雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

避雷針と放射性物質

2014年06月30日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

PDCE避雷針をシンガポールに輸出しました。現地の日本企業の工場に取付けるのですが、取付けも日本の会社がやっていまして、確実な取付を任せられる体制ですので輸出をしました。 PDCE避雷針の効果は取付け方次第ですから、相手の技量が分からない場合には販売しません。ところが、シンガポールの税関で放射性物質を使用していない証明を要求され、通関が止まりました。勿論、放射性物質は使用していませんので、その旨の書類を作成しました。

何故、避雷針に放射性物質? というのは、空気中を電気が伝わる際に、空気を構成する窒素、酸素の分子が電離【プラス、マイナスに分離する事】していると、電気が通り易い。そのために避雷針の先を放射性物質としたようなものが一時使用されました。放射性物質からの放射線で空気が電離し、電気を通しやすくして、雷をより受けやすくしたのです。 しかし、これは浅はかな考えでした。 雷撃を受けるとその衝撃で放射性物質はバラバラに飛散してしまうのです。現在は、日本でも使用は禁止されています。

しかし、別の方法で空気を電離し、雷を通り易くする実験はおこなれています。それは、レーザー光線によりものです。レーザー・ビームが通過したところは、プラズマが発生し、電気を通しやすくなります。これを地上から雷雲の底部に向けて発射すると電気の道ができて、そこを一直線に放電するのです。レーザー光源に直接、落雷しないないように、反射鏡で反射させ、鉄塔の上部をかすめるように雷雲にレーザ光線を照射し、この鉄塔に落雷させます。

上空から地上に向かう雷様は、一直線をたどらず、ギザギザな軌跡を描いておりてきますが、これは短い放電を繰り返し起こしているからです。電流の大きさにより一発でたどり着ける距離は限定されます。そこで、まず、持てるエネルギーを使いきり、一番たどり着きやすい所まで放電し、そこで次のエネルギーを補充してからその次の周辺の行き付けるところまで放電する、という事を繰り返しながら降りてきます。中国からのPM2.5とまで言わなくても、空気中には細かなゴミが沢山浮いています。それ故、朝焼け/夕焼けは、太陽光が低い角度で大気中を長い距離通過してくるので比較的、大きなゴミに長めの波長の赤い波長が散乱し赤く見え、昼間はほぼ真上から照射される太陽光は、小さめのゴミに当たって短めの波長の青が散乱し、青空が見えるのです。そのような空気中の小さな粒【エアロゾルといいます】を中継基地にしながら降りてくるので一直線では無いのです。

都会に落ちる前に、人気のない安全な場所に落としてしまうと言うのは良い考えなのですが、雷雨の中レーザー光の到達できる距離は限定的です。しかし、レーザー光の出力が大きくできれば、雷どころか中国や北朝鮮からの核ミサイルまで打ち落とすことも原理的には可能であり、一部、限定的ではありますが実用試験も進んでいます。これは全く防衛的なもので攻撃兵器ではありませんから、日本でも堂々と研究開発を進めるべきです。(ミリタリ・オヤジの気ままな喋りは、油断しているといつもミリタリ物に行きついてしまいます。)

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