長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

1977年の『八つ墓村』(監督・野村芳太郎)って、一体なんだったんですか?  「小竹さんや」の章

2012年11月06日 11時13分27秒 | ミステリーまわり
 どもども、こんにちは~いっと。そうだいでございます。
 雨、雨、雨……今日の千葉は朝からの大雨ですね。こういう日にかぎって、遠くに出かけるお仕事があるのよねぇ~! へいへい、ありがたくがんばらせていただきますよ~だ。


 さてさて、先月から生活がかんなりバタバタしてきだしまして、せっかく買っておいた本やら DVDやらも消化がけっこう遅れるようになってきております。うれしいことに、最近読んだり観たりしているものは大いに感ずるところのある作品ばかりなので、できれば1作1作ちゃんとレビューしたいくらいなんですが、にんともかんとも時間がねぇということで。無念なれどもいたしかたなしィ。

 そんな中でも今回は、先月にお店で「あっ、安い!」と思ってパパッと購入してしまった、この映画についてのあれこれをつぶやいてみたいと思います。
 いやはやこれはですね、いやしくも「金田一耕助の原作リスト」とか「金田一耕助の映像化作品リスト」なんてものを自分なりにいじくっている私ならば、ちょっと避けては通ることができない作品なんですなぁ!

 そんじゃま、いつもどおりの流れで基本情報のあれこれを~。

 
映画『八つ墓村』(1977年10月公開 松竹 151分)
 監督 …… 野村 芳太郎(58歳 2005年没)
 脚本 …… 橋本 忍(59歳 今もご健在!)
 音楽 …… 芥川 也寸志(52歳 1989年没)

おもなキャスティング
 寺田辰弥               …… 萩原 健一(27歳)
 森美也子               …… 小川 真由美(37歳)
 多治見春代              …… 山本 陽子(35歳)
 多治見小竹              …… 市原 悦子(41歳 バアちゃん若っ!)
 多治見久弥・要蔵(2役)       …… 山崎 努(40歳)
 久野恒三郎医師(原作の恒実)     …… 藤岡 琢也(47歳 2006年没)
 工藤校長(原作の慶勝院梅幸尼にあたる)…… 下條 正巳(62歳 2004年没)
 美也子の義父・森荘吉(原作の野村荘吉)…… 浜村 純(71歳 1995年没)
 井川勘治(原作の兼吉)        …… 井川 比佐志(40歳)
 濃茶の尼・妙蓮            …… 任田 順好(とうだ じゅんこう ?歳)
 村人・片岡吉蔵            …… 山谷 初男(43歳)
 16代目・金田一耕助          …… 渥美 清(49歳 1996年没)
 9代目・磯川常次郎警部        …… 花沢 徳衛(66歳 2001年没)
 磯川警部の部下・矢島刑事       …… 綿引 勝彦(31歳)
 村の交番の新井巡査          …… 下條 アトム(30歳 言うまでもなく下條正巳の息子)
 諏訪啓弁護士             …… 大滝 秀治(52歳 2012年没……)
 井川丑松               …… 加藤 嘉(64歳 1988年没)
 井川鶴子               …… 中野 良子(27歳)
 武将・尼子義孝            …… 夏八木 勲(37歳)

