青龍神界鏡

次はまた首相してみんかお前。
https://www.youtube.com/watch?v=CsI7GSs4d1s

三十八面目   快楽と苦痛に試される魂 その三

2012年08月31日 19時00分00秒 | 投稿

スワートゥワーフェグは続けます。
「その連中の惑星捜索判断の基準をついに探る事が出来たのだ。
それはな、軍事力の弱さ且つ、進行中の軍事摩擦の存在の有無であったのだ。
お前達シュワクイレイーズダー星は連中の脅威に晒されていたのだ。
軍事力の譲渡はお前も知っている通り、双方に禍根を残すのだ。
宇宙の常識だ。
ならんのだ。
軍事部門への多大な外来血液の流入は科学力の溶血反応を起こし、その惑星はいずれ滅びてしまうのだ。
だから、上の状況下でお前達にとって最低限度の副作用で最大利益を齎す手法が必要だったのだ。
それがお前達への脅威創出による強制軍事同盟だ。
お前達シュワクイレイーズダー星を見捨てる事は出来なかった。
私達以上の暴虐さを誇る、惑星資本強奪主義者の連合、ヌァーズケイーングルダンの勢いがシュワクイレイーズダー星の吸収で増す事になるからだ。
弱き惑星達は連合してもヌァーズケイーングルダンには勝てないのだ。
私達は同じ力の帯で異なる衣を束ねる必要があるのだ。
ヌァーズケイーングルダンはかつてこう言っていた。
“私達への連合加盟が最大幸福を齎すのだ。
技術契約の安保は幻想だ。
宇宙とは究極の力に向かうべきなのだ。
私達は力の摂理に従っているだけだ。
即ち、弱き力は強き力に奪われ、その際言語介入や意志の決断許可は力が許容しないのだ。
私達とて、より強大な力には屈する。
私達はこう考える。
力の極大点に向かう宇宙の意志の群れは、弱き力同士の雑多で不要な摩擦の総数を低減する。
そしていずれ出現する、宇宙を束ねる強大な最小単位の力が招来する宇宙の形成は弱き力の惑星群に安保便益を最大量齎すであろう。
力の極大点への意志の群れは、弱き惑星群には演じる事は不可能なのだ。
そして、この宇宙安保形成法は現況の宇宙において、最大最速最大効率の便益を齎すと算定したのだ。
急ぐのだ。
力を求めるのだ。
力を奪うという事だ。
強奪を許容するのは力なのだ。
強奪が許容されるのは貧弱な力なのだ。
強大な力のみが相互脅威による拮抗を生むのだ。”
貧弱な力は摩擦により無となるのだ。
無となる前に力を収集するのだ。
急いで力を奪うのだ。
その時の民の涙は、子孫の笑顔で肯定せしめるのだ。
力で肯定せしめるのだ。
皆が一度は力に涙するのだ。
皆が力を求めるのだ。
力を求めても得られない者は死んで行くのだ。
だから代わりに力を奪うのだ。
力で力を奪うのだ。
その時流される涙の量は、滅びゆく星々ではいつも等量なのだ。
いつの時代も変わらないのだ。
ならば、宇宙の惑星相互摩擦が最大化し、滅んでしまう前に滅ぶ星の数を最小にし、全力で力を収集する意志を形成し、最大極点に向かうのだ。
我らに遭遇した惑星の民にこう告げよう。
弱き者のあらゆる涙は宇宙どこの誰にも伝わるのだ。
そして涙は恐怖と、力を生むのだ。
次に力は恐怖と涙を生むのだ。
つまり、力は力を生むのだ。
強大となった力によるさらなる恐怖はあらうる涙を、どうすると思うか。
相手は答えを促される。
相手は涙を拭うと答える。
そうだ。
だからだ、弱者は涙と恐怖を生めば良いのだ。
力のためだ。
即ち、未来の弱者のためだ。
お前達は力に泣かなかったか。
泣く回数を減らしたいだろう。
そうだ。
私達もだ。“
ヌァーズケイーングルダンはそう言っていたのだ。
ウェグネダーオズよ。
ヌァーズケイーングルダンをこれ以上のさばらせておけば、力の極大点において、力を統御出来ないであろうヌァーズケイーングルダンはいずれ宇宙を破壊し尽くすと見ているのだ。
あの連中に政治意思の統御機構は無いに等しいのだ。
高尚な哲理がありそうにほのめかして、強盗に耽る宇宙海賊なのだ。
私達は社会学理論を駆使してそう見抜いたのだ。
あの連中はそして既に強力な軍事力を持っている。
必要なのだ。
ヌァーズケイーングルダンに対抗する力がな。
分かってくれ、シュワクイレイーズダー星人よ。」

