◎日本のピラミッド説など
(2021-05-23)
これは、田中陽希が、日本3百名山をひと筆書きで、下界の道路も徒歩で行き、三百名山も登ろうというプロジェクト。
こうしたツーリズムものは、せいぜい火野正平の自転車ツーリング番組をたまに見る程度だった。私は登山はしないが、2か月ほど前からこの最初のシリーズの百名山のダイジェスト番組(NHK)を見始めた。田中陽希は、常人の2倍以上のスピードで山に登り山を降りるのだが、これで感じ入ることがいくつかあった。
まず日本のピラミッド説に関して。これは昭和の初めに酒井勝軍が広島県の葦嶽山はピラミッドである説を唱え、出口王仁三郎もこれを否定はしていない。だが酒井勝軍の著書「太古日本のピラミッド」という著書はおよそ科学的とは言えない本であって、日本のピラミッドのある山頂の多くを巡るには、アストラル・トリップで見に行くしかないと思って、半ば真相に迫るのをあきらめていた。
ところが、田中陽希がグレイト・トラバースで実際に登っているところを見ると、音に聞く山頂のピラミッドと呼んでもよいような巨石は、意外にあるものだということを知った。
だが、巨石であれば何でもよいかということではなくて、修験で古くから霊場とされているところがそうなのだろう。
それと火山。島村英紀氏によれば、火山学会では、さる火山予知の失敗をきっかけに日本では活火山、休火山、死火山という分類をやめたそうだが、田中陽希のグレイト・トラバースでは、山頂周辺で活発に噴煙を上げている山は少なくない。磐梯山、吾妻山などでは、火山性ガスで生命の危険があるのではないかとはらはらして見ていた。
要するにその山頂がパワースポットであったとしても、火山の大噴火でパワースポット自体が存続しなくなったり、新たに発生することもあるのだろうと思った。
野口英世の伝記で、明治時代の磐梯山の大噴火が出てくる。これは、1888年の大噴火で山頂がまるごと吹き飛んで消失したもの。そういう事象が日本では、1792年の島原半島眉山など時に見られる。
日本は火山国家であり、民心の動向がセンシティブに地震と火山活動に出る。民心が悪に振れれば地震と火山活動は活発化し、逆に民心が善に振れれば、地震と火山活動も収まり異常気象も起こらない。古来そういう操作は、修験者や超能力者だけがやっていたが、今や民衆の心的パワーはそういう少数人のコントロールを超えているところがあるのではないか。
富士鳴戸の仕組みも富士山大噴火と連動していないとも限らぬ、地球のマニピュラ・チャクラの覚醒、爆発。