かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

集中の後は

2009年10月21日 17時04分04秒 | 医者仕事
今日は外来が忙しく、正午を割り込んでしまった。いつになく新患が多かったのが原因だそうで、そういうときにはどうも集中するもののようである。
また、巻き爪が多かったのも原因であろう。どうしても局所麻酔をかけてそれが浸透するまでしばらく時間がかかるために結果として時間がかかるというわけである。
午後の手術は1件のみ。今日は皮下腫瘍の切除で、2つほどやらせてもらった。腫瘍は癒着もなくつるりとしていて比較的簡単に取り出すことができた。そのあとは、例によって真皮縫合と皮膚縫合で終わりというのを2回繰り返した。かかった時間は1時間ほど。
自分でやっている分にはそれほど時間がかかった気はしなかったが、終わった後でどっと疲れが出たような気がする。
そして、今夜は当直というおまけつきなのであった。

まさかの結末

2009年10月20日 19時03分39秒 | 医者仕事
今日は手術日なのだが、入院ではなく外来患者の手術でもちろん局所麻酔である。つまるところは、朝からいつもの午後にやっていることをやったに過ぎない。術中の点滴のためにルートを取ることと縫合した糸を切るくらいしか仕事はなく、手術日のため外来すらないため、その手術が終わった後は仕事がなかった。
そのため、今日は昼食をとった後の仕事はなく半ドンであった。仕事が始まってから平日にこんなことがあろうとは夢想だにしなかった。

執刀!

2009年10月19日 18時31分45秒 | 医者仕事
夢から覚めて、今週も再び仕事が始まる。外来は特に変わることなく、午後は例によって外来手術。
そこで少しうれしかったのは手術で取るアテロームのうち1つをやらせてもらったこと。もちろんサポート付き。自分で局所麻酔をして、メスを握って切開し、ハサミを使って剥離して、瘢痕化した部分をとりだして、後は真皮縫合と表皮縫合を何針かかけて終わり。仕上がりはもちろんそこまできれいとは言えないだろうが、せっかく形成外科を回っている以上、そういうのもやれたらいいと思っていたので嬉々として取り組んだ。時間にして20分ほどだろうか。手術を終えたらかなり疲れた。数をこなしていけば何でもないことだろうが、畑違いの自分にしてみればやはり大仕事であった。

暗くなってからの勝負

2009年10月18日 23時50分07秒 | 一般
今日は思いきって浦安まで行って一日中ハロウィン気分に浸ることにした。
仕事が始まってから行けることはないだろうと思っていたところが、うまいこと完全な休みができたので意気込んでいたのだが、今日はどうも思惑と必要な時間が若干ずれるという巡り合わせだったらしく、思う通りになかなかいかず、苦笑いの連続であった。ところが、日が暮れてから流れが変わってきたようで、思わぬ幸運に恵まれたこともあり意外と色々なことができた。
新しいアトラクションも試してみた。わざわざ並んでみたが、面白いことは面白いもののもう少し改善できそうな気もした。子どもだったらきっと喜ぶだろう。子どもの頃の自分なら間違いなく嫌がっただろうが。
食事はランドよりもシーのほうがいい気がする。落ち着いたところでゆっくりとできた。
色々と予定が上手く実現できなかったこともあったが、最後の終わり方がよかったこともあって、全体としてはなかなか楽しい一日だったと締めくくることができそうである。
後はゆっくり休むだけである。

休日の眠気

2009年10月17日 17時12分39秒 | 一般
こやつは時間を無駄に使わせる大敵である。一人でいて、出かけたいとは思うもののどことなくだるく、ふとした拍子にすぐ眠ってしまうというのがおそろしいところである。最大の原因はこの眠気と戦う気力がないことであろう。弱いもので、あっさり白旗である。
実はやろうと思っていることは少なからずあるのだが、このせいでできたことはというとたっぷりと休養をとることしかない。他にもできることはあるはずなのに、全く情けないことである。
せめて少しくらいは真面目に勉強をしよう。

