三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

あまちゃんロストから2週間

2013年10月11日 09時00分19秒 | Weblog


いやぁ、幅広いファン層でブームを起こしたあまちゃんですが、
わたしのような中高年でもすっかりハマっていたことは、
ブログ読者のみなさんはご存知の通り。
で、放送終了から2週間経過しましたが、
よく言われている「あまロス症候群」に罹患しております(笑)。
あまちゃんについては、いろいろのとらえ方がされているのでしょうが、
わたしは、特段「アイドル」というものに思い入れもなく、
やはり宮藤官九郎さんのストーリーテリングの面白さに引き込まれた部分が大きい。
年代が違うので、「アイドル」というものへの知識含有量に圧倒的な違いがあって、
むしろ、そういう深い部分で「アイドル」を探求していることに
まるで異星人を見るようで、興味深かった。
しかし、やはり主役の能年玲奈ちゃんや、小泉今日子・薬師丸ひろ子、
さらに宮本信子さん、脇を固めた役者さんたちの魅力は大きかった。
そのなかでもやはり、「アイドル」というくくりでの
小泉今日子・薬師丸ひろ子から、能年玲奈ちゃんたち世代への
バトンタッチ的なテーマ部分について、
そういったことに深い思い入れと愛着を持ってこの物語は作られていることに
非常に、世代論的な面白さを感じたのですね。
まぁわたしのような世代からすると、
こういったことが、世代を切り取るフィルターとして機能していることに
新鮮な驚きを持たされた気がするのです。
で、提起されたそういった視点について、
いやそれはけっして、クドカンさんたち世代だけの感受性ではなく、
わたしたち世代でも、たとえば夭折した夏目雅子とか、
いろいろあったと思えるのです。
いわば「美人論」とでもいうべき文化ジャンルは存在する。
歌舞伎を創始したのが、出雲の阿国という魅力的な女優さんであったことは、
ほぼ間違いがないと思うのですが、
大衆社会状況が日本を覆い始めてからは、
繰り返し、このジャンルが生き延び続けてきたのだと思います。
ある時代での吉永小百合さんは、つねに存在し続けてきたのでしょう。
で、その現在形で、NHK朝の連続ドラマ枠で、
現代の一番可能性のあるヒロインとして、能年玲奈ちゃんが飛び出した。
彼女のあまちゃん以降のメディア露出で、
やや「コミュニケーション障害」的な、独特の天然ぶりが表出するに及んで
ちょっと、不思議な感覚に陥っているのが、
この「あまちゃんロスト」症候群の本質ではないかと思うのです(笑)。
まぁこっちは、こういうネタにはまったくの素人なので、
好き勝手に楽しみながら、事態の展開がどうなっていくか、
可愛い娘や孫の行く末を、ハラハラしながらも、
固唾をのんで、あたたかく見守っている、
っていうのが、いまのところでしょうね。
ひとつの社会ブームにまでなる「力」を持っているワケですから、
その彼女がどんな成長を見せていくのか、楽しみであります。
コメント
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