かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

解剖最終章

2008年01月31日 21時34分36秒 | 実習
昨日でほぼ全範囲を終了したので、今日は最後の最後ということで脳をスライスして断面を観察するという作業をやった。厚く切ることで、CTとは違う立体感を持った断面になってとても勉強になった。側脳室の中の脈絡叢は普通にほじっていって見ても何ということもなかったが、今日はかなりよかった。また、掘り崩したわけではなかったので、しっかりしていて指で探りやすかった。
隣の班が脳解剖をやらないということだったので、そちらの脳を水平断にして、こちらの大脳の半分は冠状断にした。そうすることで立体をより把握しやすくなった。また、冠状断にした直後に片方をひっくり返してならべると擬似的に両側の大脳半球の冠状断のように見えてわかりやすくなったのは発見だった。実物をあれこれ眺め回せるというのはこういう機会でもないとできないため実に素晴らしい。
毎週木曜日に看護の3年生が解剖実習室で何やら解剖学の講義と実習をやっているようなのだが、今日はこちらの方に来て先生に頼まれて脳神経の説明をさせられた。ぶっつけ本番で、何とか知っていることをしゃべるだけしゃべったがわかってもらえたのかは甚だ疑問である。
やることがなくなったため、午前中で今日は終わりにした。明日最後にもう一度脳の断面を見て、それで解剖学の2年ぶりの再実習は終わりとなることだろう。

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