長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

もはや唄うしかねぇ  ~21世紀の村娘顔・家入レオが気になる~

2012年06月14日 22時58分34秒 | すきなひとたち
 へぇっ、どうもこんばんはでやんす、そうだいですよ~いっと。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!

 いやぁ、最近は新しいことをいろいろ始めてるんですが、んまぁ~前途多難ですわ!!
 話は進んでいるような、進んでいないような……やる気だけはあるんですけど、なかなかすぐに新天地へGO 、というわけにはいかないんですよね~。そりゃまぁ、すぐにしろうとが入ることができる世界ではないので、入り口が大変なのは当たり前のことであります。
 とにかく今は、あせらないことですかねぇ。試験勉強もあるんでねぇ、もしかしたら今年は、経験を重ねるつもりでダメもとでぶち当たり続けるべき時間かもしれませんな。もっと覚悟が必要じゃわ。
 でも、わしももう若くはないしのう……それは事実なんだけど、まぁ確実に歩き出しているだけ過去よりも多少の成長はあると考えて、この難局を楽しく乗り切っていくことにいたしましょうや。

 Why so serious? Go with a smile! Hah Hah Hahぁぁ~。助けてハーレイちゃん。


 さて、最近そんな感じなもんなので、ひとりカラオケに行く回数がまた増えてきております。もうこりゃあ唄うしかねぇと!

 歌はやっぱりいいですわ。唄ってればヘタはヘタなりにちょっとづつでも上達するし、新曲を開拓する楽しみは毎回ありますしねぇ。
 そういえば、この前行ったときにちょっとミョ~なことがありましたね。

 その日もふつうに行きつけのカラオケ屋さんに走って、いつもどおりに2時間ひとりで申し込んだんですね。私が行くのはだいたいお昼過ぎから夕方にかけてのあいた時間なので、その時もカウンターにいるお客さんは私ひとりでした。

 ところがさぁ、ルームに行って2時間が過ぎて、カウンターに戻ってお会計したら、「2人ぶん」の料金で計算されてたんですよ……

 これって……単なる店員さんのうち間違いですよね? 最初に申し込んだときに「2人連れにしか見えなかった」っていうことはないですよねぇ……キャ~!!

 最初に申し込んだ時と清算した時とで店員さんが別の人だったので真相を確かめることはできなかったのですが、結局はどう見てもさみしいひとり客なので、うち間違いということでひとりぶんに修正してもらいました。

 まぁなんでもないちょっとした一幕だったんですけれども、そういえば確かに、「なんか肩が重いな~! 最近疲れてんのかな?」っていう感じはあったし、実はその日だけ用事があって、カラオケ屋さんに行くまでの途中でふだん通らない「その道の世界では有名な御霊スポット」を通り過ぎたんだっけ……「パワー」とか「スピリチュアル」とか「心霊」とか「怨霊」だとかチャチな言い方にしないで「御霊(ごりょう)」としているあたりに、その場所のガチンコっぷりを察していただけるとありがたいです。

 もし、うち間違いでなく「そういうこと」なのだったのだとしても、帰るときにはひとりに見えてたってことなんですから、なんとか「帰っていただいた」ってことなんですよね、その方も。よかった、よかった……

 っていうか、カラオケルームでひとり、飲み物も食べ物も注文しないで2時間ぶっ続けで、


「♪ こんにちぱ~! こんにちぱ~! こんこんにちにちこんにちぱァ~!!
                                              久住小春『こんにちぱ』より」


 みたいな歌を唄っているヤツといっしょになったら、そりゃあ「あんたとはやっとれんわ……」って静かに退室していきますよね。

 ともあれ、私はその日の経験によって、「ひとりカラオケは『だいたいファブリーズ程度の除霊効果』がある。」という実証を得た……ような気がしました。
 よくカラオケボックスに幽霊が出るっていう話、あれはガセですね。だって唄ってる人が必死すぎてびっくりしてる余裕なんかねぇんだもの。私だけですか。

 アホみたいなことを言いますが、生きるっていうのは、生きてる人の特権!! 唄うのも喜ぶのも苦労するのも涙するのも、生きてる人がたかだか7~80年くらいしか味わえないうたかたのひとときなんですからね。
 大事に楽しんでまいりましょう! ♪こんに~ち~ぷァア~!!


 お話はまるっと変わりますが、最近の私はこの曲を重点的に唄っております。気になってるんですねぇ。


家入レオ 『Shine』(2012年5月リリース)


 この曲は先月に出たばっかりの新しい曲なんですが、リリース前後から TBSラジオでパワープレイされていたので、よく耳に入っていたんです。そのころから、もんのすごく古臭い歌詞とメロディながらも、唄ったらとても気持ちいいノリがありそうだなと思ってたんですね。

 家入(いえいり)レオさんは若干17歳のみそらで今年デビューした女性シンガーソングライターってことでね。歌詞とおおもとの作曲は彼女自身がやっておられるそうです。
 「家入さん」って、東北出身の私にとっては珍しい苗字なんですけど、福岡県出身だということで。

 そういえば、戦国時代の九州地方の大大名・島津義久の家老に「喜入季久(きいれ すえひさ 1532~88年)」って方がいらっしゃいましたよねぇ。福岡と鹿児島の違いはありますけど、九州のみなさんはなにかとインするのがお好きなんでしょうか。

 この家入さんなんですけど、実はわたくし、ホントにこの『Shine』って曲がひとつだけ気になるというだけでして、外見はもちろんのこと、彼女に関する情報はいっさい知りませんでした。

 っつうか、もっとぶっちゃけて言いますと、私、この家入さんのメジャーデビューシングルになった『サブリナ』っていう曲が大大大大、だぁ~いっ嫌いなんです!!
 なんというか、『サブリナ』は歌がうまいのはわかるんですけど、何が言いたいのかさっぱりわからないんですよね。それが「わからないことをべらべら言ってる」んだったら解釈の楽しみもあるんですけど、この場合は「言いたいことをひとっつも言ってない」んだからしょうがねぇ。
 サビの部分の「♪サブリナ、サブリナ……」の繰り返しなんか、


「うんうん、サブリナっていう名前はわかったから、彼女が何者で、彼女に会っておたくさんが何をしたいのかをハッキリ言ってください。調書にしなきゃいけないから……はいはい、サブリナっていうのはわかってるよ、だから……いやいや、『ぱっぱっぱっぱや』じゃないよ、落ち着いて! 本官の話、聞いてる?」


 みたいな感じで、私なんか聴いてるうちに『新宿・年末交番24時』のおまわりさんみたいな気分になってイッライラしてきちゃうんですよねぇ。
 家入さんが歌手になりたくてデビューしているのはわかるんだけど、唄いたい言葉が見えてこなくて『サブリナ』は嫌いになってたんです。

 その点、『Shine』はだいぶ甘ちゃんなことを言っているような気はするのですが、同じく古臭くはあるものの、『サブリナ』でもてあましていた歌唱力を、主張のある歌詞にのっけて存分に駆使できるものになっていると思うんですね。

 歌詞の内容はまさしくサビの唄いだしにある「You can shine!」に集約されているんですが、まぁまぁこれも典型的な「応援ソング」なので新味に欠けてはいるものの、やっぱり静かなところからていねいにテンションが上がっていってサビでボルテージが最高潮になるっていう流れがとっても気持ちいいです。これはいい曲だわ。

 あと、曲そのものとは関係がないのですが、私はカラオケで本人映像の PVが流れたのを観てはじめて家入さんのお姿を拝見して、画面の歌詞を読んで唄いながら、思わず彼女のお顔に釘づけになってしまいました。

家入レオ、いい顔、というか、いい目つきをしてるなぁ!!

