三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

構造計算書偽造事件

2005年11月25日 06時09分57秒 | Weblog

最近、とんでもない事件が起きていますよね。
姉歯という方の起こした事件。あんなとんでもない事件が起こると
一般の皆さんにも「もしかして」という不審や不安が広がるのは当然。
あきれて、どうしようもないという感じなのですが
当面は、事態の推移を見守るしかないでしょうね。
わたしの「NPO住宅110番」ホームページで
過去の掲載記事の検索機能を使って調べてみました。
「耐震性」というフレーズで3件、
これは全部、戸建て住宅についてのもの。
「揺れ」というフレーズでは19件ヒットするのですが、内容を調べてみると、
このうちマンションに関連するものは3件でした。
自動車が通るたびに揺れる、地盤はどうなのか
というポイントでの投稿がありました。まぁ、きわめて少数ですね。
地震との関係の中で、起こりうる非常時の事態への対処の問題なので
通常の生活感覚の中で、この問題がユーザーレベルで
認識可能ではないものと言えるでしょう。
だからこそまた、こうした点で信頼を喪失させるような
こんなとんでもない行為は、許せないといえますね。

この件では、先日、週刊ポストからも電話での取材を受けました。
掲載されるかどうかは、先方の判断ですが、
来週月曜発売の号で、この問題を取り上げるようです。まぁ当然でしょう。
一般的にいえば、建築コストダウン、ということが
デフレの進行とともに強まっていった時期と、この事件は符合していますよね。
そういうプレッシャーの中で、生み出されたことでしょう。
ただ、過度に不安をあおるような記事の方向はどうでしょうか
とは、記者さんには言っておきました。

写真はバンクーバー中心部の写真なんですが
建築基準って、国によって大きく違っているものでカナダでは、
比較的地震が少ない、ということから超高層ビルが、
このように、かなり密集して建てられていた印象を持ちました。
日本の建築基準は、こうしたなかで、世界的にかなり厳しい基準。
しかし、それも大きな地震被害の積み重ねの中から、だんだんと
作られてきたもの。タイムラグの存在というものもあります。

しかし、今回の事件は、やはり、モラルの喪失の問題。
建築基準などの法律の問題というより
それを使う、人間性の問題であるのでしょう。
この事件の展開はどうなるか、未知数ですが、
生命財産を直接、扱っているという自覚を、建築関係のひとは
深く、再認識してほしいと感じています。
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2005-11-25 06:25:50
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