◎待望久しい人は東洋に
(2019-07-15)
ノストラダムス予言を見る基本は、霊界予言なのか、現界予言なのか。そして彼は人間の進化をどう見ているかというところ。
正統な予言であるからには、彼は物事は先に霊界に起きて後に現界に実現することを知っている。また世界各国の領袖だけが世界の行く末を決めているのではなく、市井の名もなきオジサン、オバサンや、子供も決めている。
そして善因善果悪因悪果であることは言うまでもない。
そして世は極まらないと反転しない。極まり始めに反転するのが上策であり、極まり終わりに反転するのは下策である。
改めて百詩篇を眺めてみると、第10篇にアンゴルモアなど重要な詩が集中している。
『10巻72
年は一九九九年と七ヶ月
恐怖の大王が天より姿を現わすだろう
彼はアンゴルモアの大王を蘇生させ
その前後は火星が幸せに支配する』
(ノストラダムス全予言/エリカ・チータム/二見書房から引用)
『X-75
待望久しい人は二度と
ヨーロッパに帰って来ないだろう。
偉大なヘルメ-ス神の血をひく一人物がアジアに出現し、
東方のすべての王のうえに権力を及ぼすだろう。』
(新釈ノストラダムス/J.C.ド・フォンブリュヌ/講談社P291から引用)
東方の王が西欧を屈服させるという詩が何か所も出てくるが(前兆集40など)、東方の王には、世俗の王と聖王があり、これは聖王のこと。一緒であると考えると混乱する。
このヘルメス系の一人物については次の詩でも言及がある。
『日の国はメルキュールによってエクリプスを隠す
第二の空にしか置かれない
火と金属の神(ヴュルカン)により エルメスは祈らされる
日の国は純粋なきらめきとブロンドを見るだろう。
(諸世紀四巻29)』(大予言・日本編/五島勉/祥伝社から引用)
ヘルメスの後裔は、ダンテス・ダイジであるとも言われるが、それを確証できる力量ある人物は、人類の行く末を俯瞰できる人物であって、例えば釈迦が四禅から涅槃に入ったことを見たようなとんでもない眼力のある人物だけだろうと思う。