長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

ありがとうギャバン!! 我が人生最重要級プロジェクト「HO2 計画」、無事完遂

2012年11月03日 22時06分51秒 | 日記
 うっひょ~い! つっかれたぁ~。どうもこんばんは、そうだいでございます。関東では、非常に空気が冷えつつもきれいな晴天だった本日11月3日の文化の日、みなさまにおかれてはいかがお過ごしになられましたでしょうか?

 私はねぇ~、今日という今日は疲れたぞぉ~!! とは言っても、自分の中では大きな達成感と反省材料に包まれた、とっても充実した疲れであります。
 もちのろんで、日々のお仕事もちゃんとやりがいはあるわけなんですが、今日のミッションはそういったものとはちょっと別格で責任感が重かったぞ。いつもならば何人かの大人で分けあう重大な責任を、今回ばかりはわたくし! わたくしただひとりが請け負うこととあいなったのであります。てぇへんだ、てぇへんだ!!


 そんな、今日1日の時間をついやした、我が人生でも最大級の重要度を持ったプロジェクト。
 その名は、「HO2 計画」!

 説明させていただければありがたい! 「HO2 計画」とは、

「ひとさまの(H ) お子様を(O ) お預かりする(O )」計画であるッッ!! それも、朝から晩まで。

 これはまことに危険なことでした……そりゃそうっすよ、なんてったって預かるのがオレ1人なんだから!


 私ひとりと道中をともにするというデンジャラスな経験をすることとなった受難のお子様は、私がもう10年来お世話になっているお方のご長男ぎみで、当年とってまだ5歳なのですが、思い起こせばだいたい彼が生まれたころから、私はなにかにつけては彼に会いに遊びに行ったりしておりました。最初に会った時にはあんなに小さな赤子だったのに、気がつけばもう、一人で歩いたり走ったり考えたりしゃべったりするのが当たり前なりっぱな男の子に! そりゃあわたくしもオッサンになりますよ。
 そんな感じなので、非常にうれしいことに彼は私にたいしてだいぶ打ち解けた感じになっていてくれています。ま、今のところはね!!

 そういう関係がすでにあったもんで、今回のマンツーマン休日という計画も実現化したわけなのですが、よくよく考えてみればそれもそうで、私が自分の5歳だったころのことを思い出してみても、その時期にあんまり親しくないおじさんと長時間いっしょにほっつき歩くことはそうとうなストレスになったでしょうから、もし当時、親がそういう日があると言ってもかなりな全力フルパワーで難色を示していたんじゃなかろうかと思います。そう考えると、5年かけて彼に接してきた成果は十二分すぎるほどに本日でむくわれたのだとも言えましょう。ありがてぇ、ありがてぇ……そして、よかったらこれからもよろしくね!

 今回、文化の日というとびっきりの休日にこういう運びにあいなったのは、彼の両親のうち、まずお父さん(私にとりましては一生分の大恩のある方です)が県外に長期出張している最中だったところ、この日にかぎってお母さん(このお方にも大っ変お世話になっております!)も朝から夜まで県外に出かける用事ができ、「休日に臨時で保育所にあずけるよりは、子ども好きでヒマなあの男にまかせたほうが……試してみるか。」という流れになったからのようです。ありがたきしあわせェ!! ずいぶんと想像で勝手なこと言ってますけど。

 このお話をいただいたのはだいたい1週間前だったかと思うのですが、私のほうはいちもにもなく11月3日の予定をオールリセットして計画を立案することとなりました。なんてったって、世界一おのれに正直な未就学幼児(しかもテンションと機動力がハンパない男子)を相手にするのです! そりゃあも~できうる限り最高のレシピにしなければなりませんよ。

 と、いうことで、今回のわたくしの「HO2 計画」のコンセプトと具体的タイムスケジュールは、「構想2時間」という厳密な作業をへて完成されました。いや、こういうのはインスピレーションですから……実際にその時にならねぇとわかんないことも多いし。


