三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

豪華な選択肢・北海道住宅と眺望

2015年03月23日 05時44分34秒 | Weblog
人間が生きていくための価値観選択のひとつに
どんな風景と一緒に生きていくか、
という選択肢はあるのだろうと思います。
地球環境は、さまざまな美を見せてくれるものですが、
その中でたったひとつだけ選び取れる、
自分だけの風景・景観を、自分の家から独占するという希望を持つ。
そういった種類の生き方というものもあるのだと思うのです。
北海道の住宅と、他の地域の住宅とで大きく違いがあるのが
こうしたシンプルな欲求を、ごく普通の人々が叶えていることが上げられる。
驚くほどローコストに、こうした贅沢が実現できている。

こちらのお宅は、札幌から国道5号をクルマで走って来て
小樽の中心街に入ったすぐにあります。
街の東側高台に位置していて、
この高台からは、ちょうどニシン御殿のある湾の対岸方向、
祝津地域などがまるで一幅の絵のように眺望できる。
手前側の街の家々と、海と半島部分が
いいコントラストで配されているので、たぶんアキがこない景観。
日々の天気模様の移ろい、陽射しの刻々とした変化
春夏秋冬の四季変化を花鳥風月として暮らしの場から楽しめそう。
北海道西部地域、札幌周辺でも垂涎の景色だと思いました。



わたしの住む自宅・事務所からそう遠くない地域に
自宅兼用事務所のある建築家の小坂裕幸さんから、
オープンハウスの知らせがFacebookにあげられていて、
たまたま記事を発見して、きのうの日曜日、
雪割りによる筋肉疲労を小樽の温泉で癒すついでに(笑)
目の保養をさせていただきに行ってきた次第であります。
小坂さんの自宅兼用事務所は、これまでも
何回か、本州地域のビルダーさんご一行をお連れした経緯があります。
前述のような、絵心としての風景の切り取り方に
なかなかセンスが感じられて、
しかも住宅性能面でも、レベルの高い住宅を建て続けています。
性能重視というと、デザイン的には窓が小さく閉鎖的なのではないかと
ハナから思っている本州地域の方には、
こうした住宅を見て、印象を改められる方が多い。
北海道らしい、ということがわかりやすく伝わってくると思います。
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