◎ジェイド・タブレット-外典-06-12
◎無意識と死の側-5-超常現象・オカルト-2-超能力系-3-前世記憶-3(未来透視実験)
(e) サンフランシスコのヘレン・ウォンバックは、退行催眠で過去世に遡れるように、29年間をかけ約2500人もの人々に、未来を退行催眠で見ることにチャレンジさせた。この未来透視実験はアメリカとフランスで行われた。
この結果、ほとんど全員が地球の人口が激減していることを確認した。指定された様々な未来の時代に自分は肉体として存在しさえしていなかったと語る者も多かった。
『それに加え、被験者は、それぞれが異なった未来と関連している四つの分類に見事に分かれたのである。
一つのグループは、ほとんどの人間が宇宙ステーションに住み、銀色っぽい服を着て、人工食品を食べているという、よろこびも感じられぬ味気ない未来を語った。
もうひとつのグループ「ニューエイジ派」は、今よりもずっと幸せな、自然環境の中でのより自然な生活を報告し、そこでは人々が互いに調和のとれた生き方をして、何かを学ぶため、そして霊的な進化のための生活が営まれていた。
第三のタイプ、「ハイテク都会派」は、人々が地下都市あるいはドームや巨大な泡のような屋根でおおわれた都会に住んでいる殺伐とした機械的未来を語った。
第四のタイプは、大災害を生き延びた人々で、地球規模のなんらかの災害(おそらく核戦争だろう)に襲われた後の世界に生きている。このグループの人達は、都市の廃墟から、洞窟、あるいは孤立した農場まで様々な形態の住居に住んでおり、手縫いの簡単な服(毛皮製が多い)を着て、食べ物の多くを狩猟に頼っていた。』
(ホログラフィック・ユニヴァース/マイケル・タルボット/春秋社P305-306から引用)
この話は、個人Aの輪廻転生がずっと個人Aとして繰り返されるのがほぼ前提で、仏説のように動物、無生物には輪廻転生しないらしい。また被験者には、輪廻転生を認めないキリスト教信者も含まれているだろうから輪廻転生があるということでよいのだろうか。
また四種の生活環境は、現代人の想像するような生活形態ばかりだが、例えば、室町時代の人間が、現代の飛行機に乗ったり、海底トンネルを列車で通ったり、家電に囲まれた生活を想像することすらできないだろうことを考えると、眉唾物の印象はある。
翻って、現代人の想念としての『現実』というものが、五感に加え、マスコミ、口コミ、スマホ、ネット、教育、政治洗脳、宗教洗脳、商業洗脳などで仮に構成されたものに過ぎないということの反証でもある。すなわち過去世遡及時の過去世も、未来の現実も、今の現実感の延長線上のビジョンしか浮かんでいないということである。