2012年11月3日決行(予定) そうだいHO2 計画 試案
コンセプト 「なにはなくともイベントだのみ」

6:30 起床

7:15 京成線に乗り集合場所へ

7:45 集合場所でお母様にお子をあずかり、引き続き京成線を利用して2人行動開始
   京成線「船橋競馬場駅」で下車し、徒歩でららぽーと船橋へ向かう

9:20 ららぽーと船橋内の映画館「TOHO シネマズ」で映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 』を鑑賞する
   ※1日1回のみの上映のため、当日満員の事態に備えて前日に座席をネット予約しておく

11:00 映画、上映終了
   適当な場所で昼食をとりつつ、徒歩で JR京葉線「南船橋駅」に向かい京葉線と内房線を乗り継いで「千葉駅」へ
   千葉駅東口から「千葉中央バス」「京成バス」「ちばシティバス」のいずれかに乗車し、千葉県立中央博物館へ向かう

13:00 千葉県立中央博物館で12月24日まで展示中の特別展『ティラノサウルス 肉食恐竜の世界』を鑑賞する

16:00 適当な場所で夕食をとりつつ、「京成バス」に乗車して千葉市中央区4丁目にある官民複合施設「きぼーる」へ向かう
   きぼーる内の「千葉市科学館」でなんやかや時間を過ごす

19:00 きぼーる内のプラネタリウムでその日の最終回上映を鑑賞する

20:00 きぼーるから徒歩で京成線「千葉中央駅」に向かい、ふたたびお母様との集合場所へ

20:30 集合場所でお母様にお子をかえし解散、ミッション終了!


 どうですか、この、イベント以外はかなりぐずぐずなプランニング。
 でも、「ギャバン」「恐竜」「プラネタリウム」と三拍子そろっております。これらのどれにもひっかからない5歳男子など、5歳男子では、ない!!
 どうにも「ギャバン」というところが昭和くさくて、いかにもこんな『長岡京エイリアン』をやっているわたくしらしいのですが、実は3つのイベントの中でも、お子さんが今年1月公開の映画『海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン』ですっかりギャバンにハマってしまい、彼の盛り上がりがいちばん鉄板で信頼できるものがこれであることはすでにリサーチ済みでした。最初っから四番打者投入ってことですよ!
 しっかしまぁ、今年はじめにオッサン1人でさみしく観ていたギャバンを、まさか暮れ近くになってお子さんといっしょに観ることになろうとは……生きていれば、予測もつかないようなおもしろいことに出会うもんなのねぇ!

 とにもかくにも、お相手はおなかも空けばトイレにも行きたくなるし、テンションMAX ではしゃぎまわることもあれば乗り物酔いでダウンすることも充分に予測できる「ミニ怪獣」であります。とにかく心して、さまざまなその場の状況に柔軟に対応する! そこだけは何度も確認しつつ、運命の11月3日当日はやってまいりました。


 結論。いろんなポイントで多少の変更はありましたが、おおむね成功! ふぅ~。

 いちおう! いちおう、お子様をほぼ一日あずかりきって無事にお母さんにお返しすることはできた……たぶん。カゼなんかひいてなければいいんですが。
 今日の関東は天気は良かったのですが、朝と夕方の冷え込みがけっこう厳しくて、温度差のはげしい日になりました。でも、まず天気がいいというのはうれしかったですね。今回の計画はなにげに移動が多い!

