中国はパクリがお得意でして日本経済の良い部分も悪い部分もキッチリとぱくったようです。
焦点 中国経済は日本型の長期停滞に陥るリスク、多くの類似点が存在(抜粋記事)
ロイター2013年 07月 30日 14:15 JST
Wayne Arnold記者
[香港 30日 ロイター] - 中国は長年、輸出主導で奇跡的な経済成長を実現した日本を見習い、本家をしのぐまでになったが、今度は日本が20年経過してようやく覚醒に努めている経済的な昏睡状態と同じ局面に突入する危険があるように見える。
中国が脱皮に苦労しているのは、銀行貸し出しを支えにした投資と輸出に依存した成長モデル。このためエコノミストによると経済の不均衡が是正されず、不動産に過剰な投資が行われ、鉱業から電子機器、自動車、繊維に至るまでの産業は急速にコスト面の優位を失いつつある。賃金は上昇し、投資収益率は下がり続けている。
一方で習近平国家主席と李克強首相は、経済成長が減速する中で、米国で起きたような多くの銀行破綻や雇用喪失を伴う金融危機を絶対に避ける決意だ。
だがこうした危機を阻止すれば、不健全なセクターを延命させかねない。より持続的な成長に向けた取り組みが損なわれ、その代わりにかつて日本経済の活力を奪ったような「ゾンビ銀行」や「ゾンビ企業」が生まれてしまう。
さらに中国は日本よりも急速に高齢化が進んでいることから、エコノミストは中国が不可能な課題の達成を試みているのではないかと懸念している。
モルガン・スタンレー(香港)のチーフ・アジア・エコノミスト、チェタン・アーヤ氏は「わたしはデフレのリスクを心配している」と述べた。
なお7.5%の成長ペースを維持し、消費者物価の前年比上昇率が2.7%という経済では、デフレなど起こりそうもないように思われる。しかしエコノミストによると、中国は多くの面で、バブル崩壊直前の1989年当時の日本に似通っているという。
中国は日本と同じく、銀行に依存して輸出企業に投資資金を供給し、雇用の創出や開発のファイナンスを行い、その見返りとして銀行が大きな利益を得られるように金利を規制してきた。そして最も収益性の高い貸し出しは最低リスクの借り手に対するものであるので、銀行は大手国営企業に融資を集中した。
1980年代の日本のように、中国もこうした問題に金融セクターにおける部分的な自由化で対応しようと考え、新たな金融手段や債券市場などを創出。ところが日本と同様、これが銀行により賢明な行動を取らせることはなく、逆に不動産バブルを助長する結果になった。2009年に中国が世界金融危機を受けて銀行貸し出しをてこにした4兆元規模の経済対策を打ち出すと、事態はさらに悪化した。
JPモルガン・チェース(香港)によると、日本の銀行貸し出しの対国内総生産(GDP)比が1980年から90年の間に127%から176%に拡大したように、中国も2000年の105%から昨年には187%まで膨らんでいる。
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