 ※日本ミステリー界の巨星・横溝正史による金田一耕助ものの第4長編『八つ墓村』(1949年3月~51年1月連載)の4度目の映像化
 ※本作は、金田一耕助が登場する映画の中では歴代最高の「配給収入19億9千万円」を記録している(「配給収入」は、現在メディアでよく使われている「興行収入」のうちの「映画会社の取り分60% ほど」ということになるので、『八つ墓村』の「興行収入」はだいたい「32億円」ということになる)
 ※本作における「監督・野村&脚本・橋本&音楽・也寸志」という松竹黄金トリオは、『ゼロの焦点』(1961年3月公開 原作・松本清張)から組まれていたが、現在では『八つ墓村』の前作にあたる『砂の器』(1974年10月公開 原作・松本清張)が特に有名
 ※監督・野村と音楽・也寸志のタッグはそれ以降も松本清張作品で組まれていたが、脚本・橋本の参加はこの『八つ墓村』が最後になった
 ※時代設定が原作の「1948年」ではなく「1977年現代(当時)」に修正されている
 ※原作での重要登場人物である「里村兄妹」「麻呂尾寺・蓮光寺・慶勝院の僧たち」「新居医師」らが本作ではカットされている
 ※原作では八つ墓村の有力者一族は「田治見」なのだが、本作ではなぜか「多治見」表記になっている
 ※『八つ墓村』は2012年11月時点では最新作となる2004年10月放送の TVスペシャルドラマ版(主演・稲垣吾郎)まで「9回」映像化されており、この回数は金田一耕助ものの映像化された原作の中でも最多となる(次に多いのは映像化「8回」の『犬神家の一族』)
 ※当時、同じ時期に公開されていた市川崑監督による東宝の「石坂金田一シリーズ」では、2ヶ月前の1977年8月に第3作『獄門島』が公開されており、TV ドラマでも1977年4~10月に「古谷金田一」による連続ドラマシリーズ(第1シーズン)が放送されているという盛況ぶりだった
 ※公式資料によると、原作で「八つ墓村」事件の捜査にあたった時点(1948年5月)での金田一耕助の年齢は「35歳」だった
 ※映画にはその他、田中邦衛、吉岡秀隆(子役)、島田陽子、風間杜夫らがチョイ役で出演している



 いや~、出ましたね、山崎努の『八つ墓村』、「たたりじゃ~っ!」の『八つ墓村』、被害者1人1人の死にざまがいちいちハデで気持ち悪い『八つ墓村』が!!

 我が『長岡京エイリアン』でも再三再四くっちゃべっているように、この『八つ墓村』という大長編小説は多くの横溝正史作品の中でも最多の回数で映像化されている超メジャータイトルであり、そのいっぽうで、あまりにも質・量ともに「頭からしっぽの先まで」内容のぎっちり詰まったミステリー作品であるがゆえに、「原作に忠実な映像化」がそうとう難しいものであるという点でも有名です。
 要するに、これまでに映像化された9作品のすべてがそれぞれの持ち味のあるものになっており、同時にビミョ~に原作小説とは距離のある出来上がりになっているのです。

 もしも、これまでに『八つ墓村』を1度も観たことがない、もしくは1~2作くらいしか観たことがないという方がいらっしゃるのだとしたら、私としてはこう言わせていただきたいです。

「人生は長い。『八つ墓村』は原作と9ヴァージョンの映像化作品しかない。コンプリートしたっていいじゃないか!!」

 ほんとよ。なにはなくとも、「ミステリー」としても「冒険小説」としても「幻想小説」としても完成された大傑作である原作小説の『八つ墓村』を堪能していただくのは大前提だとして、『八つ墓村』の場合は、それを読んで自分の脳内に構築された「おらが八つ墓村」と映像化作品の中での八つ墓村とを比較してみて、その意外な情景・展開の違いに驚くという素晴らしい楽しみ方ができるわけなのです。
 これはやっぱり、何度も映像化されている作品であるからこその愉悦ですね……しかも昨今は、だいたいの金田一作品が映像ソフト化されている幸せな状況ですので、入手できるうちに「あぁ~、そうそう、こういう話だったわ!」とか、「そうか、これが伝説となったヴァージョンなのか……」とか味わいつくさない手はないんじゃないでしょうか。迷ってるヒマはありませんよ!?