賊共の哲理

千五百七十八青字


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三十七面目   快楽と苦痛に試される魂 その二

2012年08月30日 19時00分00秒 | 投稿

ウェグネダーオズは連中の算段を分析し、そして悩みました。
“私はそもそも何を望んでいるのか。
宇宙海賊から母星を守りたいのか。
子供達を守りたいのか。
自身の名誉を守りたいのか。
不利益を最小化したいのか。
利益を最大化したいのか。”
ウェグネダーオズはそして結論を下しました。
「協定の締結には応じない。
母星の同胞の魂を守る。
お前達とは戦い続ける。
私一人の魂の穢れを、母星の魂の腐敗や屈従と交換することは出来ない。
私は母星のために犠牲となる。
私は母星の安全保障利益の増分を言い訳とした魂の腐敗より、今この瞬間の私の魂の神性を追求する。
後に多くの人間が私を嘲笑し、恨むかもしれない。
私は嘆くかもしれない。
しかし、その事を恐れ本当に同胞の魂を危険に晒し、自身の今の魂の神性を売ってしまう事は出来ない。
私達の過去は抵抗と屈辱の歴史であった。
それは私達がその時の魂の神性を追求しての事であった。
それを裏切る事は出来ない。
まして同胞の未来を捨てる事は出来ない。」
フェブレドゥラーズン星人は暴行を加え出しました。
「やかましい。
涙ぐましい演技には興味無いのだ。
この劣等人種めが。
何が魂の神性だ。
そんなものを求めているから私達に負けてばかりなのだ。
そんなものを捨ててさっさと異星人契約に走っていれば、強い武器を手に入れ、他の異星人を駆逐出来たのだ。
お前達がこのような憂き目に遭い、魂の神性追求戦争に駆り立てられずに済んだのだ。
本末転倒なのだ。
それもそのはず、魂の神性とやらを、その時その場の利益より優先しているからなのだ。
魂の神性とやらのために涙を流すお前達は、将来今度は物理的苦境という実際のために涙を流す事になるのだ。
愚か者共め。
私達は学んだのだ。
かつて私達も異星人の脅威にさらされた。
勝てなかった。
圧倒的科学力だった。
私達は議論を尽くし、異星人との技術契約に踏み切った。
手に入れた武器で私達は敵を駆逐した。
涙は流さずに済むようになったのだ。
そしてだ、当然その対価を支払うべくこのような教育を弱き惑星に展開しているのだ。
契約にこのように明文化されていたのだ。
“私達フェブレドゥラーズン星人は、宇宙における流動的技術交流環境のために能動的活躍を働く義務を負う”とな。
伝達されたその行動細目がこの惑星間の摩擦政策だったのだ。
お前達も気付くのだ。
利益が魂の神性より重要なのだ。
お前達は武器を手に入れ、強き民の仲間入りを果たすのだ。
お前達も他の惑星に対し、私達と同じ事を繰り返して行くのだ。
そして宇宙はいつか、適切な脅威に促された技術契約の連続が創出する、最低回数の散発的軍事摩擦の後の相互牽制的安全機構の出現を見るのだ。
知っているだろうお前達も。
宇宙には、力以上に不相応な邪悪さによって不当に凌辱されて力足りずの者達がいるのだ。
その弱者達に力を振り分けていくのだ。
力の教義とはそうだ、宣教に強制力が伴う。
私達もこのような手法でお前達に理不尽に挑発を仕掛け、対話に誘った。
力の流入角度たる、力の格差が無ければそのようなことは起きなかったのだ。
お前達は不思議に思っただろう。
助けを求めた他の惑星のそれぞれが皆、軍事的上位惑星から脅威を受けていた事を。
皆が受けていた軍事的脅威の程度は絶妙に操作され、集団安保の形成は不可能となっていた事を。
私達の計画だったのだ。
宇宙のためなのだ。
皆私達はかつて力に泣いたのだ。
そして力の教義に服し、力の宣教で宇宙をさらなる暴虐の力から救おうと心に決めた惑星達なのだ。」
フェブレドゥラーズン星人の惑星対外外交品格手裏剣投剣武断非忌避事務官スワートゥワーフェグの頬に涙が走り出しました。
「シュワクイレイーズダー星人、ウェグネダーオズよ。
私達も力のげに恐ろしき宣教を知っているのだ。
その宣教師に認可はないのだ。
宇宙には・・・ああ、宇宙には・・・うっうう・・・」
スワートゥワーフェグは思い出しました。
かつて異星人の暴虐に遭遇したフェブレドゥラーズン星人の同胞達の事です。
「力が足りないのだ。
力無き者は、生きるに値しないのだ。
ウェグネダーオズよ、善性ではないのだ。
力を統御する善の意識が必要など、後の話なのだ。
その前に夷狄を調伏する力が足りていないのだ。
宇宙に偏在する力の総量が、夷狄に操作可能以上に達した時、今や一気呵成に知的統御を果敢に試みるしかないのだ。
ウェグネダーオズよ、そうだ私達フェブレドゥラーズン星人はお前達シュワクイレイーズダー星人にとって邪悪な侵略者だ。
認める。
そしてその侵略者はいつかお前達の子孫にシュワクイレイーズダー星に安保の傘を齎した黒船として、ああそうだ、憎まれ続けるであろう。
超絶的苦痛に人間は死んでしまうのだ。
精神が耐えられないのだ。
超絶的快楽に人間は耐えられないのだ。
社会的に死んでしまうのだ。
宇宙は強烈な軍事摩擦の連続では民は育たない。
そして宇宙は安穏とした、軍事摩擦皆無状態を平和と呼んではならない。
そのような惑星の民は弱い病原菌にも死んでしまうのだ。
知性に達した私達は、宇宙を育てる適切な苦痛と快楽の交互が真に宇宙を壮健にすると見抜いたのだ。
自らの手で時を進めるのだ。
自らの手で悪を演じ、一程度の文明惑星に脅威を提供するのだ。
そして、うっうっ・・・構わない、私達はお前達シュワクイレイーズダー星人の子孫には、悪の侵略者として憎まれ続けるのだ。
私達はその脅威に答えるべく、間断なく力の練磨に勤しむのだ。
お前を襲う超絶的快楽は、お前達のためになるか。
ならないだろう。
お前は本当はそんな快楽を求めていないはずだ。
しかし、常識を鈍麻させる麻薬作用はお前に求めさせるのだ。
お前の魂の神性は腐敗していまうだろう。
摩擦無き無菌状態の惑星は、いずれ死んでしまうのだ。
そのような状態を平和と呼んではならんのだ。
お前達は軍事力の劣等性を平和と説明出来ないであろう。
漬かり続けた平和の快楽は、惑星を殺すのだ。
緩慢な死に至るのだ。 
私達フェブレドゥラーズン星人の先達もこの全脳神経接続超越形式究極春爛漫及び社会性焼灼激烈進行身体据付椅子銀河煌き指向の餌食となってきた。
しかし私達は数多の哲学者の議論の習熟を経て悟ったのだ。
この椅子は最低限度の脅威で惑星環境理解の促進が最大化されたとな。
その認識は変わっていない。
シュワクイレイーズダー星を愛するウェグネダーオズよ、宇宙の同胞よ。
悟るのだ。
宇宙には・・・うっうっう・・・いるのだ。
弱き星の民に超絶的苦痛をただただ与え、意志の決定さえさせず、一方的収奪を行う真の宇宙海賊がな。

