先週の「銀座合同オフ フラメンコ舞踊団」で、
カンテとギターをやってくれたひとたちの
関わっているフラメンコ教室の小さな発表会が、
国立のあるスタジオであった。
女房は、それに行く予定だった。
本日、私は、午前中は蒲団の中にいた。
疲労困憊で起きられなかった。
午後1時頃起きだし、飯を食べた。
女房が、新しいフラメンコ教室の練習を撮ったものと、
「銀座合同オフ」に踊ったビデオをダビングしたいというので、
ビデオカメラとビデオデッキをつなぎ、
「こうやると、ダビングできるよ」と教えた。
うちのがダビング作業をしていて、
それを見守りながら私は、新聞を読んでいた。
そのとき女房のケータイが鳴った。
カンテ(歌)をやったTさんからだった。
「旦那も来て、ケーナを吹いてくれないか」
という誘いの電話だった。
どうも、ギターで伴奏をしてくれた
Nさんの希望だったようだ。
そういう誘いを受けて、私が行かないわけがない。
私たちが国立に行くには、ちょっとめんどくさい。
西武新宿線で3つ目の東村山駅で乗り換え、
国分寺駅まで出る。
そこで中央線に乗り換え、2つ目が国立駅だ。
国立駅からバスに乗り、発表会の行われるスタジオに行く。
そこは、陸の孤島といってもいいような、住宅街だった。
たどり着くと女性たちが20人ほどいた。
男は、ゲストのセミプロのカンテをうたうひとと
ギターのNさんと私の3人だけだった。
7時過ぎ、Tさん、Nさんの演奏が始まった。
1部と2部があり、それがあっという間に終わった。
それからは打ち上げということで、
料理を食べ、ビール、ワインを飲む宴会になった。
私の紹介があり、私はケーナをとりだした。
Nさんと軽い打ち合わせをして、吹き始めた。
「風とケーナのバラード」をひとりで吹き、
そのあと、Nさんの伴奏で、
「コンドルは飛んで行く」「花祭り」「朝日のあたる家」
をやった。
これは、先週オフで吹いた曲です。
しかし、今週はケーナを練習していなかった。
もう当分ケーナを吹くことはないだろうと、
思っていたからです。
練習してないとだめですね。
だんだん、ケーナの音が出なくなった。
悲惨なものでした。
私が終わると、そこにいる人たちの食欲がざわめいた。
めいめいが勝手な話をし、スタジオが大宴会場になった。
私は、Nさんにフラメンコギターについて質問した。
そして弾き方を教わった。
少し弾いてみると、フラメンコらしく聴こえた。
教則本を買って全然練習してなかったが、
これからやってみようかな、と思った。
昨日はブルースで、今日がフラメンコだ。
まったくいい加減な私です。
そのうち見に来ていたひとたちが踊った。
みなそこの教室の練習生たちだった。
女性たちがかわるがわる踊った。
フラメンコの底辺は広いな、と思った。
それぞれ、日常生活ではいろんな苦労があると思う。
それを今日は投げ捨てて、フラメンコに狂っていた。
人間、何かをやっているってステキだな、と思った。
そのうち女房も誘われ踊った。
楽しそうに踊っていた。
帰りが大変だった。
バスはなくなり、タクシーもなかなか来ないので、
国立に行くことを断念し、おまわりさんに訊き、
歩いて20分ほどの南部線の分倍河原駅に行った。
そこで一駅先の府中本町まで行き、武蔵野線に乗り換えた。
待ち時間が多く、結局家に着いたのが午前1時だった。
なんとか、タクシーを使わず家に帰れたのはよかった。
今日も疲れました。