 個人的な意見を言わせていただきますと、これは前にも触れたかと思うのですが、原作に最も忠実な映像化作品は、私が生まれて初めて『八つ墓村』に出会うこととなった1991年7月放送の古谷一行による TVスペシャル版の『八つ墓村』なんじゃなかろうか、と思っています。登場人物も里村兄妹以外はだいたい出そろっていたし、「寺田辰弥の実の父」のエピソードとかをちゃんと後半に扱っていたのが良かったですね。あれ、当時の私、小学生!? これもちゃんと観なおさないといけませんかねぇ。夏木マリ、こわいよ~。


 とまぁ、そんな中での、1977年映画版の『八つ墓村』であります。

 これはもうなんと言っても、「山崎努の演じた『多治見32人殺し』シーンがとんでもなく怖い!」というビジュアルイメージが一人歩きしまくっている作品ということがまず最初にきますし、「映像化された金田一作品」の映画の中でも最大級のヒットを記録したタイトルだということでも知られています。
 「金田一耕助の出てくる映画」とくると、おそらくほとんどの方が思い出すのは、市川崑監督による東宝の「石坂金田一シリーズ」ということになるでしょうし、まずはそっちのシリーズの第1作で、この『八つ墓村』の丸1年前に公開された大ヒット作品『犬神家の一族』(1976年10月公開)が頭に浮かぶかとは思います。実際に、今回私が購入した DVDの特典映像としておさめられていた予告編の中には、インタヴュアーが街の人々に「金田一耕助といえば?」と聞いて、「石坂浩二でしょ!」「えぇ~、渥美清がやるの?」という反応を受けるというひとこまもありました。
 でも、『犬神家の一族』の配給収入は「13億円」だったので、結局いちばんの大成功をかっさらっていったのは、シリーズ化されることもなかったこの「渥美金田一」による『八つ墓村』だったんですね。

 ところがこの1977年の『八つ墓村』は、他のヴァージョンと比較してももっとも「金田一・横溝テイストの希薄な作品」だと言い切ってもおかしくはない大幅なアレンジが加えられているのです。いや、完全に別作品になっているとまではいかないんですけど、「え! そこ広げるの!?」という脱線のぐあいがトンデモないと言いますか、話の大筋は同じなのに、映画のジャンルが思いっきり変わっちゃってるんですよね……ミステリーじゃなくて、丸っきりの「ホラー映画」になっちゃってんの!

 「金田一・横溝テイスト」が薄まっているのならば、そのぶん何が作品の主成分になっているのかといいますと、これはやはり「野村・橋本・也寸志トリオ」による松竹大作映画テイストなんじゃないでしょうか。しかも、どこに大作の比重を置いているのかといえば、原作ではそれほど中心に入ってこなかったはずの「戦国時代の尼子家の落ち武者のたたり!」という部分だったのですからさぁ大変。

 1977年版の『八つ墓村』は、その「たたりじゃ~!」のイメージを頭に置いて観始めるとちょっと肩透かしをくらってしまうほどに、いくつかの決めどころでの「也寸志オーケストラの入った超ハイテンションシーン」をのぞけば、いたって物静かな画面が淡々と続いていく作品になっています。その点からしてまず、きわめてアクの強い登場人物が連続して顔を出してくる横溝正史ワールドとはちょっと違う空気感があり、それこそ、松竹大作映画の『砂の器』を思わせるような松本清張的社会派ミステリー演出を押し出しているような印象もあります。だいたい、中盤であんなにものすごい感じになる山崎努さんでさえ、序盤は病弱な設定の別の役で登場しているので、全体的におかしいくらいのテンションの低さになっているわけなのです。そういえば、このヴァージョンの『八つ墓村』での「不気味な双子の老婆」も、それほど不気味ではなく単に陰険なバアちゃん2人組になっていますね。

 ただし、この『八つ墓村』に淡々としたまま静かな社会派ミステリー映画として終わっていくつもりが毛頭ないことがわかる伏線はのっけから提示されており、なにはなくともタイトルロール前、物語は現代ではなく戦国時代! 1566年の中国地方の山奥を命からがら落ちのびる尼子家の武将一行というところから始まっていくのです。え、金田一耕助の出てくる映画じゃないの、これ!?


