◎神の絶対なる愛と自由に立って、霊界イメージをコントロール
『水大・神霊道
神の絶対なる愛と自由に立って、霊界イメージをコントロールするのである。
あらゆる神通力・超常現象は、この神霊道――密教の中にある。
霊力・神通力という支配欲のトリックにだ まされるなかれ。神の愛に立っていない霊力は、はかない人間の悪あがきの一つにすぎない。
君が一瞬にして太陽系を消滅させるほどの霊力を持っていたとしても、神を知らなければ、空虚なままの君に変りはないのだ。
この世とかの世の宇宙の一切は、愛の実現としてしかありえない。
釈迦が遠い昔に
神通力を得たという。
だが、その釈迦は
今どこにいるんだい。』
(冥想道手帳 MEDITATION WAY MEMOダンティス・ダイジから引用)
神霊道、密教とは、神通力・超常現象、超能力を駆使して、人間を助けて行こうとするもの。古神道、ユダヤ教、道教内丹、日本密教、チベット密教、西洋魔術、クンダリーニ・ヨーガ等々を指す。
こうした宗派の書物には、大規模に超能力を駆使する話がしばしば登場してきて、地道に日々努力して積善陰徳する人々の耳目を驚かせることがある。
だが、それですら神を知っていることが前提でなければ、はかなき支配欲、権力欲のあがきになる。見仏見神見性体験なくしての超能力志向は、いたずらにこの世を混乱させるだけに終わる。
こうした密教系の修行体系では、わりと最初の方に見仏見神見性体験が必須として出てくるが、その体験なくして超能力が発現するケースもあることもまたあっさり書かれており、ひいてはそうした超能力者を中心としたカルトを結成したり、巻き込まれて一生を棒に振る人も少なくない。それを前提にした書きぶりである。
『火・神秘学
神秘法則・霊的エネルギーなどと宇宙意識との結合による新しい文明への探究である。
ネオ・アトランティスあるいは千年王国の精神文明は、あと二十五年にまで近づいている。
だが、君がどれだけ神秘学、神智学、神霊学などの知識にたけていようと、君の意識が新しい変容を完成していないのなら無意味なことだ。
君は、何よりも神の子として神秘学にたづさわらねばならない。
いづれにせよ、まったく新しい精神文明が来るであろう。そして、それは、たった一人の君の内的自覚から始まっている。』
(上掲書から引用)
神秘法則・霊的エネルギーとは、四柱推命、紫微斗数、西洋占星術・ホロスコープ、人相、手相、易占、タロット・カード、オラクル・カード、ルノルマン・カード、風水、気学、地相、家相、墓相、数秘術、言霊、神智学、神秘生理学、経絡等々。
知識、書物でもってこうしたものにアプローチする人が一般的なのだろうが、秘伝の類は、高額な金を払えば伝授されるようなものは、秘伝奥義ではない。だからステップ形式で値段が上がり、技法テクニックを伝授するようなものには、本物はないと言える。
なぜならどのメソッドの窮極も最後は文字や言葉では表せないからである。
今の時代は、物欲優先の時代ではあるが、こうした神秘学、神智学、神霊学の起こりを考えてみると最初は、少なくとも見仏見神見性体験のある開祖がいて、それが現実生活を扶ける技術としてこうした神秘学、神智学、神霊学の類を伝授したのだろうと思う。具体的には、予言、病気治し、人生上のアドバイス万般になるのだろうが、神知らぬ技法だけでは、混迷、困窮を一時的には脱したかに見えるが、本人あるいは相談者・被施術者が神を知ることに至らねば根本的な解決には至らない。
最近は、大人気のマンガの影響か、超能力、霊能力がある方がよいと思っている若い人が多いのかもしれないが、それについての大霊能力者の見解は一様に否定的である。また最近は、向精神性薬物等の服用によって、悟りを得ぬままに霊能力、霊感が開けるケースもあるようだが、それもまた問題が多い。
ダンテス・ダイジは、いつの時代も悟りなくして神秘学、神智学、神霊学だけを研究、利用する人々が多いことを見て取って、やわやわとそれを諭している。
それらを真に活用できるのは、万人が悟りを開いた時代以後のことである。