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間違った計算式

2009年07月08日 | 社会派らぼ
某病院で、特定の疾病だけの専門施設を開設したところ、治療効果が上がったと言います。単純に患者一人にかける診察時間が増え、丁寧な対応ができるようになっただけのようです。いずれ、評判になどなって患者が増えると、又元に戻ってしまうことが予想されます。医者に対して患者の数が多過ぎ、一人ずつに時間がかけられない…というのが、心ある医師の嘆きです。まして、昨今は医師不足が大きな社会問題となっています。

資本主義が、一見世界経済をリードしていますが、行き着くべき理想社会が資本主義だとは思えません。個々人が自由に所得を生み出すことができる世の中は活気に満ちているようですが、金拝主義とでも言うシステムの蔓延は、人々の心まで蝕んでしまったような気がするのです。

病院自体も収益が上がらなければ、経営は破綻します。ですから、少しでも患者を多く集め、診察時間×医師数÷集めた患者数で、一人ひとりの診察時間が定まってしまっているきらいがあります。患者が増えれば診察時間は減る、医師数が減れば診察時間は減る…当たり前の数式です。

でも、一人に必要な診察時間というものは、実はそんな事情以外の要素で、最初から定まっているような気がします。本当には、必要な時間数×患者数÷診察時間 で医師数が計算されなければならないはずなのです。そしてはじき出された必要医師数を、社会がきちんと提供できるように整えていくことが政治なのではないでしょうか。

現状を嘆いて、間違った計算式の計算は何度繰り返しても意味がありません。


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