吐露

二千六百六十一青字


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三十六面目   快楽と苦痛に試される魂 その一

2012年08月29日 21時00分00秒 | 投稿

「私達はお前達宇宙海賊フェブレドゥラーズン星人には絶対に屈しない。
私達の軍事部門の弾薬が残り少ない事と、お前達による報復が分かっていても、お前達への攻撃は止めない。
お前達には歴史上長らく、涙を流されてきたのだ。
お前達と妥協的協定を締結するのは私達の過去から未来永遠への永遠の屈辱なのだ。
その永遠の屈辱は私達から誇りと戦う心を永遠に奪ってしまうのだ。
誇りと戦う心を奪われたならば、私達シュワクイレイーズダー星人はお前達に次々と妥協的、屈従的協定の締結を迫られていき、お前達に未来永劫凌辱され、反抗不可能となる事が明らかとなる不可逆的明示点を迎える事になる。
私には分かっている。
だから今ここで、お前達に超絶的激痛と屈辱を受けようと、お前達に予算立法の法整備上の弱点情報を伝え、屈従の意志を示す事はない。
絶対だ。」
「絶対に心を折ってやる。
いと愚かなるシュワクイレイーズダー星人よ。
ふっふっふ。
この拷問と凌辱を耐えられた者はいまだかつていないのだ。
必ず哀願に至るのだ。
お前が情報提供者の身体生理上の状態申告が、惑星間の重要情報交流に必要不可欠な事を知っていたとしても、私達は困らないのだ。
いくらでも素通り出来る算段はあるのだ。
それが例えばこの装置だ。
お前に与えるのは超絶的苦痛と、その苦痛による生理異常を正常化する超絶的快楽なのだ。
その交互の波の結果お前は能動的意志と感謝の念を抱いていると同等の生理状態に至り、屈従の意を示すのだ。
さらなる快楽が欲しいか。
嫌か、ならば屈従の意を示せと迫る。
お前は屈従するのだ。
この装置に据え付けられた結果によるお前の恥情報はお前の惑星での政治活動を私達にとってより友好的なものにするであろう。
ふっふっふ。」
「私達太陽の正義と、優しさの草原が風にたなびくを、逞しさの大地を永遠に愛するシュワクイレイーズダー星人は、愛おしい草原の子供達をお前達フェブレドゥラーズン星人に売り渡す事は無い。
お前達悪に走り、暴虐と凌辱を宇宙に広めるフェブレドゥラーズン星人に草の種を売り渡す事は無い。
絶対に屈しない。
お前達には絶対に屈しない。」
「愚かなシュワクイレイーズダー星人だ。
ここで妥協的、合理的判断を下せば、お前達フェブレドゥラーズン星人の一程度の安全保障も確保され、私達に必要以上に刺激を受ける事も無くなるだろうに。
何故お前達はこうも愚かなのだ。
総合的利益はお前も計算した通り、この協定で多大なものが得られると踏んだだろう。
本当なのだ。
何が魂だ。
お前の愚かな知性がお前の同胞の大勢の魂を総合的不利益に至らしめようとしているのが分からないのか。」
「一度魂を悪に汚したなら、その穢れを祓うために多くの純粋な勇気が必要となるのだ。
お前達の悪の姦計には乗らない。
私は同胞達の魂を守るのだ。」
「ならばこうしたらどうだ。
お前が協定に乗らないならば、ここで超絶的快楽を与え続けよう。
成功、赦し、報酬、偶然の幸運、再会、回避、特権待遇、怨敵の調伏、異性の眼差し、有望な将来、社会的な羨望、満腹中枢、情交、快眠、快便、飛行感、全能感何もかもだ。
そしてお前に無限回数の快楽権を与えよう。
いつ味わいに来ても良いぞ。
お前が協定に乗るならば、逆にお前に超絶的苦痛を与え続けよう。
そして、シュワクイレイーズダー星に一程度の加護を与えよう。
お前が協定に乗らないならば、フェブレドゥラーズン星は守らない。
そしてシュワクイレイーズダー星の政治指導部にお前が喰らった快楽の全てを伝えてやる。
魂を守ると嘯きながら、惑星を危険に晒し、せしめた快楽をな。
そしてだ、二度目の快楽体験をお前が喰らわねばならない状況に追い込んでやる。
二度目の快楽をわざわざせしめに来たという情報はシュワクイレイーズダー星の国民に知らせてやる。
絶対だ。
必ず追い込んでやる。
お前はシュワクイレイーズダー星を危険に晒し、一人快楽をせしめに不倫する醜かいな惑星外交政治家として評判を得る事になる。
シュワクイレイーズダー星の子供達と魂を守るウェグネダーオズはシュワクイレイーズダー星の危険と自分の射精が大好き、とな。
お前はこの状況を切実に訴えるだろう。
そしてお前が真剣なほど、シュワクイレイーズダー星の魂を守る主張言論は覇気を失うのだ。
あの時、ウェグネダーオズが協定に乗っていれば、私達はフェブレドゥラーズン星からの侵略に遭わず、子供達も襲われずに済んだ。
惑星を守るには時には妥協的判断が必要なのだ。
そのような主張が出現するに至るだろう。
絶対にな。
お前か。
惑星の魂と自分の名誉を守らんとしたウェグネダーオズは快楽をせしめ続けた、として後々象徴であり続けるのだ。
自殺はさせん。
そして殺させん。
そのように行動項目算定装置でお前や周囲を追いこんでやる。
ふっふっふ。
どうだ。
協定を締結するか、どうか。
決めろ。」

