
そして何よりもミスをしない。
このレベルだと力的には拮抗している。
そうなるとミスをした方が負けるということになる。
3ポイントシュートもいとも簡単に決める。
多少タイミングをずらされたり、シュートブロックされてもかわしてきめてしまうのである。

モチベーションに関しても、決して最後までゲームを捨てずに全力を尽くす姿に感動した。
数多く見たれたアリュープシュートなど華麗なプレーも見事だったが、基本的なルーズボールを追う姿勢も気迫あふれるものだった。

どのチームも明確な目標をもち、その目標達成のために一生懸命努力し、練習を積んできた。
その結果この東京体育館のセンターコートに立つことができたのである。
上位の成績をおさめたチームのコーチが表彰された。
優秀なコーチ、優秀な選手、それを支える多くの人々、これらの力が一つにまとまったときチーム全体として結果がでるのである。

チームコーチは当然、発足と同時にチームを方針を示す。
これは学級担任と同じである。
このときに選手にどんな方針でチーム作りをしていくかを尋ねるコーチがいるだろうか。
私はまずいないと思う。
精神的にも自立し、最高水準にまで引き上げられるだけの技術と戦術的な能力をもった人間のあつまりならそれもできるだろう。
しかし、選手個人は価値観が違うように異なるベクトルをもっているのである。
チーム全体の総意として方針を示せるのはコーチしかいない。
その方針を具現化させる過程においては個々の意見を聞くことは大事である。
このへんを勘違いしがちなのである。

ではこのベスト4にまで進んできたチームはどんな方針をもっていたのだろう。

1 基本に忠実にプレイする
2 どんな状況にも対応できる姿勢をもつ
3 常にチームが一丸となってプレイする
4 練習には集中してのぞむ
5 常に目標を意識する
6 練習の目的を理解し、意識する
7 話し合いにより常に全員の考えを一致させる
8 全員がチームの一員としてのプライドをもつ

この方針に基づきチームは作られ、選手も成長していく。

2006年もあと1日となった。
どんな立場であっても、コーチングフィロソフィーや教師哲学をもつことは正しい状況判断のためには不可欠である。
またこの哲学をもつコーチ、教師はすぐれた指導者にもなることができる。

saitani
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