アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

強い衝動の受け容れの問題

2023-04-16 06:24:32 | 覚醒のアーキテクチャー

◎自分が完全に無力になる方法

 

たとえば悲しみという強い衝動に明け渡し、怒りという強い衝動に明け渡し、最後は自分のすべてを明け渡す。

 

強い衝動あるいは「強い感情の始まり」をストップすれば、確かに強力なエネルギーは内に向かう。だが、そのエネルギーを受け取るには、明け渡す準備ができているかどうかが問題となる。 surrender あるいはopen。

 

一般に明け渡すとかオープンマインドとは、自分が完全に無力になれば達成できるものと思われている。

 

ところが、毎日のハタ・ヨーガで屍体のポーズをやっていれば、それが自分が無力だという感じの練習であって、いつもそれには慣れているから、完全に無力になるのは、いつでもできると思い込んでいるかもしれない。

ほとんどの場合、自分はやろうと思えばできる、やろうと思わないからできないだけだと思っている。

 

およそ冥想修行、宗教修行は自分をなくす方向に向けての努力である。ところが真に完全に無力だという実感が起こるのは、あらゆる不断の努力を傾注してそれでもだめだった場合だけである。あらゆる不断の努力なくして、いつでも完全に無力になれると思い込んでいるのは、怠惰なだけ。

 

自分は完全に無力であるという実感があって、縁があればその時正しい師と出会う。あるいは、そのオープンマインドで、強力なエネルギーが初めて受け取れ、体験とは言えない体験が起こるのだろう。

 

また、自分に準備ができたら正しい師に出会うことができ、大悟覚醒も起こると言えば、何の努力もせずとも、待っていれば起こると思いがちだが、そうではないだろう。

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