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まじめに

2018年01月25日 | 社会派らぼ
洗濯用洗剤にジェルボール型が加わって、もう4年近くになるでしょうか。我が家では、液体洗剤を使っていて、未だジェルボール型は試したことがありません。どのくらい売れているのか分かりませんが、ジェルボール型洗剤を食べる遊びが流行っているという話に、驚きました。

どうやらアメリカで流行っているらしいのですが、日本でも見かけるようになっているとか。何の事やらよくわかりませんが、若い世代に人気で、食べる様子を動画で撮影し、ユーチューブやインスタグラムにアップするのだそうです。悪ふざけは今に始まったことでは無いのかも知れませんが、新しい悪ふざけ、もしくはびっくりするような悪ふざけをすると、仲間の「称賛」を集めることができ、それが快感のようです。

米国消費者製品安全委員会が注意喚起の声明を発表したり、洗剤会社が食べないよう訴える動画を作成したりしていると言いますから異常です。人気のユーチューバー男性が死亡したニュースも記憶に新しいところです。高層ビルの屋上から命綱なしで危ないパフォーマンスをすることで有名なユーチューバーが、突然手を放し落下して死亡してしまいました。緊張感を演出しようとしたあまりの痛恨のミスでしょうけれど、もう少し人間は自分の人生をまじめに生きても良いのではないでしょうか。他人の関心を集める事がそんなに意味のあることなのかどうか、今一度立ち止まるべき時ではないでしょうか。

実はジェルボール型の洗剤が発売された頃でしょうか、アイス・バケツ・チャレンジというのが流行ったことがあります。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究支援のために、寄付をするか氷水を頭からかぶるかを選択し、次のチャレンジャーを指名するといった試みでした。参加者の中には各界の著名人や政治家も含まれており、ALSに対する注目喚起という意味では非常に大きな成果を上げた試みでした。

が、結局はアイス・バケツ・チャレンジも、ジェルボール型洗剤を食べるのも、動機に大きな違いがありはしますが、同じではないかという気がします。アイス・バケツも結局は「社会貢献ごっこ」にすぎません。ただ、単に「ALSに関心を!」と呼びかけるだけで、同じ効果が挙げられたかというと、それは無理だったと認めはしますが、だから良い方法だったとは思えません。

実は、地域の人望を集めていた方が、不慮の事故で亡くなられました。人生、何が起こるか分かりません。社会全体がもう少し、地に足をつけた誠実で真面目な生き方に回帰したいと思います。

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