かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

ダイナミックな展開

2008年01月23日 22時38分53秒 | 実習
今日は突然の雪に見舞われ、構内もうっすらと雪化粧の模様となった。電車を使うにあたって、何らかの事態で遅れるかもしれないと考えたが、全くの杞憂に終わりその結果として普段より30分ほどはやく実習室に行くことになった。
そこで、下肢の仕上げとして足底部の筋を剖出した後で動脈を探したのだが、またしても途中で切れていて残念ながら動脈弓を見つけることはできなかった。そこで、下肢はとりあえず終わりにすることにして骨盤に移った。まずは膀胱の周囲から取りかかった。左の尿管は腎臓を切断する際には既に切れていたので探すのが大変だったが、何とか発見することができた。膀胱にも何も異常はなかった。内尿道孔まできちんと確認できた。
次に内腸骨動脈に移った。が、枝があまりにも多くて剖出するのにうんざりしてきた。しかも、視界が狭くてどこに行っているのかわかったものではない。なんとか閉鎖神経を見つけたので閉鎖動脈はわかったが、それ以外となると皆目見当もつかない。
男性生殖器にも手がつけられ、精巣そのものを初めて目の当たりにすることとなった。外から触ることならいつでもできるが、そのものとなるとこれは初めてのことである。
最後に頭部の取り外しにかかった。これもまた骨が折れた。頸部内臓を切るわけにはいかないので、後面はともかくとして前面が非常に狭いのである。しかも、やっと外れたと思ったら環軸椎の間ではなく、軸椎と第3頚椎の間で外しており、軸椎はくっついたまま取れてしまったようである。明日もどうやら骨折りの展開となりそうである。

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