魔物の算段

千九百七十青字


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三十五面目   ドゥァースレウルン星人に勝利を収めたムー人 その二

2012年08月28日 19時00分00秒 | 投稿

「お前をここで審判に立たしめる程背徳的な国歌がお前の性的衝動をここまで亢進させ、自白に喘ぎ声を混ぜて来るのは分かった。
手淫に用いる春画を買う為に稼いだ工賃の使用目的を家族にばれないように大急ぎで本屋に行こうとするも途中でチンピラに絡まれ、工賃を恐喝されそうになったので即興の手淫披露で勘弁してもらおうとして射精の瞬間、本屋に向かう際に謳った嘘の用便“参考書買いに行って来る”を家族に伝えた際の罪悪感と共に母親の顔と射精の快楽、チンピラに絡まれる惨めさ、そして母親ではなくチンピラに外出の目的を当てられたような当惑感が、“家族に嘘を言い、身体の性的分泌活動を促進させる策略に打って出ると結局はこんな末路に至るものだ”という学習成果の先に襲ってくる事をお前は言い当てられているのだ。
つまり、屋内での手淫という秘め事の快楽、屋外での非意図的学習達成の双方を暴露されたお前のこれからの全ての言動、身体運動は何もかも手淫となるという事だ。
外的対象を求める性交ではなく、独自快楽たる手淫計画を他者に指摘されたとなると、年を経て成人同士の性交を渇望していく少年の努力の一歩である手淫が秘め事でないと言える。
秘め事で無い手淫は手淫と言えぬ。
故に少年は全ての振る舞いをまずは手淫にせねばならないのだ。
少年はすべからく成人に向かう。
つまり、成人の性交を希求していく。
然るに手淫計画を暴露されたとあらば、少年は性教育一時間目の授業、手淫法を受講せねばならないのだ。
お前の脳内にある性的作戦本部の書類が朗読されたとなっては現在、お前の全ての性的作戦従事軍人は廊下を歩きながら手淫しているも同義なのだ。
お前は突然であるも、このような的確な接近報道の展開に対し、無言だ。
社の担当者から反論が無いという事だ。
つまり認めたという事だ。
喘ぎ声に耽っているという事だ。
お前が味わっている感覚は痛みではなく、手淫の快楽だと宣言しているのだ。
手淫に協力を強要するやかましい淫乱猿め。
そうまでして有名になりたいのか。
お前は笑徳を高しめているだけだと気付かないのか。
もしかしたらお前の変態的自慰行為を異世界の人間達が大勢見る事になるかもしれないのだぞ。
もう止めろ。
この手淫猿め。」
「グアアアア。」
「クックック、この淫乱ぶりです。
まだ自らの意思で性的愛撫を求めております。
これ以上続ければ笑徳を高しめ過ぎたついでに死を迎えてしまうぞ。
悪い事は言わない。
幼子を殺すよう哀願しろ。
そうすればしばらく休憩してやるぞ。
その間に本当に手淫していいぞ。」