 これは全面的にわたくしの責任なのですが、今回はやたらと移動時の失敗が多くて、予定よりも時間がかかることがしょっちゅうになってしまいました。
 だって、まず集合の段階で京成線の電車に乗り遅れちゃって、そうとうギリギリな状況でお母さんたちと落ち合いましたからね……あぁ~、お母様、本当にすみませんでした! 京成線はなんで、肝心なときに本数が少ないんだろうか……いや、ハイ、そうじゃなくて私のせいです、すみません。
 しかも、京成線について言えば、最後の千葉中央駅から集合場所に移動した時も、津田沼駅で乗り換える電車を乗り間違えちゃって、また来た路線を逆に戻ってしまうという、5歳のお子さんも呆れ顔の大ミスをやらかしちゃったし。アホですか、アホなんですか!?
 京成線はなんで、ホームをちゃんと変えたのに、別のホームでもさっきとおんなじ路線の電車が走っていたりすることがあるんだろうか……あぁ~ハイハイ、ちゃんと車両の行く先を確認しなかったオレの責任ですよーだ、メンゴメンゴ!! お母さん、最後も遅刻してほんとにすみませんでした……

 移動のミスとしては、バスのほうでも乗るバス会社を間違えて1本よけいにバスに乗ることになっちゃったり、JR千葉駅から県立中央博物館に向かう途上で、あいだに「郷土博物館」という停留所があったために、勘違いしてそこで降りちゃってよけいに歩くハメになっちゃったり……郷土博物館というのは、歴史上あるはずのなかった、豪壮華麗な白壁の「千葉城天守閣」のかたちをした歴史博物館のことで、そこから本当の目的地である県立中央博物館まではだいたい1キロほどの距離があります。1キロ!?
 おかしい……私は千葉市にある郷土博物館と県立中央博物館のどちらにも行ったことがあって、それらの違いを知らないはずはないのに。バカじゃあ仕方ねぇか。

 こんなていたらくで、移動にかんするひどいミスが多かったわけなのですが、そこはそれ、お子さんにはかくさずに「まちがえちゃった☆」と早めにうちあけて、電車の時間が増えたら仮面ライダーについて語り合う時間が増えた、バスに乗る機会が増えたら「降りますボタン」を押すチャンスが増えた、歩く距離が長くなったらそのぶんだけおじさんにおんぶしてもらう時間が増えた、などとお子さんにはとらえなおしていただくことにして、とにっかく! なにはなくともお子さんのテンションの維持を第一に対応策を講じていきました。少なくとも、私から見た彼の表情は曇ってはいなかった……と、信じたい。でも、私がかなり頼りにならないいきあたりばったりなおじさんであることは見事に露呈したかと思われます。ザッツ・トゥルー!!

 そんなこんなでほころびまくりの計画ではあったのですが、それでもなんとか笑顔のうちに解散するグッドエンディングを迎えることができたのは、これはもう、ひとえに今回の3本柱となった「ギャバン」「恐竜」「プラネタリウム」が磐石のおもしろさを誇っていたからでしょう。ここをしっかりおさえられたのがなによりでした。

 ちょっと、今回は映画のレビューだけにしぼらないので詳細なところまでには触れないのですが、まず最初に楽しんだ映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 』(監督・金田治、主演・石垣佑磨 83分)は、いっしょに観たお子さんの反応を見ても一目瞭然でしたが、とにかく単純におもしろくて、それでいてちゃんと作り手側が伝えたいことも伝わってくるエンタテインメント作に仕上がっているように感じられました。

 実は、今日2人で観るにあたって事前にネット上の『ギャバン』レビューをちらほら読んだりもしてみたのですが、なんだか1982年のオリジナルTV シリーズ以来のファン層にはいまいちウケがよくないように感じられたんですね。ただし、これは今年はじめの「ギャバン、平成に大復活!」フィーヴァーに比較してのことであって、『海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン』に引き続いての大葉健二さんの続投には称賛の声しかなかったわけなのですが、どうやら「2代目ギャバン」たる石垣佑磨さんが演じる主人公キャラクターの造形が未熟すぎるという部分に批判の声があがっているようだったんです。

 確かに、私も映画本編を観てそれを感じないわけではなかったのですが……
 いいんじゃないっすか? お子さんがちゃんと興奮して楽しんでましたから。それで充分じゃないですか。
 まぁ、私もいつものように自分ひとりで観ていたらこんなにおおらかな感想になっていたのかどうかはわからないのですが……でも、今回の場合は全面的に、映画がおもしろかったかどうかの感触は、自分のひざの上に乗っている5歳のお子さんのリアクションと体温にしたがうことにいたしました。

