三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ニセコひらふのリゾート建築

2007年07月03日 06時34分16秒 | 住宅取材&ウラ話

先日のオージー企業によるニセコ訪問時の写真。
いちばんスキーゲレンデに近い位置の滞在型物件です。
このデザインは、オーストラリア人の基本構想に踏まえてまとめられたもの。
手前側がゲレンデ側。片流れの屋根で手前側に高窓が開けられています。
なので、一見、3階建てなんだけれど、
メゾネットタイプの2階建て。
外観の色合いは黒っぽい、シンプルなもの。

一方、こちらは内部の様子。
2階の大きな居間空間に、ごらんのような太い梁が走っています。
無垢の材料だったのですが、長さも太さもちょっと、規格外っぽい。
どうやってこんな材料、仕入れられたのか、
このあたりがポイントになっていましたね。
当然、日本国内では難しいでしょうから、外材でしょうけれど、
それにしても太さが半端ではないものでしたので、
ロシアなどから探してきたものでしょうか。
長さも大型トラックでギリギリっぽい。
まぁ、こういう素材だけで、ドーンと見せてしまおうというインテリア。
この居間空間を持つ部屋はベッドルームが4つくらいあったので、
8人くらいでシェアする滞在型の造り。
大きめのキッチン設備などもあって、居住性が高い。
1週間以上、2週間程度の長期休暇を取ってスキーリゾートを利用する
こういう、かれらのリゾートスタイルにとっては、
温泉観光型の日本人型のリゾート施設は、価格も内部空間も適していないんですね。
どうしても、既存のホテル群や、民宿などは、
1泊2日の短期滞在型にあわせて、盛りだくさんの据え膳、っていうスタイル。
価格も、1週間分を土日で稼ごうとするものになる。
どうも、スキーリゾートというのは、そうではないようなんですね。
オーストラリア観光客は、絶対に地元の施設を利用しない、
ということの理由が明白でした。
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