「断る。
屈しない。
私は意志を曲げない。
戦士として死ぬのだ。
幼子を差し出せば同胞達の血が無駄になってしまう。
それはならない。
同胞達の血を侮辱する事になる。」
「生意気な猿め。
絶対に心を折ってやるぞ。
苛立たしい奴だ。」
ドゥァースレウルン星人は更に激痛を加え、迫ります。
「さあ、負けを認めろ。
幼子を殺すよう哀願しろ。
お前が屈しなければ、村を火の海にするぞ。
全ての女を犯してやるぞ。
いいのか。
幼子一人を救う為に、村中の人間を殺すのか。」
「お前達は山賊と認めたな。
そのように条件を汚くするのは山賊のいつもの手だ。
お前達は絶対に戦士などではないのだ。
山賊は嘘を言うのだ。
嘘を言う山賊と交渉してはならないのは、村の常識だ。
私はお前達を山賊と喝破し、意志を曲げないまま幼子の為に死ぬ。
今際の際(いまわのきわ)まで戦士のままだ。
戦場で死ぬ戦士の血は山賊の砦の鍋料理には用いられない。
村の未来の勇者の顔を美しく映す湖なのだ。
映えある戦士は最後にそこで休むのだ。
私達戦士の平均的職務経歴の最後だ。
私は戦士として間違っていない。」
「やかましい、この猿の陰茎を切り落とせ。」
「グアアアアッ。」
「さあ、心を折れ。
折らなければ、あの幼子の陰茎を更に残虐に切り落とすぞ。
そしてお前を殺す前に、あの子に恨み事を言わせてやる。
お前のせいでおちんちんを切られたとな。
いいのか。」
ドゥァースレウルン星人は刃の側面を幼子の股間に擦り付けます。
「止めてくれ。
そんな酷い事はしないでくれ。
戦士の武勇の為に幼子を犠牲にするのは戦士の本意ではない。」
逼迫した幼子への脅威と泣き声でデャバスプはついにこう切り出します。
「幼子を酷い目に遭わせないでくれ。
目の前で幼子に涙を流させる戦士は最低の門番だ。
待ってくれ。
幼子を守る為に戦士としての意志を曲げる。
幼子を守るという意志の方を貫く事にする。
異世界の戦士様、今までの言葉は全て自慰的演技の台詞でした。
私は淫乱な猿で手淫に耽る為に他人を強要し、こうして赤い精液にまみれております。
今までの叫び声は喘ぎ声でした。
こんな姿を大勢に見せないで下さい。
笑徳を高しめるだけに終わった壮大な自慰はもうすぐ絶頂を迎えますが、次に幼子を小児性愛短編映像小説に出演させます。
この意志は性戦士として貫徹します。
この意志の露見は恥ずかしかったので胸に秘めていました。
この恥ずかしい意志の貫徹という本当の射精を成功させる為、他者を騙して撮影相手に強要していました。
陳述は全て本心です。
以上、性戦士デャバスプでした。
おい、ガキ、お前も射精しろやコラ。
お願いですから幼子を殺してくだ・・・」
この時デャバスプは事切れました。
ドゥァースレウルン星人の長は激昂します。
「お前があんまり強く切りつけるから、死んでしまったではないか。
心を折れなかったぞ。
間抜けが。
作品の質を考えろ。
こいつが全ての復唱を終えていないと仕事が増えるだろうが。」
「こいつが適当にしか傷つけていないのでしっかりやる必要があると思いました。」
ドゥァースレウルン星人の儀式論理処刑の様子は本星で再生される事になっていました。
彼らの出世は的確な儀式論理処刑遂行の報告にかかっていたのです。
今回の場合、処刑行程に於いて現地の人間の意志を折れなかったと認定されたドゥァースレウルン星人達は本星で峻烈な罰に処された上、処刑されてしまいました。
幼子は現場の落ち度の補填を意識され、残虐に殺害されました。
ムー大陸のギャボスク村の戦士十五名と幼児一名はこうして壮烈な最後を迎えました。
ギャボスク村対ドゥァースレウルン星人隠密豪放行為平気遂行主義武器携帯系官僚七名の戦いは戦士デャバスプによりギャボスク村の勝利に終わりました。
非対等条件のままやり取りを開始したドゥァースレウルン星人はデャバスプに意志の強さのみを見せつけられたままに終わり、敗北を断定出来るのです。
相手に屈しないという意志を表明した上での戦闘時に於いて、強く、長い意志の発揮を見せつけた後の、意志への肉体の奉納を起こしたデャバスプは意志の大量棄損の観察はならぬままであり、敗北を断じる事は出来ないのです。
デャバスプの意志は戦士として全うする事、幼子を守る事にありました。
ドゥァースレウルン星人の殺害でも、自身が生き残る事でもありません。
もし自身への加虐を減じる為に幼子を差し出す、または加虐から逃げる為に自殺を哀願した結果の死亡が起きていれば、それによる意志の弛緩分はドゥァースレウルン星人の武器の振り回しの下水構に放流した事になります。
その場合、ドゥァースレウルン星人にとっては自身の意志の強さを示さないままながら、デャバスプの心を折る事が出来たと一方的に謳う時間が訪れる事になります。
そしてこれはまだ、勝利ではなく、ただの卑怯な強盗です。
デャバスプのように意志の強さを示していないからです。
武器を使用するという意志をデャバスプに示さねば対等になれないのです。
ドゥァースレウルン星人へのデャバスプの隷従的発言は幼子を守る意思の直線上でした。
死ぬまでに十度切り付けられていたなら、その回数分デャバスプはドゥァースレウルン星人に一方的に意志を見せつけた事になります。
そしてドゥァースレウルン星人はデャバスプに処刑遂行の意志の強さをまだ示していません。
一方的に九度切り付けた段階で、ドゥァースレウルン星人はその分、デャバスプへの劣位にあったのです。
もしそこから引き分けにしたければ、ドゥァースレウルン星人は全く同じ九度の痛みをデャバスプに返され、それをデャバスプの叫び声と同等の大きさの声で耐えるべきでした。
そもそも勝負は対等条件下ではありませんでした。
ドゥァースレウルン星人は処刑を実行するに当たっての意志の強さを計られていなかったのです。
まずはその意志とギャボスク村側の無傷のまま村に帰ろうとする意志を公正に図る勝負をすべきだったのです。
ドゥァースレウルン星人は一方的に加虐を初め、そして一方的に意志の強さを見せつけられ、再戦の機会を失いました。
両者の再会があるのなら、ドゥァースレウルン星人はこう提案する事でしょう。
“今度こそ心を折ってやる。
もう一度試させろ。”
いきなり銃で殺す事はないのです。
部下に命じて再び組み付させるのです。
また心を完全に折れなかったなら、つまり自己中心的勝利宣言がならなかったなら、何度もデャバスプを生き返らせるのです。
そして、もし武器を持つ方がギャボスク村に交代したならデャバスプのように強い意志を示す事が出来ず、すぐに根負けするドゥァースレウルン星人は対等条件下の相互交替攻撃では負けてしまう事でしょう。
過去の汚い非対等条件、非紳士的な戦闘開始経緯がその推測理由です。
ギャボスク村側に“お前達の儀式論理処刑の遂行欲望の強さと、私達戦士の意志の強さを比べる為だ。
同じ痛みを同時に突き刺し合おう。”
と言われればお終いです。
“断る。
武器の優越性がこちら側にある。
一方的に何度も試させろ。”
逃げを見せてくるのです。
この時点で負けを認めたも同じなのです。
意志の強さに於いて、ギャボスク村に負けるのを内心知っているからです。
力を行使する意志を示さぬまま力を振い続けた卑怯なドゥァースレウルン星人は、何度も意志の強さを示したデャバスプへの敗北を断じる事が出来るのです。

