かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

進行コントロール

2008年01月24日 22時04分24秒 | 実習
今回の実習ではなぜか進み具合のコントロールをしている気がする。今のところほぼ最初の予定通りに進んでおり、このまま順調にいけば月曜日で頭頸部を終わらせて火曜日から脳の解剖に進めるはずである。
今日は昨日外した頭では首の深層を掘り進んだ。今回は内頚動脈・外頚動脈の分岐部まで剖出できたので、外頚動脈の最初のほうの枝をいくつか出すことができた。また、それに付随して舌下神経も見つけることができた。顎下腺を巨大なリンパ節と勘違いして危うく取り除いてしまうところであった。
次は顔の表層の皮切りで、ついに御遺体の顔と対面することになった。ずっと白い布で覆われていたので顔を見たのは今日が初めてであった。顔の皮はわりと容易に剥くことができた。
骨盤部では、昨日に引き続き男性生殖器の追究をやった。今日は陰茎に手をつけた。尿道球まで出したところで尿道海綿体だけを分離して、ゾンデで膀胱からの尿道の走行を確認した。ついで会陰部に取りかかったがこれが狭くて大変で、片方の大腿骨を外すことにした。股関節周囲は例によって強固な靱帯で覆われており、メスをもってしてもなかなか難しかったが、何とか外すことができた。
明日はさらに先に進むことになっているのだが、はたしてどうなることだろうか。

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