 情報によると、「レオ」という名前はその目の印象からついた芸名だということなのですが、う~ん、目の光り方がするどい! しかも、「和風にするどい」!!
 別に細くもないし一重まぶたでもない大きな目なのですが、基本的に「キッ」とつりあがっているところがけっこう日本的で珍しく感じたんですね。

 眼光の強さというところもいいんですけど、私が最も注目したいのはやっぱり、彼女がふっと歌のあいまに横に目をやるときの「白目のけがれのない白さ」!! きれいなんだなぁ~。
 ひとふし唄った後に演奏するバンドの調子や隅にいる観客を見るとき、あの黒い瞳がチラッと横に動くわけなんですが、その時に正面から見える白目の部分が、ホンットにもう澄みきっていてきれいなんだなぁ。本人の意識していない部分が美しい。もう最高じゃないですか。

 別にきゃりーぱみゅぱみゅさんのようにワザと白目になれとは言わないのですが、こういうふとした時に見える女性の白目って、私はものすごく気になるんですよ。なんかかなり危険な告白をしたような気がするんですが、これがわかる人、世界のどこかにはいますよね?

 家入さんの目の白さは本当に素晴らしいものです。あの白さがにごったとき、彼女のなにかも確実に終わりを告げると言って間違いはないでしょう。勝手に終わらせんなっつうの!
 私としましては、家入さんのように「白目」でイチコロになってしまった人の中には、あのモーニング娘。第6代リーダーこと高橋愛さんがいたのですが……そのへんの話はまた次回にしましょう。

 とにかく、通りいっぺんでいう「美人」ではないのかも知れませんが、とにかく家入さんは「魅力的な顔」だと思います。気になる気になる!

 あれですね、江戸時代の村の中でいうと、基本的にまりで一人で遊んでいることの多い無口な娘ッコなんですが、ひとたび村の中で空き巣騒動が起こったりすると、村人の集会にふらっと現れて、

「(ビシッと指をさして)じっつぁん、この五介どんがやったんだ。シンコウ様がおらさ教えてくれだもの。」

 と衝撃的な発言をするような、ちょっぴり不思議な村娘にぴったりなルックスなんですね。シンコウ様ってなんですか?


 私、こういう方が大好きなんですよね。笑顔がもらえたときにいちばんうれしいタイプです。

 家入レオさん。次なる動きが非常に気になる存在です。古臭いというのはおそらくは彼女の根っこにある大事な部分だと思うので、これからも「21世紀の新しい古臭さ」を求道していっていただきたいです。
 当然ながら17歳なので、これから新境地をひらいてどんな大人になっていくのかも気になりますね。

 一説によると、予言や透視といった巫女的な女性の超能力は思春期特有のもので、成人するころには多くの場合はその能力を失うという……


 あ、思い出した。
 私、最初に観たときから家入さんを「どっかで見たような顔だな……」とモヤモヤ思い続けていたんですが、あれよ、この『長岡京エイリアン』でたしか2010年の秋ぐらいに話した、「私がこの生涯で観たものの中で最恐のホラー映像」に輝く、『奇跡体験!アンビリバボー』の「海岸に現れる防空頭巾をかぶった少女の霊」を演じた無名の女の子にそっくりなんだわ!! あのつり目……

 まさか、同一人物ってことはないでしょうが。

 いろいろひどいこと言いましたけど、レオさん、ほんとに応援してます……もうちょっと、目じりさげてこうか!
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金田一耕助に帰ってきてほしいオレの事件簿  Vol. TAMAYO (珠代)

2012年06月11日 14時34分02秒 | ミステリーまわり
 どうにもこうにもこにゃにゃちは~。そうだいでございます。
 いや~、もう雨はザンザン降るし、晴れたら晴れたで暑くなるし! 夏ももう目の前ですなぁ。
 今年の夏は、ほんとにいろいろ新しくチャレンジしたいことが目白押しなんでねぇ。汗だくでがんばって、そのあとはぜひとも実りの多い秋を迎えたいもんです。
 っていうか、そうこうしてるうちに今年2012年の全体像もだいたい見えてきちゃったよ! 早いねぇ~。ホントに時間というものは貴重なんであります。

 気がつけばわたくしも、鎌倉幕府第3代将軍・源実朝(1192~1219年)や鎌倉幕府第14代執権・北条高時(1303~33年 言っとくけど「最後の執権」じゃないヨ)、そして室町幕府第13代将軍・足利義輝(1536~65年)といった錚々たる歴史上の偉人たちの寿命をこえる人生をあゆむこととなっております。みなさまのようなバッドエンディングで人生をしめくくることのないように、心してかからねばなんねぇ。


 さて、「時間を大事に!」と言っておきながらも、思いっきりのんべんだらりと月をまたいで続けることとなってしまった「映像化された金田一耕助シリーズの歴史」なんですけども、そ~ろそろ! いいかげんにホントのおしまいにすることにいたしましょうや!!

 まぁ、例によってシリーズ全体を総括するようなたいしたシメかたはできないんですけれども、金田一耕助シリーズについての私の思い入れみたいなものをくっちゃべってまとめにすることにいたしましょうか。
 歴代金田一耕助のリストが先月の記事でバラバラになってしまってはなはだ見づらいかと思うのですが、そこはとっちらかりまくりの個人ブログですので、何卒御容赦のほどを!


 今現在2012年6月時点、「映像化された最後の金田一耕助」は2009年1月にフジテレビで放送された28代目金田一耕助・稲垣ゴローによる第5作『悪魔の手毬唄』になっております。その後、舞台というかたちで登場したスネ夫くんによる金田一耕助は、やっぱり映像の記録があったとしても当時上演されていたナマの演劇として楽しむべき作品かと思われますので、この際おいておくこととします。

 ということは、私たちはなんと、「3年半」もの長きにわたって金田一耕助の活躍を観ていないことになるのです。

 これは実に憂慮すべき事態です……

 これまでまとめてきた映像化リストの流れをおってみますと、実は1975年の中尾版『本陣殺人事件』の公開以来2009年にいたるまで、映画や TVドラマの中で2年以上ものあいだ金田一耕助の新作が発表されなかったことはまったくありませんでした。
 しいてあげれば、原作者・横溝正史死没直後の1982年と、9作続いた22代目金田一耕助・片岡鶴太郎によるフジテレビ版金田一耕助シリーズが終了した後の2001年だけが「まるまる1年新作がなかった」というだけで、それ以上に長くブランクがあくことはなかったのです。

 大変だ!! 要するに、今現在は「よれよれ袴にもじゃもじゃ頭」といった原作イメージにおおむね忠実な金田一耕助が映像作品に登場して以来、最大級の「金田一耕助氷河期」が到来している真っ只中だということになるのです。ヤベェよ!!
 この事態は規模でいうのならば、「第1次ブーム」と「第2次ブーム」とのはざまにあった、あの1970~74年の「金田一耕助が出ている原作の映像化作品にさえ金田一耕助が出てこなかった」超不遇時代に匹敵するものがあるのではないでしょうか。嗚呼、金田一耕助にとっては思い出したくもない恐怖の記憶がよみがえる……

 いったい、この冬はいつまで続くというのでしょうか。
 もはや3年以上新作が絶えている以上、稲垣金田一シリーズも終了したものと考えていいのかもしれませんが、天下の SMAPメンバー主演によるシリーズがたいした理由もなく撤退してしまったのだとしたら、一体これから誰がどうやって新シリーズを立ち上げたらいいというんだ……

 ただし、ここでちょっと私見をのべさせていただきますと、私自身は稲垣金田一シリーズはあんまり楽しんでは観ていませんでした。
 最初の『犬神家の一族』や『八つ墓村』はゲスト女優陣になかなかの迫力があって好きだったのですが(『女王蜂』の栗山千秋さんも出オチみたいな役柄ピッタリ感がありましたね)、これは演出者による意図的な采配なんでしょうけれども、シリーズ全体にわたって、なんとなく作風が「スナック菓子っぽい」というか、むりやりコミカルな演技を役者にやらせているような軽さが目立ってきたので、だんだん嫌いになっちゃいました。
 特に、レギュラーの小日向文世さんや塩見三省さんといった「オッサン陣」のキャラクターの単純さが観るに耐えなくなっちゃって。ほんとに「物語の進行役や説明役」ってだけになって、少なくとも生身の人間には見えないんですね。そんな「 RPGゲームやってみた。」みたいなドラマを2~3時間も見せられて、誰が喜ぶんでしょうか。