神デャバスプ

四千二十八青字


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三十四面目   ドゥァースレウルン星人に勝利を収めたムー人 その一

2012年08月27日 19時00分00秒 | 投稿

「私達大勢が払った苦痛とは、他者を救う前にすぐに枯れてしまう植物の種だったのか。
戦士は難解な法律に通じた僧侶に負けてしまうという事を学んだ後は、その学習対価の為に再び苦痛を払う事になるのか。
何故私達の苦痛は幼子を救うに値しないのか。
私達の意志が弱いとどのように計られたのか分からない。
意志を発した私達が、意志を計った術を知らされぬまま、意志を更に求められていく。
おかしいではないか。
戦士として幼子を救おうとした意志はそれを示す為に己の肉体に武器を振ってきた。
何故私達の戦士としての血が戦場で評価されぬのか分からない。
先程、あなた達は戦士は戦場で血を流すべきだ、そうすれば戦果である幼子の安全を得られると言ったはずだ。
おかしいではないか。」
ドゥァースレウルン星人は突き放します。
「愚かな戦士は血を流し、救う意志を発したところで、血はまだ愚かに留まるのだ。
お前達は僧侶のように聡き私達の知恵に唯々諾々と戦場で屈し、戦士が血を流す際の指揮官を求めたのは、智恵で屈した者が血を流しても、聡き新たな指揮官の信頼はすぐには得られないという事をお前達が学ぶ為であったのだ。
学びを進めるだけに終始する、お前達が示す血は戦士としての戦果を得るに値しないのだ。
このように聡き僧侶でもある私達の提案は愚かな戦士への教育となるがそして、酔狂ともなるのだ。
その選択も僧侶の法衣の内側の紐の緩み次第なのだ。
私達の自由だという事だ。
聡き僧侶を兼任する私達は、酔狂の台詞をこれまで言い放っていたと自認したのだ。
僧侶を問い詰める聡さの無いお前達の愚かさは、私達の自認を引き出す為に血を流しただけに終わったのだが、それがお前達自らの意思の神への殊勝な奉納神事だったという事だ。
全く愉快な神事だ。
神は満悦だ。」
「私達は何故このような運命に誘われたのだろうか。
分からない。
ただ言えるのは、愚か者故この幼子を救えないのだ。
愚か者故、幼子をこのような危険に晒してしまい、愚か者故、私達は壊滅の憂き目に遭ってしまった。」
「故無き運命は無いのだ。
お前達は愚か故、いずれ他の村との愚かな戦に駆り出され、戦場で愚かな意志を発し、愚かな血を流していたであろう。
しかしお前達がここで死に、村で愚か者の食う食料や時間が減る分、聡い子が育つ可能性もまた増えるであろう。
ある種の僥倖(ぎょうこう)だったのだ。
お前達愚かな戦士が破滅を急ぐ際に血を流して発した意志はその分、村の未来を救う事になるのだ。
こうして、破滅に至るべきでありながらその故にまだ至らざるの愚か者に僧侶は故を与えているのだ。」
「ではこの幼子が聡く生きる可能性はどうなるのだ。」
「可能性というものは、そもそも愚か者が求める約束手形なのだ。
返ってくる見込みの無い手紙なのだ。
法を理解出来ぬお前達がしたためる訴状など僧侶は読みもしないのだ。
要するに例えば、そのような陳情をここで述べたところでお前はもうすぐ死ぬという事だ。
ハッハッハッハッハ。」
「では愚か者が流す血が評価され、幼子を救うに値すると認められる可能性は、愚か者側だけに存在する事になるな。
異国の戦士よ。
お前達の一人と刺し違えてやる。」
「何だと。
何が出来るというのだ。
お前の体は既に十数回私達やお前の仲間に切り刻まれているではないか。
不作法な振る舞いを見せれば、幼子をお前の前で更に酷い目に遭わせて殺してやるぞ。
良いのか。」
「戦士は戦場では僧侶と交渉すべきではなかった。
お前達の繰り言はもう信じない。
信じるのは己の力だけだ。
未来は分かっている。
私達が流した血やお前達の約束事に関わらず、幼子や私はお前達にいずれ殺されるであろう。」
「その通りだ。
良く分かったな。
戦場での万国共通料理法とは力だ。
戦場での約束など顔も知らぬ相手への恋文なのだ。
そして力は私達が勝っている。
お前達は力で残虐に殺す。」
「私も力で残虐にお前達の一人の命を奪ってやる。」
「汚らしい猿如きめ、僧侶の法衣の下に隠されし戦士の血をたぎらせてくれる。
