かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

手を合わせて・・・

2008年02月01日 18時24分56秒 | 実習
今日は完全なエクストラということで、もう一度見たいところを見るだけになった。昨日切り出した脳をもう一度見たり、骨盤部の神経叢を血管を引きはがしてから見たり、はたまた喉頭を見てみたりとこれが最後の機会なので丁寧に見直した。
解剖の最後には納棺があるはずなのだが、今回はこれも技官の方がやってくださるということで、後片づけだけをするだけでよかった。そこで、使ったピンセットやメスなどは丁寧に洗い、解剖台もできるだけきれいに拭いて、一ヶ月お世話になった御遺体と脳を使わせてもらったもう片方の御遺体にそれぞれ手を合わせて終了。じつにいい勉強をさせていただいて、生前のご厚意にはただただ感謝するほかない。
今回の実習では道具類も資料も全て用意してあったうえに、納棺までしてくれるという至れり尽くせりの待遇で、解剖に専念できた。ただ、実習室がやや寒かったのは時節柄やむを得ないのかもしれない。一ヶ月でよく最後まで解剖ができたと思う。
午後は久々に臨床講堂で第一期クリニカルクラークシップ報告会。6人が発表するのを聞いて終わりだった。こうして二度目の解剖実習は幕を閉じたのである。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。