商工会議所

千五百六十年代に完成を見た、名は冠せずべしとされ続けし京の商工会議所機能建造物。
中京、上京に流通せし、外星人との交際力を告白する文物がここの各階に並べ置かれていた。

一　小豆抹茶のかき氷

二　みぞれ氷入りの葡萄炭酸水

三　蜜柑混じりの乳製品が棒を包んだ氷結菓子

四　角切り状のメロン、梨、西瓜を納めた木箱

五　ネタがワサビ入りのイカと紫蘇の葉のみの寿司の木箱

六　マンボウがネタのみの寿司の木箱

七　イルカがネタのみの寿司の木箱

八　木箱満載の紫蘇の葉が巻き付く細く丸いキンツバ

九　木箱狭しとひしめく桜餅饅頭

十　木箱を埋めんばかりの赤福と酷似の和菓子

十一　木箱内に猛り尖りし蕾と湿り呆けて開きし少女の口との桃色睡蓮

十二　渡月橋の前に立つ舞妓の白黒写真

十三　先斗町風景の白黒写真

十四　浴場での上半身裸体の美人を収めた白黒の写真

十五　重鎮風貌の舞妓を収めた配色有りの写真

十六　光量とは無調整、野放図の感の一米から三米の棒状、円形、正方形、長方形の電灯

十七　月技術製の真鍮の水道関節部品

十八　直径二米の金星製の地球儀

十九　京が金星技術で製造せし棒覆い状態避妊具

二十　左右への永遠運動にある金星製の特殊合金の振り子

二十一　明の掛け軸の風貌、筆致を機械模写した月の街並み風景の絵を抱く掛け軸

二十二　半日を十九分割表示している月語表示の時計

二十三　天井無しで四人乗りの月製のガソリン駆動車

二十四　ガソリン駆動の二輪車

二十五　立ち乗り式の原付形象

二十六　京、金星産の絵画

二十七　芸術品風貌の立体展示物

二十八　穿たれし衒学暗示への言い当てを待つ芸術品

二十九　南米産のアンモナイトの化石

三十　見る者の理性を美しくするとの意図、色付き硝子石、金魚模様を呑みし縦、横、高さ三十、四十糎のお椀状の京製の硝子細工

三十一　和風居間の小型模型を天井から照らす巨大な電灯

三十二　月から漂着の船の電動型駆動機

三十三　周囲に障るなる、霊視済み硝子箱入り京人形

三十四　前方歩行と左曲がりのみに移動可能なネジ巻き式駆動器内蔵の京人形

三十五　京製の高さ三米、横二米の三面鏡

三十六　金星からの漂着物、理性への強制的振る舞いが無罪らしき映像情報が濃密に収まると主張する円形のDVD型記憶媒体二枚

三十七　金星から漂着の縦一メートル、横一・八メートル、奥行き十センチのテレビ画面

三十八　月から漂着のラジオ機器

三十九　月から漂着の携帯型毛髪乾燥風噴出器

四十　二十年前に御苑納入なる京製、百二万価値の小型引き出し

四十一　客席二層で七百人収容の映画館

四十二　高層階層の中庭の空中、鋼鉄のツナを伝い走る、一人乗り用の駕籠

四十三　十八階、現代的風貌の会議室

四十四　昇降機

四十五　急ぎの下降法、軽銀製の長い棒

四十六　電力源は灯油なる発電機、月製、金星製

四十七　木製の飲料自販機、栃木産イチゴ果肉、みぞれ氷混じり冷えた牛乳

四十七 木製の飲料自販機、栃木産イチゴ果肉、みぞれ氷混じり冷えた牛乳

烏丸、中立売通なかだちうりどおり、西入リ、京都ブライトンホテル、給仕。(一貫として日系資本)
あいやー。

四十六 電力源は灯油なる発電機、月製、金星製

烏丸、中立売通なかだちうりどおり、西入リ、京都ブライトンホテル、給仕。(一貫として日系資本)
あいやー。

四十五 急ぎの下降法、軽銀製の長い棒

烏丸、中立売通なかだちうりどおり、西入リ、京都ブライトンホテル、給仕。(一貫として日系資本)
あいやー。

四十四 昇降機

烏丸、中立売通なかだちうりどおり、西入リ、京都ブライトンホテル、給仕。(一貫として日系資本)
あいやー。