慰安婦対応、尹氏が批判 岸田氏、首脳会談呼び掛け 対話継続は確認・日韓外相
時事通信
【ネピドー時事】岸田文雄外相は9日夜(日本時間同)、ミャンマーの首都ネピドーで韓国の尹炳世外相と会談した。岸田氏は、安倍晋三首相と朴槿恵大統領による首脳会談の早期実現を通じた関係改善を呼び掛けた。これに対し、尹氏は従軍慰安婦問題をめぐる日本政府の対応を批判。ただ、双方は外相レベルを含む対話を継続することでは一致した。
会談で岸田氏は、7月下旬に舛添要一東京都知事がソウルで朴大統領と会談したことに触れ、「こうした意思疎通が続いているのは歓迎すべきだ」と強調。「良好な日韓関係は相互の利益であり、アジア太平洋地域の平和と安定に不可欠だ」と述べた。
尹氏は安倍首相らの靖国神社参拝や、従軍慰安婦問題を謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を日本政府が検証したことなどを取り上げ、「両国関係は大きく傷つけられた」と批判。「歴史問題で日本側が真摯(しんし)な態度を実践的に示せば韓国国民の心が開かれ、複雑に絡んだ糸も少しずつほぐすことができる」と述べ、慰安婦問題の解決に向けた具体的な対応を求めた。
日韓外相会談は昨年9月以来、約1年ぶり。岸田氏は会談で対話継続を確認したことを踏まえ、記者団に「高い政治レベルでの対話につなげていきたい」と述べ、引き続き韓国側に首脳会談開催を呼び掛けていく考えを示した。
会談では挑発行動を続ける北朝鮮への対応も議題となり、両氏は核・ミサイル問題で共同歩調を取っていくことを確認。岸田氏は、日本人拉致問題に関する北朝鮮との交渉を進めていくことに理解を求めたとみられる。
岸田、尹両氏はこの後、ケリー米国務長官を交えた3者会談を予定していたが、日程の遅れで十分な時間が取れず、10日に延期した。
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【ネピドー時事】岸田文雄外相は9日夜(日本時間同)、ミャンマーの首都ネピドーで韓国の尹炳世外相と会談した。岸田氏は、安倍晋三首相と朴槿恵大統領による首脳会談の早期実現を通じた関係改善を呼び掛けた。これに対し、尹氏は従軍慰安婦問題をめぐる日本政府の対応を批判。ただ、双方は外相レベルを含む対話を継続することでは一致した。
会談で岸田氏は、7月下旬に舛添要一東京都知事がソウルで朴大統領と会談したことに触れ、「こうした意思疎通が続いているのは歓迎すべきだ」と強調。「良好な日韓関係は相互の利益であり、アジア太平洋地域の平和と安定に不可欠だ」と述べた。
尹氏は安倍首相らの靖国神社参拝や、従軍慰安婦問題を謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を日本政府が検証したことなどを取り上げ、「両国関係は大きく傷つけられた」と批判。「歴史問題で日本側が真摯(しんし)な態度を実践的に示せば韓国国民の心が開かれ、複雑に絡んだ糸も少しずつほぐすことができる」と述べ、慰安婦問題の解決に向けた具体的な対応を求めた。
日韓外相会談は昨年9月以来、約1年ぶり。岸田氏は会談で対話継続を確認したことを踏まえ、記者団に「高い政治レベルでの対話につなげていきたい」と述べ、引き続き韓国側に首脳会談開催を呼び掛けていく考えを示した。
会談では挑発行動を続ける北朝鮮への対応も議題となり、両氏は核・ミサイル問題で共同歩調を取っていくことを確認。岸田氏は、日本人拉致問題に関する北朝鮮との交渉を進めていくことに理解を求めたとみられる。
岸田、尹両氏はこの後、ケリー米国務長官を交えた3者会談を予定していたが、日程の遅れで十分な時間が取れず、10日に延期した。