WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

ピーナッツ揚げを餌のように食べる

2011-08-08 | 実父


8/2

昨日、病院にいったとき、父が「明日は何時に来るんな?」というので、ホントは忙しくて行く予定じゃなかったけど、ちょっとだけ顔を出そうと思って、仕事の帰りに制服のままお見舞いにいった。
私に来てほしいって思ってくれてんだ…
私にできることはあまりないんだがなあ…
行っても、父は何か話をするわけでもなく、機嫌は、いいときより、悪いときのほうが多い。
あまり細かく世話をやこうとすると、すぐに不機嫌になる。
でも、私に気を使うより、不機嫌になったり、我儘を言ってくれるほうが「身内」と思ってくれてんだ…って気がして、私はホッとする。
世話をやくより、「おとーさん、これちょうだい」とかいって、甘えるほうが喜んでくれる。
これから、食事の介助に行くときは、父の食事の残りは全部食べよう♪

父は落花生が大好きだそうだけど、今は痩せて入れ歯がフィットしなくなったので、自分の歯だけで食べなきゃいけない。
落花生は食べられないので、ピーナッツ揚げをぽりぽりと食べる。
それも、気の向いたときだけ。
落花生は千葉産が美味しいというので、うんうん、Takの父親は千葉の出身で、千葉の美味しい落花生をどっさりもらったことがあるよ…
他愛無い会話だけど、父がなにか自分から言うことはすごく嬉しい。この会話をできるだけ引き伸ばしたい…

今日はそのピーナッツ揚げを「食べる?」といって持たせてあげたら、寝たまま、袋の残り僅か10個ぐらいを全部食べた。
なんだか、動物におやつをあげているような感じだった。
無言で…私が手に持って待機している「ピーナッツ揚げ」を、父は、食べ終えたら自分の親指と人差し指で掴んで口に運ぶ。
美味しいともなんとも言わずにひたすらポリポリ食べる。
同じことを10回繰り返す。
もっと食べたかったかもしれないけど、「これで終わりだよ」
その後、口の中が気持ちわるくないかなーと思って、
「お茶飲む?」とか
「歯磨きティッシュする?」とかいうと、
「そんなにごちゃごちゃ言わんでもええ」と、不機嫌になる。

「私、もうレッスンあるから、帰るよ、晩ゴハンはヒロコさんが来るからね。」
父がいうには、ヒロコさんは、「勝手で我儘」なのだそうだ。
よくいうよ。
こんな菩薩さまのような人に向かって、、、
「アイツは人のことをかまいたいんや」だって。
でも、「うんうん、そうやね~」といって二人で笑って盛り上がる。
前歯のないにこにこ顔。これが最高。

私は、父に少しでもたくさん笑ってほしい。
楽しい気持ちになってほしい。
父の食事の残りを食べにいくのは、名案だな。
でも、私のために、何も食べなくなるのはマズイ…
こんな攻防がこれからも続いていく。


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