中国軍拡「国際社会の懸念」 集団自衛権に理解求める 安倍首相、NATOで演説
時事通信(2014/05/07-08:46)
【ブリュッセル時事】安倍晋三首相は6日午後(日本時間同日夜)、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で演説した。首相は「中国の対外姿勢、軍事行動はわが国を含む国際社会の懸念事項だ」と、軍拡や東アジアでの挑発的行動を強く批判。また、「世界の平和のため、日本はどのような貢献をすべきか、政府方針をまとめたい」と述べ、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認を目指す考えを示し、理解を求めた。
首相は、中国の軍備増強を「不透明」と指摘し、NATOに対し、アジア太平洋地域の不安定要因にならないよう、武器などの輸出管理の徹底を訴えた。さらに、「東・南シナ海では力による一方的な現状変更の試みが頻発している」と強調。日本は自制的で冷静な対応を続けつつ、航行の自由や上空飛行の自由を擁護する方針を示した。
集団的自衛権をめぐる問題では、首相は「地域や世界の平和を確保するため、これまで以上に積極的役割を果たす意思と能力がある」と表明。現在の憲法解釈では、日本周辺の公海上で攻撃された米艦船の防護ができないことなどを挙げ、「それで良いのか」と疑問を投げ掛けた。
ウクライナ問題に関しては「アジアにも影響を与える。全ての当事者が最大限の自制を発揮し、責任ある行動を取ることを強く求める」と強調。北朝鮮による弾道ミサイル発射や核実験については「(国連)安全保障理事会決議に明白に違反する」と非難した。
首相は、日本とNATOを「基本的価値を共有する必然のパートナー」と位置付け、ソマリア沖アデン湾の海賊対策における協力強化などを表明した。
日本の首相によるNATOでの演説は、安倍首相が第1次政権時に初めて行って以来2回目。
時事通信(2014/05/07-08:46)
【ブリュッセル時事】安倍晋三首相は6日午後(日本時間同日夜)、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部で演説した。首相は「中国の対外姿勢、軍事行動はわが国を含む国際社会の懸念事項だ」と、軍拡や東アジアでの挑発的行動を強く批判。また、「世界の平和のため、日本はどのような貢献をすべきか、政府方針をまとめたい」と述べ、憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認を目指す考えを示し、理解を求めた。
首相は、中国の軍備増強を「不透明」と指摘し、NATOに対し、アジア太平洋地域の不安定要因にならないよう、武器などの輸出管理の徹底を訴えた。さらに、「東・南シナ海では力による一方的な現状変更の試みが頻発している」と強調。日本は自制的で冷静な対応を続けつつ、航行の自由や上空飛行の自由を擁護する方針を示した。
集団的自衛権をめぐる問題では、首相は「地域や世界の平和を確保するため、これまで以上に積極的役割を果たす意思と能力がある」と表明。現在の憲法解釈では、日本周辺の公海上で攻撃された米艦船の防護ができないことなどを挙げ、「それで良いのか」と疑問を投げ掛けた。
ウクライナ問題に関しては「アジアにも影響を与える。全ての当事者が最大限の自制を発揮し、責任ある行動を取ることを強く求める」と強調。北朝鮮による弾道ミサイル発射や核実験については「(国連)安全保障理事会決議に明白に違反する」と非難した。
首相は、日本とNATOを「基本的価値を共有する必然のパートナー」と位置付け、ソマリア沖アデン湾の海賊対策における協力強化などを表明した。
日本の首相によるNATOでの演説は、安倍首相が第1次政権時に初めて行って以来2回目。