 そうなんですよ、映画館の、特にシネコンの座席は本当にきれいに掃除されていてすわり心地もいいのですが、5歳男子にはやっぱりまだまだサイズが大きすぎて、前の座席に大人が座ったりしちゃうとスクリーンが見えにくくなっちゃうんですよね。かといって座席に正座して観ようと思っても、1時間半ちかく正座をキープできる5歳児なんて、いるほうが気味が悪いです。
 結局は私のひざの上にのっかって全編鑑賞という態勢になったのですが、大迫力のアクションシーンでは身を乗り出すようにしてスクリーンに釘づけになり、怖いショックシーンではいちいち正直に「ビクッ!」とこわがって私の手を強く握りしめ、クライマックスでラスボスが倒れてギャバンが生還したところでは糸が切れたように肩の力が抜けて「ふーっ」と大きな息をつき、エンドロールでオリジナル版のテーマソング『宇宙刑事ギャバン』(歌唱はもちろん串田アキラ!)が流れたときには、ノリノリでうろおぼえの歌詞を唄う……もう、最高のお客さんじゃないですか。
 私はもう、どちらかというと本編よりもそのお子さんを見ていて充分すぎるほどに満ち足りた気分になってしまいました。もう、それでいいじゃねぇかと。

 2代目ギャバンこと、主演の石垣佑磨さん演じる青年・十文字撃の未熟さは、主人公の成長を描くうえでの大前提なんでねぇ。確かに、あんなに現役な初代ギャバンをさしおいて2代目になるにはまだまだ修行不足のような感じではありましたが、初代である一条寺烈との父子のような師弟愛も描ききってあったし、『海賊戦隊ゴーカイジャー VS』ではあまり見られなかった一条寺のお茶目なコミカルシーンも見られたし、小林雄次さんの脚本はやっぱり信頼できるものがあるなと再認識いたしました。ライヴァル役の永岡卓也さんが予想外に味わい深い悪役を演じておられましたね。ヒロインの2人(滝裕可里と森田涼花)もとても魅力的でした。コム長官役の西沢利明さんも、張りのある声にお変わりがなくてカッコよかった! 穂花さん、そのせつは大変お世話になっておりました……あいかわらずおきれいで♡

 とにかくこんな感じで、夢中になっているお子さんといっしょにギャバンの世界にひたるという今回のシチュエーションは最高でした。そのあと小1時間にわたって、買った映画パンフレットをかこんで彼とギャバンの魅力およびメタルヒーローシリーズの将来的展望について熱く語り合ったことはいうまでもありません。
 全然関係ないんですけど、『ギャバン』の観客席はやっぱり休日の1日1回こっきりの上映ということで、子ども連れがメインで盛況だったのですが、ど真ん中に陣取った我々の座席の隣に、図書館の司書さんでもやっていそうなお堅い感じのおばさんが1人で座って、かなりの眼力でじっとスクリーンを凝視していたのにはちょっとびびりました。オリジナル世代のファンか、石垣さんか永岡さんのファンだったのか……? どちらにしろ、盛り上がるシーンでちょいちょいなにごとかをつぶやいていたので、彼女も映画を楽しんでいましたよ~☆ よかった、よかった。

 さて、そんな感じで最初の映画は終わったのですが、上映中にお子さんがポップコーン(塩)のSサイズをすっかりひとりで完食してしまっていたため、昼食はカットでお次の県立中央博物館に向かうこととなりました。映画館のポップコーンはSサイズでけっこう大人1人前ですよね。キャラメル味なら、私にとってはSサイズで2食分です。