この大地でこれほど侮蔑欲を侮蔑で満たしたい衝動を猿勇者の性風俗の呼び込み如きに亢進されたのは意外だ。
私達を殺すだと。
やってみろ。
明かしてやる。
私達は夜空遥か天高くまたたく光の点、別の星からやって来た。
別の世界の人間だ。
ドゥァースレウルン星の民という。
槍の力に於いては、この大地の広さ程お前達とは差があるぞ。」
「もう何も信じない。
信じるのは死ぬ寸前まで発揮する事が出来る自分の力だけだ。
お前達がどこの世界から来ても意に介さない。」
「それではこうしたらどうだ。」
ドゥァースレウルン星人はムー人の足を銃で撃ち抜きます。
「グアアア。」
「堅い樹木の皮で出来た石を速い速度で撃ったのだ。
どうだ、痛いだろう。
屈しろ。
私達の命を奪えると言ったのは、嘘だったと認めろ。
(儀式論理処刑行程算定装置、演式“憂国元帥男娼化栄典”作動開始。
行くぞコラ。)
僧侶の前で戦士は突然、五流芸人になったと認めろ。
次は裸の踊り子になり幼子を救う為に自慰染みた演劇をするが、その許可を僧侶に申請する暇乞いに幼子の眼前で手淫に耽る為に、勇敢な自慰的戦士を真剣に演じた証である槍の肛門貫通を実践しろ。
そして私達勇敢な戦士達の流した血は幼子を救う為の自慰的演技の発露故であり、その演技の途中の幼子の眼前での手淫実行が本当の目的でした。
全て僧侶に俯瞰(ふかん)されていました。
その事など気付いていましたが、僧侶の前で気付いていない演技に走りました。
何故なら戦士としての自慰的演技に死ぬ直前まで耽りたかったからです。
幼子の眼前での手淫実践の申請は口に出来なかったので、どうにか僧侶の強要を借り、その状況になだれ込みたかったのです。
その事もばれていました。
それでもやはりばれていない振りをして僧侶の前で演技を続けます。
逝く先はあの世、その前に手淫。
僧侶は利用、幼子も利用。
手淫こそ戦士の本懐。
ばれていない振りまでばれたら結構恥ずかしい。
その事を学ぶも逝く前。
学んでもやはり幼子の前で射精、する瞬間に堅い樹木の皮で頭部を貫通されて死ぬ。
こうして自慰に果てる戦士は村の英霊。
絶頂の瞬間の同期これ逃さずが為、僧侶へは射撃の申請。
こんな瞬間の同期など演技が始まったら僧侶に申請出来ないので、今から実行に移ります。
その申請の一言目は堅い樹木の皮で撃ち抜かれて出る血を舐めつつの戯言、はい、三、二、一、どうぞ。」
「ううう、屈しない。
分かったのだ。
お前達に何を言っても、何を見せても言葉ではぐらかされた。
全ては力だと達したのだ。
怯えの言葉など山賊の勢いを買うだけだ。
難解な法解釈を弄し、私達を破滅させたお前達に私達の最後の力を見せてやる。
異世界の邪悪な戦士よ。
愛おしい、誇らしい我らの同胞の戦士の血を愚かと侮辱したな。
流された血は、戦場の戦士が幼子の為に振るった意志によるものだった。
同胞の血は愚か者のものではないのだ。
最後の生き残りの私が、死ぬ前に戦士の力をお前達に突き刺し、お前達にも血を流させてやる。
お前達の意志、苦痛を私達戦士の為に払わせてやる。
その意志は絶対に曲げない。
噂で聞いた事があった。
方々の村で夜、大勢の戦士がどこか森に行ってしまい、朝になっても帰って来ない。
家族や食料倉庫の番人役をほったらかしにしたまま、行方不明となる。
戦士達が居なければ、村人が不安で大声で泣くのは分かっているのに、隣村や凶暴巨人に襲われるかもしれないというのに。
やっと分かったぞ。
お前達異世界の戦士がこのように殺していたのだな。」
「その通りだ。」
「何の為だ。
私達ギャボスク村の女と食料が目的か。
この村には聖なる石は無いのだぞ。」
「女や食い物などどうでも良い。
ブスと不味いものばかりだ。
ハッハッハ。
聖なる石には興味があるがな。
他にはな、お前達弱々しい戦士が苦痛に歪む顔だ。
それをな、綺麗な絵にして、他の世界の戦士に売るのだ。
戦士なのに踊り子のような格好をしたり、急に戦士に成りたがって血を流すのに結局は娼婦の仕事をして血と精液の色合いが面白い絵があるぞ、とな。
ハッハッハ。」
「酷い連中だ。
戦士としての誇りは無いのか。
そんな仕事に携わっていては、その内に他の村に恨まれ、恐ろしい災いが降りかかってきて、女や子供を守れなくなるぞ。」
「やかましい。
女や子供などどうでも良いのだ。
利益だ。
戦士はいかに自身の血を流さずに、利益の為に相手の血を流させるかが本懐なのだ。