 ……と、ですね。ここまでつづってきて思ったのですが、この1977年版の『八つ墓村』は、監督と脚本と音楽、特に完成された本編の中でのインパクトの割合を考えれば、音楽をうまく利用した「なにか大変なことが起こるような予感のある静けさ」と「ほんとに大変なことになっちゃった!」の2パターンの相互作用で2時間半という長丁場をのりきっている作品だといえるのではないのでしょうか。ほんとにそれだけ! 他の映画とかでは、あとは「テーマの重さ」とか「泣ける感動の展開」とかが必要になってくるかもしれないのですが、そのへんはこの作品は完全にかなぐり捨てているいさぎよさがあります。もしかしたら、「テーマとか感動とかは『砂の器』でやりきったしな……」という思いが製作陣にはあったのかも?
 最初っから最後まで、じめじめ系のドキドキワクワクしかない! 全施設、木造築200年の建物しかならんでいないディズニーランド級の遊園地みたいなものですね。さぁ、キミは帰って来られるかな!?

 ということなので、少々長くなってしまうのですが、やっぱりここは、この記事を読んでいるみなさとご一緒に『八つ墓村』を観るということができない以上、我が『長岡京エイリアン』恒例の流れで、

「ドキッ☆ 1977年の『八つ墓村』 たたりだらけの本編タイムスケジュール」

 をまとめてみるのがいちばんわかりやすいかと思われます。

 この作品は「本編時間151分」というてんこ盛りなボリュームになっているわけなのですが、これは、これまで世に出てきた金田一耕助もの横溝小説の映像化作品の中でも、ぶっ通しで観る1本の作品の中でいえば「歴代最長」となっています。やたら大作な印象のある市川崑の「石坂金田一シリーズ」でも、この2時間半をこえるものはなかったんですね。ただしその例外として、1949年に「前後篇2部作」というかたちで公開された映画『獄門島(ごくもんじま)』(監督・松田定次、主演・片岡千恵蔵)はトータルで169分。1977~78年に2シーズン放送されて TVの世界から当時の横溝ブームを牽引することとなった古谷金田一による『横溝正史シリーズⅠ、Ⅱ』は1回1時間分の連続ドラマだったため、こっちのヴァージョンでの『八つ墓村』も含めて、全回分あわせれば3時間をゆうにこえる長編作品が7作あります。最長は『悪魔の手毬唄』(1977年)の「284分(4時間44分)」!! そりゃあ DVDも2巻組になるわ!
 余談ですが、1978年に放送された古谷金田一のほうの『八つ墓村』は「犯人の設定」が原作から大幅にアレンジされているため、こっちもこっちで原作からは距離を置いた映像化作品になっています。

 ま、とにかく2時間半という長さの1977年の『八つ墓村』であるわけなんですが、これがまぁ、観れば観るほど興味深いタイムスケジュールになっとるんですわ!

 はいっ、そんな感じで、なつかしい昭和の風景をとらえた紀行番組みたいな空気感から、なんの遠慮もなく一瞬にしてテンションMAX のホラー映画へとカットインしてしまう、「ふつうのおそばと真っ赤なハバネロ練りこみ麺とが、か~りぺったか~りぺったでお椀にとびこんでくる」古今無双のムチャクチャ映画『八つ墓村1977』についてのあれこれの続きは、また次回のココロだ~。

 2012年、こんな殺伐とした現在だからこそ、みんなでもう一度、能天気に元気よくあの言葉を叫んでみようじゃありませんか。

たたりじゃ~っ☆

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6 コメント

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八つ墓村 (山内ケンジ)
2012-11-08 02:41:05
映画館へみに行った記憶があります。そう、トンデもない映画でしたね。70年代~80年代の日本映画は、ひどいのばっかでしたね。ATGは面白いのもあったけど。でも、あれ19億か、それでも。観てないけど「踊る大捜査線」とかが50億っていうから、今の方が人は映画観てるのかなあ。どうなんでしょうね。もちろん、インデペンデントの映画も、昔よりはるかに多いけど。
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歴史に残したいひどさ (そうだい)
2012-11-18 10:53:29
 おぉ、山内さん!! レアアースよりも貴重だとされるこのブログへのコメントをふたたび! 本当にありがとうございます……