 ともあれ、天下のジャニーズでさえ手を引いてしまった金田一耕助シリーズ。こうなってしまったからには、これまでのテイストの繰り返しでは、新たなる「ポスト古谷」の時代は切り開けないと断言して間違いないでしょう。およそ30年間続いてきた「サスペンスドラマといえば金田一耕助!」という旧来のイメージを刷新する作品が必要とされているのです。

 思い起こせば、現在生きている私たちの脳内にある「金田一耕助イメージ」は、良い意味でも悪い意味でも「映画監督・市川崑」と「俳優・古谷一行」の両者に甚大な影響を与えられてきたと言えると思います。


 ここでちょっと私の過去の記憶をガサゴソとひもときますと、私が本当の「いちばん最初」に映像化された金田一耕助に出逢ったのは、1989年10月に放送された古谷一行金田一シリーズの『薔薇王』だったと思います。マイナー!!
 ただし、この時点では私もいとけない小学生だったため、「名探偵が謎の猟奇殺人事件を推理して解決する」というストーリーラインさえ理解できず、確か「お茶を運ぶからくり人形がどこからかカタカタ……とやってきて犯人の犯行メッセージを持ってくる」という描写にただひたすら恐怖していました。こりゃあ子どもにはこえぇ!!

 それから間もない翌90年に巻き起こった「1年間に5人もの金田一耕助が TVドラマで続出する」アホみたいな旋風の中で、やっと話がつかめるようになった私は同年9月放送の鶴太郎金田一の第1作『獄門島』と23代目金田一耕助・役所広司による唯一の作品『女王蜂』を親に許可をもらって最後まで観きり、いらい横溝作品の味わいにメロメロになって現在にいたります。当時の角川文庫版でのおどろおどろしいカヴァー絵が刺激的だった原作小説を読みはじめるようになったのは、中学生になってからだからもうちょっと後でしたね。

 その後は毎年のように放送される古谷金田一か鶴太郎金田一のどちらかをチェックする生活が続いていたのですが、思春期の私の胸に最もグサリときたのは、1991年7月に放送された古谷版の『八つ墓村』でした。これはも~おもしろかったですね!!

 原作小説の『八つ墓村』が2~3時間やそこらのスケールでは100% 再現できないボリュームの大長編ミステリーであることは前回にもふれたのですが、今まで9度も映像化された中でも、6度目の映像化(古谷金田一としては2度目)にあたるこの91年版『八つ墓村』は、原作の無数の要素の中からベストに近い取捨選択がなされていたのではないでしょうか。
 要するに、本作の主人公にあたる寺田辰弥という青年の「出生の謎」に照準を当てた非常にロマンチックな内容にまとめられていたところがすばらしかったと記憶しています。

 また、その辰弥役の鶴見辰吾さんと、重要な役で出演している夏木マリさんのインパクトがでかいでかい!! 通常、「『八つ墓村』といえばあのキャラクター」とよく言われる「多治見32人殺し」の主犯・多治見要蔵の役を演じていたジョニー大倉さんはそれほどでもなかったですけど、とにかくこの鶴見・夏木ペアが実にうさんくさくて最高なんです。

 いろんな俳優さんが寺田辰弥という世にもかわいそうな青年の役を演じてきましたけれど、この鶴見さんほど、

「大金持ちの後継者になれるって聞いたから来てみたけど……こんな村やっぱ来るんじゃなった! 早く帰りてぇ!!」

 という後悔の念を、そのうつむき加減でいつも土気色になっている顔にありありと浮かべた方はいなかったのではないでしょうか。まさにリアリズムだ。

 また、夏木マリさんも強烈でさぁ!
 私なんか、この『八つ墓村』だけで一生のうちに摂取するべき夏木マリ成分の許容量を軽々とオーバーしちゃいましたからね。だから今でも、夏木マリさんは基本的には観たくない感じです。たった1時間半の演技で20年間おなかいっぱい。スニッカーズもビックリよ。

 あと、非常に印象的だったのがこの91年版『八つ墓村』のエンディングで、霧深い中国山地の遠景をバックにスタッフロールが流れながら、たまらなく哀切で美しいヴァイオリンの調べが響いていたんですね。この曲がほんっとにいいんだ! いちおう真犯人も明らかになって事件も解決しているものの、村の名士がほぼ全滅というすさまじい有様になっている『八つ墓村』の幕切れに実にふさわしいメロディだったのです。
 当時まだガキンチョだった私は、単なるサスペンスドラマの BGMとしては異常にレベルが高くて気合いが入りまくっているこの主題曲を聴いて、世界に通用するといっても言い過ぎではないクオリティをさらっと提示しているドラマスタッフの手腕に激しく感動したものだったのです。これはとてつもないと。

 ところがそれから数年後、私はこのときにエンディングに使われていた曲が『八つ墓村』オリジナルのサウンドトラックではなく、バロック音楽の不朽の名作として世界的に有名な『アルビノーニのアダージョ』だったという驚愕の真実を知ってしまうのでした。そりゃあ世界に通用するわ! っていうか、軽く2~300年は世界に通用し続けてるんだよ!!
 ……と思ったんですけど、実は『アルビノーニのアダージョ』って、楽譜が見つかって発表されたのは戦後の1958年だったんですって! クラシック音楽としては新人中の新人だったんですねぇ。名曲にドラマありですわ。

 まぁ、とにかく俳優と演出と脚本とが非常にバランスよくいいお仕事をしてくださった大傑作だったと記憶しておるんですね、私は。あと、後半の大洞窟のシーンで適度にエロがあったのも大切な心の宝物です……今みなおしたら多分たいしたことないんでしょうけど。

 『八つ墓村』が、日本ミステリー史上に残る「被害者が多すぎる大事件」であることはつとに有名なのですが、この作品の中での金田一耕助はバッタバタと人が死んでいくのを何もせずに傍観していると揶揄されることも多いです。
 特に過激な犯行描写だけをピックアップするような映像化作品の中ではよけいに「役立たず感」を強調されてしまうような哀しさがあるのですが、91年版『八つ墓村』では、当時40代も後半にさしかかった古谷一行さんのなんとも言いようのない哀感に満ちたたたずまいがきわだって作品にマッチしていました。人間の力ではふせぎようのない「なにか」の力が働いて事件が起こっている、という恐ろしさですね。

 リストを見てもらってもおわかりのように、「通算48作で金田一耕助を演じる」という文句なしの史上最多登板数をほこる古谷一行さんは、1977年に33歳で初めて演じて以来、2005年の『神隠し真珠郎』まで四半世紀の長きにわたって、この日本を代表する名探偵のビジュアルイメージを担当することとなりました。
 この古谷一行による『横溝正史シリーズⅠ&Ⅱ』ならびに『名探偵金田一耕助の傑作推理』シリーズは、やっぱり後半に行くにつれて原作からかけ離れた脚色が目立つようになったし、出演者も「いかにもサスペンスドラマ」といった感じの、重厚さはあるけど新鮮味に欠ける顔ぶれといったマンネリズムに支配されるようになってはいたのですが、特に若かったころの古谷金田一による映像化作品の功績は無視できないものがあると思います。長くやるにはちゃんとそれなりの理由があるということだったんですよ!

