2007年 アメリカ作品 106分 ショウゲート配給
原題:LARS AND THE REAL GIRL
STAFF
監督:クレイグ・ギレスピー
脚本:ナンシー・オリヴァー
CAST
ライアン・ゴズリング エミリー・モーティマー ポール・シュナイダー ケリ・ガーナー
ずっと気になってた作品。セックスドールを恋人と言う男性の話という予備知識から、バカバカしいコメディを想像してたんだけど、全然違いました(^^;)間違ってはいない予備知識でしたが、ほのぼのムービーでした。
すごいと思ったのは、最初はビアンカがケバケバしいやっぱりただのセックスドールにしか見えなかったのが、物語が進むにつれて本当の人間、病弱な車椅子に座っている女性に見えてくること。ラースを始め、町の人たちが人間のようにビアンカを扱うことによって命が吹き込まれていくようでした。ラースの人柄があってこそのことだけど、町中の人々が本当に優しい!
ただ…。そんなほのぼのさに癒されつつも、冷静な心寂しい自分がいることも否めない。
結局すべてラースが創作した設定とストーリーにみんなが振り回されているんだ、と思ってしまう。特に出産を間近に控えたカリンにとってはたまったもんじゃないと思ってしまった。誰よりも早く協力体制に入れたカリンの心の広さがすごい。
ビアンカがすべてだと入れ込んでいたラースが、同僚のマーゴに徐々に心惹かれていき、動きも喋りもしない人形と人間の違いを自覚していく様子が丁寧に描かれていてよかった。ガスの友達が「喋らない女性は理想だ。」というようなことを言ってたけど、結局はやっぱり反応が返ってくる人間のほうがいいよね。
【字幕翻訳:松浦美奈】
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