 県立中央博物館は、通常ならば特別展開催中は大人の入場料金は800円(中学生以下は無料)だったのですが、文化の日だった今日は特別にオール無料になっていました。ラッキー! 博物館の入り口に近づいていき、特別展の看板にでかでかと描かれているティラノサウルスの雄姿を遠目にみとめたとたんに「うおぉー!」とボルテージが最高潮に達した、背中のお子さんが実にいとおしい。私が彼をおんぶしている理由は、さきほどに申し上げたとおりです……

 今回開催中の特別展『ティラノサウルス 肉食恐竜の世界』は恐竜の化石などの展示は全部で55点ということで、実は歩いてみればそれほどの広さではないコンパクトな規模のものになっています。
 しかし! 逆にそれだからこそ映えてくるのが、カルノタウルス(全長8メートル)、アフロベナトル(全長8メートル)、そして今回最大の見どころであるティラノサウルスの現時点における完全骨格標本「パーフェクト・スタン」(全長12メートル)という3体の肉食恐竜の威容なんですよねェ~。ギャー、カッコイイ!!
 ティラノサウルスのおなかには、人間にはない「ガストラリア(腹肋骨)」という内臓をささえる骨があったんですか。最新の学説はやっぱり興味深いなぁ!

 これらの恐竜特別展はもちろん十二分にお子さんの期待に応えうるものになったかと思うのですが、実は彼はそれと同じかそれ以上に「現在も生きている生物全般」に興味があったようで、県立中央博物館の常設展示である房総半島の「海洋生物」「陸上動物」「昆虫」「植物」「地層」などといったものにもれなく大いに反応していたのがおもしろかったです。なんて守備範囲の広い子どもなんだ! だって、顕微鏡で見る「花粉のつぶ」なんてのをいつまでもしげしげと眺めてましたからね……これには T-レックスもかたなしだぜ!!
 なかなかね、この県立中央博物館には、ティラノサウルスと同じくらいの大きさのマッコウクジラやナウマンゾウの全身骨格標本もあったりするんでね。とにかく恐竜だけにかぎらず見ごたえのありまくる博物館でした。

 ここで計画以上の時間をかけて博物館をまわったのちは、恐竜関係のグッズが集まったミュージアムショップで「なんでも好きなものを選びなさ~い。」と余裕顔で言っておきながらも結局は自分がいちばん買ってあげたい恐竜百科に誘導させて買ったり、レストランで昼・夕どっちつかずの食事をとったりとゆったりした時間をすごしました。
 あれなのね、恐竜系の図版書籍って、いまだに肉食恐竜が「ゴジラみたいに上体をあげてしっぽを地面につけて歩く体型」に描かれている古いタイプの本が修正されないまま重版されてるのもあるんですね……ちょっと驚きました。もちろん、今日はちゃんと新しいイラストの描かれた絵本を買いましたけど。

 そんなこんなで、県立中央博物館で意外に時間を使ってしまったため、最後のきぼーる千葉市科学館に到着したのはすっかり日も暮れた夕方5時すぎになり、音や光などの自然現象をテーマにした「ワンダータウン」と最新科学技術をテーマにした「テクノタウン」の2階ぶんだけを堪能して夜7時からのプラネタリウムに駆け込むこととなりました。もうひとつの地球や宇宙をテーマにした「ジオタウン」の階には行けなかったのですが、それはまぁプラネタリウムで充分すぎるほどにカバーできるということで。自動車の機関部分をむきだしにした装置で、運転席に座って無心にハンドルをきり回していたお子さんの表情に……なぜか感動!

 今日の計画のしめとなったプラネタリウムも最高でしたね~!
 実は、このきぼーる内のプラネタリウムには「来たことがある。」とのたまっていたお子さんだったのですが、ありがたいことにここのプラネタリウムでは、その季節ごとの星空の解説のあとに毎日4~6種類の特別上映作品のうちのいずれかを流しているそうで、今回観る予定のものが彼の観たことのない作品であることを確認して、「わたしは運がいい。」とほくそ笑みました。仮面つきヘルメットではないですけど、今日の私は赤い帽子はかぶっていました。

 秋の空はペガサス座だとかくじら座だとか、あのレイ=ハリーハウゼンの特撮超傑作映画『タイタンの戦い』(1981年)の元ネタとなった「英雄ペルセウスの大冒険」神話にまつわる星座がいっぱいあってねぇ~。このお子さんにも是非ともあの映画を見せてあげたいと思いましたけど、魔女メデューサとの対決シーンが失禁確実モノでこわいので、まだムリかな?