 また、実は原作小説の中での金田一耕助も、60歳になった時に長年の懸案だった『病院坂の首縊りの家』事件を解決したことをしおに探偵業を引退したということになっており、2005年に61歳での主演を最後に金田一役を封印している古谷さんの姿勢も非常にファンの気持ちをくみとった判断だと思います。
 ただねぇ、最後の事件が『真珠郎』ってのは、ちょっと寂しすぎるかしら……もっと「最後の事件」らしい作品をもってフィナーレにしてほしかったんですけど、まぁ~これから古谷さんが再びあのマントをはおる機会はないんじゃないかな! ほんとうにお疲れさまでした。
 ちなみに、「金田一耕助がマントをはおって行動している」というのは明らかに映像化作品によるオリジナル要素で、原作小説で金田一耕助がはおっているのは、マントとコートの中間に位置するような形の「二重回し」という外套です。あの、太宰治が着ているイメージの強いやつですね。
 ぜんぜん関係ないですけど、おれ、なぜか二重回しを二着とマントを一着もってるんだぜ! きぃちがいじゃが、しかたがない。

 とにかくこんな感じで、私は「特に誰の金田一耕助にお世話になった?」と問われると、やっぱり幼少期におびえながらもブラウン管(古……)に釘づけになった古谷一行と答えざるをえません。

 だとしたら、古谷金田一に匹敵する存在として今なお語り継がれている「映画監督・市川崑の金田一シリーズ」のほうはどうだったのかと言いますと、これは確か、私の場合は1996年のトヨエツ金田一による『八つ墓村』公開にあわせた衛星放送での映画特集で『悪魔の手毬唄』を観たのが最初だったかと思います。『犬神家の一族』はもっとあとでしたね。

 言うまでもなく、その映像の1コマ1コマにもらさず込められた監督の哲学というか美学というか、特徴的なカット割りのセンスや、意図的に陰影を強くした映像色調などでなにかとインパクト大な伝説シリーズなのですが、私は他ならぬ市川監督ご自身による後年での「晩節の汚しっぷり」こそが、現在の金田一耕助氷河期の最大級の主犯になっていると確信しています。憎んでも憎みきれねぇや、コンチクショウ!!

 一般に「市川崑の金田一耕助シリーズ」というと、1976年の角川映画『犬神家の一族』にはじまって、1977~79年の東宝『悪魔の手毬唄』『獄門島』『女王蜂』『病院坂の首縊りの家』、1996年の東宝『八つ墓村』に2006年のリメイク版『犬神家の一族』のことをさすのですが、リストでも指摘しましたが、私はここに1991年公開の東映『天河伝説殺人事件』も入れなければ、完璧なラインナップにはならないと思います。

 以上の8作の共通項は「監督が市川崑」ということと、「なにかと猪突猛進な加藤武演じる刑事が登場する」ことです。っていうか、この2つがおさえられている時点で、「娯楽映画」としての体裁はできあがっていると言ってさしつかえないでしょう。お話に少々納得いかない部分があったのだとしても、なんとなくそれなりのクオリティの作品を見た気になってしまうのが、市川崑監督の非常に悪いところです。

 つまり端的に言ってしまえば、市川崑の金田一耕助シリーズは1979年までの5作で「できあがってしまっていた」ことを、のちの3作でくりかえす、しかもオリジナルを超えない劣化コピーという形でしか提示していないと、この際わたしは断言してしまうのであります。いくら日本を代表する巨匠っつってもさぁ、3回連続でひどい出来のヤツを見せられたら、そりゃあどんな映像美でもアクビがでてきますわ!

 後半3作のうち、しいてあげればトヨエツ『八つ墓村』だけが多少は新しい金田一作品を生み出したいという気概もあったのかも知れませんが、いかんせんキャスティングと脚本に難がありすぎたかと思います。
 天下の名女優・岸田今日子による「双子の老婆」だとか白石加代子による「濃茶の尼」だとかいう「そこなくっちゃ♡ 」な配役はいかにも市川崑らしくて良かったのですが、やっぱり高橋和也さんに萬田久子さんに宅間伸さんといったあたりのニューフェイスに「まぁそれなりに絵にはなるけど、毒にも薬にもならない味気なさ」があるせいで物語にひきつけられないというか、話の本筋を担当するべき中核メンバーに魅力が足りなくて、その周囲にいる脇役陣にインパクトがありすぎるという「役者のドーナツ化現象」がはなはだしい作品になってしまっているのです。
 ただし、若い役者さんの中ではトヨエツさんと喜多嶋舞さんが非常にいい浮遊感をかもし出していて良かったですね。

 ところがねぇ~、この96年版『八つ墓村』は、この作品オリジナルで組み込まれた「真犯人確定の手がかり」という部分がとにかく、ひどいひどい!! これのせいで作品全体の雰囲気がどっちらけになっていると言ってもさしつかえないでしょう。
 いくら物語の舞台が戦後まもない1940年代後半の日本の片田舎だったのだとしても、そんなアホンダラな犯人だったら第2第3の殺人なんかやるひまもなく警察にしょっぴかれているのではないでしょうか。もちろん八つ墓村のたたりどころか、金田一耕助さえもが出てくる必要のないつまんない事件に終わっていたはずです。市川監督、映像的な美にこだわるあまりに観客と警察をナメすぎ!! 天界で横溝先生にあやまってください。

 96年版『八つ墓村』についてはそんな感じなのですが、それ以外の『天河伝説殺人事件』と06年版『犬神家の一族』にかんしては、申し訳ないですがこの『長岡京エイリアン』ですら文字数をさくことが惜しまれるような最低な出来になっていたかと記憶しておりますので、特には触れないことにします。

 いや、映像はきれいです! そういう点では2作とも、プロの映像作家の作品として充分に成立しているものではあるんですが、「ミステリー作品の映像化」だとか、「役者の演技を楽しむエンタテインメント」という観点でみてしまうと、まるで成立していないか絶望的に退屈だとしか言いようがないんですなぁ。

 しかも、後年の3作を見渡してみますと、どうにも市川崑は1990年代以降の日本の俳優界に絶望していたとしか思えないフシがあります。
 要するに、自分の信頼している俳優なら、その人がいくらヨボヨボの爺ちゃん婆ちゃんになろうが喜々として起用するのですが、若手のニューフェイスにたいしては「絵としてはえるんなら誰でもいいや。」くらいの適当さで演出しているとしか思えない「ネグレクト感」があるのです。な~んか、全体的に若い俳優陣が活き活きとしてないっつうか、単なるおしゃべり人形になってるんだよなぁ。

 だいたい元をただせば、市川崑監督の作品のうち、横溝正史の原作の比較的忠実な映像化といえるものは『犬神家の一族』と『悪魔の手毬唄』くらいで、それ以降の作品はどこかしらでだぁれも得しない崑印のよけいな脚色がまじってしまっています。極端な話、『天河伝説殺人事件』なんか内田康夫の小説らしいとこなんかどこにもないですし。

 思えば「よォし、わかった!!」の加藤武さん演じる刑事キャラなんかは、名前こそ同じだったとしても、原作小説のどこにも登場しない性格の完全な市川崑のオリジナルなわけで、つまるところ、市川崑の仕事は「横溝正史の世界を単純化して映像変換して2時間半のワクにおさめる」というディフォルメ作業に徹する、ただそれだけなのです。


 そういう考えを持っている私なので、市川崑のシリーズを観ただけで横溝正史の世界を知った気になるのだけはやめていただきたい、と切に願っています。それはもう、映像作品としては余人にはないセンスというものがあるので一見の価値はあるとは思いますが、それで満足して原作小説を読まないのは、「夜のお菓子『うなぎパイ』を食べてうな重を食べたような気になる」のと同じくらいの恥ずかしい、そしてもったいない行為だと言わざるをえません。

 いろいろ言いましたけど、市川崑の一連のシリーズの最大の問題点は、

「原作にさも忠実そうなふりをしてまったく似ていない金田一耕助像を提示していること」

 これに尽きます。

 06年版『犬神家の一族』のラストシーンでは、事件を解決してひょうひょうと去っていく金田一耕助をさして、登場人物のひとりが原作小説にも76年版のオリジナルにも存在していないこういったセリフをつぶやきます。

「あのひとは、天使だったのかも知れない……」

 気持ちわるっ。

 こういうことを、暗に観客に感じさせるんじゃなくて役者にセリフとして堂々と言わせるっていう、その厚顔無恥さね。
 金田一耕助が天使だなんていうのは、ど~せ知ったかぶった監督と金田一役とが意気投合して思いついた無責任な思考停止スイッチでしょ!? ちゃんと人間として描いてくださいよ~っての。そんなボケラッチョな台本を書いてるから、1年後にモノホンの天使に誘われて逝っちゃったんじゃないですか。


 ま、それはさておきまして、3年以上もの沈黙をへて新生するであろう、いや、新生しなくてはならない金田一耕助は、そういったさまざまな旧来イメージを破壊するような「私立探偵業で生活している生身の人間」であるべきだと、私そうだいは夢想しています。

 そのためにも、映像化に挑戦する作家さんも横溝正史の原作に今一度たちかえる作業が必要でしょうし、役者さんだって「正体不明で生活感がない」だけではなく、犯罪の闇に対峙するダーティさも持ちあわせた技量が要求されるでしょう。

 私としましては、『本陣殺人事件』は絶対にまた映像化してほしいのですが、それ以外で言えば『三つ首塔』や『幽霊男』や『仮面舞踏会』というあたりの、定番の「いなかのじけん」とはちょっと違う味わいのある作品群が観たいですねェ~!! 決して悪い食材じゃあないと思うんだ。『悪魔の寵児』とか『夜歩く』とかは食中毒必至のデンジャーゾーンですけど。

 復活せよ、横溝正史。復活せよ、金田一耕助!!


