性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

ひとを呼ぶ木陰

2013年06月27日 07時17分49秒 | Weblog



きのうは、札幌のオフィスに宮城県の工務店さまご一行が来社。
行ったり来たりしている身にはやや面はゆい面もあるのですが、
お迎えして、最近の北海道の住宅事情などをお話ししておりました。
なんですが、小型バスを仕立てられたご一行様、
わが社のアプローチの木陰でしばし、たむろしている。
どうもきのうは日中暑かったので、
木陰にみんな吸い寄せられていくのですね。
その上、帰られる暖になっても、ご丁寧にみなさんもう一回、
その木陰でゆったりされている。
その木陰を生み出しているのは、2本の「カツラ」の木。
10年ほど前に植え込んだときには、高さも2mくらいしかなかったのですが、
今や、6m以上になっておりまして、
枝がどんどん伸びて、お隣にかかる部分は伐らせていただいたりしている。
まぁ、管理している方はハラハラもする存在なのですが、
でもまぁ、みなさんご了解はいただいている。
こういうふうに訪ねてこられるみなさんには、ほっとする空間にもなる。
オアシス、という言葉がぴったりだと思うのですが、
緑が元気にしている様子は、
その豊かなグラデーションや、枝振りの見事さ、
風がわたっていくすがすがしさなど、
人間の五感をここちよさヘと誘う要素に満ちあふれているのでしょう。

ちょうどアプローチはこの緑の屋根を伝って,玄関ドアに至るので、
見た目にも、心理的にも、よきナビゲーター役を果たしてくれている。
緑という,誰もが癒される存在を活かして使うのは
家づくりとか,建築を考える人間には不可欠な要素だと思います。
どんなにステキな家でも、緑の衣装がまとわれていない建物には
なにか不完全な部分を感じてしまう。
これまで見てきた心に残る建築や住宅には、
やはり、かならずと言っていいほど緑との共存での映え、という要素があった。
京都の名所旧跡で、緑の衣装のない建築ってほとんどないと思う。
とくに日本文化では、緑はきわめて重要な位置を占めるバイプレーヤーなのでしょうね。

さて、そういうカツラの木ですが、
いまや成長しすぎて、「これ、30mにもなるんだよ」と
知人たちから脅かされております。
いまのうちに「成長点を止める」ようにしていないと庭木としてコントロール不能に
なってしまいかねない。
しかし、6m超の樹高なので、さてどうやって刈り込むか、
頭を悩ませてもいる次第です。
ふむふむ、さて困ったなぁ・・・。
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