pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

2012-04-05 15:24:45 | アメリカ映画(は行)



2011年 アメリカ作品 146分 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給
原題:THE HELP
STAFF
監督・脚本:テイト・テイラー
原作:キャスリン・ストケット『ヘルプ 心がつなぐストーリー』(集英社刊)
CAST
エマ・ストーン ヴィオラ・デイヴィス オクタヴィア・スペンサー ブライス・ダラス・ハワード ジェシカ・チャステイン




このブログでは作品ごとに点数や☆の数などで評価をつけてないけど、100点満点だよー!
多分、年末に今年の映画ナンバー1を決めようと思ったら、これになると思う。
本当にステキな映画でした。
うちは家の真ん前に映画館があるという恵まれた条件なのですが(TSUTAYAもあるよ。それがここに越した決め手だったりする…(・ε・。))、
いかんせん、ファミリーが多い場所なので、上映される映画も子供向けのアニメや、ハリウッド大作に偏りがち。
だから、わざわざ遠い映画館へ足を運ぶこともしばしば。
よくこの映画を上映してくれたもんだ。案の定お客さんあまりいなかったけど…。これからもこういう作品、頼む!!



「ヘルプ」というタイトルは、差別に苦しむ人たちの心の叫びだとばかり思っていたのですが、黒人家政婦のことを称しているそうです。
人種差別という問題は、映画を観ていれば必ず遭遇する問題。
それを観て、「ひどいなぁ」と思うことは簡単。だけれども、どうしてもそれだけに留まってしまう。
自分がその時代にアメリカに白人として生まれたら、同じことをしただろうからだ。
だから、人種差別がテーマの他の映画の感想では、あまりその点を触れなかったつもりだ。
でも今回は触れざるを得ない。今までで一番、「ひどいなぁ」と思った。許せないと思った。
トイレは共同で使ってはいけない、家の外に専用のトイレを作られる。お皿も自分専用のものを用意して、他の皿と分けて保管する。そのくせ自分の子供は預けっぱなし。自分達が食べる食事も用意させる。
あえてそのことに触れないならまだしも、ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)なんかは、「専用のトイレ嬉しいでしょ?」といった嫌味までぶっ放してくる。
これは、人種差別という社会問題というよりも、ただの悪意ある個人的ないじめだ!(`Д´)
でもそのヒリーに対するミニー(オクタヴィア・スペンサー)の復讐が拍手もの。
…今後、すこしチョコレートに警戒しますけどね。笑

とにかく、その差別を、つらい、ひどい、くるしい、とばかり書かれてるわけではなく、ユーモアたっぷりで書かれてるんです。
その軽快さが、よりこの差別を身近な問題に置き換えて考えさせられた。
また、合間合間に挟まる、彼女達を癒してくれるエピソードの盛り方も絶妙。
純粋無垢な子供、そして子供のように明るくて無邪気なシーリア(ジェシカ・チャステイン)との触れ合いが、とにかくいいんです。
辛い差別を受けるシーンよりも、彼女達との触れ合いの温かいシーンで、こみ上げてくるものがあった。



何だか、主人公?のスキーター(エマ・ストーン)の存在が出てこない感想になってしまったけど。(;´▽`A``
出てくる女性すべてに、意味は違えど言える。「女はやっぱり強い」わ。笑

【字幕翻訳:石田泰子】


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