いちどでいいから観てみたい  『白と黒』の映像化


 そうだいでした。歌さん、腰よくなるといいですね。
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総選挙……あったんだって? 2012

2012年06月07日 15時04分43秒 | すきなひとたち
 どうもこんにちは~、そうだいでございます。千葉は昨日も台風の影響はあんまりなくて、今日はいいお天気になりましたよ。ほんとにちょうどいい感じの気温ですごしやすいですね!


 さぁさぁ、昨日はTV の世界ではいろいろあったみたいですねぇ。私の住んでいる町も、夜は外にひとけがないない! 視聴率はやっぱり良かったんでしょうかねぇ。

 思い起こせば、まる1年前の今ごろは、狂気の「ざっくりすぎるアイドルグループ史」の真っ最中にこの一大イベントを迎えていたんでしたっけ。
 あれから時間もたち、アイドル業界にも実にさまざまな変革が巻き起こりました。今ふりかえると、最新の時点で終わったはずの「アイドルグループ史」の最終章も、だいぶ昔の内容に見えてしまうほどに遠く感じてしまいますね。

 そして昨日、今現在の日本のアイドル界の中でもっとも大きなシェアをほこる存在にまで拡大したかのグループで、ついに恒例の最大イベントが展開されることとなったのでした。

 はっきり言って、わたくしはかのグループ自体に関してはさほどのお熱を上げてはいないのですが、やっぱりここはおさえとかなきゃいかんだろうということで!
 我が『長岡京エイリアン』でもしっかり情報を整理しておきましょうねェ~。



「第4回 AKB48総選挙」大島優子が1位を奪還
 (livedoor ニュース 2012年6月6日の記事などより)


 国民的人気アイドルグループ・AKB48の27枚目のシングル(タイトル未定、2012年8月発売予定)を歌唱するメンバーを決める「第4回選抜総選挙」開票イベントが6日水曜日、東京・日本武道館で開催された。

 2009年の第1回総選挙、2011年の第3回総選挙で第1位を獲得した「絶対的エース」前田敦子(20歳)が、2012年3月26日にさいたまスーパーアリーナで行われたコンサートで、AKB48からの卒業を宣言。それに伴い今回の選抜総選挙への不出馬も表明したことで、今回の総選挙は「ポスト前田」を決める争いとなった。姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48メンバーを含めた、過去最多の総勢237人の候補者による白熱の争いは6日17時30分にスタート。

 注目された1位は21時4分に発表され、先月5月23日の中間発表でも1位を獲得していた大島優子(23歳)が、2位の渡辺麻友(18歳)に3万票以上の差をつける10万8837票を獲得して1位に。2010年の第2回総選挙に続き2年ぶりの1位となった大島が、見事27thシングルのセンターの座に輝いた。


第4回 AKB48選抜総選挙の結果

選抜メンバー
1位 大島優子  AKB48チームK 108837票(中間発表1位) ※前回2位
2位 渡辺麻友  AKB48チームB 72574票(中間発表3位) ※前回5位
3位 柏木由紀  AKB48チームB 71076票(中間発表2位) ※前回3位
4位 指原莉乃  AKB48チームA 67339票(中間発表4位) ※前回9位
5位 篠田麻里子 AKB48チームA 67017票(中間発表6位) ※前回4位
6位 高橋みなみ AKB48チームA 65480票(中間発表5位) ※前回7位
7位 小嶋陽菜  AKB48チームA 54483票(中間発表11位) ※前回6位
8位 板野友美  AKB48チームK 50483票(中間発表9位) ※前回8位
9位 松井珠理奈 SKE48チームS 兼AKB48チームK 45757票(中間発表8位) ※前回14位
10位 松井玲奈  SKE48チームS 42030票(中間発表7位) ※前回10位
11位 宮澤佐江  AKB48チームK 40261票(中間発表10位) ※前回11位
12位 河西智美  AKB48チームA 27005票(中間発表17位) ※前回16位
13位 北原里英  AKB48チームB 26531票(中間発表16位) ※前回13位
14位 峯岸みなみ AKB48チームK 26038票(中間発表15位) ※前回15位
15位 横山由依  AKB48チームK 25541票(中間発表12位) ※前回19位
16位 梅田彩佳  AKB48チームK 24522票(中間発表14位) ※前回22位

アンダーガールズ
17位 高城亜樹  AKB48チームA 23083票(中間発表13位) ※前回12位
18位 山本彩   NMB48チームN 23020票(中間発表18位) ※前回28位
19位 渡辺美優紀 NMB48チームN 兼AKB48チームB 19159票(中間発表19位)
20位 秋元才加  AKB48チームK 19121票(中間発表32位) ※前回17位
21位 佐藤亜美菜 AKB48チームB 17009票(中間発表21位)
22位 倉持明日香 AKB48チームA 14852票(中間発表34位)
23位 島崎遥香  AKB48チーム4 14633票(中間発表22位)
24位 高柳明音  SKE48チームK2 14111票(中間発表20位)
25位 秦佐和子  SKE48チームK2 13920票(中間発表24位)
26位 増田有華  AKB48チームB 13166票(中間発表25位) ※前回20位
27位 大矢真那  SKE48チームS 12142票(中間発表28位)
28位 矢神久美  SKE48チームS 11712票(中間発表33位)
29位 須田亜香里 SKE48チームS 11323票(中間発表26位)
30位 古川愛李  SKE48チームK2 11179票(中間発表22位)
31位 木崎ゆりあ SKE48チームS 10554票(中間発表35位)
32位 小木曽汐莉 SKE48チームK2 9596票(中間発表29位)

ネクストガールズ
33位 岩佐美咲  AKB48チームA 9297票
34位 松村香織  SKE48研修生  9030票
35位 向田茉夏  SKE48チームK2 8552票
36位 仲谷明香  AKB48チームA 8505票
37位 中田ちさと AKB48チームA 8315票
38位 宮崎美穂  AKB48チームB 8173票
39位 永尾まりや AKB48チーム4 7809票
40位 藤江れいな AKB48チームK 7782票
41位 小林香菜  AKB48チームB 7195票
42位 前田亜美  AKB48チームA 7168票
43位 福本愛菜  NMB48チームN 6915票
44位 仲川遥香  AKB48チームA 6890票
45位 田野優花  AKB48研修生  6694票
46位 山田菜々  NMB48チームN 6683票
47位 宮脇咲良  HKT48チームH 6635票
48位 片山陽加  AKB48チームA 6602票

フューチャーガールズ
49位 武藤十夢  AKB48研修生  6428票
50位 石田晴香  AKB48チームB 6333票
51位 菊地あやか AKB48チームK 6185票
52位 多田愛佳  AKB48チームA 6140票
53位 松井咲子  AKB48チームK 6058票
54位 山内鈴蘭  AKB48チーム4 6027票
55位 仁藤萌乃  AKB48チームK 6025票
56位 木本花音  SKE48チームE 5982票
57位 大場美奈  AKB48チーム4 5969票
58位 市川美織  AKB48チーム4 5963票
59位 大家志津香 AKB48チームA 5933票
60位 小笠原茉由 NMB48チームN 5919票
61位 佐藤すみれ AKB48チームB 5706票
62位 矢方美紀  SKE48チームK2 5606票
63位 中西優香  SKE48チームS 5592票
64位 小森美果  AKB48チームB 5398票