 また、観た特集上映が地球の生物の歴史をたどるという、今回の計画のしめにはジャストフィットな内容で! さっき実物を観たティラノサウルスもちょっとだけ大地をカッポしていたりして素晴らしい内容になっていましたよ。空いっぱいがスクリーンになるというスケールのでかさもよかったのですが、ナレーションの女性が特にきれいな声でもないのにやたら心にひびく語り方をしているなぁ~、と感心していたら、エンドロールで歌手の UAさんだということがわかったりして。さすがはお母さんだ。

 こんな感じでプラネタリウムの出し物自体は文句の言いようもなかったのですが、最初の映画館と同じで、やっぱり5歳の子どもには座席が大きすぎるという問題が出来してしまいました。
 あの、ほんとにきれいで、リクライニングもできる素晴らしい座席なんですが、座っている人が身を起こすと自然にリクライニングが元にもどるシートなんですね。んで、またリクライニングしようとすれば、ひじかけにあるレバーを引かなければならないんです。これが、5歳児ではちょっと簡単には引けない重さなんですな。
 つまり、頭上に360°展開しているスクリーンを見るために、お子さんは身を起こして頭をまわして後ろを見たりもします。その時にいちいちシートが元にもどったりして、隣の私が手をまわしてまたリクライニングさせる必要が生じるというわけなんです。
 でも、それじゃあお子さんの気も散るだろうし、かといってさっきの映画館みたいに私のひざの上に乗せるってのもワンパターンだし……っつうことで、私が選んだのは、常に私が隣のお子さんのシートの上部に手をまわして、全力で「ギュー!」と座席を押さえつけるという手段でした。これならお子さんも身を起こし放題だし、私も居眠りすることはな……って、なんか、私の姿勢がまぬけな『サタデーナイトフィーバー』みたいになって、片腕と床でふんばった片足がつらい!! プルプルプルプル、なんだこの苦行は。

 まぁ、そんな隠れた(たぶん、隠れてない)努力もむくわれたのか、お子さんは満足顔でプラネタリウムを堪能してくれた……と、信じたい。


 そんなこんなで、今日という一日は非常に充実した、でも、こうして文字にしてみると失敗ばっかがやたらと目立つひとときだったわけなのですが。
 彼は楽しんでくれただろうか……いつまでもこの日のことをおぼえていてくれ、なんて大それたことは言いませんが、彼がこれから楽しく生きていくためのエンジン機関の、どこかすみっこで働いている歯車のひとつにでもなってくれたらこれ以上の喜びはありません。

 お子さんにめんと向かって、「キミも、ギャバンみたいに強くてかっこよくて優しいお兄さんになるんだぞ!」と言った時には、恥ずかしながらも自分で言っておきながらウルッときてしまいました。守る人がいるということの幸せ、ね……

 これからも、たぶんしょっちゅう彼とは会うことになると思うし、そうあってほしいのですが、どんどん成長して変わっていく彼をできるだけ長く見つめていきたいですね。本当に今日は、ありがとう。


 余談ですが、電車の中で彼に披露した、私が最近『ワクテカ Take a chance 』を見て練習した「首スライド」が大いにうけていたのが地味にうれしかったです。まーちゃんに感謝せねばなりますまい。
 ただ、彼以外にも、彼の肩ごしに向こうにいた何人かの大人の乗客さんがたにかなり注視されていたのは誤算でした……大人って、どうやったらなれるんでしょうかねぇ!? おしえて、ギャバ~ン。

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