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シリコンバレーの動物~DNAスープ

2014-08-06 | すずめ食堂

今日は少し手抜き、じゃなくて息抜きです。
 主に動物の写真でなごんで下さい。


300mm望遠レンズを装着したカメラを携え、
リスの顔の大アップなどを撮った次は、
レンズを元に戻して彼らの動きを中心に撮ることにしました。

あわよくばファイトが今年も見られないかと期待したのですが 、
結論から言うと今年はまだ見たことがありません。

最初の年に連続して見たので、リスというものは
しょっちゅうケンカしていると思っていたのですが、案外そうでもないようです。

 

車道を入った小道は全面駐車可で、ここに歩きに来る人は
全員路上駐車します。
公園にはどこも駐車スペースが設けてありますし、
アメリカのいいところはほとんどの施設は駐車が無料で出来ること。

トレイルに入るといきなり上り坂となります。
この傾斜は下りは勢いがつきすぎて怖いくらいなので
当然登るときにはここだけで息が切れそうです。



わたしは歩きながらもリスを探すのに余念がありません。
さっそく体を掻いているリスさん発見。



猫や犬のようにやはり後足を使います。



それでも足りないところは噛むのも犬猫と一緒。



掻きながらこちらに気づいているのですが、
取りあえず体が痒いので先に掻きます。



一通り掻き終わるや否や・・・



逃げました。



次のリスはお食事中。
全体的に枯れ草っぽい植物が中心の食事ですが、
やはり青いものを体が欲する模様。



いいサラダ見つけた!とばかり物色に入ります。



手頃な長さに噛み切って・・・



茎から食べます。
うーん、美味しそうに食べるなあ。
冒頭写真は大きく口を開けたところ。



リスにも食べ物の好みがあって、緑の草好きとか、
俺はよく乾いた干し草しか食べん!とかいるんでしょうか。

このリスは体長の割に尻尾が小さいので、
もしかしたら雌かもしれません。
リスもやっぱり女の子はサラダ好きが多いとか。



このリスはわたしが真横に立って写真を撮りまくっても
平然と草をぱくついていました。
性格もあるでしょうが、それだけ緑が彼らにとって貴重なのかもしれません。



一斉に逃げて行くリスたち。



ロックオンされたと知って固まっています。
それではこのリスの走りを分解写真でどうぞ。







ひとしきり走るとなぜか・・・



急に立ち止まってお願いポーズをしながら固まりました。
謎の行動です。



前を歩いていた女の人が、いきなり

「きゃっ」

といって立ち止まりました。
道を横切ってきた蛇を蹴っ飛ばしてしまいそうになったのです。

先日買い物中にふとしたことからトルコ人のおじいちゃん
(といっても衛星放送の打ち上げをしている現役の技術者とか)
と話がはずんだということがありましたが、そのとき

「あのディッシュトレイルは危ない。
実はしょっちゅう蛇が出て来るから気をつけないと」

とトルコ爺は言っていましたっけ。
危ないと言ってもせいぜい体長20センチ足らずの子供のようですが、
やっぱり蛇を踏んづけたくはないですよね。



顔は可愛いし。(実は蛇好き)



続いてトカゲハケーン。
これもこう見えて体長せいぜい4センチ弱という感じです。



しかしニコン1の実力を見よ。
4センチのトカゲもここまで細部を描写できるため
アップにしてみると巨大トカゲみたいです。

彼はじっとしていましたが、近づいて撮っていると面倒くさそうに
こちらを見ました。

道路脇に座り込んで一体何を撮っているのだろう、
と歩いて行く何人かの人たちが珍しげに見て行きます。

大抵のリスはカメラを向けられていることを知ると
取りあえず走って逃げます。

今日はむしろその様子を撮ることを目標としたので、
彼らが走り出してくれるのは大歓迎。
このリスはあまり必死さの感じられないタルい走りだったので
良い連続写真が撮れました。