1位・大島優子のコメント

「私は秀でた才能もないですけど、ただただ何事も全力で笑顔でやってきたことが実になって、その気にみなさんがさせてくれています。でも、花はいつか枯れてしまうこともあると思います。いつまでも太陽な存在でいてください。本当にありがとうございます。
 私はこの順位でその土台になればいいと思っています。さっき64位からみんなのコメントを聞いていると、本当に意識が高くてみんな志が高いと思います。これならまだまだやれる、そう思いました。『優子頼むぞ。』とみなさんに言われた気持ちです。AKBグループは頑張ることに慣れていますので、まだまだ頑張らせていただきます。ファンのみなさん、ずっと私たちを愛し続けてください。ありがとうございました。」


それまでの選抜総選挙との比較

第1回「AKB48 13thシングル選抜総選挙『神様に誓ってガチです』」
・開票日 2009年7月8日
・当選者順位 1~30位
・当選者に投票された総票数 5万4026票
・立候補者 AKB48、SKE48、研修生の98名
・1位(前田さん)の獲得票数 4630票
・最終当選者(30位)の獲得票数 1050票
・当選者の権利
 1位~12位 「メディアで活動する選抜メンバー(メディア選抜)」
 13位~21位 「選抜メンバー」
 22位~30位 カップリング曲を歌う「アンダーガールズ」
・有権者
 12thシングル『涙サプライズ!』購入者、ファンクラブ「柱の会」会員、
 AKB48モバイル有料会員、DMM「AKB48 LIVE ON DEMAND」月額会員
・12th『涙サプライズ!』、13th『言い訳Maybe』ともに自己最高記録のオリコン2位を更新

第2回「AKB48 17thシングル選抜総選挙『母さんに誓って、ガチです』」
・開票日 2010年6月9日
・当選者順位 1~40位
・当選者に投票された総票数 35万4074票
・立候補者 AKB48、SKE48、研修生の104名
・1位(大島さん)の獲得票数 3万1448票
・最終当選者(40位)の獲得票数 1603票
 ※30位当選者は2613票
・当選者の権利
 1位~12位 「メディアで活動する選抜メンバー(メディア選抜)」
 13位~21位 「選抜メンバー」
 22位~40位 カップリング曲を歌う「アンダーガールズ」
・有権者
 16thシングル『ポニーテールとシュシュ』購入者、ファンクラブ「柱の会」会員、
 AKB48モバイル有料会員、SKE48モバイル有料会員、DMM「AKB48 LIVE ON DEMAND」月額会員
・16th『ポニーテールとシュシュ』の記録
 2010年度オリコン年間シングルチャート5位
 AKB48としては14th『RIVER』以来、連続3作目のオリコン初登場チャート1位を獲得
・17th『ヘビーローテーション』の記録
 2010年度オリコン年間シングルチャート4位
 AKB48としては連続4作目の初登場チャート1位を獲得

第3回「AKB48 22ndシングル選抜総選挙『今年もガチです』」
・開票日 2011年6月9日
・当選者順位 1~40位
・当選者に投票された総票数 108万1332票
・立候補者 AKB48、SKE48、NMB48、研修生の150名
・1位(前田さん)の獲得票数 13万9892票
・最終当選者(40位)の獲得票数 4698票
 ※30位当選者は6660票
・当選者の権利
 1位~12位 「メディアで活動する選抜メンバー(メディア選抜)」
 13位~21位 「選抜メンバー」
 22位~40位 カップリング曲を歌う「アンダーガールズ」
・有権者
 21stシングル『Everydayカチューシャ』購入者、ファンクラブ「柱の会」会員、
 AKB48モバイル有料会員、SKE48モバイル有料会員、
NMB48モバイル有料会員、DMM「AKB48 LIVE ON DEMAND」月額見放題会員
・21st『Everydayカチューシャ』の記録
 発売2日目の段階で推定売上枚数が108.5万枚となりミリオンセラーを達成した。
 AKB48としては3作目のミリオンセラー達成(18th『Beginner』と前作の20th『桜の木になろう』に続いて)
 AKB48としては連続8作目の初登場チャート1位を獲得

第4回「AKB48 27thシングル選抜総選挙『ファンが選ぶ64議席』」
・開票日 2012年6月6日
・当選者順位 1~64位
・当選者に投票された総票数 127万1063票
・立候補者 AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、研修生の237名( AKB48の前田敦子は辞退)
・1位(大島さん)の獲得票数 10万8837票
・最終当選者(64位)の獲得票数 5398票
 ※30位当選者は1万1179票
・当選者の権利
 前回の40人から64人に拡大されるが、タイトル曲を歌う選抜メンバーは21人から16人に削減され、前回まで12位以内のメンバーに与えられていた「メディア選抜」の枠は廃止された。カップリング曲を歌唱する前回までの「アンダーガールズ」に相当するメンバーは、17~32位の「アンダーガールズ」と33~48位の「ネクストガールズ」と49~64位の「フューチャーガールズ」に分割再編される。
 1位~16位 「選抜メンバー」
 17位~32位 カップリング曲を歌う「アンダーガールズ」
 33位~48位 カップリング曲を歌う「ネクストガールズ」
 49位~64位 カップリング曲を歌う「フューチャーガールズ」
・有権者
 26thシングル『真夏のSounds good!』購入者、新規ファンクラブ「二本柱の会」会員、
 AKB48モバイル有料会員、SKE48モバイル有料会員、
NMB48モバイル有料会員、HKT48モバイル有料会員、
DMM「AKB48 LIVE ON DEMAND」、DMM「SKE48 LIVE ON DEMAND」月額見放題会員、
AKB48公式スマートフォンアプリ会員、AKB OFFICIAL NET会員 



 いんや~、まんず、もんのすごいスケールになっちまったずねぇ!!

 例によって私は TV中継はいっさい観ておらず、その時間帯はふつうに働いておりました。
 したがって私の判断材料は以上の文字情報と、それに付随して報じられた数多くの記事しかないのですが、まぁ~だいたいのことはたぶん、この文章をごらんになられているあなたのほうがよく知ってますよねぇ?

 なので、いまさら私のような門外漢が大上段に振りかぶって総評をブチかますつもりは毛頭ないのですが、今回は私がちょっとだけ感じたことなんかをぶつぶつ語ってみたいと思います。

 非常にありきたりなとっかかりで申し訳ないのですが、多くの当事者のみなさんの選抜総選挙の結果を受けての発言の中でも、今現在の AKB48グループのおかれている状況というか、グループ全体の体質のようなものをもっともわかりやすく物語っているものとして、私もやっぱりこの方のコメントに注目せざるをえませんでした。
 ちょっと長くなりますが、彼女のコメントを全文のっけてみましょう。


5位・篠田麻里子(26歳)のコメント

「こんなにも素敵な順位をありがとうございました。こうやってみなさんのあたたかさやありがたみを感じられるのもこの総選挙だと思っています。わたしはこの総選挙が嫌いではありません。自信があるからではありません。この日が来るまで眠れないこともありました。みなさんのあたたかい声援と、あたたかい気持ちがぶつかる今日の日を、この緊張感が味わえる今日をすごく成長できる日だと思っています。
 後輩に席を譲れという方もいるかもしれません。でも、私は席を譲らないと上にあがれないメンバーはAKBでは上にあがれないと思います。私はこうやってみなさんと一緒に作り上げるAKBというグループが大好きです。だからこそ後輩には育ってほしいと思っています。悔しい気持ちもあると思います。正直私もびっくりして少し悔しいです。でもそうやって悔しい力をどんどん先輩、私達にぶつけてってください。潰すつもりできてください。私はいつでも待っています。そんなに心強い後輩が出てきたならば私は笑顔で卒業できると思います。最後にこの票数は今日までの一年の私の評価ではなく今日から来年の私への期待だと思っています。もっともっと期待されたいと思ってますけど、この期待を胸に頑張っていきたいと思っています。」


 やっぱり、この発言ですよねぇ。少なくとも、グループに在籍している現役メンバーがこういった内容のコメントを明言したというだけでも、今回の第4回選抜総選挙が挙行された意義は十二分にあったと私は思います。

 発言の序盤と終盤はファンへの感謝の言葉でいろどられているのですが、なんと言っても重要なのは、同じグループの後輩たちに対しての「挑発」というところまでいっている叱咤激励です。

 みなさんは、このコメントをどう読み取ったでしょうか。「カッコイイ」? それとも「圧倒的に有利な立場にいる人間が上からなに言ってるんだ」?

