かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

骨盤臓器開く

2008年01月26日 17時10分07秒 | 実習
今日は少しだけ解剖をやってきた。朝比較的ゆっくりめに行ったのにもかかわらず、やはり一番乗りになってしまった。どうやら皆の行動は私の想像を超えているようである。
昨日頑張って剖出した内腸骨動脈の枝を避けるように慎重に膀胱と前立腺を一塊りにして摘出して、裏にある精嚢と精管をしっかりと見えるようにした。膀胱は既に切り開いてあったので特にすることはなかった。前立腺はまさに栗の実のような大きさと固さであった。
続いて、直腸と肛門を一つながりのままでとりだした。中身が詰まっていることは容易に想像がついたが、切開してみるとやはりその通りであった。内面を見るためにはきれいに洗わなければならないのだが、この作業は非常に根気の要る作業である。内面の観察は比較的容易ではあったが、そこに至るまでは涙なくしては語れまい。
今日はそこまでで終わりになった。骨盤は後少しで終了である。火曜日に脳に入るというスケジュールでどうやらこのまま行けそうである。

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