愚か者には分からないのだ。
もう死ぬが良い。
愚かなる世界の弱々しい戦士よ。」
「愚かなのはお前達だ。
異世界の山賊共よ。
戦士は弱き者の為に、戦士と血を流し合うのだ。
利益の為に他者の血を求めるのは山賊なのだ。
山賊は戦士ではないのだ。
戦士は山賊などには負けないのだ。
絶対に負けない。」
「笑える愚か者だ。
この牧歌的農耕段階“あぜ道”星に生息する猿め。
私達にこの状況で勝てるというのか。」
「絶対に負けを認めない。
どんな刃を受けても、負けを認めない。」
「そうか、ならば試してみよう。
逃げるなよこの猿め。
ゆっくりと目を抉り取ってやる。
そして絶対に私達に手淫許可を哀願させてやる。
私達の命を奪えると言ったのは、嘘だったと認めさせてやる。
僧侶の前で戦士は突然、五流芸人になったと認めさせてやる。」
「来るが良い。
山賊め。
絶対に屈しない。」
三人のドゥァースレウルン星人が苦痛の激増化が図られた湾曲の刃を片手に、ムー人に歩み寄って行きます。
眼前に迫ったその時、ムー人は傷を負った全身の力を振り絞りドゥァースレウルン星人の二人に飛び掛かり、一人の片目への中指穿刺を起こします。
「フアアアアアッ。」
「何をやった。」
「大丈夫か。」
「こいつ目を刺しやがった。」
「この野郎、ぶっ殺してやる。」
「まあ、待て。」
「すぐに殺すのは詰まらん。
超絶的苦痛をこいつの全身に突き刺し、幼子を残虐に殺すよう哀願させてやろう。」
組伏せられたムー人は目や耳、首筋、足の裏、肛門、脇を鋭利な刃で抉られていきます。
「さあ、手淫許可を哀願しろ。
私達の命を奪えると言ったのは嘘だったと認めろ。
そして私達に幼児を殺すよう懇願しろ。
幼児を救おうとしたお前達の血は全て、幼児を殺すまでの自慰の精液だったと謳え。
お前達、牧歌的農耕段階“あぜ道”星に生息する猿の群れに流れる血など、弱き者を救う演技に耽る自慰の精液だと認めろ。
健康に関する医学的事実を僧侶に教えてもらいましたが、それは死ぬ直前でした。
何とも不健康な自慰に耽る猿共でした。
猿が戦場たる売春窟で体を傷付け、本性を晒す際は傷口から精液が漏れて来ます。
恥ずかしくて気持ちいい。
猿の生き残りは同胞の猿戦士達が流した精液に興奮し過ぎてあの世に逝く前に痙攣を続けています。
僧侶を自らの意思で望んだ状況に完全に追い込み、性的責め苦を強要させ、性的快楽に耽る猿はこうしてあの世に逝く前に性的絶頂に達しています。
さあ、復唱しろ。」
「嫌だ。
お前達には屈しない。
幼児を救おうとした戦士達の血は本物なのだ。
ここで幼児を殺すよう願ったら、それが嘘になる。
私達戦士の血が山賊以下になってしまう。
私達戦士の戦場での意志の結晶たる血が、村人を守る為に倒してきた山賊以下になってしまう。
戦いの為にこれまで倒れていった戦士の血は、村の女や子供を守る為に流されたものだ。
私達戦士は、戦いの為に流す血を、欠け替えのない聖なる山湧き水の尊きと呼んできた。
その聖なる湧き水を飲むと村の子供は戦士となり、女や子供を守っていく強い意志に目覚めるのだ。
聖なる山は山賊と戦う為に村人が戦士となる戦場を言う。
愛しい者を守る私達はいつか戦いで血を流し過ぎ、死んでしまうかもしれない。
しかし、流された血を、聖なる湧き水を飲んだ子供達は私達戦士の姿を瞳に取り込み、子供は新たな戦士として次の世に引き継がれ、永遠に村を守りながらこの歌を詠い、子供達の笑顔を眺めていくのだ。
この歌を詠い、私達は戦ってきた。
その歌を詠えば、男は戦士として武勇を求めるようになるのだ。
戦士としての誇りは、女や子供達を安心させ、弱き者は夜にゆっくりと眠りにつけるようになるのだ。
私はこれから殺されるだろう。
ここで流される血は、聖なる湧き水は子供達の為のものだ。
私は歌を信じている。
私は村の子供達と共に永遠に生きていくのだ。
私はギャボスク村の誇り高き戦士デャバスプ。
戦士デャバスプの血はギャボスク村の子供達へ引き継がれるのだ。
子供達には戦士の意志を引き継ぐのだ。
だから私は死ぬまで屈しない。
天高い異世界から来た山賊共の邪悪な槍には決して屈しない。
流される血は子供達の為だ。」

ムーの聖水

五千百十二青字


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