 私がこのコメントを読んで感じた印象は、こんなものでした。


「ずいぶんとまた、のんきなことを言う人だなぁ……」


 まず、この発言によって私が思い知ったのは、

「 AKB48グループは、2010年のブレイクを経験したメンバーと命運を共にする集団になった。」

 ということです。つまり、選抜総選挙を最大規模のイベントとしている現在の AKB48グループにかぎって言えば、もはや「世代交代によって中核メンバーを変容させながら AKB48が活動を続けていく」といった可能性はゼロになったんじゃないんでしょうか。
 これは、別に篠田さんの発言でこれからのグループ体制がそうなるとかいうのではなくて、かねてからそうなっていたことがついに「ぶっちゃけられた」んだなと。

 多くの人が言うように、上位の選抜メンバーのメディア露出度はここ2~3年の活動をへて不動のものとなっており、決定的な事件や本人の卒業でもないかぎりは、順位に今回のような多少の異動はあるものの、おおかたの顔ぶれは「まぁ、そんなもんだよねぇ。」ってな感じになっています。
 その安定感に対して、人数はオーディションや新グループの発足によって際限なく増えていくのに、そのために1人ずつの活躍のチャンスがどんどん少なくなっていく新規メンバーが、それでも台頭していくのはそうとうに厳しいものがあると。
 篠田さんが言うように、この絶望的な状況を乗り越えて名をあげていくようなルーキーがいたとしたら、それは現在の選抜メンバー以上にたいへんな逸材であることは間違いありません。先輩がたも安心して卒業していけるでしょう。

 でもね。この新人たちのサクセスストーリーが成立するためには、ある、ものすご~く必要不可欠な条件がなければいけませんよね。
 それは、


AKB48グループが新人が台頭するまで健在であり続けること。


 これなんですけど……どうでしょうか?
 世間は……それまで待ってくれるでしょうかね。

  AKB48グループはちょっとおいときまして、かねてから私が惚れこんでいるかのアイドルグループは、メンバー交替をなかばシステム化することによって、人気やグループの体質・実力は上下変動するものの、グループ名を日本芸能史上に残る大名跡に育てあげながら活動を続ける道を選択しました。「後輩が先輩を潰すつもりでいく」という早急さはあえて選ばなかったのです。もちろん切磋琢磨や水のあうあわないはあったでしょうが。

 安定を選ぶか、激突するエネルギーの激しさを選ぶか。
 この選択にたいする答えを、はからずも篠田さんの発言はくだしてしまっていたんだと思うんですよ。そして、それはおおむね現在の選抜メンバーの総意なのではないかと。

 後輩が台頭するまで AKB48グループをささえていくのは他ならぬ篠田さんたちということになるのですが、彼女たちが中核にいればいるほど「 AKB48」は彼女たちの顔ぶれと同義語になっていき、後輩のになう「新しい AKB48」の姿はまぼろしのかなたに霞んでいってしまうのです。

 たとえば、これから10~20年ほどの歳月が経過したとしても、現在の私たちがまったく知らない集団が「 AKB48」を名乗り、篠田さんや大島さんといったメンツが「ドリーム AKB48」として別に活動している、ということはありえないでしょう。「 AKB48」とはそのまんま、昨日の熱狂を栄光ある選抜メンバーとして体感した彼女たちのことだからなのです。もう、それほどまでに長く両者はくっつきすぎてしまっているのです。

 ここで言っておきますが、私は必ずしもアイドルグループの名前が存続していくことが最上のことだとは考えていません。激しくスパークしていさぎよく散っていくグループだってステキなものはステキなんですよ。

 とにかく、本当にただ単に「次の新曲を唄うメンバーを決める」だけだったはずの選抜総選挙が、はからずも AKB48グループの命運を予兆させるようなかおりを濃厚にただよわせていたのは非常に興味深いものがありました。
 しっかしまぁ、毎回強く感じるんですけど、歌唱グループを選抜する選挙なのに、選ばれたメンバーがことごとく「新曲を唄うことに対する意気ごみ」を語らないというのは、いったいどういうことなんでしょうか。まぁ、そういうことなんでしょうね。フニオチ~!!

 ところで、不完全な TV生中継や NHKニュースでの報道というように、今年も熱狂といえば確かに、去年以上の熱狂はあったのですが、結果が発表されたとき、そこのあなた、なんとなく憑きものが落ちたような、「ふ~ん、結局はこんなふうなのね。」といったさっぱり感にみまわれませんでした? そんなことない?

 そうなんですよ。もはやサプライズはありえないのです。
 このさっぱり感は、もしかしたら私のような物見遊山の見物人よりも、涙ぐましい努力と財力をつぎこんでひとりで何十票、何百票と自分の推しメンに投票した熱烈なファンのみなさんにより強烈に去来しているのかもしれません。「あ~、どうがんばってもやっぱりそうなるのか。」と。


 多くのファンが語っているように、たとえば AKB48グループが長く続いていくためには、SKE48 やNMB48 といった系列グループのシングルにも投票権を組み込むといった新機軸をうち出してもっとニューフェイスを押し上げていくパワーを上げていくべきなのでしょうが……

 もう、いいんじゃないっすかね! やればやるほど限定されたメンバーの露出度が上がっていく選抜総選挙にそれほど血道をあげる必要なんかないんですよ。東京の一極集中を助長していくいっぽうですよ。

 たかが、次の歌を唄うメンツを決めるイベント! それだけ。
 今年も引き続いて投票数は増加したわけなのですが、そろそろ限界じゃないでしょうか。

 こういう破綻寸前ギリギリの状況の中で、外に広がる世間やファンに向けてでなく、中にいる身内にたいして「かかってきなさい。」と言うのに比重をおいているところが、実に「のんびりしたもんですねぇ。」と思うわけなんです、あたしゃ。

 どこまでいっても選抜総選挙はグループ内での相対的評価の問題なのであって、そしたら世界の中でのあなたの絶対的評価はどうなんですか? というところはまったく別の話なのです。ここは惑わされてはなりません。

 言いたいことは他にもいろいろあるんですが、長くなりましたので、最後にひとつだけ。


 選抜総選挙がおこなわれた2012年6月6日、その同日に、日本にとってまことに重要な存在意義のあったある方が逝去されました。

 私は別にオカルティックなことを言うつもりはないのですが、重要なイベントの当日、開催直前にこういう悲報を受け取ってしまうという時点で、 AKB48グループは2011年までは確実に持っていた「なにか」を失った段階に入っているんじゃなかろうかと感じざるをえません。

 「そんなのこじつけだろが! 彼女たちのせいじゃないだろ!!」と思われるかもしれませんが、意識してやる努力だけではどうにもならない部分さえをも自分たちの味方にひき寄せるのが「運」という才能だと私は考えているので、そういう意味で実に象徴的な日だったと思うのよねェ~、2012年の6月6日は。


 まぁ~、そんなわけでぶつくさ言ってきましたが、ファンのみなさんは、こんな私ふぜいのつぶやきなんか余裕で無視して応援を続けていってくださいませ! 怒っちゃや~よ!?

