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荒廃

2012年08月21日 | 社会派らぼ
毎日、ろくなニュースがありません。いじめを苦に自殺したと報じられた大津の中学生の事件以来、同様にいじめを受けたと自殺をする子どもが後を絶ちません。さらに、いじめを受けたと警察に被害届を出すケースも後を絶ちません。これまでもそうした事件は起こっていたにも関わらず、報道にのぼらなかっただけなのでしょうけれど、ともかく急増しています。

日本中のあちこちの県教委・市教委が、これまでであれば一貫して「いじめは認められなかった」と報告していたようなケースが安易に「いじめ確認」されるようになりました。大津のように教委が叩かれたのではかなわない…という利害計算の駆け引きだと思われます。これまでひた隠しに隠してきた、子ども社会の荒廃が衆目の目にさらされるようになったわけです。

これらのニュースに上がってくる数を「正常の範囲」だととらえるか、「教育が明らかに崩壊している」ととらえるかは、多分こちらのさじ加減だけの問題で、事実としてこれまで先送りばかりしてきた教育行政の破たんとしか思えません。有識者たちが声をそろえて「いじめの被害を受けたら、学校など行かなくて構わない」と言っておられるのも奇異に見えます。被害者自体がそう判断することはともかく、教育の側がそう広言するのは、教育放棄以外の何物でもないように思えるからです。

一つの思想の下に、それ以外をすべて切りすててしまう社会も怖いけれど、「個性」の名の下に何でもありの社会も不幸です。見て見ぬふりをしてきたこれまでのツケが噴出してきた感があります。今の世の中で測っている学力というのは、単純な知識量でしかありません。正解があらかじめ用意されている問題に、どれほど正答できるかというゲームのようにも見え、それには「人間」というフィルターが必要にならないところに大きな問題があります。本当に大切なことは、「正解のない問題」を自力で解く力であって、それには知識の量だけでは対応できません。

プロというのはある特定の分野にだけ長けていればそれで良いのではなくて、あらゆる方面にバランスがとれていなければなりません。逆を言うなら、あらゆる方面にバランスを持った人間でなければ、特定の分野で活躍をすることは難しいのではないかと思えます。教育もまた然り。目先の「いじめを無くす」などと言っている場合ではないような気がします。


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