 ご指摘を受けて調べてみましたら、1970年代はまだ「興行収入」が基準ではなく、その60%ほどの計算になる「配給収入」だったのだそうで……大変に失礼いたしました! 本文を修正させていただきます。
 あと、当時の映画チケットは一般で「1200円」ということだったそうなので、金額に対する動員数は現在の「1.5倍」ということになります。そう考えれば、19.9×1.7×1.5=およそ48。つまり、現在の感覚で言う『踊る1』くらいの大ヒットだったという感じになるのでしょうか。
 でも、実写邦画第1位が『踊る2』で173億円、邦画第1位が『千と千尋の神隠し』で304億円……もう、むちゃくちゃでござりまする。

 でも、私はノスタルジーを抜きにしたとしても、1970~80年代の大作映画のほうが「大のオトナが腹をくくってやったひどさ」があるような気がするので、後代の歴史に残るべきひどい映画はやっぱり昭和のほうに軍配が上がるかと思います。でも、1990年代の映画もかなりキてますよね!?

 最近は忙しくて本文の進みもさらに遅くなっているのですが、もう少々お待ちくださいませ……

 あと! 予定が立ったら11月29日~12月11日の城山羊の会さんの舞台公演『あの山の稜線が崩れてゆく』の予約も、必ずさせていただきます。這ってでも観に行く所存であります!!

 本当に楽しみにしております。それでは!
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いや、見直してみると良かったですよ。 (Sahara)
2016-11-21 15:19:02
八つ墓村はよくできた因縁話とでもいう物語で、推理やサスペンスというよりもどちらかといえば怪談に近い。野村芳太郎監督はこれをキチンと怪談話として映像化していると思います。
物語中盤の津山事件を怪演する山崎努が圧巻、これとラストの小川真由美が演じる洞窟内での鬼ごっこの2つのシーンが双璧を成す物語のヤマ場になっています。この2つのシーンだけでも観る価値はあります。
 渥美清が演じる金田一耕助は、もはや探偵とはいえず郷土史家のような趣で物語の因縁を解き明かすだけの役割しかありません。
 物語のラストは『騙し討ちに遭った尼子の落武者たちの恨みが、不思議な縁(えにし)によって晴らされた』という一種の爽快感さえある終わり方になっています。
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そう、もちろん良いのです! (そうだい)
2016-11-22 01:15:38
 Sahara さま、わたくしめの長々とした駄文をたったの4行で要約してしまう素晴らしいコメント、まことにありがとうございます!!
 そうでございます、私もこの1977年版を「最低の駄作」と言いたいのでは決してなく、「時を超えて観る人を愕然とさせるどぎつさを持った劇物」として歴史的なひどさと言わせていただいたのです。だから、たま~に無性に観たくなるというか。
 論理的推理の魅力に満ちた原作小説からかけ離れていることは言わずもがななのですが、確かに原作に匹敵するおもしろさを持った作品であることは間違いがないんですよね。これはもう、キューブリック版『シャイニング』かこの1977年版『八つ墓村』かっていう稀有な確率だと思います。

 あの野村芳太郎監督が堂々と大作規模で怪談映画を撮っちゃった……やっぱり、70年代はもんのすごいですね!
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龍のあぎと (うぼで)
2019-10-09 00:11:26
先日本作のカメラを担当した川又昂さんが星になったて知りました。スケールの大きさを出すのにパナビジョンカメラを使用したそうです。『復讐するは我にあり』を観るまでは私にとって最も怖い作品でした。ご冥福をお祈り致します。
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なるほど~! (そうだい)
2019-10-10 08:14:18
 うぼで様、コメントまことにありがとうございます!
 なるほど~、だからこその、冒頭の過去シーンでの雄大な山地ロケや、洞窟内の幽玄な雰囲気、そしてほんとに屋敷を燃やした多治見家炎上のスペクタクルがあったのですね! 『砂の器』の監督&脚本&音楽の黄金トリオと記事ではつづりましたが、撮影監督も忘れてはいけない重要なファクターでございました! それにしても、つい先日までご存命だったとは……

 あと数日に迫った『八つ墓村』2019年エディションは TVドラマですが、中国山地の自然を最新撮影技術でどのように描写するのか、そこも楽しみにしたいと思います!
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