pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ブレイブ ワン

2008-08-09 22:55:29 | アメリカ映画(は行)


2007年 アメリカ・オーストラリア作品 122分 ワーナー・ブラザース配給
原題:THE BRAVE ONE
STAFF
監督:ニール・ジョーダン
脚本:ロデリック・テイラー ブルース・A・テイラー シンシア・モート
CAST
ジョディ・フォスター テレンス・ハワード ナヴィーン・アンドリュース メアリー・スティーンバージェン


劇場公開されていた時から気になっていた作品。怖そうなので躊躇しているうちに終わってしまいましたでも観てみたら全然怖い作品ではなかったです。

許せますか、彼女の選択。
というキャッチフレーズがすごくこの映画に興味をそそられたんだけど、鑑賞し終わって思うのは、彼女の選択よりマーサー刑事の選択の方が興味深い。
確かに愛する人が殺され、自分も3週間意識不明の重症を負わされるという体験は、エリカもラジオで語っている通り「自分にはありえないこと」だと普通誰もが思ってる。でも「一線を越えれば誰でも殺人者になりえる」というのも実感こそないけど、理解できる。そして、この「自分にはありえないこと」が、もし自分の身に起きたら、あたしはエリカと同じ選択をするかどうかは分からないけど、でも少なくとも真剣に考える選択肢の一つでもあると思うんだ。それに一人殺してしまうとそれ以降は麻痺してしまうというのも何となく分かる。DEATH NOTEと通じるとこがあるテーマだね。
でもマーサー刑事の心境の変化には、ちょっと理解し難いとこもあるだけに興味深い。エリカに「親しい人が犯人だと分かっても、逮捕する刑事でありたい。」とまで言い放っているのに、何故!?!?エリカの何が彼の信念を揺るがす要因だったのか、むしろ彼を主人公にして一作品制作して欲しいくらいです。

目には目を、歯には歯を。
これはいつ討論しても賛否両論極端に分かれるテーマだけど、やっぱりあたしは肯定派かな。ただ、どうしても人間って自分本位になるから、DEATH NOTEのライトのように、自己防衛のために罪のない人にまで危害を与えてしまうので人間に制裁の権利はないと思う。でもこのエリカは自己防衛のために無罪の人を…ってことはなかったでしょ。だから嫌悪感抱いたり、彼女を批判する気にはなれませんでした。

【字幕翻訳:アンゼたかし】

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