飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

読解の指導で身につけた技法を表現活動にいかす

2023年02月13日 12時51分09秒 | 国語科
文学の表現方法は、ただ単に知識と知っているに過ぎない。
レトリックを学んでも、意図的に指示しないと日記や詩には、なかなか反映されてこない。
自分が作成した文章に、表現の効果をいかして活用することができて初めて技法が身につき、理解できたと言える。

今回は、表現方法を日記に特化してみる。
高学年であればこれまで授業の中で様々な表現技法を学んでいる。
その技法をレベル化して、点数化して、自分の能力を高めていく。
点数化すると言うことは、今の自分の力を見える化するということでもある。
見える化しないと、自覚もできないし、より高度のレベルを目指す意欲もわいてこない。

まず文学の表現方法を難易度別に整理する。

レベル1
会話文 擬音語 繰り返し表現(リフレイン)
レベル2
心内語 行動描写 擬態語
レベル3
擬人法 体言止め 色彩語(色調)
レベル4
比喩表現 対比的な表現 呼称表現
レベル5 
情景描写 視点の転換 象徴表現
レベル6
パラドックス アイロニー  仮定法

次に、その採点基準を説明する。
①使用する表現方法は、いくつでもよい。
②レベル1の技法を1つ使用するごとに、10ポイント獲得する。
(レベル2は20ポイント、レベル3は30ポイント、レベル4は40ポイント、レベル5は50ポイント、レベル6は60ポイント)
③自分が1日の日記に、どれくらい表現技法を活用できたかを、ポイントの総計で表す。

表現技法は、使ってみてはじめてその効果を実感する。
すぐれた文学作品は、上記のような技法を無意識のうちに巧みに使いこなしているから、奥深くなり、感動もあるのである。

saitani
 
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