飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

説明文の読解 抽象と具体

2023年11月14日 07時57分15秒 | 国語科
説明文の読解において欠かせない視点がある。
それは、概念の抽象レベルを考えるという視点だ。
大まかに言えば、すべてこの概念の抽象レベルを読み解く作業と言ってもいい。

では、どんなふうに考えるのか。

次のような文章が出てきたとする。

このように米のせいしつのちがい、また、食に関する考え方の違いが、手で食べるか、はしのように道具を使うかに分かれた理由だと考えられます。

この文章をもとに、「米の性質の違いはどんな違いですか?」という問いを作ることができる。
さらに、「食に関する考え方の違いとはどんな違いですか?」という問いもできる。
このように抽象レベルが低いものから高いものまであることを意識すると内容をつかみやすくなる。

だから、子どもたちには説明文を読んでいくときに「この文は概念の柱梁レベルからいうとどの位置にあるか」と常に意識して読むように習慣づける。

saitani

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