飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

1年生算数科における学習内容の順序

2024年06月26日 05時45分19秒 | 算数科
1年生最初の算数の学習の順序性について理解。
このことは算数を指導する上では常に念頭において置く必要がある。
子供が数を認識したり理解したりする時に、順番を授業者が理解した上で展開を考えないと落ちこぼしを増やす結果のとなる。
その順序とは何か。

算数の学習の初歩の段階において大切なことは何か。
それは、数字がかけることではなく、一対一対応ができることでない。
まずできなければならないことは、「仲間をくくる」ということだ。
教科書の絵の中から、チューリップならチューリップだけ、車なら車だけを選ぶことができる力が必要だ。
チューリップと車をまぜこぜにして数を数えて意味がない。

次に一対一対応から具体物と半具体物(ブロック・おはじき等)との対応がとりあげられる。
そして、半具体物から数字への対応へ移行する。
したがって、一対一対応の線を引かせる問題の前に、仲間分け問題をさせる必要があるが、そこまで考えて指導している教師は少ない。
さらに細分化するするならば、おはじき等を使ったあとに◯をかいて、数字と対応させるステップを入れるとさらによくなる。

数字の練習をさせる場合も、0から書かせる場合と1から書かせる場合がある。
これは根本思想が異なっている。
0から書かせる場合は、0の論理に重点をおき、1から書かせる場合は、指などの具体物との対応に重点をおいている。

saitani



この記事についてブログを書く
« AACR2024緑 アルプス安曇野... | トップ | 社会科おける経験と記号資料 »

算数科」カテゴリの最新記事