くるくると丸めて

2009年10月16日 17時57分03秒 | 医者仕事
今日は外来に来る人も少なく、余裕にあふれた午前中だった。午後の褥瘡回診も新しい患者がいることもなく1時間ほどで終わった。
今日はこれで終わりかと思っていたら突然他科からの依頼で縫合をすることになった。外来での縫合はこれが2回目である。鋭利なもので切れたのではなく転倒してできた傷のため、周囲の組織が挫滅しており合わせるのは難しそうな傷だった。頑張って縫合したが、きれいにつくかどうかは微妙なところだろう。
4時過ぎに仕事は終わった。病棟に入院患者はいないため、この週末は完全フリーが確定した。明日は何をしようか。

給料分の働き

2009年10月15日 20時48分52秒 | 医者仕事
今の身分では、給料が支払われるのは平日の午前9時から午後3時までと決まっている。したがって、通常の勤務ではまず間違いなく時間外労働ということになるが、その分の手当は月4回までと決まっている。非常勤扱いの末端兵士であるから、それでも十分すぎるくらいなのであろう。
それはさておき、今日は兼診が2件。ただし、往診ではなく外来までこられるということで、出向かなくて済むだけでなく午前中に終わってしまった。午後の外来手術は1件だけで、それが終わればすることはもうない。2時過ぎに終わるとは小学生と争う早さである。
給料分よりも労働時間が短いのは初めての経験であった。さすがにすぐにそのまま病院を出るのは気が引けたので、少し自分の部屋で勉強などしつつ時間をつぶしたのだった。

沸き立つ液体

2009年10月14日 18時48分07秒 | 医者仕事
紙コップの中の液体は沸き立っているが、その紙コップには霜がびっしり。何のことかおわかりだろうか。
液体が沸き立っていて湯気とおぼしきものが出ていると熱そうだが、かなり冷たい。というよりは素手でもっていられないくらいの代物である。飲むなどとんでもない。というのも、液体の正体は窒素である。何に使うのかというと、いぼを「焼く」のである。いわゆる窒素療法であるが、今回は1箇所どころではなく数えるのも面倒なくらいのいぼが散在していて焼いていくこちらも面倒なくらいであった。だがしかし、貴重な経験ができた。
明日で入院患者は全員退院するらしく、週末は病棟に患者がいないため完全にフリーになることが決まった。すばらしい。

あとの縫合が大事

2009年10月13日 17時56分17秒 | 医者仕事
今日は手術日なので、いきなり手術室に向かった。今日は手術が1つだけなので午前中には終わるだろうと思ったら、案の定11時過ぎにはきちんと病棟に送り届けるまで終わった。今日の手術は皮膚の悪性腫瘍を切除するもので、そのままだと皮膚に穴が開いているので、下からうまく皮膚を寄せてきて縫い合わせるという、形成外科の面目躍如たる手術といえなくもない。真皮縫合をすませるとかなりきちんと寄せられていて、表皮の縫合は軽く押さえる程度のものであった。外科であればダーマボンドですませるところだが、そこは形成外科。抜糸を厭うこともなく、表皮にもきちんと糸をかけるのである。
午前中はだいたいそれで終わり、午後は入院している人の処置をちょこちょことやった。その作業も3時頃に終わり、保険診療について簡単にレクチャーがあった。
その後は退院についてちょっと病棟と行き違いがあったらしく、面倒ながら病棟に出向いて始末をつけた。
外は明るかったので、時間があるうちにと思いちょこちょこ症例のデータベースを作り始めた。

おかしな感覚

2009年10月12日 20時41分24秒 | 一般
一昨日から昨日にかけての当直の影響が残っているのかわからないのだが、昼間は異常な倦怠感と眠気の持続に伴い発動性の低下を認めた。困ったもので、頭は動きたいと思っても体は言うことを聞いてくれず、外がいい天気なのを呆然と眺めるだけであった。時間があるなら勉強するとか、器械縫合の練習をするとか、やることはいろいろとあるはずなのにもったいないことであった。
また明日から仕事だが、不思議とそれほど嫌な感じがしないのは学生並みの仕事をしているからに違いない。