しかし、このリスもひとしきり走ったら・・・、



急に立ち止まりました。
どうもリスにはこういう習性があるようです。
そして・・・・、



「うわっ・・、私の年収低すぎ・・・?」

のポーズを。
これもどうやら一つの習性のようです。ほんまかいな。

逃げるために走っている最中なのに。

人間からは命乞いのポーズに見えてしまいます。



お願い終わって脱力するリス。
こういう動物は長時間走り続けることができない、
と聞いたことがありますが・・・。



続いてこのリス。
左手を熱心に舐めていましたが、



「はっ・・・・」



見られていると知ってダッシュ。
の瞬間。



なんかこんなスポーツメーカーのロゴがあったなあ・・・。




さて、比較的人で賑わうディッシュトレイルばかりでなく、
たまには新しい公園を開拓してみよう、と地図を頼りに来てみた公園。
一本道をくねくね上がってきました。
前にも書いたのですが、アメリカの公道というのは基本的に
全てが自己責任なので、急峻な谷添いの山道であっても
よほど危ない箇所でなければガードレールをつけません。
もちろん下手したら谷底に真っ逆さま、というところでも。

谷川の道など恐ろしくてそのためスピードなど出せたものではありません。

住宅街には信号がなく、交差点では来た車が時計回りに
順番に通過して行くというルールも出来ていて、
かえってこんな仕組みのほうが人は運転が慎重になるのではないか、
とわたしはかねがね思っています。



公園につくと入り口の駐車場のバンから中学生くらいで
おなじTシャツを着た一団が降りてきて、木陰で何か始めました。
おそらく息子が行っているようなサマーキャンプの生徒でしょう。



こちらは小学生の団体。
球技でも始めるつもりでしょうか。
カメラマンが彼らの写真を撮っていました。

キャンプではその日の写真をHPに挙げて、親にどんなことをしているのか
報告するところが多いです。 




公園の入り口で一応注意書きを見ることにしました。
なになに?

「車の中に貴重品は置かないで下さい」

まあ当然ですね。

「虫に刺されることがあります」

そうなの?ちょっといやかも。

「マウンテンライオンが出ることがありますので、
もし遭遇したら急に動かず、絶対に戦わないこと」

頼まれても戦いませんが、これは怖いな。

「一人でトレイルを歩かないこと」

・・・・どうしよう。



そんなこといわれてもね。
まあ朝だしライオンは寝てるんじゃないかな。

ちょっと心配になったけどここまで来たのだから歩くことにします。



公園内には何種類ものトレイルが作られていて、
立て札には何マイルあるというような案内が書かれています。



一つのトレイルに入ってみました。
しかしそのとたん、高所恐怖症のわたしはむずむずと
落ち着かない気分になってきました。

トレイルと言っても山の斜面を切っただけのもので、
勿論柵なんぞありません。
そんなものを作ったら野生の動物の生態に影響を及ぼすからです。



この部分など、脚を踏み外したが最後谷底まで真っ逆さま。



ずっとこんな調子です。
なぜ入り口の注意書きになぜ一人で歩かないように、
と書いてあったか、このときに初めてその理由が分かりました。

たった一人で訪れて一人で谷底に落ちた場合、
おそらく発見されることなく動けないまま夜になり、
マウンテンライオンの夜食になってしまう可能性があるからです。

「ひえええ」

とたんにこわくなったわたしは、トレイルを行くのをやめて
入り口に向かうことにしました。

サマーキャンプの団体や、釣りをしている人が一人、そして
公園の管理局のパトロールカーが通り過ぎましたが、
なにしろ余りに広すぎて、一人で歩くのはそれだけでも怖いくらいです。

駐車場の方向を目指して茂みの横を歩いていると、一斉に
ガサガサ、と何かが枯れ葉を踏んで移動する音が見えました。 



なんと、ワイルドターキーの群れです。



人間を警戒していて、わたしが一歩踏み込むとむこうは三歩、
という感じで、しかし決して慌てず焦らず移動して行きます。

群れには見るからに小さな子供などもいましたが、外側には
最も大きな体の鳥が立ち、威嚇のつもりなのかときどき
こうやって羽をばさばさっと広げてみせます。





そしてどんどんと木の茂みの奥に行ってしまいました。
こんなチャンスなのに、ちゃんとした写真が一枚も撮れなかったのは
彼らがこちらに先に気づいてしまったからです。



ボストンではつがいのワイルドターキーを都合3回見ましたが、
こんな群れ(おそらく20羽くらいはいた)を見るのは初めてです。



この日、帰りに前を走っていた車。

アメリカではどうも車のナンバープレートを
どちらか片方だけ登録のものにしていればいいらしく、
観光地の、たとえば


「EMPIRE STATE」

などという文字が自由の女神の絵と共に描かれたものなど
好みのものを使用しているのをときどき見ます。
そして、その登録も自分の好きな番号や文字列にすることができるようで、
この車のナンバーは

DNA SOUP

でした。
DNAスープ。
なんかシュールでいいなあ。