三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

道東太平洋岸の景観

2014年05月06日 05時08分12秒 | Weblog


きのうは札幌の自宅にて、弾丸道東旅の疲れを癒していました。
まとまって自由に使える時間、でもあんまり疲れたくない。
ということで、久しぶりに大掃除に取り組んで、大量の紙ゴミを整理。
暮らしの整理整頓は、これも楽しいものです。

さて、今回見てきた道東の自然ですが、
やはり行けば行くほど、その魅力の底の深さに魅了される。
日本で一番、開発されていない良さを見せてくれる場所。
いや、むしろ、近代主義の便利さのエッセンスだけが要所に点在していて
その存在の自然とのバランスが、絶妙と思えるのかも知れません。
写真は釧路から小1時間ほどの厚岸から国道を離れて走り続けた
北太平洋のシーサイドラインの景観。



太平洋に浮かぶ島、っていうような密な森が展開しているなかに
突然、こういった海岸模様が繋がっている。
荒い波頭が、岩場を侵食している独特の景観を見せる。
ほとんど砂浜というものが存在していません。
道東の中心都市・釧路では「泳げない」子どもが多いと聞く。
夏の気温が泳げるほどに高くならないほかにも、
こういった海岸線で、海水浴の好適地が少ないということもあります。
しかし、こういう自然がそのまま残っていることがうれしい。
北海道らしく、こういった地域でも道路の維持管理費用は
しっかりと投下されていて
近代の便利さの象徴である自動車での移動には最適。
十数年前の相次いだ地震被害から道路修復が積極的に行われ、
どこを走っても、まるで高規格道路であります。
たぶん、寒冷地仕様の道路規格で作っているので、
高速走行にぴったりの頑丈なロードコースを形成しているのでしょう。
住宅取材していると道東を好きなのは、
むしろ本州地域からのみなさんが多いことを発見しています。
この地域の大自然を愛して、他の日本にはない暮らしぶりを楽しんでいる。
大阪人の夫と、京都育ちの女性のカップルで
関西とこちらを往復しながら生活している屈斜路湖沿いのウッドハウスとか、
特徴的な暮らしようのみなさんのことが想起される。
シラルトロ湖に沈んでいく夕陽を見る楽しみに魅了されてしまった人とか、
そんな自然に抱かれる暮らしは、たしかに癒されます。
海も山も、大地もすべてが面白いけれど、
人口だけが極端に少ない。
もう少し、この土地の良さに多くの人が目覚めてくれて、
もうちょっと、釧路根室地域で100万人くらいの人口になってくれたら、
日本全体にとっても、とてもいいことのような気がします。
それには、北方領土が日本に帰ってきてくれることが
ひとつの起爆材になるような気も致します。
みなさん、もっと道東の魅力、感じてください。


コメント
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