  AKB48グループさま、これからも日本の景気のためにがんばってくださ~い。

 いやぁ、来年の『総選挙……あったんだって? 2013』が、今から楽しみですなぁ!
 そのためにまず、来年も私が生きてるといいナ~☆
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おそっ!! 2012年5月度版 そうだい短期観測調査(そうだい短観)

2012年06月05日 22時24分12秒 | 日記
 びえびえ~い。どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れさまでした!

 いや~、私が所属していた劇団「三条会」の東京・下北沢での公演『ひかりごけ』も5日間全日程、無事に終了いたしましたね。
 私は受付スタッフとして参加していたのですが……やっぱり、受付はいろんなことがありますね! ほんとに勉強になります。
 考えてみると劇場の受付というのは、公演で最初にお客様が接触する劇団の第一印象にかかわる大事な部分ですから。いや、お客様はただ舞台にいる役者さんを観るつもりで来ているのかも知れませんが、少なくとも受付をする人間はそのくらいの気合いを入れて笑顔を見せなければならないものなのだなぁと。お客様と刺し違える覚悟でスマイル!! なに言ってんでしょうか。

 それにつけても、5月はほんとにいろんなことがあって、気がつけばあっという間に終わってしまってた!という感じでしたねぇ。
 しかも、そのだいたいが楽しかったり感動するような出来事のたて続けだったんで、とても幸せな月になりましたよ……まことにわたくしは果報者でございます。

 前からちょろちょろとは言っているのですが、6月はいよいよ本格的に新しいことを始めてみようかとも思っているところでして、そういう意味では4月もあわせて、スタートのためのエネルギーやふんぎりをさまざまな方からいただいたような気がする春でしたねぇ、今年は。ありがてぇこってす!! 大感謝。

 先月末から今月初めにかけて、もろもろ忙しくてけっこうしんどかったのですが、やっと一息つくことができましたので、先月をふりかえる恒例の企画をやることにいたしましょう。だいぶ遅くなっちった。

 2012年5月の『長岡京エイリアン』全11回。ラインナップは以下のようになりました。


好きなアイドルについて
 モーニング娘。の新垣里沙リーダー&光井愛佳・卒業コンサートにギリギリ潜入でけた!(2回)
 ユーストリーム番組『道重さゆみのモベキマスってなに!?』
ミステリーについて
 「金田一耕助シリーズ」映像化の歴史(4回でまだ終わってねぇ……)
好きな使徒について
 第11使徒イロウル(終)
日記
 下北沢で上演していた三条会の公演に参加してました(2回)
けっこう怒ってます
 高橋愛さんの圧倒的な才能さえ認識できないNHK なんか、大河ドラマやめちまえ


 こんな感じです。今月はなにかにつけてモーニング娘。やハロー!プロジェクトの意気軒昂ぶりを再認識して、元気をもらうことのできた月でしたねぇ。ほんとに日本武道館に行けてよかったですわ。

 ……え? 「総選挙」? おら知らねぇ!! っていいながら、結果はやっぱり気になるんですけどね。いや、結果はどうでもいいんですが、私はどちらかというと「有効票数ののび」が気になります。

 いろいろあってブツ切りになってるんですけど、「金田一耕助シリーズ」の映像化作品の整理は、いつかやってみたかったのよねェ。
 できれば、作品のひとつひとつをレビューするくらいの勢いでいきたかったのですが、実はふと気づけば、私の手元には今すぐに観られる金田一系の映像ソフトが、ひとっつも、ない!

 なぜならば、じぇ~んぶ VHSビデオテープだからなのだ……再生できやしねぇ~。

 実は私、親しい友人からいただいた「ビートルズご本人の楽曲がちゃんと入った TV放映版の『悪霊島』」の録画されたビデオテープを後生大事に今も持ってるんですよ。
 「3倍再生」で録画されている上にダビングされている上に時間もだいぶ経過してしまっているので、とてもじゃないけど良好の状態とは言えないのですが、映画としての『悪霊島』の出来うんぬんとはまったく関係ないところで、もらったときのドキドキや、なかば伝説化していたこの作品を初めて観たときのよろこびを思い出させてくれる宝物として、私はいまだにこのビデオテープを大切に保管しているのです。
 ま、今は観られないんだけどね! いつか業者さんに頼んで DVDか Blu-rayにおとしてもらおうっと。このビデオ、『アンビリバボー』の「杉沢村スペシャル」とか映画『ハロウィン』とかもおさめられている奇跡的な「最恐ビデオ」になってんのよねぇ。まがまがしぃ~☆


 それから、5月にはこんな本を読んでました。


辻村 深月    『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』(2009年)    講談社文庫
シュリンク     『朗読者』(1995年)              新潮文庫
谷崎 潤一郎   『卍』(1928年)                 新潮文庫
円城 塔     『オブ・ザ・ベースボール』(2007年)     文春文庫
伊坂 幸太郎  『オーデュボンの祈り』(2000年)       新潮文庫
          『ラッシュライフ』(2002年)
道尾 秀介   『向日葵の咲かない季節』(2005年)     新潮文庫
          『片眼の猿』(2007年)


 なみいるラインナップの中で、いちばんふざけた作品を書いてるのが谷崎大先生だという、この事実ね。
 伊坂 VS 道尾の比較はいつかやるつもりです。


 そんじゃま、今月もがんばるぞ~いっとぉ!
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前代未聞のバタバタ感で6月がはじまる

2012年06月01日 00時12分17秒 | 日記
 ギャ~! 千葉に帰ってきたぞ~い。どうもこんばんは、そうだいでございます~。

 みなさま、今日も一日お疲れさまでした。どんどん暑くなってきますなぁ!

 いや~、ただいま下北沢ザ・スズナリで上演中の三条会公演『ひかりごけ』、連日盛況でございます!! わたくしめもせいいっぱい受付にはげんでおります。来られる人は、ぜったい観に来てネ!

 もうね、公演が終わる6月3日までにはちょっと、毎日午前中に起きてシャワーをあびてから電車に乗ってテクテク歩いて劇場に行って、夜に公演がハネたらまたトボトボ歩いて電車に乗って、日がかわるころに千葉の家に帰ってくるっていう時間表なんですよ。

 つ・ま・り。


家に帰ったら ひたすら眠るだけ~ぇえ だぁ~からァ~♪


 ってなわけで、金田一耕助シリーズの思い出どころか、この『長岡京エイリアン』定例の「そうだい短観」も、そのあいだは更新できそうにありませぬ。

 と・いうことで。


ほんのぉ すこしだっけぇえ~ ねぇむら・せ・て・くぅれぇ~♪


 いや、私は別に冬のライオンなんていう大した身分じゃないんでございますけれども。

 だもんで、ちょっと休みますわ……


 ほんとのところ、今回わたしが受付スタッフとして参加している舞台『ひかりごけ』は、他ならぬ私自身にとって、非常に思い入れの深いタイトルです。9年間やっていた役者活動の中でも、上演した回数は特に多かったし、東京や千葉はもちろんのこと、全国各地や海外でも『ひかりごけ』に出演していた思い出は、今でも大切な財産になっています。そう簡単に過去のことにはできねぇやなぁ。

 こんな感じの記憶もありつつ、私は今回の『ひかりごけ』に参加しているわけなのですが。


いや~、はや~、ほややわ~。


 非常に膨大な想いが脳内を駆けめぐるわけよ!!

 いろいろとつらつらつづりたいことは、山ほどある!
 ただ、私は今回お客さんじゃない立場として作品に接しているんで、自分の思いのたけみたいなもんをここでくっちゃべるのは、個人ブログだとしても、ちょ~っとひかえておきたいんだなぁ。自分の中で、純粋な感想にならないような気がするんで。

 まぁこれだけを言うにとどめておきましょうか。


 みなさん、あと3日! 3日しかやってねぇんだよぉ~!!

 来られるお方は、ぜひとも観に来てください。具体的な内容は省略しますが、「人間のたたかい」というものが舞台の上でここまで克明に現出している時間には、そうそう出逢えるものではありません。

 ものすごい1時間20分が、下北沢ザ・スズナリで待っています! 私は劇場の入り口で待っています。


 お待ちしてま~す☆ あ~んど、みなさま、良い6月をお迎えくださいませ~。
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